ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ZELDA/ZELDA


 しかし,思うように天気は良くならないもので,この間の土日は,日曜日に親族関係の予定が入っていたので,土曜日の午後に走りにいければなぁと思っていたところ,天気予報を確認すると,午後6時まで40パーセントで,午後6時からは20パーセントに降水確率が下がるとのこと。その時点で雨は降っていませんし,降水確率が上がるならともかく,下がるのであればいけるのでないかい?というわけで,いそいそと東方面海岸線コースを走ることにしましたです。で,走り出したのはいいんですが,1時間程度走ったところで,ポツポツと雨が降り出し,あちゃ〜どうしようかなぁと思いつつ,この程度の雨なら走ってしまえ!と妙な強気で走り続けると,本降りになってきて,あ〜失敗したなぁと思いつつ,まぁ帰りは止むんでないかいという非常に楽観的に走り,そろそろUターンだなぁと思っていると,なんかフロントタイヤの様子がおかしいので,信号待ちで確認してみると,なんとパンクしているではありませんか。困ったなぁと思いつつ,少し走っていると,神社用の駐車場で屋根付きのところがあったので,これを少しお借りして,チューブ交換するかということで,いそいそとフロントタイヤを外し,タイヤをチェックすると金属片がきっちりと刺さっていましたです。これをきちんと取り除き,前回,パンク修理をした予備チューブに交換し,今回はCO2ボンベを失敗しないように取り付けて,無事に交換作業を終えることができましたです。
 で,帰りなんですが,雨が止むどころかどうしようもないくらいに降ってきて,おまけに向かい風。しかも,段々と陽が落ちてきて,薄暗くなるとびしょ濡れの体に猛烈な寒さが襲ってきて,これは本気でヤバイと思ったのですが,なんとか無事に家までたどり着けましたです。家の玄関を開けると,嫁さんが風呂に入るよねと声をかけてくれたので,内心,当たり前だろと思いつつも,ありがたいという顔をして返事をしたのですが,どうも浴室乾燥を使って洗濯物を乾かしていたので,少し待てとのこと。あ〜,本気で寒いし,服はずぶ濡れで重いし,早く脱いでシャワーを浴びたいのに・・・と思いつつ,走りに行ったのは私の勝手なので,そんなことは嫁さんには言えず,じっと待つこと数分間,やっと服を脱いで熱いシャワーを浴び,ほっと一息つくことができましたです。雨男なんだから,降水確率が高いときは走りに行ったら本当にダメだよなぁと反省させていただきましたです。
 この日は午後9時から結婚式の二次会に呼ばれていたので,満身創痍の体ながらも終電まで参戦したので午前様となり,翌日は午後から嫁さん親族関係の予定があったのですが,なんと良い天気ではありませんか。恨んだよねぇ,自分の雨男を。しかし,親族関係の用事なのでサボるわけにもいかず,とはいえ多分,昼間からアルコールが入ることになるのは間違いないので,午前中にこれだけはやっておかないといけないことを考えましたです。アイロンは・・・飲んで帰ってもできる。衆議院議員選挙の投票は・・・これも酔っていても行ける。新しいチューブの購入は・・・酒を飲んでは行けないというわけで,午前中のうちにプレオを走らせ,リアルあさひへ行き,マキシスウルトラライトチューブを1本買って帰りましたです。で,家に帰るとまだ時間があるので,パンクしたチューブを修理して一息つくと,そろそろ出発しないといけない時間になったので,サクっと着替えて,嫁さんの親族関係の用事へ行かせていただきましたです。まぁ,良い天気の昼間から飲むビールはおいしいなぁと思いつつ,どうして昨日がこの天気でなかったの?と思ってしまうフルカワでした。

 話は変わって今週は1982年に発売されたZELDAのデビューアルバム“ZELDA”を紹介したいと思いますです。ZELDAはご存じの方はご存じだと思いますが,ベースのチホ(小嶋さちほ)を中心に1980年に結成され,ヴォーカルのサヨコ(高橋佐代子)が加わり,インディペンデントシーンでの人気のまま,メジャーデビューしたのですが,メジャーデビュー前はサヨコが現役高校生ということもあり,SFチックというか独特のシチュエーションを選択した歌詞がいかにもニューウェーヴな感じでしたね。まぁ地方都市に住んでいた私にとっては,宝島でサヨコが連載していたエッセイ程度しか情報に接することはなかったのですが。
 で,満を持して,LIZARDのモモヨのプロデュースにより,このアルバムが発表されるのですが,1曲目,3曲目,6曲目がモモヨの作詞作曲,ドラムがテイユウ(中村貞祐),ベースがワカ、ギターがモモヨになっているのですが,その昔読んだ本では,モモヨがZELDAの演奏に我慢できなくてリズム体を差し替えたとか。そういう意味では少しう〜んという感じのアルバムではあるんですけど。
