ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

たんぽぽサラダ/谷山浩子


 日本全国,お盆休みが終わってしまいましたですねぇ。しかし,私は昨日から遅ればせながら盆休みなのさ。後先考えずに,行く当てのないロングバケーションさとうそぶきながら,まぁ,午前中は家の雑務をこなしながら,午後はプレトレでガシガシ走ろうと思っていますです。ちなみに今年の夏の目標総走行距離は550キロに設定していますので,熱中症には気をつけて(新聞ネタになったらシャレになりませんし・・・),ヴァームのクリアアップル味と塩分チャージキャンディもしっかり買い込みましたので,体重65キロを切ってから人間ドックに入るべく,ガシガシ走ろうかなぁと思っています。
 さて,やっと夏らしい天気が続くようになりましたので,この間の日曜日は西方面海岸線コースを80キロほどガシガシと走らせてもらいましたです。巻き直した右側のバーテープもずれることなく,往路は少し向かい風だったのですが,復路はイイ感じで追い風になったので,楽しく走らせてもらいましたです。しかし,さすが,お盆ですねぇ。自宅に帰るには,どうしても駅付近を通過しないといけないのですが,さすがに駅付近になると自動車が混んできたので,徐行しつつ停車している自動車の左端をごめんなさいよと抜けていると(あんまり良いことではないのは分かっていますが,正直,この暑さ+自動車の熱で停車していると,こちらが死んでしまいそうなので。),裏道に抜けようと考えた自動車がウインカーも出さずに目の前を横切りだすじゃないですか!ウォウォと思いつつフルブレーキングしたので,久しぶりにリアが宙に浮いてしまいましたが,自動車のサイドに張り付くことなく停止できたのですが,自動車のドライバーはこちらを見ることもなくさっさと行ってしまいましたとさ。多分,私には全く気づかなかったんだろうなぁと思いつつ,歩道でプレトレに異常がないか確認し,異常がなかったので走行を再開したのですが,復路のほぼ終盤だったので,足に疲れがどっと出てしまったのか,ペダルを回す足が非常に重かったのですが,まぁ,あとはゆっくり帰ればいいさというわけで,のんびりと帰らさせていただきましたです。渋滞中はやはり裏道へ逃げる自動車に注意して,左折できそうな道がある手前ではやはり思いっきり徐行しないといけないなぁと反省させていただきましたです。
 で,昨日からお休みをいただいたのですが,えぇ,お休みですから走りますよというわけで,昨日は北方面峠コースを走らせてもらいましたです。峠越えなので往路でヴァームを飲みきってミネラルウォーターを1本余分に買わないといけないかなぁと思っていたのですが,休憩&補給地点のコンビニまでヴァーム1本で走れたので,う〜ん,あんまり汗をかかない体になったのかなぁと思ってしまいましたが,それでもレモンティー500cc紙パックをほぼ一気飲みですので,水分は体から出ているのは間違いないんですけどね。で,北方面峠コースの性で,復路は向かい風,しかも河川敷は泣きたくなるほどの向かい風で,一気に体力が消耗していくのが自分でもよく分かりましたです。しかし,無理しても意味がないので,自分なりのペースで最後まで走らせてもらいましたです。えぇ,私が向かい風でヒイヒイ言いながら走っている横をTREKの(多分)カーボンロードがサラッと抜いて行ってくれましたが,いいんです,峠越えを含めて80キロ近く走っているし,プレトレの20倍以上するロードに追いつけると思う方がおかしいんですから(しかも,乗っているのは20代くらいの体力がありそうな方でしたし。)。うんうん,大人の対応だなぁと自分に言い聞かせながら(というか,正直,向かい風と西日でバテバテだったので,どうぞ,どうぞというのが正直な気持ちだったんですけどね。),復路も無事走り切りましたです。
