ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

眠れない夜のために/谷山浩子


 この間の日曜日は法事でどうにもこうにも身動きが取れないのに,こういう時に限って,天気が良くなるのね。というわけで,雨が降らない空を恨めしく眺めながら,大人ですからね、法事へ出席させていただきましたです。しかし,困ったなぁと思ったのは,親世代は話が全くかみ合わない(というか,元々親戚付き合いがない私なので,かみ合わないどころの話ではない。)し,そうかと言って兄弟世代も,子供が小さいころはそれなりに共通の話もあったのですが,どこの家も微妙な年齢になり,共通の話題もなく,法事の後はただ黙々とご飯を食べるだけの食事会になってしまいましたです。でも,まぁこれで無事行事も1つ終わったので,家に帰ってから礼服をクリーニングへ出しに行き,ワイシャツにアイロンをかけ,一息ついたら4時30分だったので,1時間くらい走れるかなぁと思い,プレトレで買い物がてら1時間くらいノンビリ走りましたが,いや〜久しぶりにプレトレに乗ると,やっぱり楽しかったですね。
 しかし,それでは満足できないので,今月中に休暇を1日取らないといけないのですが,取ろうと思うと会議が入っていたりするので,どうしたもんかなぁと思いつつ,会議が朝一番だけなら,会議が終わってから休暇を取ってプレトレで走りに行ってしまえ!というわけで,水曜日は朝出勤して,朝一番の会議を終わらせ,会議録メモのテキストデータをワードに貼り直したところで仕事はやめて,休暇を取らせてもらい,午後から久しぶりにプレトレで4時間ガッツリ走らせてもらいましたです。前回は東方面海岸コースを走ったので,今回は北方面峠コースだなぁというわけで,朝から冷蔵庫で冷やしておいたヴァームをプレトレのボトルケージに取り付け,レッツゴーというわけで走り出したのですが,いや〜雨が続いて3週空いたとはいえ,一気に涼しくなったですねぇ。前回は4時間で2リットルの水分補給が必要でしたが,今回は1リットルと水分補給の量が半分になってしまいましたです。それとやはり大きくちがうのが,北方面峠コースが復路が向かい風になることが多く,復路で疲労困憊という感じになってしまっていたのですが,やはり涼しくなると向かい風で速度が上がらないのは間違いないのですが,体力の消耗量や疲労度が違うので,まぁボチボチ帰ればいいかぁという気持ちで走れるところが素晴らしいかと。
 でもね,涼しくなったと言っても,気温が35度が30度前後になっただけなんだよね。ハッキリ言って,ほとんど涼しくなっていないんだけど,それでも涼しく感じてしまう人間の適応力って素晴らしいというか凄いなぁって思ってしまいましたです。

 で,今回でアーリー谷山浩子シリーズは終わりで,このアルバムを最後に私は谷山浩子のアルバムを買うのを止めてしまったからなんですよねぇ。“風になれ”でちょっと売れて,周りににわかファンが増えてしまったというのが原因なんだろうかと思ってもみるのですが,もう30年近く前のことなので,あんまり覚えていないです。それはともかく,今回は“眠れない夜のために”を紹介したいと思いますです。このアルバムは谷山浩子がマニュピュレーターの石井AQとタッグを組んで,谷山浩子の弾き語りを中心としながら,石井AQのツボを押さえまくった打ち込み音の絡みが非常に素晴らしいアルバムで,収録されている曲も好きな曲が多く,個人的には名盤と言いたいアルバムで,1985年6月発売です。
 1曲目の“もみの木”という曲は,谷山浩子がまさしくピアノの弾き語りのみで唄っているのですが,もともと拡がりのある曲(大きな野原に1本のもみの木があって,空は青く晴れ上がって,少し風が吹き抜けているっていうのが,私のイメージです。)なんですが,バックがシンプルだからこそ,伸びやかな谷山浩子の声が生きていて,心地よい曲になっています。1曲目から正に“眠れない夜のために”という感じで,夜1人で酒を飲みながら聴くとイイ感じだなぁと思ってしまいましたです。
