ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

時の少女/谷山浩子


 え〜この間の日曜日は相変わらずどんよりとした空で,あ〜今回も鉄分補給はなしかなぁと思っていたのですが,気象庁のレーダーナウキャストとにらめっこすること30分,走りに行こうと思っている西方面海岸コースの遙か西方にはあまりよろしくない雲がモクモクと発生しているのですが,雲の速度からして,午後6時くらいまでに戻ってくれば雨雲に捕まらずに走りきれるんでないかい?という安直な判断の下,ぷれとれでGO!でございます。往路はさすがに西方面から低気圧が接近しつつあるので,向かい風がキツイなぁという感じだったのですが,復路は追い風になるさ!というわけで,比較的楽観的に走り,いつもより10分オーバーで折り返し地点兼休憩所のコンビニに到着しましたです。しかし,さすがに8月ですよね。ここまでで既に家から持って出たヴァームは飲み干してしまったので,コンビニで500cc紙パックのレモンティーと昼ご飯が少なめだったので,アンパンではなくコッペパンにアンとマーガリンが塗ってある奴にして,ついでにミネラルウォーターも1本買わせていただきましたです。で,水分&糖分をして,復路を走らせてもらったのですが,えぇ,復路は追い風だったんですけどね,往路の向かい風で思いっきり足を使ってしまったみたいで,あまり早くはなりませんでしたです。でもまぁ,そこそこのペースで走れたので,良かったのではないかと。しかし,本当に暑くなりましたねぇ,復路ではもう1本,ミネラルウォーターを買ってしまった(というか,帰宅まで残り30分以上あれば,水分を持参していないと恐ろしくて乗っていられませんしね。)ので,水分補給2リットルの世界に突入してしまいましたです。それでも,ヴァームは買い置きがあるので,ミネラルウォーター2本と紙パックの紅茶とアンパン系で500円あれば足りるので,半日楽しんで500円なら安いもんだよねということで。
 で,バーテープ交換後の感想ですが,正直,手が楽です。ロックオングリップのように丁度手を置くところが硬くないので,どこをどう握ってもイイ感じです。正直,普通にハンドルを握っているときは,ロックオングリップよりも心許ない感じがあるのではないかとか,一応,エルゴ形状のグリップだったので,握った感じに違和感があったりするのではないかと思っていましたが,そんなことは全くなく,ただただ手のひらに当たる部分に硬いところがなくて快適!でした。ただ,少し残念なのは,自分なりには考えたものの,私のバーテープの巻き方が悪かったようで,ハンドル右側のエンドバーとの結合部分のバーテープが少し(かなりかも・・・)ずれてしまったことぐらいですかねぇ。しかし,ハンドル左側のバーテープは全く動いていないので,そちらと同じようにまき直せばいいやということで。
 で,今日,ブログネタを書く前にバーテープを巻き直したのですが,まだ,巻いてからそんなに時間が経っていないので,新しいバーテープを使うのもなんなので,そのままペリペリとバーテープを剥がし,巻き直してみたのですが,いかんせん,やはり,バーテープ裏の両面テープがダメになっていてうまく固定できなかったのですが,そういうこともあろうかと両面テープも用意していたので,バーテープの裏面に両面テープを貼り,再度,巻き直すと,アライイ感じではありませんか。明日は降水確率が低いので,明日走ってみて,ずれることがないかどうかチェックしようと思いますが,ずれなかった左側と同じように巻き直したので,多分,大丈夫だとは思うんですけどね。

 で,今回も引き続き,アーリー谷山浩子シリーズで,1981年11月に発売された“時の少女”を紹介したいと思いますです。全体的な感想としては,このアルバムからアレンジを橋本一子が全曲担当していることから,音の雰囲気が統一されている上,今,聴き直してみると,従来の谷山浩子の良いところは残しつつ,非常にロッキン(だったり,80’sニューウェイヴだったり)な感じのアルバムに仕上がっていると思います。