 で,バーテープ関係の話ですが,バーテープに交換する前,北方面峠コースを走って,ロックオングリップのせいで手が痛い!とさんざん書きましたが,今回,ロックオングリップを廃して,全部バーテープにしてみたのですが,ロックオングリップのときほど手が痛くならなかったというのが,正直な感想です。それと西方面海岸線コースを走って気がついたのですが,実は西方面海岸線コースは荒れた路面が多いのですが,ロックオングリップの時には手がしびれたり,路面の段差の衝撃をダイレクトに手に感じたりしていたのですが,バーテープに換えて,それも少なくなりました。う〜ん,これまでバーテープって,グリップほど厚みがないから手に優しくないのではないかと思っていましたが,ロックオングリップの硬質プラスチック部分のことを考えると,バーテープの方が手に優しかったのねということがよく分かりましたです。というわけで,数少ない,プレトレにエンドバーを付けて,私のようにゴリゴリと走りまくっている方々に言いたい。昔はロックオングリップが良いと言っていましたが,手に辺る部分に硬い部品があるもの(リアルあさひのロックオングリップとか)は最終的には手に優しくないので,あっさりバーエンドバーからハンドルバーまでバーテープを巻いてやった方が幸せになれますよと。ついでに言えば,夏場は暑くなり,冬場は冷たくなるバーエンドバーですけど,バーテープを巻いておけば,そこまで暑かったり冷たくなったりしないので,その点でもいいですよと。
 おまけで,バーテープの端を固定するテープなんですが,自己融着テープが使い物にならないことが判明し,バーテープ付属の奴を使っていたのですが,巻き直しているうちになくなってしまったので,プレトレの掃除の際に愛用しているフクピカがなくなってしまったこともあり,フクピカを買いにホムセンへ行くついでに探してみたのですが,ビニールテープはべたつくし,布系は高い(なんとバーテープよりも高い・・・)ので,どうしたもんかなぁと思いつつ,涼しいホムセンの中ですっかり徘徊老人と化してしまいましたが,299円の粘着性ポリエチレンテープという奴を見つけて,これならいけるかも(用はビニールテープがイヤで,他にあったものの値段が高かったり,幅が広すぎたりで,どうしたもんかなぁ状態だったんですよね。)と思い,サクっと購入させていただきました。家を出る前から左側のバーテープを留めていた付属のテープが剥がれ始めていたこともあり,はさみ持参でホムセンへ行っていたので,その場で取り換えたのですが,ビニールテープよりも厚みがあって,非常に良い感じでした。走って見ての感想ですが,厚みがあることからシワにはならないし,バーテープの段差も気にならないので,非常に良い感じです。ちなみに100キロ以上走りましたが,剥げてもいませんので,全く問題なしです。というわけで,これはこれで良い買い物をしたかと。
 
 というわけで,今回は,谷山浩子80年代のヒット作(というか,いろいろな要素(オールナイトニッポン第2部のパーソナリティとか,ねこじゃないモン!でのこれでもかというくらいに取り上げられたりとか。)が複雑に絡み合った上でのことなんでしょうけど。),1983年4月発売の“たんぽぽサラダ”を紹介したいと思いますです。このアルバムは谷山浩子自身も「できばえも良く,自分の気持ちも良く,評判も良いよいう,珍しく三拍子そろった嬉しいLPでした(by別冊SFイズム「わくわく谷山浩子」)」と述べているとおり,メルヘンというよりもじっくり聴くとグロだったりする歌詞をバックの音も含め,時にポップに,時に荘厳に,その世界を展開させています。
 1曲目の“ジャンニ(朝をつれて来る人)”という曲は,イントロのピアノ音,そしてピアノだけで唄い始める谷山浩子の声を聴くだけで,サブタイトルの「朝を連れてくる人」のとおり,夜明けのイメージが頭の中にさぁっと拡がっていく爽やかな曲です。こんな爽やかな1曲目で始まったアルバムがこれまで谷山浩子にあっただろうか?と思えるくらい,本当に爽やかで感想の少し不安定なキーボードのソロもなんとなくイイ感じで鳴っています。なによりも谷山浩子の声がこれまでと異なり,暗くくぐもった声ではなく,落ち着いたこれからある何かを感じさせる声になっていることが素晴らしいなぁと思ってしまいましたです。谷山浩子お得意の台詞回しも最後にありますが,最後まで爽やかに終わってくれますので,安心です。
