ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

火の宮/サワキカスミ・火の宮


 え〜っと,前回は3連休ということで,中日は仕事だけれど最終日はプレトレで走りに行きたいなぁと書いていたフルカワでございますが,結局は走りに行けず,腐っていたフルカワでございます。というのも,日曜日は支店内のOAリース機器の入れ替え作業の立ち会いで出勤することになっていたのですが,業者の方からは念のため予備日ということで月曜日も空けておいてくださいということだったのですが,まさかそんなに作業が遅れることはないだろうと思っていたところ,午前中の作業が終わった段階で少し不安な雰囲気になりまして,午後3時の段階ではかなり暗雲が立ちこめる作業状態でごさいました。で,午後5時前になって搬入業者のチーフの方から,「あと3時間はかかるので,今日は5時で終了ということでよろしいでしょうか。」という非情な問い合わせが。自分の所の社員なら「あと3時間なら今日中にやってしまって,明日はみんなでゆっくり休もう。」と言えるのですが,外部の業者に対してそんなことは言えるわけもなく,「了解しました。」と答えざるを得ませんでしたです。しかも,それならそれで早く帰れれば良かったのですが,業者の方の自動車を通用口から出し終われば今日の作業は終わりだなぁと思っていると,業者の方の最後の自動車がなぜかバリカーにバリバリと横っ腹をこすっていただきまして,あ〜あ・・・と思っていると,運転していた業者の方から自動車保険を使うので,警察を呼んで事故証明を取っておきたいとのこと。仕方がないので支店長に連絡を取ると,「フルカワ君が立ち会うということで,現場検証をさせてあげてください。」という指示でしたので,あ〜明日も出勤の上,今日も帰りが遅くなるのかよ〜と思いつつ,業者の方が呼んだ警察官が来るまで待たせてもらい,現場検証を終えて家に帰ったら,当然,遅くなりましたです。で,翌日もいつもどおりに起き,一人で前日の仕事帰りにスーパーに寄って買っておいた菓子パンを食べ,いつもの電車で出勤し,業者の方の作業が終わったのは午後零時30分でしたとさ。う〜ん,これから昼食を食べて,電車で帰って,ワイシャツにアイロンをかけ終わったら,午後4時前だなぁ・・・というわけで,非常に天気が良く,プレトレで走るには絶好の日だったのですが,時間的に走りに行くのは無理ということで,こうなりゃヤケクソというか,3連休だっていうのに2日も普段どおりに起きて仕事に行ったので,正直眠たいということもあり,帰る途中のコンビニで角ハイボール缶を買って帰り,ワイシャツのアイロンをかけ終えてから,ハイボールを飲んでからふて寝させていただきましたです。
 しかし,よく考えると,その翌日は夜勤だったので,3連休があったのにどうしてこんなに・・・というくらいハードワークな週だったなぁと。本当なら3連休なので,週4日勤務のはずなのに,週6日勤務に夜勤付きなので実質週7日勤務ですか。というわけで,この土日はゆっくり寝させてもらった上で,明日は午後から降水確率が20パーセントに下がる予報なので,プレトレで走りに行きたいなぁと思っています。本当,この間の土曜日,整備&掃除をしてプレトレ自体が絶好調ですし,得意のカスタマイズをしたトップチューブバッグの取り付け具合も確認したいですしね。頼むから晴れてくれ〜!って感じですよ,本当。

 で,今回はなぜかまたもや太陽レコードの再発がいぬん堂から情報提供がありましたので,サクっとカートにインさせてもらいましたので,サワキカスミ・火の宮の“火の宮”を紹介したいと思いますです。火の宮って言っても知らない人が多いと思うんですけど,火の宮は80年代に活動していた憂国パンクバンド(あのころは愛国パンクとか右翼パンクとか言われていましたけど。)で,今から聴くと(というか,今の私が聴くと)本当,真っ当なことしか唄っていないと思うし,現実がサワキカスミに追いついたというか,そんな感じがします。このアルバムは後期火の宮(ヴォーカル:サワキカスミ,ギター:吉村智彦,ベース:.田辺誠,ドラム:中村貞祐,キーボード:三柴江戸蔵)による,1985年の新宿ロフトでのライブを1曲目から12曲目まで(LP“LEO-008”),前期火の宮(ヴォーカル:サワキカスミ,ベース:東純二,ドラム:久保山伸,ギター:中望)による1983年9月の新宿ロフトでのライヴを13曲目から17曲目(カセット“火の宮ライブ'83”),1984年1月の新宿ロフトでのライヴを18曲目(ドラム:友田信吾),1986年4月のサワキカスミ名義の新宿ロフトでのライブを19曲目(ヴォーカル:サワキカスミ,ギター:中望,ベース:坂出雅海,ドラム:高木利夫),そして,1982年12月のガソリンアレイでのライヴを20曲目(ヴォーカル:サワキカスミ,ベース:東純二,ドラム:久保山伸,ギター:中望)という最初期から再後期までのサワキカスミ・火の宮のライヴを堪能することができます。しかも,聞き取りにくい歌詞が歌詞カードに少し載っていたり,特典でまだあったんだという感じがしないでもない火の宮ステッカーとサワキ超力ステッカーが付いているという非常にお得なものになっていますです(笑)。
