ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

水の中のライオン/谷山浩子


 本当,毎週,毎週,土日によく雨が降るよなぁ。この間の土日も結局は雨だったので家で腐っていましたです。今日は何とか子供の運動会は行われたものの,明日は法事でプレトレには乗れないのですが,まぁ明日も降水確率が50パーセントなので,構わないか。しかし,3週続けて土日に雨が降ってくれているのでハッキリ言って,プレトレに乗れていないので,いい加減鉄分が不足しているなぁと思う今日この頃。来週の水曜日にお休みをいただいて,天気が良ければ走りに行こうかしら?と思っていたのですが,水曜日の午前中に会議が入っていることを思い出したので,ちょっと1日は休めそうにないなぁというわけで,いったいいつになればプレトレで走れるようになるんでしょうかね。整備まではできているんですけどね。えぇ,本当に後は天気だけなんですけど。昼までに家に帰れるようなら,気が向いたら休暇を取って,午後からプレトレで走りに行こうかなぁ。

 前回はうつみようこGROUPの新譜が出たので,アーリー谷山浩子シリーズはお休みさせていただきましたが,実はアーリー谷山浩子シリーズも今回を入れて後2回になってしまいましたです。というわけで,今回は1984年5月に発売された“水の中のライオン”を紹介したいと思いますです。このアルバムは“たんぽぽサラダ”でほんの少しブレイクした谷山浩子が乗りに乗って作ったアルバムで,正直,これまでの谷山浩子の集大成的なアルバムになっていますが,どうしようもない暗さはなく,ダークなところはあるものの,比較的ポップなアルバムになっていますです。
 1曲目の“人形の家”という曲は,獣の鳴き声のような効果音から始まり(ちなみに水の中のライオンという曲はないのに,どうしてアルバムタイトルになったのかということなのですが,私の記憶ではこの効果音が水の中でライオンが鳴いているようだということで,アルバムタイトルになったそうでございます。),曲はポップなんですけど死を連想させるダークな歌詞がたまらない曲です。バックの音もハードな演奏で緊張を高めてくれます。「見慣れた部屋の中の机や椅子の陰に,夢の破れ目がある,アクマの手がはえてくる。」なんて歌詞は尋常じゃない状態だと思うのですが,この歌詞を女性シンガーが唄って良いのか?まぁ谷山浩子だからいいかぁという感じなんですよね。
 2曲目の“ラ・ラ・ルウ”という曲は,小鳥のさえずりのような効果音から始まり,打ち込み系のゆったりとした曲なんですが,これまた谷山浩子お得意の横恋慕系の救いのないラヴソングになっています。“ラ・ラ・ルウ”なんていうポップなタイトルなので,ポップな曲なのかと思いきや,結局はこうなってしまうところがどうしても谷山浩子なんでしょうねぇ。「花束かかえてドアをたたけば,わたしより先に着いた人がいて。あなたとその人笑っていた。遅すぎたんだねと笑っていた。」なんてどうしようもなく哀しいんですけど。どうしても行き遅れてしまうのか!谷山浩子という気持ちになってしまう曲でございます。
 3曲目の“パステル・ウェザー”という曲は,初出はねこじゃないモン!のコミックサウンドアルバムなんですが,その中の1曲を谷山浩子バージョンでお届けという感じです。アコースティックギター中心のアレンジは基本的にはコミックサウンドアルバムと同じなんですが,谷山浩子がサラッと唄うと,「パステル・ウェザーあなたがいない午後。パステル・ウエザー夢のゆりかご。」という歌詞にジャストフィットしますねぇ。
 4曲目の“夜のブランコ”という曲は,このアルバムの中では本当に大好きな曲で,やはり谷山浩子お得意の横恋慕なラブソングなんですが,自己破壊衝動が炸裂している歌詞とアコースティックギターを中心としたシンプルなアレンジに情念たっぷりで唄う谷山浩子がたまりませんです。「わたしは夜咲くガラスの花よ。あなたの手で壊して。かけらになって粉になっても,あなたが好きよ,好きよ。」という歌詞は,正直,ここまで愛されてみたいような気がしないでもないんですけど,きっと私なら重荷になってしまうんだろうなぁという気がしたにのは40過ぎのオッサンだからなんでしょうかね。まぁ,もともと純愛路線ではないんでしょうけどね,私が。
 5曲目の“花を飾って(KAMAKURA)”という曲は,街を歩きながらイメージを膨らませられるだけ膨らませましたという歌詞が素晴らしい曲です。歌詞の深読みなんてしなくても,妄想系の曲であることは間違いない曲なんですが,ピアノの音を中心に置きながら,パーカションを効果的に配置したアレンジが素晴らしいです。しかし,最初に「わたし会いたい,あなたに会いたい。」と唄いながら,ビールのあきびんを「あなたの名前でなでてあげれば,もう,思い出せない,あなたが誰だか。」で終わる歌詞は本当,ある意味素晴らしいなぁと思ってしまいましたです。
 6曲目の“キャロットスープの唄”という曲は,えぇ,もろにみんなの歌の世界でございます。「おなべにいれて,にこめば,にこめば。おいしく,おいしく,とろけて,とろけて,キャロットスープの出来上がり。」という歌詞がアコースティックギターを中心とした音で谷山浩子がロリロリとした声で唄えば,えぇ,夕方午後5時55分からNHK総合テレビで流れてきても,私は全く驚きませんです。
 7曲目の“ハサミトギを追いかけて”という曲は,ハサミトギという架空の生き物(ひょっとして人なのか?)を探す唄なんですけど,ハードな演奏にこの歌詞ですか?というアンバランスさが溜まらなくカッコヨイ曲でございます。どことなくブラックですしね。しかし「永遠のハァー,ハサミとぎましょォ」で歌詞が終わるのは谷山浩子だから許されるのでないかい?と思ってしまいましたです。
 8曲目の“鳥は鳥に”という曲は,もの凄くシンプルなんだけど,メチャクチャ深い曲で,この曲も大好きな曲ですね。「鳥には鳥の名前がある。鳥は知らない,わたしの名前。」という歌詞は自分の存在がいかに不確かなものかを描いているように深読みしてしまいましたし,「いつのまにおぼえていた。背中をなでるこんな淋しさ。抱きしめるあなたの手が,わたしの手ではないということ。」というあまりの切なさとか,素晴らしいなぁと思ってしまいましたです。本当に言葉も少ないですし,谷山浩子にしてはフォーキーな曲なんですが,短いけれど深みのある歌詞がフォーキーな感じにジャストフィットという感じでございます。
 9曲目の“バザール”という曲は,これまでの谷山浩子の雰囲気をガラッと変えた曲ではないかと。アレンジを担当した橋本一子が思いっきりジャジーなアレンジを施し,谷山浩子もジャジーなアレンジに負けないようにささやき系の声でつぶやくように唄っているのですが,これが幻想の中のバザールを彷徨う女の娘というイメージがザァーっと目の前に拡がる感じでしょうか。昔はあまり好きな曲ではなかったのですが,最近はジャジーなアレンジも嫌いではないので,好きな曲に変わった曲ですね。
 ラストナンバーの“風になれ〜みどりのために”という曲は,前回,紹介したアルバムにも入っていましたが,前回のアルバムはシングルバージョンでしたが,こちらは橋本一子のアレンジが凄すぎるバージョンなっていますです。基本的にメロディー楽器はなく,パーカッシブなキーボードの音だけで谷山浩子が唄うという,思いっきり引き算のアレンジなんですけど,それが故に谷山浩子の唄が染み込んでくる感じがします。特に「梢を渡る声が,あまえの名前を呼ぶ。遠い過去をうつす鏡,みどり,光る。それとも銀の靴で,あしたの空を翔ける。おまえのその指の中にみどりあふれるもの。」というところは背中がゾクゾクしてしまいましたです。