 2曲目の“パセリ パセリ”という曲は,ここまでポップになったか谷山浩子!という感じで,イントロのキラキラとしたキーボードの音色,タムを多用したドラム,はっきり言って,谷山浩子のライヴでこの曲が演奏された時,踊ってしまい,他の客の失笑を買ってしまったのも良い思い出でございますが,谷山浩子でこんなに踊れる曲ってこれまでなかったのではないでしょうかね。歌詞の方はみんなの歌系なんですけど,そこがまたイイ感じでございます。
 3曲目の“LADY DAISY”という曲は,イントロのアコースティックギターアルペジオ,そして更にそこにアコースティックギターを重ねられると,あぁいいねぇという感じです。谷山浩子曰く,「結婚する友人のために書いた曲」ということなので,非常にそこはかとなく結婚式のイメージが随所にちりばめられています。が,さすが谷山浩子,「彼が呼んでる。きみは知ってる,もう逃げられない。」だなんてマリッジブルーな歌詞を入れてしまうところは,素直に喜べない気持ちがはみ出してしまっていますですね。でも最後は「Lady Daisy 好きだよ君が。誰もがみんなきみにうなづくよ。Lady Daisy いつまでもそのままで。」と締めくくるところに,谷山浩子流のやさしさを感じてしまいましたです。
 4曲目の“船“という曲は,はっきり言えば失恋の唄なんですけど,決して理解することのできない,エキセントリックな女性の感情が怒濤の如く唄われている曲が,バックの荘厳なアレンジによってその破壊力を2倍にも3倍にもしている曲で,正直私的にはやられまくっている曲で,本当に素晴らしい曲です。イントロのストリングスを中心にしたアレンジに乗って,「船にのるわ,船にのるわ,今夜窓を開けて。船にのるわ,船にのるわ,子供の頃に枕の下にかくしたままで忘れていた白い船。」と唄い出すのですが,この歌詞だけでやられたという感じですよね。「子供の頃に枕の下にかくしたままで忘れていた白い船」に乗るというんですから。これは男の発想では出てこない言葉ですよ。しかも基本,ストリングスは入るものの,基本はピアノ1本でこういう歌詞を淡々と唄うんですから,たまらないですよね。しかも,最後はつぶやくように「ここにいるのはあのひとじゃない。知らない人よ。知らない人よ,そうでしょう。きこえない,なんにも。ゆるしてくれなんて。」と終わるのですが,恐いというよりも冷たい何かが背筋をキーンと走って行く感じです。素晴らしい。
 5曲目の“たんぽぽ食べて”という曲も,とんでもない曲で,最初はドロドロとした感じで谷山浩子が得意の台詞回しをするのですが,その台詞も素晴らしくて「この街には昔から悪い噂があった。誰も口にしたがらない悪い噂があった。やがて時が流れて,人々は噂を忘れた。やがて時が流れて噂は誰も知らない噂になった。」ですよ。恐い,恐すぎる。噂なのに誰も知らないんですよ。で,その噂はアスファルトに染み込み,噂を染み込んだアスファルト道路のあちこちから芽を吹き出したものがあるというところで,ポップなメロディーとアレンジで谷山浩子がいきなり唄い出すのですが,私の耳に赤いたんぽぽが,膝に青いタンポポが,そして胸には黒いタンポポが生え,あなたの目玉に赤いタンポポが,骨に青いタンポポが生え,それでもあなたは動き続けるという,まさにグロなSFな世界をこんなに脳天気にポップに唄っていいんかい?ってくらいはっちゃけて唄っています。本当,この曲も妄想系ナンバーとしては素晴らしいと思います。
 6曲目の“SEAGULL”という曲は,イントロのキーボードのアルペジオがSFチックな感じなんですが,谷山浩子の唄が始まるとアコースティックギターの音を中心とした爽やかなアレンジになっているのですが,唄の中のお相手であるシーガルの存在がなんか掴みきれないというか,シーガルって(唄の中で)実在しているんだろか?ひょっとして(唄の中の主人公の)女の娘の妄想ではないか?と思えるような歌詞が恐いです。曲自体は爽やかな曲なんですけどね。
 7曲目の“リカちゃんのポケット”という曲は,タイトルだけ見ると,みんなの唄系なのかなぁと思ってしまうのですが,とんでもない,この曲は谷山浩子流のあの時代へのプロテストソングだと思っています。曲はシャッフル系の弾むリズムなんですけど,「リカのポケットに何をいくらつめても,いつまでたってもいっぱいにならない。」とか「広告写真の中に鈴なりの夢をつかみどり。」だのセロファンで幾重にも包んでいるんでしょうけど,それでも毒がしみ出している言葉が大好きですね。
