ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

LIFETIME COLLECTION/斉藤哲夫


 2月も今日で終わりですが,雨ということで少し寒い感じでしょうか。とはいえ,今年はうるう年ということで29日まであるので,1日得したような損したような感じでしょうか。
 さて,前回のブログをアップした後のフルカワの日常ですが,日曜日は急きょ上の子供と会うことになったので,久しぶりに行くので余裕を持って行こうということで,昼ごはんを食べてから,新幹線と在来線を乗り継いで,上の子供のところまで無事にたどり着きましたです。余裕を持って行ったこともあり,少し時間が余ったので,少し街を歩いてから約束した時間に会って,話をして帰ろうと思ったのですが,話が終わったらもう晩ごはんを食べても良い時間でしたし,子供の家の近くで食べて買えるなら,子供と一緒に食べて帰ればいいかということで,上の子供に店まで連れて行ってもらって,一緒に晩ごはんを食べてから帰りました。というわけで,日もとっぷり暮れてから帰ったのですが,在来線の駅から新幹線の駅までが少し離れていて,行くときは地図ソフトで確認しながら真っ直ぐ歩いて,無事にたどり着いたのですが,帰りはとりあえず近くの出口から出たら「ここはどこ?」状態になってしまったので,地図ソフトのナビ機能を使って,無事に新幹線駅までたどり着きましたです。新幹線駅にはたどり着いたものの,新幹線が当分来ないということで,30分待って,新幹線に乗って無事に自宅まで帰りましたです。月曜日もお休みで天気が良かったのですが,帰りが遅くなったので少し疲れが出たのか昼ごはんを食べてから少し横になったら寝てしまったので,自宅で大人しくしていましたです。天気が良いのにパナモリに乗れなかったのはもったいないような気が市内ではないのですが,まぁ疲れたときには体を休めましょうということで。
 火曜日からは仕事なので淡々というよりは,新型コロナウイルスの関係でバタバタでしたが,何とか土曜日を迎え,いつもどおり少しゆっくり起きてから朝ごはんを食べ,ワイシャツにアイロンをかけ,洗濯を済ませてから買い物に行き,ブログネタを打っています。明日は下の子供の関係で用事を頼まれているので,それを粛々とこなしていきたいと思っていますです。まぁ,明日の天気は予報では晴れ時々くもりで午後の降水確率は0%,最高気温が16度ということなので,雨で最高気温9度の今日と違って,外回りの用事をこなすにはまぁ良い日ではないかと。

 フルカワの日常ネタはこの程度にして,今回は斉藤哲夫のベスト盤“LIFETIME COLLECTION”を紹介したいと思います。斉藤哲夫というと“いまのキミはピカピカに光って”が有名(それでもかなり古いのですが・・・)ですが,フルカワ的には吉田拓郎(当時はよしだたくろう名義でしたが。)がカバーした“されど私の人生”だったりもしますが,一般的にはあまり有名ではないので,簡単に紹介すると,1970年にURCレコードからデビューし,その後,1973年にCBSソニーに移籍し,“バイバイグッドバイサラバイ”や“グッド・タイム・ミュージック”という名曲を発表し,1979年にキャニオンレコードに移籍し,“いまのキミはピカピカに光って”のヒットを生みます。今も69歳ながらライヴ活動は続けているとのことです。
 1曲目の“親愛なる紳士淑女の為に”という曲は,重厚な音に乗って,斉藤哲夫が少ししゃがれ声で唄っているのですが,これがカッコいいんですよねぇ。「この世にすねて,後ろ指さされてくされて,だてに横向いて,腰をふりふり,煙草ふかしてロングヘアー,反体制」といきなり唄い始めるのですが,時代だねぇと思いつつも,あの時代を追体験で分かっている人間としては,なかなかすごい歌詞だなぁと思ったり。しかもサビの「親愛なる紳士淑女の為に,世の中とは奇々怪々諸説諸々」なんていう歌詞を掛けるところは凄いなぁと思ったり。
 2曲目の“されど私の人生”という曲は,ピアノとギターでしっとりと始まり,よしだたくろうバージョンとは違って,斉藤哲夫が比較的あっさりと唄っています。それでも「変わる変わる目の前が,変わってそれでおしまいさ。されど私の人生は。」と唄っている約50年前に作られた唄がしみじみ染みるなぁと思ってしまいました。
 3曲目の“セレナーデ”という曲は,アコースティックギターのカッティングで始まり,斉藤哲夫が淡々と唄っているのですが,フォーキーなんだけど,フォークじゃないのは,きっとメロディーラインがポップだからなのかなぁと思ったりしながら。歌詞はストレートなラヴソングで「こよいことは打ち明けむと,君の家に駆けつけて,呼べど歌えど声にはならず,うつむく影の意気地なさ。」なんていう歌詞はなんか,こういうシチュエーションは非常に分かるなぁと思ってしまったのは,時代でしょうか。
