ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

CARNAVAL/ZELDA


 前回,土砂降りの中,プレトレのフロントがパンクして・・・と書きましたが,この間の月曜日は寒いながらも天気は良かったので,今年最後になるので寒いだのなんだの言わずに走ろう,ということで西方面海岸線コースを走ることにしました。この日はあまり風も吹かず,ジッポーのオイルもきちんと入れてから出発したので,折り返し休憩のコンビニでタバコを吸うときもサクっと火が点いて,前々回のように凍えることもなく,あぁ,今日は寒かったけど,イイ感じで走れたなぁと思いつつ,家まであと10分少しの距離まで来たとき,なんかリアが重いなぁ・・・と感じたので,信号待ちでリアタイヤを手で確認したところ,どう考えても空気が抜けているので,あぁ,またパンクかぁ・・・と思いつつ,残り5分程度の距離だったので,そのまま走って帰りましたです。
 で,家の駐輪場に着いてからリアを確認してみると,またもや金属片を拾っているではありませんか。私が何をしたっていうのよ〜!と思いつつ,パンクは時の運(自分ですっかり修理してしまえるようになってからは,比較的達観している自分がいたりする。)だから仕方ないかなぁ,でも2週続けて金属片を拾っているので,チューブは2本買っておこうかなぁと思いつつ,その日はそれで終わりにし,翌日の火曜日はペッタンコになったプレトレのリアタイヤをなでながら,仕事に行かさせていただきましたです。で,火曜日から仕事がドタバタで家に帰ったら午後11時30分で,しかも翌日は今年最後の資源ゴミの日だったのですが,家族が出してくれているはずもなく,私の部屋には読み終わった新聞が,ベランダには段ボールが鎮座ましましていましたでございました。朝から重いゴミを持ちたくないので,やでやでと思いながら資源ゴミを縛り,ゴミステーションまで運び,さぁ,風呂でも入ってビールを飲んで寝ようかなぁと思うと,食器おけにはなんとまだ家族の食器が残っているではありませんか。仕方がないので食器乾燥機の中の物を取り出し,イソイソと洗い物を済ませ,風呂に入った時点で既に翌日になっていましたです。そんなこんなで木曜日は飲み会に誘われ,終電帰りは必至なので,これは午前中半日休暇をもらって少しゆっくり起きないと体が持たないと思い,金曜日はゆっくり起きたものの,仕事に行くにはまだ早い。さてどうしたもんかなぁと思いましたが,この時間を利用してリアルあさひでチューブを買えば,大掃除の時間を圧迫することもなくなるんでないかい?という訳で,プレオに乗ってリアルあさひを行かせていただきましたです。で,愛用のマキシスウルトラライトを探しているとハイトリム用でないチューブはなんと残りが2本しかありませんでした。買いに来る人がいるかもしれないなぁと思いつつ,年末年始で荷が入らないので,ここで買っておかないと後悔することになるし,やはり買い物は早い者勝ちよ!というわけで,最後の2本のチューブをサクっと買わせていただきましたです。これが今日買いに行っていたら1本しかないか,ひょっとしたら1本もなくなっていたかもしれないので,私的にはナイス判断だったのではないかと。
 今日はもちろん大掃除を始める前にプレトレのチューブを交換し,プレトレに乗って掃除用品を書い足しをしてから,午後から今日の目標の窓ガラス,サッシ,照明関係それからリビングのフローリングのワックスがけまで無事終了させ,なんとかブログを書く時間を捻出することができましたです。明日は午前中から大掃除ができるので,サクっと大掃除を最後まで済ませて,年末年始用の一升瓶を買いに行きたいなぁと思っていますが,果たしてどうなることやら。

 話は全く変わって,今回も前回に引き続き,初期ZELDAネタで1983年11月に発売された2作目の“CARNAVAL”を紹介したいと思います。個人的には初期ZELDAの名作で,ZELDAのイメージはこのアルバムによって確率されたのではないかと思っています。プロデューサーはムーンライダース白井良明で,モモヨのようにゴリゴリのロックテイストを注入するのではなく,ニューウェイヴ風味を感じさせつつ,でもこの音は間違いなくZELDAの