 しかし,本当,一気に涼しくなりましたねぇ。最高気温が30度以上になることがなくなりましたですもんねぇ。台風もなんか来ていましたが,私が住んでいる地方都市まで来るまでには温帯低気圧に変わってしまいましたしね。しかし,風は弱くても雨が土砂降りだったので,仕事帰りに載った新幹線が,午後3時台の列車だったのには笑わせてもらいましたです(ちなみに新幹線に乗ったのは午後8時過ぎ。)。まぁ,指定席を購入していないので,新幹線が動いてさえいれば,来たのに飛び乗るだけなので,構わないんですけどね。
 ところで,モバイル端末として中華パッドのMOMO9にこれまた中華キーボード付きケースを愛用しているのですが,ある日,なぜか起動パスワードを受け付けなくなってしまったんですねぇ。えぇ,とうとう壊れてしまったか?でもネットでは半年遊べれば元は取れているという評価なので,すでに8か月を経過しているので,十分元はとれたか。それなら,今度はブルートゥースが付いている端末を買えば,キーボードが選びたい放題だなぁと思いつつ,パスワード入力欄を見てみると,どうもNのキーを1回しか押していないのにパスワード入力欄には3文字分入っているではありませんか。これは!と思い,キーボードを外し,タブレット自体からパスワードを入力したら何のことはなく起動できたので,テキストエディターを起動させ,キーボードを接続し,Nのキーを押してみると,なんとJYNみたいな感じで入力されているではありませんか。これはMOMO9の問題ではなくて,キーボードの問題だなぁというわけで,アマゾンで有線キーボードを探してみたのですが,同じような奴しかなかったので,どうせ値段は1000円前後だし,使い捨て感覚で使うしかないかなぁというわけで,サクッとカートにインさせてもらいましたです。しかし,届くまでは新しいキーボードが届いてもダメだったらどうしようかと思っていたのですが,なんのことはなく,本当にキーボードが壊れていただけでした。しかし,新しいキーボード音方がほとんど同じであるにも関わらず,なんかキーボードのタッチが良かったり,キーボードの反応が良かったりするので,これはこれで買い換えて正解だったかなぁという感じです。というわけで,少し不安にはなりましたが,まだまだMOMO9を使わせてもらいましょうかねと思いましたです。