ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

土俵王子/有頂天


 この間の土曜日は職場の連中がやっているバンドのライヴを見に行ったのですが,いや〜やっぱり見ていて楽しかったですね。仕事をしながら,趣味の方もしっかり楽しんでいるっていうのは素晴らしいなぁと思ってしまいましたです。音の方もドラムとベースがしっかりしているので,知らない曲がほとんどだったのですが,体を揺らさせてもらいましたです。ところで,演っていた曲は,BOØWYJUDY AND MARYなので,年代的には知らないわけはないのですが,誠に申し訳ありませんが,ヒットチャートに背を向けた音楽ばかり聴いていたので,正直,全く分からないのですが,それでも楽しめるのがバンドの良いところではないかと。まぁ,このブログで取り上げているアルバムとかを見ていれば,それも在何と納得していただけるのではないかと。で,バンドの演奏が終わったところで,ギターを弾いていた同僚がエレクトリックギターをこちらに差し出すので,唄えっていうことなの?と思いつつ,ギターを受け取って,じゃあ唄うかということで,加川良の親愛なるQに捧ぐを唄ったのですが,途中からドラムとベースが即興で参加してくれて非常に嬉しかったですねぇ。正直,自分でもバンドを演っていたことはありますが,どのバンドでもヴォーカルではなく,ドラムだったり,ギターだったりしたので,自分がメインのバンドなんてやったことがなかった,っていうか,自分が唄うときにはリズムマシンをバックにアコースティックギターをかき鳴らし,自宅レコーディングするときにこういう感じで・・・って自分でバンドアレンジにして,自分で弾いてやっていたので,本当,嬉しかったですねぇ。ドラムとベースの人,本当にありがとうございましたです。で,その後は誘われるままに打ち上げに参加したのですが,一次会は別の連中も加わって午後6時30分だったので,1時間程度時間が余ったこともあり,バンドのメンバー達とゼロ次会ということで,軽く飲んだのですが,いや〜陽の高いうちに飲むビールはうまいよねぇと思いつつ,陽の高い時間に飲むと回ってしまうのよねぇ。というわけで,いい気分になった後で一次会に参加したのですが,ここでもついつい楽しく飲みすぎてしまって,結局,終電1本前のこだまに乗ってのんびりと家まで帰りましたです。途中で寝てしまいましたが,終点が目的の駅なので問題なしということで。結局,家に着いたのは日にちが変わってからでしたので,翌日は結構体が重いなぁという感じだったのですが,秋分の日は午後から墓参りに行きたいとの母親のリクエストがあり,プレトレで走りに行けないことが決まっていたので,午前中にイソイソとワイシャツにアイロンをかけ,午後からはプレトレで西方面海岸コースを往復80キロ走らせてもらいましたです。しかし,飲み過ぎの午前様で,午後からしっかり走ってしまう自分には本当,あきれるというか,なんというかという感じがしないでもないのですが,まぁプレトレで走っていれば体の中の悪い物も出ていくさ!ということで,良いのではないかい?と勝手に自己解釈していますです。
 で,飛び石連休でしたので,月曜日はしっかり仕事に行ったのですが,いろいろとありまして,終電で帰る羽目になってしまいましたです。1日置いてまたもや午前様かよ・・・と思いつつも,まぁ明日は(厳密には今日ですが)休みだし,プレトレには乗らないし,何とかなるだろうということで,その日は一杯飲んでから寝たのですが,翌朝は本当,体がダルダルでしたね。まぁ,午後から母親をプレオに乗せて墓参りに行くだけなので,なんとかなるなりましたけどね。で,墓参りを終え,母親を家まで送り届けてから,ちょっとホムセンで物を探そうと思い,プレトレに乗ってホムセン行ったのですが,考えていた物がなかったので,自動車用品店まで足を伸ばすかと思っていると,ポツポツと雨が降り出したので,自動車用品店に行くのは諦めて,家に帰りましたが,雨が降るのだったら走りに行かなくて正直ラッキーだったなぁと思いましたです。明日は天気が良さそうなので,プレトレで走りに行きたいなぁと思っていますです。