音!と言い切れる音になっていますです。曲の方もさすが2作目という感じでバラエティーに富んでいます。
 1曲目の“うめたて”という曲は,民族楽器系のパーカッションから始まり,そこにサヨコの「埋め立て地」というささやくような唄が入り,これでもかと動き回るベースに短くカッティングするギター,シンプルなドラムが入り,毎日埋め立て地に行くと唄うサヨコのバックで飯場,団地,工場というなんとも言えないコーラスが入り,おしゃれな東京ではなく,工場地帯の殺伐とした東京を唄っているところがZELDAらしいかと。で,やっぱり埋め立て地へはバスに乗って行くところが,妙にリアルで良いなぁと思ってしまいましたです。
 2曲目の“私の楽団”という曲は,ヴァイオリンのもの悲しいフレーズから始まり,バンドとしてのZENDAの音ではなく弦楽器とピアノをバックにサヨコが朗々と(本当,朗々という表現がぴったりな唄い方なんですよね。)唄い,バンドで再現することは放棄して,レコーディングを思いっきり楽しんでいるんじゃないかなぁと思える音になっています。私の楽団=ZELDAではなく,劇中劇の様な感じですが,アルバムの中で良いアクセントになっています。
 3曲目の“サラブレッド-ソナタ?”という曲は,打って変わってドラムのズンドコしたリズムで始まり,そこにやはり激しく動き回るベース,震えるクラリネットと,なんとなくいかがわしさを感じさせる音の中で,ところどころでデス声を聴かせるサヨコと,どちらかと言えば一本調子だったサヨコのヴォーカルが曲の中でコロコロ変わっていき,それが曲にメリハリを付けています。歌詞に直接的なメッセージはないのですが,ところどころ挟み込まれる言葉が聴いているこちらにグサリグサリと突き刺さってくる曲になっています。
 4曲目の“Are You “Lucky”?-ラッキー少年のうた”という曲は,これは確か明治製菓のラッキーっていうお菓子のコマソンになったよなぁと思いつつ,打って変わってポップな音に思わず笑ってしまいます。ポップなんだけど,ZELDAらしさはキチンとあって,例えば唐突に挿入される投げやりなコーラスとか,思わず聴きいってしまいましたです。
 5曲目の“スローターハウス”という曲は,スローな曲でされたカート・ヴォネガットの小説(スローターハウス5)をサヨコなりに再構築して描いていているのではないかと思います。真っ暗文学少女音楽と揶揄されることもあった初期ZELDAのイメージを逆手に取って拡大させてしまうような曲にカンパイですね。バンドも三拍子のリズムを循環する演奏で淡々とこなしていくのですが,そこに乗るタンタンとしたサヨコの声が非常に雰囲気を醸し出していてカッコヨシです。
 6曲目の“天鵞絨の島”という曲は,ギターの小気味よいカッティングで始まる曲で,冒頭から「マヨネーズのチューブから,ケチャップのチューブから,しぼり出された男の子,女の娘。暗い夜にお出かけ,未だ行方不明。」と唄われるのですが,ここで唄われているマヨネーズやケチャップのチューブっていうのは,一般的な感覚だったり,常識って言われているようなもののことなんだろうなぁと深読みさせていただきましたです。曲自体はミディアムテンポで流れているのですが,曲の後半からギターがソロを取ると同時に,ロケンロールバンドとしてのZELDAの音がガンガン鳴らされ,サヨコは「出かけよう,天鵞絨の島へ出かけよう。」とシャウトし,最後はガラスの割れる音で唐突に終わってしまうのですが,そこでバッサリ曲を終わらせてしまうところもカッコヨイと思いますです。
 7曲目の“セイレーン”という曲は,ドラムのフェードインから始まり,激しく上下するベース,浮遊感のあるギターと,いわゆるニューウエーヴテイストがてんこ盛りに盛られている曲です。タイトルは精霊の意味で,歌詞では精霊と唄っており,東京の精霊はどこで何をしているの?という感じの曲になっていますが,正直いやいや唄っているサヨコ自身が精霊になりきっているのでは?と思ってしまいましたです。