 8曲目の“眠りの森”という曲は,これも失恋の唄ですね。ピアノの弾き語りの上にストリングスと管楽器を重ねているだけなんですが,夜明けの雰囲気が非常に出ていて,切ない気持ちになってしまいます。しかし,ただのラヴソングではなく「誰もが静かに眠っている。誰もが心に汗をかいて。」という歌詞に街の中で暮らしているどこか壊れた人間のために唄っているのではないかと思ってしまいましたです。
 9曲目の“悪魔の絵本の歌”という曲は,ポップなんだけど恐いというのが正直な感想でございます(好きな曲なんですけどね。)。このぽよぽよとした不定型な恐い歌詞を谷山浩子が無邪気な声で唄っているのですが,そこがまた怖さ倍増ですね。そしてエンディングに曲調を変えて「そしてお別れの物語,描くのはあなたよ。絵の具はあざやかな赤い色,白いページの上に。いやがるあなたのその指が絵筆を握れば,ほらたちまちぬりつぶしてる,あなたの胸の中を。」と唄うのですが、感情のナイフを突きつけられている感じがしますねぇ,谷山浩子から。
 ラストナンバーの“地上の星座”という曲は,本当,大好きな曲で,イントロの重々しいアレンジから大好きでその重々しい中を時々キラキラとしたキーボードの音が入るところも素晴らしく,歌詞もいきなり「夜目覚めれば,窓の彼方にさざめく水銀の星たち。あの窓,この窓に人たちのともす,見知らぬ街の灯がゆれてる。」と始まるのですが,これだけで私は心を思いっきり持って行かれてしまいましたです。しかもエンディングの「今まで傷つけた人たちの数をひとつぶひとつぶつなげて。つめたいこの肌に光る星たちは,触れれば消えて行く,幻。」と終わるのですが,このエンディングの歌詞も素晴らしすぎます。だいたい,星座というと空に光る奴をイメージしてしまいがちじゃないですか,普通は。そこにいかず,街並みに光る家々の灯を星に見立てて,孤独感をこれでもかと増幅させてしまうところが素晴らしいなぁと。個人的には名曲と言っても過言ではないと思っていますです。
 このアルバムで本当,谷山浩子は一応メジャーシーンに浮上し,胃薬のコマーシャルソングを担当したり,テレビの主題歌を唄ったりと,まさかテレビから谷山浩子の唄が流れるとは(ヤマハ自社制作のコッキーポップは除く。)夢にも思っていなかったファンはずいぶん驚いたのではないかと思いますです。

 昨年,サドルをセライタリアのXO-FLOWから廉価版のQ-BIK FLOWに交換したのですが,早くもボロボロになってしまったので,そろそろ交換かなぁと思っていたところ,8月の人事異動の関係で後任が着任するまで2人分の仕事をやるはめになってしまい(しかも,自分も新しい業務に慣れていないこともあり。),いい加減疲れたなぁという気持ちになってしまったので,この気分を癒すためにはプレトレのパーツを買うしかないというわけで,退社後,ビッグカメラへ寄り道して,良いサドルはないものかと物色していると,2800円でセライタリアのX-1 FLOWが売っているではありませんか。しかも,最後の1つ。これは買うしかないだろうというわけで,サクっと購入し,ホ気持ちで夜,酒を飲みながらネットをしていると,そういえばフロントのクイックレリーズのフロントにサビが浮いていたよなぁと思ってしまい,そうすると探すしかないよねという気持ちになり,アマゾンで探したところ,色が赤でアルミ製(もちろんシャフトはスチールですけど。)のTIOGA Forged クイックレリーズ 2点セットが1740円であるではありませんか。これも買うしかないよなぁというわけで,サクっとカートにインさせていただきましたです。というわけで,遅ればせながらの楽しい盆休みなので,プレトレのパーツ交換をしたっていいよねぇということで。
 とはいえ,髪も切りに行きたいし,大型ゴミも処分しに行かないといけないし,車検3か月前点検も受けないといけないし,人間ドックにも入らないと行けないしで,結構,細々とした用事の合間をぬって,もちろんプレトレで走らないといけないしで,暇をもてあますことのない休暇になりそうな予感でございます。