 4曲目の“いまのキミはピカピカに光って”という曲は,懐かしいというのが正直なところでしょうか。カメラのコマーシャルでよく聴いたなぁと思ってしまいました。とはいえ,こうやって聴くと,糸井重里が作詞をしているので,なんか軽いなぁという感じは正直なところ感じたりもします。特に「いまにぼくはクラクラにへたって,しかしなおかつI LOVE YOU。」なんて歌詞はかなり時代を感じてしまいますが,40年前の歌詞ですからね,こんな感じだったんでしょう。
 5曲目の“グッドタイムミュージック”という曲は,アカペラで始まり,さてどういう展開になるのかなぁと思っていると,ピアノとギターの後,ドラムとベースが入ってくるのですが,その音に乗って斉藤哲夫が伸びやかに唄っているのですが,これが非常にいい感じです。斉藤哲夫ってあんまり音域が広い唄うたいでないのは聴いていれば分かるのですが,無理して声を出しているところの不安定さが味になっているところはさすがだなぁと思ってしまいました。
 6曲目の“MR.幻某氏”という曲は,最初私はこのタイトルを「ミスター・ゲンボー・シ」と読むのだと思っていたのですが,唄をよくよく聴いてみると「ミスター・マボロシボウ・シ」と唄っているではありませんか。というわけで,正しいタイトルをサビに教えてもらいましたということで。曲の方はタイトルにふさわしくふわふわとしたアレンジに,これまたふわふわとしたメロディーをふわふわと唄う斉藤哲夫,しかも不安定なファルセットを多発するのですが,この不安定なファルセットがふわふわした感じの曲を更にふわふわにしてくれています。
 7曲目の“合い間をぬって”という曲は,アコースティックギター2本のフィンガリングで始まり,そのまま斉藤哲夫が唄い始めるのですが,「今日も1日晴れのち曇り心雨ザーザー。」という歌詞からも分かるとおり,少し憂鬱な曲ですが,あっという間に終わってしまいます。
 8曲目の“さんま焼けたか”という曲は,これまたアコースティックギターのフィンガリングで始まり,そこにバンドの音が乗っかってくるのですが,サビの「さんま焼けたか。粋な親父の声がする。」というところのメロディーラインはめちゃポップでいい感じです。というか,「さんま焼けたか。」なんていうポップでもなんでもない,生活の中の会話を切り取って,こんなポップなメロディーを当てはめてくるところはさすが斉藤哲夫だなぁと思ってしまいました。
 9曲目の“斜陽”という曲は,作詞作曲はいまむら平太ということで斉藤哲夫ではないのですが,シンプルなアコースティックギターのフィンガリングに乗って斉藤哲夫が淡々と目の前に見えることを唄っているのですが,これが非常にいい感じです。間奏で吹かれるブルースハープも非常にいい感じで吹かれています。アコースティックギターのフィンガリングにブルースハープというとフォークですか?という感じですが,フォーキーで止まっているのは,斉藤哲夫のポップ感かなぁと思ってもみたり。
 10曲目の“甘いワイン”という曲は,バンドサウンドに伸びやかなアコースティックギターのカッティングが気持ち良い音になっています。そこに斉藤哲夫がヴォーカルをダビングして,一人多重コーラスをしているのですが,これがまた気持ち良いです。唄っているのはタイトルどおり甘いワインのことで,深読み不要の気持ち良いくらいストレートな歌詞になっています。
 11曲目の“さすらい人の条件”という曲は,作詞が糸井重里で作曲が斉藤哲夫,編曲が白井良明ということで果たしてどうなることやらと思っていると,基本的にはアコースティックギターのカッティングで唄っているのですが,ディレイやパーカッションの入れ方とか,さすが白井良明と思わせてくれるアレンジになっています。というか,最後はいつの間にかレゲエになっているってどういうことよ!と思ってしまいました。個人的に残念なのは歌詞で,糸井重里が書いているので仕方ないとは思うのですが,言葉がこってりした感じなんですよね。特に「さすらい人の条件,その1」みたいな歌詞をそのまま唄わせるのってどうよ?と個人的には思ってしまいました。
 12曲目の“夜空のロックンローラー”という曲は,ギターのツインリードで始まったので,ひょっとするとタイトルどおりゴリゴリのロックか?と思ってしまいましたが,そんなことはなく,サラッとしたロックサウンドに乗って,ポップなメロディーを気持ちよく唄ってくれています。というか,バックの音がどうだろうと,斉藤哲夫のポップになってしまうところが素晴らしいです。
 13曲目の“ダンサー”という曲は,作詞作曲は斉藤哲夫ですが,編曲は鈴木慶一武川雅寛というムーンライダースコンビでどうなることやらと思いつつ聴いていると,タイトなバンドの音に乗って斉藤哲夫がシャウトするのですが,これがカッコよいです。歌詞の主人公も年老いた女性ダンサーで「道化まがいのおぼつかなさで,昔とったきねづかとばかり閉じた心でスロースロークイック。若さは売れず,笑いを買ってる。」なんていう非常に残酷な歌詞も,斉藤哲夫が唄うとサラッと聴かせてくれるところが凄いなぁと思ってしまいました。
