ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Real State/MIRRORS


 本当,週末になると天気が悪くて,機嫌も悪くなってしまうフルカワでございます。この間の日曜日も土砂降りで,家の中で腐っていましたです。明日の天気はどうなることやらと思いつつ,とりあえずブログのアップにいそしんでおります。しかし,あんまり雨ばかりで走れないと自転車関係のグッズのインプレが書けないよなぁ。
 話は変わって,昨日も本当に楽しく飲酒行為を行っていたのですが,あんまり楽しすぎて記憶もなくなれば眼鏡もなくなるというわけで,アホだなぁと思いつつ,最近,眼鏡をかけていると文字とかが読みづらいので,ひょっとしたら老眼かしら?ということで,どうせ眼鏡を買うのならきちんと合ったレンズ(要するに遠近両用ですね。)にしようというわけで,まずは眼科に行きましたです。えぇ,はっきりと言われました。これでは文字は見えないと思いますと。要するになぜか昔より視力が上がっているので,今のレンズでは遠くが見えすぎて,近くは見えなくて当たり前ということでした。しかも,いつのまにか乱視もなくなっているし。というわけで眼鏡の処方箋を書いてもらって,眼鏡屋に行き,早速,仕事用のフレームを選び,サクっと購入しましたです。今回はレンズが安くなっていたので,汚れが付きにくくて,100%UVカット使用のレンズにしました。やはり,プレトレで走っているけれど,眼鏡を掛けている関係でサングラスは無理なので,それなら眼鏡のレンズを100%UVカットにしていれば,安心っていうもんだしね。できあがりは来週の火曜日と言われたのですが,ちょっと無理なので,土曜日の午前中に受け取りに行くことにしたので,来週は家用眼鏡を掛けて仕事に行かせていただきますです。

 というわけで,今回はMIRRORSの“Real State”を紹介させていただきます。原田知世の次にMIRRORSだなんてどういう音楽の聴き方をしているのだろうかと自分でも思うのですが,まぁ,趣味と言ってしまえばそれだけなんですけどね。MIRRORSは東京ロッカーズに参加していたバンドで,ドラムとヴォーカルのヒゴヒロシ,ギターのアンドウアツヒコ,ベースのマツモトヒロアキの3人で2年間という短い期間を思いっきり駆け抜けて行ったバンドですが,音源としては自らがやっていたゴジラレコードでのシングル2枚しかなかったのですが,ここにきて,なんでこういう音源があったのかは知りませんが,ライヴハウスでの6本のカセット録音からこのアルバムは作られています。さすがにライヴハウスでのカセット一発録りなので,音ははっきり言って良くないのですが。逆にそれがリアルに聴こえてきます。
 1曲目の“PASSENGER”という曲は,もうこれでもか!っとばかりにストレートなロケンロールを聴かせてくれます。テーマとしては,酒を飲んで電車の中で暴れるバカとその電車に乗り合わせた乗客(PASSENGER)の唄なんですけど「なんて運の巡り合わせ,のら犬たちとハチ合わせ」っていう歌詞が出てくるのですが,まぁ,電車に乗れば今もいるよなぁという感じですけどね。
 2曲目の“LET’S GO!”という曲も,ゴリゴリと押してくるロケンロールで,テーマとしてはラヴソングなんですけど,あんまりラヴソングに聴こえないのは,「生きてる響きは金属音の広がり。」っていう歌詞にもあるとおり,歌詞の視点が乾いているからなんだろうなぁと思ってしまいましたです。
 3曲目の“MIRRORS”という曲は,バンド名がタイトルになっていることからも分かるとおり,MIRRORSのテーマなんでしょうけど,「それっ!もっと奥まで覗きな。まっずぐなミラーズ,まっすぐなミラーズ。」っていう歌詞にも表れているとおり,本当にストレートなロケンロールを聴かせてくれています。
 4曲目の“どうする?”という曲は,テキーラに似たリズムで始まり,聴いているこちらに「どうするんだよ?アンタのことはアンタが決めなよ?」と投げかけて来る曲で,東京でロケンロールバンドを演ることに対してのMIRRORSなりの問いかけのような気もしますが,ここはそんな難しいことは考えずに,このリズムに身を委ねるのが正解なんだと思いましたです。