 1曲目の“エスケイプ”という曲は,テイユウのパワフルなドラムから始まり,ワカのベースがグイグイ引っ張るパワフルでポップな曲になっています。そういう意味ではZELDA自身が作った曲とは今ひとつカラーが違うのですが,モモヨの思うZELDAのイメージで曲を作っているのだろうと思うのですが,「地球の長い午後は終わる」とか,「暗い宇宙つきぬけて,子供達の箱船」とかSFチックな歌詞がそれまでの惚れた腫れたの内容が多い女性バンドとは一線を画しているなぁというか,モモヨのイメージはこうだったんだろうなぁと思ってしまいましたです。
 2曲目の“真暗闇〜ある日の光景”という曲は,ドタドタしたドラムに上下するベース(う〜ん,当時のニューウェーヴテイストだなぁ。),ノイジーでメロディーをあまり弾かないギター,そして淡々としたサヨコのヴォーカル。うん,これが当時のZELDAなんだろうなぁと思わせる音になっています。「最期の地上は光と闇の結合,予言の鐘が鳴り響く。そうして狭まれた空間に頭を押しやって,自らの息の根を止めてしまう。」なんて歌詞は,これは唄になるの?と思えてしまうような歌詞なんですが,きちんと唄になっているところがカッコヨイです。
 3曲目の“月光飛翔”という曲は,これもテイユウのパワフルなドラムとワカのブイブイ鳴るベースが曲をグイグイ引っ張るポップなナンバーなんですが,ZELDA(というか当時のサヨコ)に「ママにはナイショ。二人だけの秘密。」と唄わせてしまうのは流石モモヨだなぁと思ってしまいましたです。しかし,この曲のサヨコが妙に可愛く唄っていて,カラーは違うものの,これはこれで良いです。というか,NHK渋谷陽一サウンドストリートでアルバム発売前にこの曲を聴いて,うぉカッコエエと思い,こういう曲がバシバシ入っているのかと思い,アルバムを買って,えぇ・・・と思ったことを思い出してしまいましたです。今となっては,ZELDAの淡々としたダークな曲も好きなんですけどね。
 4曲目の“ロボトメイア”という曲は,チホの妙にひっかかりのあるベースから始まる,ZELDAにしてはポップなロケンロールなんですが,サヨコの歌詞がいいんですねぇ。「振り向けば街は鋼鉄の科学都市」だの「巨大なマンモスタウン,四角い箱に詰められて。大きな壁に押しつぶされそう。シラケラケラケラシラケタシラケ。」とか,若さの中にもなんか当時の東京や鬱屈とした学生生活を思い出してしまいましたです。
 5曲目の“開発地区はいつでも夕暮れ”という曲は,打って変わってサヨコの淡々としたヴォーカルと歌詞が素晴らしい曲です。歌詞は「平和を買いに行くけど,それは高くつく。」と「開発地区はいつでも夕暮れ。夜になれば風が彼らをふぶく。」を繰り返すのですが,これがユラユラした演奏に非常に合っているんですよねぇ。しかし「平和を買いに行くけど,それは高くつく。」という歌詞は深読みしてもしなくても,今でも十分通用する歌詞だと思いますが,女性バンドでこういう歌詞を唄うバンドは現れないだろうなぁと思ってしまいましたです。
 6曲目の“ミラージュ・ラヴァー”という曲は,これまたテイユウのタイトなドラムにワカのタイトなベースが曲を引っ張っているので,少し憂いを吹くんだメロディーなのに,やはりそれまでのZELDA曲と比べると,ポップなんだろうなぁという感じがします。基本的にはSFチックなラヴソングなんですが,私的にはあまり引っかかるところがないアルバムの中の1つの曲という感じでしょうかね。
 7曲目の“密林伝説”という曲は,タイトルどおりいわゆるジャングルビートの曲なんですが,後期ZELDAにもさらにポップなジャングルビートの曲(“MAGIQ MYSTIQ DISCOTIQ”)がありましたが,これはそれよりも当時のニューウェーブ臭が強い仕上がりになっています。サビの「遠く原始の叫び声は聞こえる。」という歌詞は絶妙だと思いますね。あえて(多分)「叫び声が聞こえる」ではなく,「叫び声は聞こえる」を選択しているところが,密林から遠く離れたコンクリートだらけの東京で密林を夢想しながら生活しているリアル感が感じられます(私の勝手な思いですけどね。)。
 8曲目の“Ash-Lah”という曲は,個人的には初期ZELDAの名曲だと思っている曲で,イントロの殺風景なギターのソロから始まり,リズムマシンのような感情のないドラムが,シンプルなリズムを叩き出し,そこに感情があるのかないのか分からないサヨコのヴォーカルが絡むとゾクっとしますね。歌詞も素晴らしいものが多く,「コンビナートの砂山を必死ではいあがっても,お山の大将ははどこにもいない。」だの「いつか金色に染まろうとする人が,働きづくめで白くなる。バタバタと粉になる。」とか素晴らしいですよねぇ。そして「ヒトノココロハミナ,ギシンアンキ,アシュラヒソム。」という最期のリフレインは本当に素晴らしいです。この曲を聴くだけでも,このアルバムを手に入れる価値はあるのではないかと思いますです。