 14曲目の“バイバイグッドバイサラバイ”という曲は,アコースティックギターのカッティングとピアノのシンプルなアレンジに乗って斉藤哲夫が唄い始めるのですが,最初の「はるか遠く君の歌が聴こえる。懐かしい心の歌。」と唄い始めたところで素敵過ぎて心を持っていかれてしまいました。サビからはバンドの音に切り替わるのですが,斉藤哲夫のヴォーカルを最大限活かすアレンジで素晴らしいです。というか,やはりこの曲って名曲だなぁとシミジミ思ってしまいました。
 15曲目の“吉祥寺”という曲は,最初に聴いたのは,甲斐よしひろサウンドストリートで土地名がタイトルなっている曲の特集で,確か吉田拓郎の“高円寺”と一緒にかけられて聴いたと思うのですが,吉田拓郎のハードな“高円寺”と違って,非常にほんわかした感じだったのを思い出したりしました。このアルバムに収録されているのは2009年に再録されたバージョンなのですが,基本的にアコースティックギターにベースとシンプルなアレンジながら,斉藤哲夫のリズミカルなヴォーカルに合ったリズミカルなバックの音が心地よく,ほんわかした感じは変わっていません。残念なのはオリジナルでは間奏で「キーキチキチキチキチキチジョージ!」と唄っているところが結構好きだったのですが,この再録版では唄われていないところかなぁと。
 16曲目の“君想う”という曲は,アレンジを大村雅朗がやっているので,派手な感じになっているのかなぁと思っていると,タイトルどおりしっとりとした感じでまとめられていて素敵な感じに仕上がっています。歌詞は短めですが,斉藤哲夫もしっとりとした感じで唄っていて非常にいい感じです。
 17曲目の“悩み多き者よ”という曲は,ピアノとギターとパーカッションだけで淡々と唄っているのですが,淡々と唄っているからこそ,シミジミと染みてくる感じがします。タイトルからすると重たい唄のように思われますが,実際,言葉は重いのですが,サラッと唄っているので,それほど重たさを感じません。これも約50年前に作られた曲ですが,「悩み多き者よ時代は変わっている。全てのことがあらゆるものが。」という言葉は今でも刺さるなぁと思ってしまいましたが,だからこそラストナンバーにしたんだろうなと思いましたです。
 全18曲を通して聴いてみて,やはり,斉藤哲夫の書く歌詞は淡々としているのに,メロディーはきちんとポップで,そこに不安定なファルセットで浮遊感を出しつつ,サラッと唄い,重たいテーマからポップなテーマまで何を聴いても斉藤哲夫!という感じが素晴らしいなぁと思ってしまいました。

 ところで,巷では新型コロナウイルスが大変なことになっていますね。いろんなイベントが中止されていますし,月曜日からは春休みまで学校も休校ということで,いろいろと大変だなぁと思いつつ,自分の住んでいる地域はまだ感染報告はなく,その辺の温度感が微妙だなぁと思ったり。
 仕事も休みになるわけではなく,毎日新幹線に乗って,通勤していますが,駅にはマスクの人が増えたなと思いながらも,自分自身は感染防止にはマスクをしても意味がないということなので,マスクなしだったりします。その分,人が集まる閉鎖空間にはいないほうが良いということなので,これまでもそうですが,デッキに立って,自宅に着いたら手洗いうがいをする程度です。上の子供のところへ行ったときも,どうしようかな?と思いつつ,まぁ,いつもより少し時間が長くなるだけだしということでデッキに立っていました。
 厚生労働省のホームページによると「一般的には飛沫感染接触感染で感染します。空気感染は起きていないと考えられています。閉鎖した空間で,近距離で多くの人と会話するなどの環境では,咳やくしゃみなどがなくても感染を拡大させるリスクがあります。感染力は事例によって様々です。一部に,特定の方から多くの人に感染したと疑われる事例がある一方で,多くの事例では感染者は周囲の人にほとんど感染させていません。発熱や呼吸器症状が1週間前後つづくことが多く,強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多くなっています。季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。罹患しても軽症であったり,治癒する例も多いとされています。一方,重症度は,致死率がきわめて高い感染症エボラ出血熱等)ほどではないものの,季節性インフルエンザと比べて高いリスクがあります。特に,高齢者や基礎疾患をお持ちの方では重症化するリスクが高まります。」ということなので,基本的には飛沫感染または接触感染で,罹患しても軽症だったり,治癒する例も多いとされているということなので,基本的には大勢が集まるところに行かず,免疫力を高めておけば何とかなる(要するに罹患はするものの,軽症とかそのまま治癒してしまって気づかないで終わってしまうこともあり得る。)のかなぁと思ったりしますが,「新型コロナウイルス陽性」判定ということになると非常に大変なので,気をつけておくことに越したことはないとは思っていますです。