 さて,話は変わって,今回は有頂天の“土俵王子”を紹介したいと思いますです。このアルバムは1983年にナゴムレコードから発売されたのですが,発売当初は全く売れなかったらしく,その後,バンドが売れるようになって,やっと完売したらしいのですが,泉昌之がピクチャーディスクのデザインをしていたり,サンプラザ中野やタンゴヨーロッパのメンバーや鈴木賢司がゲスト参加していたりと,何気に豪華だったりするのですが,メジャーデビュー前,その後の徹底的に歌詞から意味を排除した有頂天とは異なり,歌詞に意味があったり,変に攻撃的だったりするところに,結構,初期作らしさを感じたりもします。
 1曲目の“冒頭ドラマ”は,いきなり「風薫る,花のトーキョー」というサンプラザ中野のナレーションから始まり,ケラとタンゴヨーロッパの斉藤美和子が現代版金色夜叉もどきの音声ドラマをやるだけなんですけど,アルバムの1曲目にこれを入れる意味があるのかどうかは分かりませんが,少なくとも後にバンドと平行して劇団健康を立ち上げるケラらしいなぁと思ってしまいましたです。
 2曲目の“女子大生'81”という曲は,当時の女子大生を揶揄しまくったストレートでポップなパンクナンバー(なのか?ナゴム系パンクといえば,そうですけど。)になっています。後に変拍子の嵐になってしまう有頂天とは全く異なり,あくまでもストレートなサウンドになっています。「好きなタイプはサーファーボーイ」とか,「左手にノンノ,流行通信,右手にアンアン,テニスのラケット」とか時代を感じるなぁと思いつつ,「じょ(アハ),し(ウフ)だい(アハ),せい(エヘ)」なんて唄っているところは青いぜ!って思いながら笑わせてもらいましたですアハ
 3曲目の“困るぜカリアゲ”という曲は,これまた少しヒネリつつも,比較的素直なポップナンバーになっています。結構ストレートなラヴソングだったりするのですが,最後は彼女に逃げられてしまう雰囲気になってしまい,ハッピーエンドに逃げない姿勢は潔しと思ってしまいました。というか,居たよねぇ80年代初頭,カリアゲの女の娘が。進歩的ぶってるというか,テクノ好きというか,流行に敏感というか,そういうのを少し勘違いした女の娘がカリアゲにしていたようなおぼろげな記憶があったりもしますが,まぁ,そういう時代だったんでしょうねぇ。
 4曲目の“噂のパッシングライト”という曲は,右翼の街宣車マツダの赤いコスモの(一方的な)バトルの唄なんですけど,今聴いてマツダ(当時は東洋工業だったかなぁ?)のコスモ(多分,セダン)なんて分からないだろうなぁと思ってしまいましたが,曲はやはりストレートなロケンロールにチープなキーボードの音がナゴムらしいかなぁと思ってしまいましたです。というか,単に右翼の街宣車をコケにしているだけの曲なんですけどね。
 5曲目の“ネエ!お星様”という曲は,最初,訳の分からない星占いが延々と続き,おいおいいったいどうなるんだよと思っていると,星占いが途中で打ち切られ,バンドの音が始まるのですが,音は比較的ストレートなドドンパ系ロケンロールなんですが,歌詞が毒を盛りまくっていて,いきなり「足のない人,目の見えない人,可哀想より,気持ち悪いの。カンパぐらいはしてあげたいけど,そんなお金はありゃしない。血も涙もないわけではないのよ。体不自由,可哀想。だけど,そんなこと言ったら私も顔が不自由。」って始まるのですが,おいおい,これはまずいんじゃないの?と思いつつ,どうせ売れねえだろうという開き直りというか,若さ故のリミッターカットした毒を吐きまくりというか。でも,正直,唄っていることはよく分かるんですよね。表には出せないけど,そういう感情がないだなんて言えないなぁと思ってしまうフルカワでございました。終盤はまた,訳の分からない朗読が始まり,徐々に壊れていき,いきなり終わってしまうのですが,そこも有頂天らしいなぁと思ってしまいました。
 6曲目の“おすもうさんの唄”という曲は,高見山のナレーションの吹き替えをやっている光井章夫によるハイネの詩の朗読から始まるのですが,いったい何なんだ?と思っていると,チープでポップなんだけど,タムを多用した後の有頂天に少し近い感じの演奏に「おすもうさん,ハイハイ!」という意味のない言葉を連ねながら,とりあえず歌詞のストーリーはあるという詩が,コミックバンドギリギリという感じを醸し出しています。っていうか,こういう曲では,当時のハードコアパンク全盛時は人気が出ないだろうなぁと思ってしまいましたです。
 7曲目の“つっこんだお話(ライブ)”という曲は,当時のギターのタボが中学生のときに作った唄ということですが,正に中学生らしいエロネタの微笑ましい曲になっています。エレクトリックギター1本の弾き語りです。