 1曲目は“時の少女”という曲は,いきなりのコーラスにエフェクトを掛けまくった音で驚かされたかと思うと,非常にタイトな演奏の上で谷山浩子が静かに,そして力強く唄い,はっきりとこれまでの音とは違うなぁと思わせてくれます。歌詞も暗めなんだけど,ただ暗いのではなく,SFチックな感じがサラっと仕込まれていたりして,非常に面白いです。特に1番で「時の少女は目も鼻も口もない。まっしろな顔でにたりと笑う。」というところでは,時の少女ってなんなんだ?と思いつつ聴き,この部分で更に訳が分からなくなるという感じが素晴らしいです。
 2曲目の“街”という曲は,1曲目と異なり,ピアノと弦楽だけでシンプルに始まり,弾んだメロディーの曲を谷山浩子がポツポツと唄うのですが,このまま終わるのかと思いきや,ハンドクラップの音を合図に混沌としたバンドの音になり,その中をフリーキーにトランペットが鳴り響いたりと,その落差がカッコヨシなアレンジです。基本的にはシンプルに唄いきっても全く問題はないと思うのですが,サビのアレンジとの落差があるからこそだなぁと。歌詞自体は片想いをしている女の娘が妄想しながら街を歩いているというストーリーなんですが,考えようによっては恐いよね,その妄想がという感じの歌詞になっています。
 3曲目の“静かに”という曲は,非常に好きな曲で,チェンバロだけをバックに谷山浩子がささやくように唄うのですが,一人でいることをそのまま肯定し,一人で生きていくことを唄っていて,ところどころ谷山浩子お得意の横恋慕的な歌詞もあったりはするのですが,それでも圧巻なのは「淋しくて,淋しくて,眠れない夜は。逃げないで,泣かないで,ほら窓をあけて。空も一人だよ,生まれた時から。誰にも守られずに,それでもやさしい。」という歌詞ですかねぇ。この歌詞を初めて聴いたときは本当にぶっ飛んでしまいました。ガンバレソング(笑)と対極にある唄だなぁと、本当,一人でシミジミ思ってしまいましたです。
 4曲目の“ROLLING DOWN”という曲は,非常にロケンロールな曲で,タイトルどおり堕ちていくということをテーマにしているのですが,母親からやさしい声で「疲れたろう。もう頑張る必要はないよ。」と語りかけられ,その声に引き込まれるように堕ちていき,最後は白蛇に飲み込まれるというSFチックな内容なんですが,タイトでシャープな演奏に乗って唄う谷山浩子の甘い声が正に白蛇そのものではなかろうかと思ってもみたりしますが。
 5曲目の“ジャンク”という曲は,ジャンクと呼ぶ(多分)白い廃船(タイトルがジャンクなので,私の推測で廃船にさせてもらいました。)のことを唄っている曲なんですが,キーボードを中心にした少しヒンヤリとしたアレンジに乗って,夢の中のようなうすぼんやりとした世界観の歌詞を谷山浩子が唄っているのを聴いていると,難しい言葉は何一つ使っていないのに,もの凄く奥行きのある曲に聴こえてしまうのは素晴らしいなぁと思ってしまいましたです。
 6曲目の“ポンピイ・クラウンの片想い”という曲は,タイトルだけ読めばなんか可愛らしい感じがしないでもないのですが,曲を聴くと大違いで,これまた妄想系の曲だったりするのが,非常に谷山浩子らしいというか,本当,こういう曲を書かせたら天下一品というか,素晴らしいとしか言いようがないです。特に最後の「ほんとは誰も,誰もいないのに,どこにでもあの人がいる。巨大な彼のまなざしが空を埋めていく。きみを埋めていく。息もできない,想いがあふれて,朝も夜も。」ってどういうことよって感じがしてしまうのですが,「彼」を「ネット」などに置き換えれば,今でも十分通用どころか,今だからこそ伝わるものがあるのではないかと思ってしまいましたです。
