ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ピース/有頂天


 10月になって,本当,秋になったなぁというか,涼しくなったなぁという感じで,プレトレで走るには本当にいいシーズンになりましたです。とはいえ,風が強いのには閉口してしまいますが,よく考えると,年中吹いているような気もするので,まぁそんなもんでないかいということで。でも,昔はそんなに風が吹いているとか気にしたことはなかったような気がするので,やはり自転車に乗るようになってから,風向きとかを気にするようになったせいかなぁと思ってもみたりします。この間の日曜日も天気が良かったので,西方面海岸コースを往復80キロほど走らさせてもらいましたが,往路は向かい風だったものの,復路は追い風で気持ち良く走らせてもらいましたです。とはいえ,往路のちょっと長めのトンネルではトンネルに入る前にどうみても野球部(みんな坊主頭で,ショルダータイプのスポーツバッグを肩にかけたり,前カゴに入れたりしていたので。)の集団が先にトンネルに入るのが見え,なんとなく嫌な気がしたのですが,案の定,彼らはトンネルの歩道でほぼ3列併走で,デカイ声で話をしながらテレテレと走っているではないですか。薄暗いトンネルの歩道で無理な追い越しをしたら危険だし,もう,困ったなぁと思いながら後ろをライトを点滅させながら走っていると,そのうちの一人が私の存在に気がついたようで,「後ろから速い自転車が来ているから,道を空けろよ〜!」と言ってくれたおかげで,安全に追い越すことができましたです。こういうところは体育会系男子は多少は統制が取れているので,いいんですけどね。でも,できれば併走は止めてほしいんですが,まぁ仕方ないか免許持ちでないし。ついでに,復路では,なぜかロードが後ろに追いついてきたのはいいんですけど,抜かずに風よけ代わりに使おうとしてくれたのかどうか分かりませんが,途中の短い峠も含めて私の後ろに付いたままだったので,結構,足を消耗させてしまいましたです。もう,ロードなんだからプレトレくらい抜けるでしょ?と思いつつ,抜かれなければ前を走るだけなんですけど,なんか足がだれて抜かれるのもしゃくに障るので,少し頑張ってしまいましたです。ロードが途中で別のコースを走っていったので,そこからは自分のペースに戻らせてもらいましたが,ちょっと足を使ったなぁという感じになってしまいましたです。とはいえ,やはり走れば楽しいし,休憩のときのアンパンは美味しいし,休日に自分のペースで,自分の好きなように走るのは止められないですねぇ。
 塩分補給キャンディーも残り3回分になりましたが,もう追加で買わなくても大丈夫かなぁと思っていますが,VAAMが残り3本なので,VAAMはもう少し補給しておこうかなと思っていますが,明日は夜勤のために午後3時過ぎには家を出ないといけないため,プレトレには乗れないので,来週にでも3本かっておけばいいかなぁと思っていますです。

 で,話は変わって,前回に引き続き有頂天の紹介で,今回は1986年のメジャーデビュー盤の“ピース”を紹介したいと思います。破産寸前だったケラのナゴムレコードキャプテンレコードから発売した“心の旅”と宝島(当時はロック雑誌だったんですよねぇ。)から発売されたカセットブック“Becouse”で人気が出て,とどめはNHKの“インディー,インディー”とかいう特番(リアルタイムで見ましたけど。)での「買ワナイカラ,イケナイ」発言と“Vegetable”がオンエアーされたことで,いよいよメジャーへということになったそうですが,ケラの「ナゴムと劇団健康はメジャーデビューしても続ける。」という考えを受け入れたポニーキャニオンしか残らなかったらしいですね。まぁポニーキャニオンには私は大好きですが,全く売れていなかった谷山浩子も在籍していましたから,今考えると,結構懐の深いレコード会社だったのではないかと思います。このアルバムには“カラフルメリー”という曲がクレジットされているのですが,クレジットだけでアルバム自体には入っていないという,これまた有頂天らしいアルバムになっています。
