ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ねこの森には帰れない/谷山浩子


 いや〜連休後半戦もプレトレで楽しく走らせてもらいましたです。4日の土曜日は嫁さんが前日から「明日は好きに走ってきていいわよ。」ということでしたので,喜び勇んで午前10時出発,6時間ライドに行くことにしましたです。で,最近,東方面海岸コースで橋を渡って島しょ部へ渡るコースを走ってないなぁと思い,東方面海岸コースの橋を渡って島しょ部走破コースを選択しましたです。相変わらず,島しょ部はアップダウンが厳しくてフロントインナー,リアローを多用させてもらいましたが,125キロほどガッツリと走らせてもらいましたです。島しょ部の登りでは私よりももう少し年齢が上の方がロードを押しながら上っていたのですが,伊達に4年以上プレトレに乗っていないぜ!(というよりも,フロントをインナーにしているからなんですけど。)というわけで,エッチラオッチラと横を追い抜かせてもらうと,「おぉ,若いねぇ。頑張ってるねぇ。」と言われてしまいましたです。う〜ん,そんなに年齢は変わらないと思うのですが,まぁ,春も夏も秋も冬も,向かい風のときも追い風のときも,登りのときも,下りのときも,淡々とプレトレで走っているので,まぁある程度は走れるよねぇ。で,復路で最後の橋を走っているとき,橋の継ぎ目でガチャーンと何かを落とした音が。携帯はあるし,今回は腕時計もあるし,何だろうと思ってUターンすると,なんと100均リアテールランプでした。4年以上使っているので,プラスチックのブラケット部分がもう限界だったんでしょうね。まぁ,100円(正確には105円ですが。)で買って,4年も使えば十分元は取れただろうというわけで,新しいのを買うことにし,家に帰る前に100均に寄ってみたのですが,どうも使い勝手が悪いものしかありませんでしたので,家に帰ってから,得意のアマゾンで買うことにしましたです。で,どうせ買うのなら,自動で点滅する方がいいなぁ(これまではトンネルに入る前に手動で点けていたのですが,どうしても少しバランスが崩れるので少し危ないなぁと自分でも思っていたので。)というわけで,ネットで調べてみたところ,パナソニックのテールライトの評判が良いようなんですが,残念ながらリフレクター一体型でないんですよね。個人的には,あまりゴテゴテ物を付けたくないことからリフレクター一体型の方が良いので,ネット上ので意見は二分されているものの,リフレクター一体型のCAT EYE リフレックスオートTL-LD570Rを1948円で,ついでに単4のエネループも2本買わせていただきましたです。6日には届き,ブログをアップする前に無事,取り付けも終わったので,これについては,またそのうちレビューを書きたいと思いますです。
 5日の日曜日は子供がお祭りで踊るというので嫁さんと見に行き,久しぶりに天気が良いのにプレトレに乗らない休日を過ごし,連休最終日である6日の月曜日は次の日から仕事なので,午後半日程度にして,北方面峠コースへ走りに行くことにしましたです。北方面峠コースであれば,トンネルがないので,テールランプが届いてなくても問題はありませんので。風は多少あったのですが,やっと5月らしい陽気になり,久しぶりに汗をかいたという感じになりました。これまでは風が冷たくて肌寒くて,汗をほとんどかかなかったのですが,汗をかきかき峠を登りつつ,ヴァームで喉の渇きを癒すのもまた楽しやという感じですね。峠の下りは当然,イケイケで走らさせてもらいましたですけどね。
 というわけで,今回の連休は80キロが3回と125キロが1回でしたので,合計で365キロ走らさせてもらいましたです。楽しかったなぁ。でも,もう少し風が弱ければねぇというのは贅沢なんでしょうね。私の場合には雨が降らないければ,まず感謝しないといけないので。しかし,連休中で普段の1か月分(約320キロ)よりも多く走ったので,連休前にチェーンのオイルアップをしたにも関わらず,もうオイルが切れたみたいなので,ブログをアップする前にリアテールランプの取り付けついでにオイルアップもしておきましたです。数日前までの天気予報では今日も明日も降水確率40パーセントだったので,大人しくしておこうかと思っていたのですが,予報が変わり,明日は降水確率10パーセントなので,新しいリアテールランプのテスト(自動でどの程度キッチリ反応してくれるのか。)がてら走りに走りに行きたいなぁと思っていますです。

 今回は谷山浩子のデビューアルバムである“ねこの森には帰らない”を紹介したいと思いますです。このアルバムは1977年5月に満を持して(か?)発売された谷山浩子のデビューアルバムで,A面にはそれまで作った曲から,B面には書き下ろしであまんきみこの“車のいろは空のいろ”という児童文学を組曲にしています。谷山浩子いわくネタに困ってということらしいのですが,私的には好きな児童文学作品なので,非常によろしいのではないかと。