 1曲目の“イントロダクション”という曲は,君が代のバンドアレンジですね,カッコイイ。その余韻のままサワキカスミが「我らが火の宮,御免なすって!」とシャウトし,2曲目の“人類は大丈夫II”という曲になだれ込むのですが,シンプルなパンクロックの音に乗って,北朝鮮に皆さんにお元気ですか,こちらの水は甘いけれど,そちらの水はいかかでしょうか。」という非常に挑発的な歌詞を唄っているので,これは誤解を受けるよなぁと思ってしまいましたが,途中の「これは命にかけても正しいというあなたの考えを捨ててみませんか。これは命にかけても正しいという私の考えを捨ててみますから。さあみんなで捨てよう。世界捨てっこ選手権大会だ!」というところは,イデオロギーに関係なく,新しい価値観を作っていく必要があるのではないかというサワキカスミの想いを受け止めさせていただきましたです。しかし,この「世界捨てっこ選手権大会」っていうのが良く聴き取れなくて,なんて唄っているのか分からなかったのですが,今回は部分的な歌詞カードがあったので,やっと判明しましたです。
 3曲目の“おしくらまんじゅう'85”という曲は,リズム体のタイトなリズムにメロディックなギターリフが絡むカッコヨイ曲です。この曲もタイトルだけ見ると何が何だか分からない曲なんですが,唄っているのは「真理と真理がおしくらまんじゅう。狭い土俵にゃ行司もいない。」という思想と思想がまだ真っ向から対立していた時代を映しているハードなメッセージソングになっています。
 4曲目の“赤い影兵衛”という曲は,ベースのハードなピッキングでグイグイリズムを引っ張り,ギターはトーキングモジュレーターを使った思いっきりエフェクティブな音を出している曲ですが,赤い影兵衛が除いているということなので,共産主義者のスパイが除いていることを言いたいのだろうと思うのですが,今のどこにでも防犯カメラがある世の中では共産主義者ではなく社会が除いていると言っても過言ではなく,少し視点を変えれば今でも十分メッセージとして届く唄だと思いますです。でも、個人的には防犯カメラがあるから助かることもあるわけで,あって困るのは犯罪者ぐらいかなぁと。家の中は困りますけどね。
 5曲目の“在日外国人指紋押捺大反対”という曲は,メチャハードで大好きな曲なんですが,内容は思いっきりタイトルのとおりです。サワキカスミが「親方日の丸,クソ法務省。人の心を忘れた大馬鹿野郎」とか思いっきり罵倒しているところが小気味いいですねぇ。この曲の視点からは右翼というよりも左翼っぽいんですけどね。しかし,個人的には在日外国人指紋押捺制度については,そういうことになった前提があるんだよねぇと思わざるをえないんですけど,まぁ,それはさておいて,ここまでこき下ろしてくれると素晴らしいとしか言いようがないです。
 6曲目の“キサマらそれでも日本人か”という曲は,タイトルはもろ右翼なんですが,唄っていることは至極まともで,政治屋批判が罵詈雑言の中から見え隠れしています。本当,民主党政権の時には「キサマらそれでも日本人か。」と言いたくなるような政治屋ばかりでしたもんねぇ。
 7曲目の“ボクラの日本II”という曲は,少しユッタリとしたテンポで「キレイな人,大嫌い。だからキレイな人,今すぐ死になさい。キタナイ人,大嫌い。だからキタナイ人,今すぐ死になさい。死になさい。キレイでもなく,キタナクもない真ん中の人だけ生き残りなさい。ここは日本です。オイラの日本,明日の日本,汚されてたまるか。」っていう非常に真っ当なメッセージが心に響きます。この曲も好きだなぁ。
 8曲目の“廃県置州”という曲は,今で言えば道州制ということでですね。明治時代の交通が不便な時代に決められた県制度は廃して,大きな州にして,不要な地方公務員を減らしてしまえ(歌詞では「必要のない仕事をしているチンタラ役人。アイツら今すぐクビにしろ。」とダイレクトに唄っていますが。)ということなんですが,はいアフォな地方公務員(特に小さな役場に行くほどひどいですよね。)は道州制でまとめて削減しても良いのではないでしょうか。そうすると地方交付金が減りますので,国の財政にとっても良いのではないかと。
 9曲目の“贅沢は敵だ”という曲は,飽食を極めている(当時の)繁栄日本に対し,バチが当たるぞと唄っているのですが,正にこの後バブルが弾け,長い景気低迷というバチが当たってしまうのですけどね,日本は。そういう意味では自称預言者のサワキカスミの面目躍如という感じでしょうか。