 1曲目の“BYE-BYE”という曲は,シンセのノイズっぽい音で始まったと思ったら,いきなり,シンプルなリズムと白っぽいシンセのリフが繰り返され,その中で淡々とケラが唄い始めるのですが,いきなりグッと胸を掴まれる感じになりますねぇ。「BYE-BYE僕らの君と僕とが出会った何か,BYE-BYE僕らの君と僕とが作った何か,BYE-BYE僕らの君と僕とが思った何か,BYE-BYE僕らの君と僕とが行ったとこ。」なんて歌詞がいきなりメジャーデビュー盤の1曲目の歌詞のサビっていうのも凄いというか,ケラらしいというか。個人的には名曲ですねぇ。 
 2曲目の“サボタージュ”という曲は,いきなりケラのスピーディーなヴォーカルから始まり,バンドの演奏も軽やかかつスピーディーで,でもパンクにならないところが有頂天らしいなぁというか,意味のある歌詞を唄うことを放棄した歌詞が素晴らしいというか,タイトルどおり(要は歌詞を書くのをサボったということでしょうか。)というか。でも,この悪ふざけとも取れなくもない歌詞を堂々とメジャーデビュー盤で入れるところが素晴らしいと思いますです。
 3曲目の“サングラスにプールを”という曲は,これまたシンプルなリズムに動き回るベースラインという,フルカワの好きなパターンだなぁと思いつつ,「唄いすぎだよ,ヤーヤーヤー。」と唄った後に「耳にタコ。」のリフレインは,結構,悪意の塊だなぁと思ってもみたり。
 4曲目の“パンクローム・フィルム”という曲は,テンポの速いリズムボックスで始まり,そこに白っぽいシンセのリフが乗っかり,1コーラス分演奏がなされ,そこにつぶやくようなケラの唄が入り,モータードライブのような音が入ったと思ったら,バンドの音がフェイドインして,またフェイドアウトしていくという,不思議なアレンジなんですけど,そんなところにテクノが好きなんだなぁと思ってもみたりして。タイトルが何を指しているのかは分からないのですが,なんとなく,あの頃に流行ったロードムービーみたいな印象を受ける曲なので,まぁそんあもんでないかいとも思ったりして。
 5曲目の“ころころ虫”という曲は,打って変わって有頂天お得意のおちゃらけポップ路線というか,タイトルからしてそうなんですけど,微妙に韻を踏みながら,意味があるのかないのか分からない歌詞が唄われる中,バンドは淡々とクールに演奏しているところは素晴らしいと思いますが,サビの最後が「ころころ虫がころっ!ころっ!ころっ!」で終わって,それでいいのだと思えるバンドは有頂天ぐらいではないかと。
 6曲目の“コレクション”という曲は,サンプリングした女の娘の声をリピートさせながら,迫力のある音を聴かせてくれています。「人のくせに安心,人のくせに乱心。週に3,4,5回は浮かれる。おしまいだって。週に3,4,5人は潰れる。マイコレクションへ。」と唄った後のフリーキーな演奏がかなりカッコヨイです。というか,週に3,4,5回ということは週のほとんどはそういう状態だっていうことですよねぇ,よく考えると。
 7曲目の“ト・モ・グ・イ”という曲は,タムが暴れまくり,ギターがシャープなリフを刻む曲で,これはライブで盛り上がるよねぇという曲になっていますが,「それならば,ラブソング。唄が唄喰ってチュウチュチュー。」という歌詞は深読みすればするほど,とんでもない曲だなぁと思ってしまいましたです。
 8曲目の“キョコウフクロウの話”という曲は,初期P-MODELの曲をペースダウンしたようなピコピコテクノな音がいいねぇと思っていると、そのピコピコテクノな音にバンドの音が被さるのですが,やはりこの曲のメインはピコピコテクノなシンセのリフですかなねl。途中でエフェクティブなギターソロがあったりもしますが,最初から最後まで淡々と繰り返されるシンセの音に耳を持って行かれてしまいましたです。最後に「僕は死ぬ,君も死ぬ,みんな死ぬ,おしまい。」で終わるところは有頂天らしさということで。