 1曲目の“朝の扉をひらく時”という曲は,ピアノと谷山浩子の声だけで始まり,「朝の街角。つぶやいた白いサンダル。ひとりの夢がはじまる時。」とか細くつぶやくように唄われると,グッと谷山浩子の唄の世界へ引きづり込まれてしまいますねぇ。唄い方は少しぎこちないところはあるのですが,逆にそれが初々しくてイイ感じですよねぇ。感想のほわ〜んとしたギターのツインリードもなんかイイ感じですねぇ。というか,前作から5年しか経っていないのに,音がもの凄く洗練されているのは,音楽的にそういう時代だったのかしら?と今更ながら思ってしまいましたです。
 2曲目の“河のほとりに”という曲は,いや〜私的には初期の名曲でございます(世間一般でも初期の名曲だと思いますし。)。切ないアコギの音色に全体的にしっとりとした感じのアレンジ。そして「河のほとりにふたり座れば,さざ波のかすかな歌がきこえる。黙ってこのままそばにいてください。悲しい思いで流してしまうまで。ずっと昔から知っていたような,そんな気がするあなたが好きです。」って唄われると,あ〜青春って感じがするのですが,実は今でもボーッと川岸を歩いているときに口ずさんでしまったりするんですよね。やはり,川(フルカワ的には河ではなくて,やはり川なんだな。)のそばで高校を卒業するまで過ごしたフルカワとしては,要所要所の思い出の中に,川があるので,河のほとりに一人座っていることが多かったような気がしないでもないのですが,こんな私にもあったピュアなころの気持ちと,この唄は非常にリンクするんですよねぇ。
 3曲目の“ねこの森には帰れない”という曲は,これもフルカワ的には名曲でございます。イントロの鐘の音が聴こえると,それだけで(この曲が)始まるなぁという気持ちになりますですね。声のトーンがあまり明るくない(暗いとまでは言いませんが。)のですが,ポップと言えばポップではないのかと。「昨日手紙が届きました,ふるさとのねこの森から。(中略)だけど返事を書きました,ここはとてもいいところです。仕事をしてます。恋もしました。人混みの中はとても休まります。ねこの森には帰れない。帰る道だって覚えてない。ねこの森には帰れない。なくした唄はうたえない。」なんて言葉を20歳になる前に書いたとしたら,なんて凄いんだろうと思ってしまいましたです。だって,40歳も終盤を迎えようとしているフルカワですが,この言葉を実感として思えるようになったのは,30歳を過ぎてからだったような気がします。そこが才能のある人と凡人の違いなのかなぁと思ってはいますけどね。
 4曲目の“私の愛した人”という曲は,ピアノ弾き語りオンリーで谷山浩子が淡々と唄うのですが,暗いと言えば暗いのかもしれませんが,妙に透明感のある声で唄われると,一言で片付けられないような気もしますし。私的には「自己評価の低い,10代の女の娘の片想いの唄」という理解なんですけどね。途中で語りもあったりするのですが,その部分のそこはかとない暗さにクラクラしますね。でも,暗いのがいけないのかと言われれば,私的には谷山浩子のこの情念の世界にヒタヒタに浸っていたいと思うのですが。
 5曲目の“風を忘れて”という曲は,イントロのホルンの柔らかい音色が心地よく,その後入ってくるエレピの音も爽やかなんですが,よく聴くと失恋系というか,将来的な何らかの別れを予感させる唄になっています。「その日を見るのがつらいから。そんなに楽しそうに,もう電話かけないで。」と唄いながら「あやまらないわ,私。悪いことはしてない。気になんかしてないわ。だけどあなた風を忘れて。」と締めくくる,10代の女の娘の我が侭を感じさせるような歌詞も,今,この歳で聴くと,なんか懐かしいというか,気持ちが柔らかくなってしまうなぁと思ってしまいましたです。
 6曲目の“お早うございますの帽子屋さん”という曲は,谷山浩子オールナイトニッポンの第二部を担当していたとき,エンディングのコーナーが“おはようございますの朝食屋さん”という実にふざけたコーナーだったのですが,そのテーマ曲として使われていたのがこの曲です。したがって,この曲自体にも朝のイメージがあるのですが,私的には夜明け(オールナイトニッポンの第二部が終了するのは,午前5時)というイメージが正直強いんですよね。歌詞の方は「みんなで仲良く」というのかなぁ,そういうことをぼんやりと唄っているので,みんなの歌で取り上げてもらっても良かったのではないかと思いますが,当時の,みんなの歌はもう少しフォーキーな曲が幅を利かせていたので,少し無理かな?と思ったりもしますが,まぁ,そういうどうでもよい私の主観を除いても,良い曲だと思うんですけどね。
 7曲目の“すずかけ通り三丁目”という曲から,“車のいろは空のいろ”の組曲なんですが,私の好きなラジオドラマ形式になっていて,聴いていて非常に楽しいです。曲と曲の間のショートドラマと唄の感じが非常にマッチしていていいんですよねぇ。この曲は空襲で無くなってしまった町のことを唄った唄なんですけど,それをピアノの弾き語りを中心にした音作りでシンプルに唄っているので,余計イメージが湧いてきますね。途中で空襲警報のS.Eが挟み込まれているのですが,谷山浩子本人としては,空襲で逃げ惑う人の声を入れたかったけれど,そういう音がなかったとのことですが,聴いている方はこれはこれで良いのではないかい?という感じですけどね。