 7曲目の“真夜中の太陽“という曲は,私が本当に大好きな曲で,ピアノの弾き語り中心のアレンジなのですが,ピアノと谷山浩子の少し力強い唄声だけで十分です。一人で生きていくことを選択し,胸を張って生きていくということがテーマなんですが,「燃える私の太陽,燃えろ,その火を絶やすな。燃えろ,私の命。赤く,暗闇を照らして。」とか,「人事手他人が去り,心に血が流れても,私はいつも変わらずに私なのだから。」とか,本当,私の心にはグサグサと突き刺さる言葉が満載となっています。本当,名曲だと思いますです,非常に個人的に。
 8曲目の“てんぷら☆さんらいず”という曲は,個人的にはポップでロケンロールなシングルアレンジが好きなんですが,こちらのクールなロケンロールなアレンジも嫌いではないです。「午前5時の新宿駅の長いホームに散らばる赤い朝陽を集めて,新鮮なところをおなべでカラリと。」などと,またもや妄想系全開な歌詞なんですけど,これを谷山浩子が唄うと全く違和感がないというのが素晴らしいでございます。
 9曲目の“ガラスの小馬”という曲は,チェンバロの音が印象的な曲なんですが,こういうマンガチックな唄を作るから,メルヘンだとかなんだとか言われるようになったんじゃないの?と思いつつ,少し口休め的なホッとできる曲になっています。
 10曲目の“果物屋のテーマ”という曲は,作詞が作者不詳の曲で,谷山浩子がDJをやっていたラジオ番組のリスナーから送られた歌詞らしいのですが,さすが谷山浩子のファン!としかいいようのない歌詞になっています。最初から「店先に並んだ,丸いのや,四角いの,長いのや,曲がったの。猫は色盲,果物は食べない。鏡に映って何度も繰り返し。」っていう歌詞なんですが,凄いよねぇ,ぶっ飛んでますよねぇ。でも,不思議と切ないんですよね。特に最後の「店先に並んだ,哀しいのや,悔しいの,淋しいのや,おかしいの。恋に破れて,僕は無言。鏡に映って何度も繰り返し。」ってところは切ないですねぇ。
 ラストナンバーの“マイケルという名のパン屋さん“という曲も,作詞は同様の理由で作者不詳となっているのですが,この歌詞も素晴らしいんですよえね。いきなり「余って袋に詰められて,ひっそりとパンの耳は猫の足音を聞いた秋の陽だまり。」なんて歌詞ですから。主人公が「余って袋に詰められたパンの耳」ですかならねぇ。こんな歌詞を浮遊感のあるアレンジで唄っているのですが,もうタマリマセンねぇ。私も一緒になって唄いましょう「あぁ愛しのクリーム。」と。しかし,パンの耳とクリームパンでは格が違い過ぎるよね・・・ハッ身分違いの恋がテーマなんですか?と深読みさせていただきましたです。
 個人的な感想としては,これまでは谷山浩子に合わせた割と柔らかめのアレンジだったように思うのですが,橋本一子のアレンジは,逆にタイトでシャープな演奏で谷山浩子の声質と対比させる感じで,谷山浩子の唄を浮かび上がらせているように感じましたが,もちろんタイトでシャープな演奏ということはロケンロールな感じでカッコヨシということになるので,私的には申し分のないアルバムになっていますです。

 さて,来週から世間一般はお盆休みに入るのですが,私のお仕事がサービス業関係なもので,お盆もお仕事で交代で休みを取ることになっているのですが,いろいろありまして,お盆が終わってからお休みをいただくことになったのはいいんですが,よく考えると,墓参りにはいつ行くんだ?と思ったのですが,お盆が終わってから行くよりも,先に行った方が良かろうというわけで,そうすると明日しかないなぁ,でも明日はプレトレで走りに行き対しなぁとなると,午前中のうちに墓参りに行くしかあるまい!となると,ワイシャツのアイロンがけをブログをアップしてからするしかないか・・・暑い・・・でも明日もゴリゴリ走るためには,今日,頑張るしかないよなぁというわけで,頑張らせていただきますです。巻き直したバーテープがどんなもんか確認しておく必要もありますしね。そういえば,ブログを書く前にしたプレトレの掃除&整備でフクピカもなくなってしまったので,ホムセンに買いにいかないといけないしなぁ。なんか,ブログをアップしてから結構バタバタするなぁと想いながら,いやいや楽しい明日のためさ!というわけで,暑いんですけど頑張らせてもらいますよっと。