 9曲目の“マリオネットタウンでそっくりショー”という曲は,イントロのドラムのパターンとベースラインとシンセのリフの絡みがカッコヨイなぁと思っていると,結構,薄めの音(というか,有頂天の音って結構,隙間のある音なんだけど,シンプルな音の組み合わせで結構微妙な間で埋められているような感じを受ける音です。)でケラのヴォーカルを最大限に生かしながら,唄っていることはトータルではあまり意味が見いだせないのに,ところどころに「さあ最高を最低にさあさ変えよう。」とか「今日のそっくりショー,今日もそっくりショー。似てる。いつにましてこりゃよく似てる。今日のそっくりショー。似てる。いつにまして操られたい。」なんていう突き刺さる言葉を盛り込んでくるところは流石だなぁと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“フューチュラ”という曲は,このアルバムで唯一ドラムのカウントから始まるという非常にロックっぽい曲になっています。ギターも弾きまくり,ドラムはタムを叩きまくりで,ベースは動き回りと非常にフルカワ好みの音になっていますが,歌詞も「終わりの始まり,どうもありがと。ピース。」とか「あんたら変だ。どうもありがと。ピース。」とかケラらしい言葉が飛び出してきますが,圧巻は終盤のケラの語りで「というわけでおしまいだよ。メリーさんを探してごらん。」といいながら,アルバムにはカラフルメリーは入っていないわけで。そのままブツ切りのような感じで終わってしまうのですが,潔さを感じてしまいましたねぇ。
 正直,このアルバムの根底にあるのは「終わりの始まり」ということなんだろうなぁと久しぶりに聴いて思ってしまいましたです。どの曲からも「終わり」を感じさせる途切れ途切れの言葉が忍ばせてあるところが上手いなぁ。というか,デビューアルバムの“土俵王子”の音とこのアルバムの音は全く別のバンドといっても過言ではない音になっているのですが,それでもこっそりとケラの毒のある言葉が仕込んである(“土俵王子”はこっそりとではないか・・・)ところは変わらないなぁと思いましたです。

 さて,ここのところレコードからCDに焼き直したものを紹介してきましたが,兎にも角にも新しい音源でこれは!というのがなかったんですよねぇ。と思っていると,SOUL FLOWER UNIONの新譜が届きましたし,解散してしまいましたがYoutubeで見たソウルフラワーBis階段が面白かったので,Bis階段のDVDを買ってみたら,これが結構面白かったり,,いぬん堂のサイトで売っていたぼくたちのいるところ。というバンドの音源をこれまたYoutubeで見てみるとイイ感じだったので,一気買いしてみたりと,急に新しい音源が充実してきたので,ぼちぼち新しい音源の方も紹介したいなぁと思っているところですが,藤井一彦のソロ2作目が6月30日に発売になって,そのうちネットでも販売するよってなっていたにも関わらず,未だにネットで発売されていないので,これも早く何とかならないかなぁと思っていますが,そうこうしていると11月12日には岡村靖幸のニューシングルの“彼氏になって優しくなって”が発売されるしねぇ。本当,藤井一彦の音源も手に入れば,「あ〜秋は音源が充実していいなぁ。」って感じになるんですけどねぇ。藤井一彦関係者の方,そろそろネットショップの方の手配を何とかしてもらえませんか?と思っているフルカワでございます。
 しかし,よく考えると,岡村ちゃんのニューシングルが発売になるっていうのは非常に感慨深いものがありますねぇ。昨年の“ビバ・ナミダ”のリリース,そして今年1月の“ビバ・ナミダ:スペースダンディ盤”のリリース,春には小出祐介とのコラボで“愛はおしゃれじゃない”のリリースと来て,秋にはニューシングルと,本当,停滞期が嘘のようなリリースラッシュで嬉しい限りでございますねぇ。こうなると,そろそろアルバムを・・・と思わないでもないのですが,いえいえそんなことは言わずにゆっくり,じっくりと待つことにしましょうね。これまでもずっと待ってきたわけですし,何より今は岡村ちゃんがきちんと社会の中で活動しているんですから,それ以上に求めることなんかないではないですか。・・・でも,本当はツアーで私の住んでいる地方都市へも来てくれたらなぁと思っていますが,ツアーも金が掛かるしね,地方都市じゃあチケットがソールドアウトしないので,ペイできないので仕方ないかなぁと思ったりもしていますです。
 何はともあれ,岡村ちゃんがこっち側で,元気にデンスして,唄っていてくれれば,それだけで幸せな1ファンのフルカワでございますので。