 2曲目の“すずかけ通り三丁目”という曲は,んん?この曲をピアノの弾き語りだけで?と思ったのですが,これがまたいいんですよ。デビュー当時よりも唄の表現力が増したというか,声質を曲によって上手く使い分けているというか,大人の女性っぽい声で淡々と唄っているのですが,それが逆にまたいいんですよね。良い意味で歳を重ねた感じが出ていて。
 3曲目の“風を追いかけて”という曲は,多重録音で谷山浩子が1人コーラスをしながら始まり,そこに徐々にピアノが入り,所々に硬質でパーカッシブな打ち込みの音が入っているのですが,淡々と唄う谷山浩子と対照的な打ち込み音のコントラストが非常に良い感じですというか,淡々と唄っているが故に,逆に迫ってくる感じがありますです。
 4曲目の“パステル・ウェザー”という曲は,ピアノのアルペジオが非常に気持ちよく,かつキレイで,そこに谷山浩子が少し少女チックな声で唄うと,元々少し不思議系というか,不安定な少女系の歌詞がもの凄く爽やかに伝わってきます。
 5曲目の“カントリーガール”という曲は,正式リリースでは3番までしかなかったのですが,実は4番まであったという曲で,ライヴ等では4番まで聴くことができるという一部幻の名曲だったのですが,このアルバムでとうとう4番を含めたフルバージョンがリリースされ,聴くことができたのは,非常に嬉しい限りです。この曲は元々シングルでしかリリースされなかったので,多分,時間の関係でカットされてしまったんでしょうけど,最後はこんなにうまい話はないよねぇというくらい少女マンガチックなハッピーエンドで終わる曲なんですけど,それはそれで良いかと。サビのところで男性コーラスが入るのもなんかイイ感じです。
 6曲目の“おやすみ”という曲は,これもシングルリリースのみで,私はこのアルバムで初めて聴いたのですが,これが心に染みる良い曲で,テーマは男の子の遠距離恋愛なんですけど,いきなり「おやすみぼくの大好きな人。遠くはなれて会えないけれど。」と唄われると,もう心をギュっと掴まれてしまいますねぇ。しかも,バックがピアノだけでシンプルが故に,もう言葉の1つ1つがグサグサ刺さってきてしまいますよ。特に最後の「おやすみぼくの大好きな人。今夜またとどかない子守歌。」ていう歌詞は突き刺さったまま曲が終わってしまうだけに切ないですねぇ。
 7曲目の“真夜中の太陽”という曲は,キーボードの音で始まり,基本的にはシンプルな音の打ち込み音だけをバックに谷山浩子が唄っているのですが,隙間だらけの打ち込み音につぶやくようにというか,訴えかけるというのでもないなぁ,曲のテーマからして。会えて言えば自分に言い聞かせる感じで強く唄っている感じかなぁ。歌詞の内容については,既に語っていますので言及しませんが,大好きな曲です,はい。
 8曲目の“地上の星座”という曲は,ピアノの重厚なアルペジオで始まり,いったいどういう展開になるんだろうと思っていると,途中で切り替わり,ザクっという感じで谷山浩子の唄が入ってくるのですが,この曲の深夜に一人で窓から外の景色を一人でボーっと眺めているというイメージ(あくまでも私のですけど。)がより増幅される感じに仕上がっています。アルバムの浮遊感のあるアレンジも好きでしたが,個人的にはこちらのピアノだけのシンプルなバージョンの方が好きだなぁと思ってしまいましたです。曲の終盤では打ち込みの音数の少ないS.Eっぽい音がまた曲の雰囲気を盛り上げてくれるところも素晴らしいでございます。
 9曲目の“風になれ”という曲は,いきなり谷山浩子の唄で始まるのですが,シングルバージョンとアルバムバージョンがありますが,ピアノだけでシンプルに唄っているので,シングルバージョンに近いかなぁというかんじがしないでもないのですが,それでもピアノだけで唄っているので,唄の際立ち方が違うというか,谷山浩子自身もその辺は意識して唄っているのかなぁという感じがします。結構,起伏のある曲だと思いますし,バンドアレンジでは複数の楽器でその起伏を表現していましたが,それに負けない起伏を声とピアノだけで表現してしまえる谷山浩子に脱帽でございます。