 8曲目の“東京TOWER”という曲は,ZELDA名義ではなく,サヨコとチホのユニットの招き猫カゲキ団名義となっており,ZELDAとは違った軽い感じの音になっています。いきなり小林克也のラップというかトークから始まり,シンプルなベースとドラムのリズムにギターも軽めのカッティングで軽やかな感じを醸し出しているのですが,唄っている内容は「東京タワーから飛び降り自殺」という内容なので,これをこんなにのんきに唄っていいものなのかという気がしないでもないのですが,そこはそれ,招き猫カゲキ団だからというわけで。
 9曲目の“Z-JA-Z”という曲は,タイトルからも分かるとおり,ジャジーな曲で,初めて聴いたときはZELDAがこんなジャジーな曲をするの?と非常に違和感を感じてしまいましたが,歳を取って聴いてみると,これはこれで良いのではないかと思ってしまいますです。裏打ちのピアノにガットギターのリフ,ベースはもちろんウォーキングベースで,ドラムもジャジーなリズムを叩き,そこにクラリネットがメロディーを雰囲気たっぷりに吹いてくれています。しかし,最初の「初めてくたびれた陽気なリズムが。このまま続いて浮き世のつまはじき。チャンスはここまで,狂ったよこしまなダンス。」という歌詞だけで,思いっきり心を持って行かれてしまいましたです。本当,立ち上がりのこの歌詞があるからこそ,最後まで少しけだるい感じのこの曲がグッと締まっているんだろうなぁと私的には思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“遊糸飛行”という曲は,イントロで鳴らされるガシャガシャという感じのクラリネットの音がたまらないのですが,ズンドコしたドラムにタイトなベースとギターがリズムを引き締め,サヨコのヴォーカルは自由自在に色を変えながら唄を唄っているのですが,やけにドラマチックでラストナンバーに相応しい曲になっています。前作が淡々とした“ソナタ815”で終わったのに比べて,暗いながらも盛り上げ,カタルシスを感じさせるような曲で終わってくれるところに進歩を感じてしまいましたです。最後に「オオメロディ,発声のリズム」と繰り返され,最後はコーラスだけで終わるのですが,そこはかとなく神々しさを感じてしまいましたです。
 このアルバムはジャケットワークも大好きで,前作のケバケバしさは全くなくなり,モノトーン系の服を着て,化粧もほんのりという感じで,スタイリッシュなニューウェイヴァーという感じになっています。裏ジャケットに至っては,メンバー4人がカーキのコートやジャンプスーツに帽子,サヨコにいたっては付けおさげと、その後のZELDAのイメージを形作るアイテムがてんこ盛りになっています。というか,やっぱりこっちだよなぁと個人的には思ってしまいましたです。

 実は最近,ネットラジオをよく聴くようになっていまして,昔はメディアプレイヤーでネットラジオが聴けたので,ときどき聴いていたのですが,メディアプレイヤーからネットラジオ機能ががなくなり,聴くことがなくなったのですが,MOMO9に入れているWin Ampでネットラジオが聴けるので,久しぶりに聴いてみると,手持ちで持っていない曲を聴くのもいいなぁという感じですし,昔は回線が細かったせいか,途中でバッファが止まったりして,あまり楽しくなかったのですが,回線が太くなったこともあり,結構ノンストップで聴けるので,パソコンでも聴けるようにしようかなぁと思い,ググってみるとあるではありませんか,RadioSureというフリーソフトが。で,サクっとインストールし,楽しませてもらっていますです。しかし,フリーでこんなソフトを作ってなんか利益があるのかなぁと思ったのですが,ネットラジオを聴いているとジャケットが表示されるのですが,そのジャケットを右クリックするとBuy on Amazonと出るので,アマゾンなんかからアフィリエイトが出るんだろうなぁと思っていますです。ちなみに私がお気に入りに入れているのはイギリスの番組でAnarchy&Angels-The no.1Punk & New wave stationというヤツで,懐かしのパンクからニューウェイヴが切れ目なく流れるので,ザクザクと聴かせてもらっていますです。
 しかし,今年も残りあと2日になってしまいましたですが,1月1日から自宅待機がある関係で,年末年始は家で大人しくしていますので,12月31日に毎年恒例のLooking Back to 2012をアップして,今年の書き納めにしようと思っていますです。