 10曲目の“進め日本”という曲は,ハードパンクなナンバーでひたすら「進め日本!」と基本シャウトしている曲なんですが,これがカッコイイんですよ。「悪くないのに謝るな日本」とか,本当,今でもそのとおりですよね。エンディングのアジテーションで「1999年8月にアメリカとヨーロッパが壊滅する。」と叫んでいるのですが,残念ながらもう2013年なんですよねぇ。本当,そこだけが残念です。
 11曲目の“愛と平和のテーマ”という曲は,サワキカスミが「あ〜全ての人に愛と平和を。」とアカペラで唄った後に君が代のバンド演奏になるという,シンプルながらカッコヨイ曲です。
 12曲目の“愛国者の真実の叫び”という曲は,多分,ライヴのアンコールだと思うのですが,それはそれとして,この曲も大好きな曲です。「自分を愛せない者がどうして他人を愛せる。自国を愛せない者がどうして他国を愛せる。愛国から全てが始まる。」と非常に真っ当なメッセージを唄っています。自民党はこの曲をテーマソングにすればいいんじゃないですか?と思ってしまいましたですよ。
 13曲目の“行政改革”という曲からは前期火の宮になるのですが,後期火の宮がシンプルなパンクだとすると,前期火の宮はズンドコした跳ねたドラムにフリーキーな演奏で,これはこれでカッコヨイけど,しかし唄っているのが「行政改革」だけなのは少し淋しいですかねぇ。
 14曲目の“人類皆兄弟(ササガワノバカ)”という曲は,日本船舶振興会のコマーシャルを逆手に取った曲なんですけど,日本船舶振興会のコマーシャル自体を知っている人の方が少なくなってきているのではないかと思いますが,唄っていることと本心が裏腹であることを暗示するかのように,大げさに演劇っぽく唄っているサワキカスミをここでは聴くことができます。
 15曲目の“ソーランサンバ”という曲は,ドラムソロから始まり,そこにベースとギターがフリーキーに絡みつき,途中で「ドッコイショ」っていう言葉が入る以外はサワキカスミもフリーキーに言葉を投げつけているという感じでしょうかね。「ソーラン」でも「サンバ」でもない不思議な曲です。
 16曲目の“最後の審判”という曲は,思いっきりレゲエにニューウェイヴ風味が入っていて,なんか初期じゃがたらのような感じがしないでもないなぁと思っていると,サワキカスミの唄い方も心なしか江戸アケミみたいな感じで,というか声の感じも江戸アケミに似ているなぁと少し思ったりもして。
 17曲目の“オレノホントノキモチ”という曲は,80年代ニューウェイヴフレイバーたっぷりのアレンジに乗って「オレ,人殺しの子供。オレ,何にもしてねえのに。生まれた時から恨まれっぱなし。」と自虐史観を唄っているのですが,これもふざけて唄っている感じが漂っているので,逆説的な唄なんだろうなぁと思ってしまいましたです。
 18曲目の“'80の証明”という曲は,ストレートなパンクな曲なんですが,唄が荒っぽすぎて歌詞が良く聴き取れないのが残念なのですが,勢いで突っ走っている感じだけはビシビシと伝わってきます。
 19曲目の“白夜の季節”という曲は,レゲエなベースにノイジーなカッティングを聴かせるギター,少し演劇っぽいヴォーカルに合わせたかのように少しオブラートに包んだような歌詞で,ストレートに言いたい放題を唄うサワキカスミをイメージしていると少し肩すかしを感じてしまうかもしれないですね。
 ラストナンバーの“おしくらまんじゅう'82”という曲は,3曲目とは異なり,バンドのインプロビゼーションの合間にサワキカスミが言葉を投げ込むように唄うというフリーキーな音になっていますが,シンプルなドラムの8ビートの上で暴れ回るベースラインがやたらとカッコイイなぁと思ってしまいましたです。
 1982年から1986年までのたった4年間の火の宮としての活動が全てパッケージされたこのアルバムですが,やはり後期火の宮のストレートでパンクなサウンドにストレートな歌詞が一番格好良いなぁと思ってしまいましたが,それはきっと私の根っこがパンクスだからでしょうかね。

 しかし,10月の中旬を過ぎ,やっと秋らしくなったというか,気温が30度を超えなくなったなぁという感じで,遅まきながら今日やっと扇風機を片付けさせてもらいましたです。ついでに普段着も半袖Tシャツから長袖Tシャツに切り替えましたです。明日プレトレに乗るときは七分丈Tシャツにしようかなと思っていますです。とはいえ,涼しくなったと思ったら,一気に寒くなるようなことがなければいいんだけどなぁと思っていますです。夏と冬が長くて春と秋が短いのはねぇ,自転車乗りとしては少し辛いかなぁと。とにかく寒くなるのが少しは遅くなってくれると非常にうれしいんですけどね。こればっかりは本当,神頼みということで。それよりも明日の天気の方が先決ではないのか?と自分に突っ込んでみたりもしますけどね。本当,明日はプレトレで走りに行きたいなぁ。