 10曲目の“不思議なアリス“という曲は,メリメリと何かを剥がすようなS.Eで始まったかと思うと,シンプル(というか,ほとんどモノ・シンセ)な打ち込みだけで谷山浩子が少し意地の悪い少女っぽい声で唄うのですが,これがまた曲の感じに合っていて,素晴らしい仕上がりになっています。そうなんですよねぇ,打ち込みだからと言って,昨今の音の隙間を埋め尽くす(というか,隙間を埋め尽くさないと,多分,唄の下手さが目立ってしまう。)必要はなく,むしろ谷山浩子の唄の巧さを生かすのであれば,スカスカなアレンジの方が生きるんだよなぁと思ってしまいましたです。曲の後半での多重コーラスによる1人コーラスも素晴らしいです。
 11曲目の“鏡よ鏡”という曲は,弦楽四重奏な打ち込みをバックに谷山浩子が唄っているのですが,元々のアルバムバージョンでも管弦っぽいアレンジではあったのですが,それを突き詰めて弦楽四重奏っぽい打ち込みでやってしまうところは,さすが石井AQだなぁと思ってしまいましたです。この曲も少し意地の悪い少女っぽい声で唄っているのですが,バックの打ち込みと非常に合っていて素晴らしいです。
 ラストナンバーの“銀河通信”という曲は,打って変わってピアノの弾き語りで唄われる曲なんですが,シングルリリースしかされていないんですけど,この曲も良い曲なんですよね。このアルバムの締めくくりに相応しいというか、このアルバムのラストナンバーを飾るために作られた曲ではないかと個人的には思えるほど良い曲です。3コーラス目で多重録音で電話の声っぽくイコライジングした谷山浩子のつぶやきが重ねられるんですけど,これがまたイイ感じなんですよねぇ。「真夜中,私も電話をかける。心の奥のダイヤル回す。もしもし見知らぬ私の友だち。私はちゃんと歩いています。」なんて唄われると,ちょっと胸に響くじゃないですか。
 本当,このアルバムは企画物といえば企画物なんですけど,地方都市に住んでいて,谷山浩子のライヴに接する機会が少ない人間にとっては最高のプレゼントになったのではないかと思いますし,少し売れたからこそ,こういう企画物というか,谷山浩子の趣味性が強いアルバムを作ることができたのではないかなぁと思っています。個人的には名盤ですので,夜,1人でボーっとしているときに聴いていただけると良いかと。

 始めの方で,買い物がてらプレトレで走ったうんぬんと書きましたが,実はMOMO9に最初から貼られていた液晶保護シートがさすがチャイナクオリティなので,結構早い段階から傷が付いていたのですが,最近は画面の方にも気になる傷が付いてきたので,これはそろそろ限界かなぁと思いつつも,MOMO9に合う液晶保護シートなんて売っているわけないので,どうしたもんかなぁと思っていたのですが,やはりディスプレイの文字が傷でにじんで読みにくいのは良くないし,要はディスプレイ周辺をくまなく覆わなくても,ディスプレイ部分だけ覆ってやれば良いんでないかいというわけで,最終的には他メーカーのタブレット専用品だけど,傷が付きにくい仕様になっているものを購入し,家に帰ってからディスプレイのサイズに切り取って貼ったのですが,これが非常に良い感じというか,剥がしてみてよく分かったのですが,最初から付いていた液晶保護シートはなんか再生ペット素材みたいな感じで,単なる薄いプラスチックという感じで,これだったら冬の荒れた手で触ったら傷が付くのもうなづける感じだったのですが,さすがに新しく買ったシートはそういう感じはなく,女性の長い爪でひっかいても傷がつきにくい素材でできているので,当面は大丈夫かなぁと思っていますです。実際,液晶保護シートを貼り直してから1週間,毎日のようにMOMO9を使っていますが,説明書にあったとおり,液晶保護シートには全く傷が付かず,クリアな感じを保っていますので,これなら冬の荒れた手でタブレットを操作しても問題ないのではないかと思っていますです。
 ケースも買い換えましたし,液晶保護シートも貼り直したので,MOMO9にはまだまだ頑張ってもらわないといけないかなぁと思っていますです。特にこれから仕事の関係で出張が増えてくるので,暇つぶしマシンかつメモ取りマシンとしてMOMO9には大活躍してもらう予定ですので。もで,もし壊れるなら出張と出張の谷間なら,なんとかアマゾンで新しい機種を買えるので。でも,できが悪い子の方が可愛いので,壊れない限りゴリゴリと使わせてもらいますけどね。