 8曲目の“赤いゲタの女の子”という曲は,赤い便ゲタというフルカワからすると非常に懐かしい小道具が炸裂しているなぁと思いつつ,ギターのリフを中心としたストレートでポップなサウンドに表参道で出会ったポニーテールのイカす娘の足下には赤い便ゲタ,そしてそれから45年経って・・・ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが,シュールというかお馬鹿というか,そういうオチを付けるか!な展開に笑ってしまいましたです。
 9曲目の“牛乳ゴックン”という曲は,基本的にはヴォーカルにエフェクトをかけて「牛乳ゴックン!」しか言っていないのですが,この訳の分からない歌詞の意味のなさは,その後の有頂天的だなぁと思いつつ,音の方は非常にストレートでスピーディーな8ビートのロケンロールで途中でギターバトルをやったり,キーボードが暴れまくったりと,ハードロック的な雰囲気を組み込んで,若さゆえ〜♪と思ってしまいましたです。
 10曲目の“もっとサティスファイド”という曲は,後の“BECAUSE”に繋がる,ダウナーなケラなりのメッセージソングで,フルカワ的にはこのアルバムでは最も好きな曲です。ループするベースにチープなキーボードの音,それに乗って「飯も食えるし,欲しい物は大体買えるし。ハングリーなんて知らない。それで悪いか,文句があるか,あるわけない。」とか「好きなら好きで,嫌いなら嫌い。当たり前。嘘なんて面倒くさくてつけない。嫌なところも少しずつ段々見えてきた。それでもアンタのこと大好き。仕方がないでしょ。この私を気に入らないならさっさと振っておくれよ。」とか,当時のケラの心情が切々と唄われているのですが,あんまり持てなかったんでしょうかね,売れない上にナゴムの借金にまみれたバンドマンじゃあ。でも,そういう気持ちってよく分かるんですよね,金のない10代後半から20代前半を過ごしてきたフルカワにとっては。で,ループする演奏がフェイドアウトして終わったかな?と思っていると,またもやカットインしてから終わるところに有頂天らしさを感じてしまいましたです。
 ラストの“エンディング”では,オシャレなジャズが流れるレストランかバーでカップルが語り合いながら, 「お誕生日おめでとう。次の曲を君に贈るよ。」と彼氏が言った後に始まるのは,ジミー原田とオールド・ボーイズの演奏によるジャズな“おすもうさんの唄”だったという。曲の途中で彼女の聴き取れない声が入った後,グラスを叩きつけて割れるS.Eが入るので,きっと彼女が怒って帰ったんだなぁという,やはりバッドエンドな終わり方にケラらしさを感じてしまいましたです。
 しかし,今回,“土俵王子”をレコードをCD化して思ったのは,ピクチャーレコードってやっぱり音が悪いなぁということでしょうか。正直,コストが高いと思うので,ケラは採算が取れなかったのではないかと思いますが,聴く方としても結構スクラッチのイズが出てしまうので,厳しいかなぁと思ってしまいましたです。個人的には,CDが出て来たときにレーザー光線で読み取るレコードプレイヤーが100万円で出て,その後速やかに消え去ってしまいましたが,今の技術なら5万円程度で作れるのではないかと思いますので,どこかから,その程度の値段で出ないかなぁと夢想していますが,検索してみると今でも100万円オーバーなのね。う〜ん,やっぱりオーディオマニアぐらいしか買わないんだろうなぁ。それなら,新しいレコード針を買った方が幸せになれるかなぁと思ったりもして。

 さて,通夜に行ったり,秋の彼岸で墓参りに行ったりと,珍しくプレオに乗ることが多いのですが,プレオに積んでいるポータブルナビなんですが,表面がゴムでできているのですが,劣化してベトベトになっていることが判明しましたです。まだまだ使えるのに,こんなことで捨てるのもなぁと思いながらパソコンで検索してみるといろいろな方法があるようで,1つは自動車のワイパーゴム用の保護材を塗る(これを探しに自動車用品店に行く必要があったんですね。),シール剥がし剤で表面のベトベトを取り去る等があったのですが,まずはワイパーゴム用の保護材を探してみたのですが,見つからなかったので,結局,今日,ホムセンで強力シール剥がし剤を購入して,ベトベトを取ってみることにしましたです。来週の日曜日は夜勤なので,プレトレで走りにいけないので,仕事に出るまで強力シール剥がし剤で頑張ってポータブルナビをキレイにしてみたいと思っていますです。その結果は次々回のブログで書こうと思っていますが,成功報告ができるといいんだけどなぁと思っていますです。