 9曲目の“と・ら・わ・れ”という曲は,ZELDA曲にしてはサヨコがシャウトする曲で,結構,スピード感のある曲なのですが,畳みかけるように唄うサヨコのヴォーカルもまたよし!と思ってしまいましたです。ラストの「日常の地獄に囚われていくあなたの意識。生まれたときから全ての疑問が答えを告げていた。」という歌詞が当時(というかサヨコの感じていた)閉塞感を非常に表しているのではないかと思いましたです。
 ラストナンバーの“ソナタ815”という曲は,ベスト盤のtime spiralに納められていたインディーズ版ではノイジーでしたが,モモヨが編曲したこともあり,キレイに整理されているなぁというのが,正直な第一印象です。淡々とした演奏を繰り返すバックに唄うのではなく,語るサヨコのヴォーカルに徐々に力が込められていく緊張感に聴いているこっちも引きずり込まれてしまいますです。「自由は永遠時計」という言葉が後半は繰り返されるのですが,聴いた人が深読みするも良し,そのまま聴くも良しですが,私はやはり「自由=死」なので,「永遠」という風に深読みさせていただきましたです。
 しかし,ZELDAのレコードジャケットはカッコヨイときと外すときの落差が大きいのですが,このアルバムは個人的には失敗なのでは?と思えるアートディレクションになっています。というのも,ZELDAのサヨコといえばおさげのイメージが強いのですが,このジャケットでは当時のニューウェイヴのファッションを意識したのか,ケバいんですよねぇ。サヨコは髪をアップにして化粧が不自然に濃いですし,それはチホも変わらないですね。他のメンバーも髪を逆立てていたり,真っ黒なサングラスをかけていたりと,なんかいかついんですよね。多分,これではあまりジャケ買いする人は少ないのではないかと思いますが,こういうのが良いと言った人がレコード会社にいたんでしょうかね。そこのところは私には分かりませんけど。

 しかし,今年も終わりに近づき,最期の3連休になってしまいましたが,冬型の気圧配置になるらしく,今日は本当に天気が曇りまくりでしたね。まぁ今日は掃除と洗濯の日なので,走りに行かないしと思いつつ,CO2ボンベのCO2を入れっぱなしにしていたプレトレのフロントの空気が抜けまくっていましたし,明日はケンタにチキンを買いに行かないといけないため走りにいけないので,髪を切りに行っておきたいなぁと思い,髪を切りに行くのであれば,今日のうちにプレトレの整備&掃除をしておこうかねというわけで,ブログをアップする前にどんよりとした曇り空の下,駐輪場でプレトレを弄らさせてもらいましたです。しかし,ここのところ雨が降った日は走っていなかったこともあり,先週の土砂降り走行で結構,ブレーキシューが溶けて,リムにこびりついていましたです。フロントのチューブを交換するためにホイールを素手で握ったら,あちゃ〜手が真っ黒になってしまいましたです。これはいかんというわけで,作業用ニトリルグローブを手にはめ,作業をしたのですが,寒さでゴムが固くなっているのかタイヤをはめ直すのに苦労させてもらいましたです。で,せっかくチューブ交換でVブレーキを開放しているので,リアのVブレーキも開放してやって稼働部分をグリスアップさせてもらいましたです。チェーンのオイルもダメになっているだろうなぁというわけで,掃除をした上でオイルを張り直し,砂が飛び散っているプレトレをキレイに拭き取って,仕上げにフクピカでワックスをかけてやりましたです。来週は大掃除とか家の行事が目白押しなので,この3連休(というか,24日の月曜日)が走り納めになるのかなぁと思いつつ,Vブレーキシューが大分ダメになっていたので,アマゾンでシビアコンディション用のブレーキシューが602円で売っていたので,買っておくかということで,前後分1204円をカートにインさせていただきましたです。当分は今のブレーキシューで頑張らせてもらって,ダメになったらサクっと交換しようと思っていますです。
 そうそう,前回,冬用手袋にニトリル手袋をかぶせてみたと書きましたが,これが思いのほかイイ感じで,エンドバーを握っても滑る感じが減りましたね。ニトリル手袋の色が水色なので,なんかゴミ袋を手袋に巻いているような感じがしないでもないのですが,見た目よりも実益よ!というわけで,エンドバーを握っても滑らない手袋の方がいいやというわけで,今年の冬はこの手袋で行こうと思っていますです。