 8曲目の“おさかなはあみの中”という曲は,まさにタイトルどおりの曲なので,特にコメントは書きませんが,ストリングスを中心にしたアレンジに谷山浩子の透き通った声で,青い海の中で魚が網の中で揺れているイメージが浮かんでくる曲になっていますです。この曲ではショートドラマはないのですが,この曲だけで十分という感じですね
 9曲目の“山猫おことわり”という曲は,ドラムとベースが入って,リズムがしっかりした曲になっており,谷山浩子の唄も言葉のリズムを強調しながら,日本語のリズムを壊さないで言葉を紡いでいます。しかし,この曲で秀逸なのは,間奏部分のショートドラマでしょうかね。タクシーに乗った山猫に降りてほしいと告げたところ,タクシーには山猫お断りとは書いていないし,お金を払えば山猫だろうと誰だろうと同じじゃありませんかと言われ,運転手が納得してしまうのですが,なんとなくユーモラスでイイ感じだなぁと思ってしまいましたです。
 10曲目の“くま紳士の身の上話”という曲は,ショートドラマから始まるのですが,このショートドラマがなければ,唄の意味がよく分からず,この曲の良さが半減してしまうのではないかと思います(原作を読んだことのある人であれば分かるとは思いますが,全ての人が読んでいる(読んでいても覚えている)とは限らないですしね。)。人の姿で暮らしている熊の話なんですが,「人の姿で暮らしている」=「人混みに紛れて暮らしている」と読み替えれば,非常に普遍的な曲ではないかと。「このまま死ぬまで戻れない,もう戻れないよ。あきらめ捨てたはずなのに,きょうもまた歌うのよ。」という歌詞はこの歳になると染みるなぁと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“本日は雪天なり”という曲は,童話をそのまんまトレースしているような曲であることもあり,ショートドラマ部分が多いので,ピアノの弾き語りをメインにして,そこにショートドラマを挟み込んでいるので,曲というよりも,ショートドラマの挿入歌のような感じになっていますが,ほんのりとハッピー感があるショートドラマ(と曲)になっているので,ラストナンバーに相応しい曲ではないかと思いますです。
 はっきり言って,女性シンガーソングライターといえば,愛だの恋だの,惚れたの振られたのという曲が多いのですが,1枚目にしてそういう曲はA面だけで,B面はコンセプチュアルに童話の世界を構築するというのは,メジャーになるにはほど遠い(というか,特定の特殊なユーザにしか受け入れられない)と思うのですが,こういうアルバムを作ることを許可したプロデューサーには感謝するしかないと思いますです。こういう構成のアルバムでなく,愛だの恋だのばかりのアルバムになっていたらとしたら,女性シンガーソングライターとして特殊なポジションを得ることはできず,特殊な固定ファンを持つこともなく,いつの間にか埋もれていっていたのではないかと思いますです。コアなファンはよっぽどのことがないと裏切りませんからね,一度ファンになると。そういう意味では,このアルバムがあったから,谷山浩子は今も微妙なポジションではあるけれど,埋もれることなく活動できているのではないかと思っています。

 実は昨日は遅まきながら職場の歓迎会だったのですが,いつものように終電になってしまいましたです。自分でも今日は下の子供の参観日で朝の6時30分には起きないといけないことは分かっていたのですが,飲んじゃうとダメですよねぇ。「フルカワさん,二次会に行きましょうよ。」と誘われると,誘われるままに行ってしまうのさぁ〜。で,終電ギリギリまで飲んで,結局,駅までラストスパートしてしまうのさ〜。バカだぜ。でも,まぁ昨日(というか家に着いたら今日でしたけど。)はきちんと家に帰りましたし,酔った勢いで,食べてみたかったすき家の焼きそば牛丼も食べましたしね。しかし,ハッキリ言って,焼きそば牛丼は私的には大ハズレでしたね。炭水化物on炭水化物は別に苦手ではないのですが,本当,牛丼の上に焼きそばが乗っていますっていうだけで,ひねりも何もない上,ソースの味がしている間はそれでもまぁ,変わった感じで良かったのですが,ソースがなくなると,単なる牛丼の味しかしないので,これなら私の大好きなねぎ玉牛丼にすれば良かったなぁと思ってしましましたが,食べてみないと分からないしね。期間限定物はとりあえずチャレンジしてみるのさ。
 で,話を戻して,下の子供の参観日に行ったのは良かったのですが,さすがに高校一年生の数学はもはや分からないなぁ。後ろで授業を聴いていたのですが,サッパリ分かりませんでしたです(元々数学は苦手でしたしね。)。次からは教科をよく確認して,数学以外であれば参観することにしようと思っていますです。あまりに分からない授業を参観するのはやはりかなり苦痛ですのでね。しかし,生徒の皆さんはさすが現役ですねぇ。まぁ現役の皆さんが分かってなかったら困るか。まぁ,私自身はもう数学の授業を受けることもなければ,試験を受けることもないので,別にいいんですけどね。