 5曲目の“JAMP ROCKERS”という曲は,ドラムのシャッフルのリズムで始まり,そこにギターとベースが加わり,ゴキゲンなロケンロールをキメてくれています。「5年たっても,いちにち。10年たっても,まいにち。何年たってもハングリー。」とか「端っくれか,ど真ん中か,どっちかに踏みきんな。」という歌詞は,どうにもならない現状に対するいらだちが伝わってきます。
 6曲目の“BUSINESSLIKE”という曲は,ちょっとダウナーな感じのミディアムテンポのロケンロールなんですが,流行に左右されている連中を小馬鹿にしながら,「予測と分析,綿密な計画,クールでスマート,ビジネスライクでいかなくちゃ。」と自分たちは流される方ではなく,発信する方になるんだという自負が感じられますです。実際,東京ロッカーズは1つの流れを作ったと思いますし。それをビジネスライクと呼ぶのであれば,それはそれで構わないと思いましたです。
 7曲目の“白紙”という曲は,イントロのギターのザックリしたカッティングがカッコヨイロケンロールなんですが,歌詞は結構重たかったりして「ほど遠いのかもしれない。でも,おれたちゃひとり。選ぶしかない,みんな忘れて,はしゃぎまくって。今やれる・・・白紙にしちゃいな!」という歌詞は,けっこう来るものがありますね。
 8曲目の“冬眠”という曲は,ミディアムテンポのロケンロールなんですが,歌っている歌詞がよく聞き取れないせいか,歌詞カードの歌詞と対比しにくいのが残念です。しかし,最後の「終わったぜ,まだなの。終わったぜ,いつなの。」という歌詞は秀逸だなぁと思ってしまいましたです。
 9曲目の“デッサン”という曲は,イントロのギターからロケンロール!という感じで,間奏でドラムとベースだけになり,そこにギターが絡んでくるところは本当にカッコヨイでございます。しかし「ひとりっきりの黄昏れと,ふたりだけの見つめ合い,さんにん寄ってたたき合う。」という歌詞も素晴らしいなぁと思ってしまいましたです。
 10曲目の“衝撃X”という曲は,不協和音を奏でるギターのゆったりとしたカッティングにシンプルな8ビートのドラムが加速感を付け,最後に向けて突っ走っているところがカッコヨイです。「きみに捧げたい。光の花束,音の炎,香りの指輪,そして衝撃X」という歌詞からも分かるとおり基本的にはラヴソングなんですが,演奏がハードなので,甘ったるさをみじんも感じさせなういところが素晴らしいですが,「衝撃X」っていったいなんなんでしょうかね?
 11曲目の“WHY DON’T YOU KNOCK IN”という曲は,ズンドコしたドラムがカッコヨイぞ!思っていると,唄が始まると結構ストレートなロケンロールになるんですけど,基本的にはラヴソングなんですけど,徐々に加速していく曲調のおかげで,ハードに聴かせてくれています。
 12曲目の“環七“という曲は,まさしく東京ローカルな唄なんですけど,スピードアップしたギターのカッティングに呼応するかのようなシンプルでスピーディーなリズム体に乗って,「地鳴りの音が聞こえる。80ホーンが空を横切る。積もり積もったグレーと自動的な信号。地上のトンネル,環七。死にきれない動脈,環七。」と一気に畳みかけるように唄われると,東京の風景が浮かんでくるようで,東京ローカルロケンロールバンドの心意気が伝わってきますです。
 13曲目の“BLOCK OUT”という曲は,MIRRORSにしては珍しくリズムがスカなんですけど,ギターに呼応するかのように,細切れにシャウトするヴォーカルがカッコヨイです。しかし,歌詞カードに「BLOCK OUT,BLOCK OUT, SUPER・・・ウヌヌヌヌヌヌ」と書いてあるのですが,本当にこのとおり唄っているのは笑ってしまいましたです。
 14曲目の“偵察”という曲は,重ためのミディアムビートではき出すように唄われているのですが,「黒い洋服,みんな着込み,沈んでいる。どうやって見分けよう?」という歌詞には,自分たちの目の前にいる客のことを唄っているんでしょうけど,確かにロケンロールの黒い服は似合うというか,みんな大体黒い服を着ていたよなぁと思ってしまいましたです。
 15曲目の“OUT OF ORDER”という曲は,うって変わってスピーディーなロケンロールナンバーで,シンプルなリフにスピーディーな言葉を投げかけてくれていますです。「情報オンリー,情報過多。なんてつまらない,なんて普通。ショックもない,愛想もない,色気もない,活気もない。ないない尽くめで,あーくるってる。」この音でこんなシニカルなことを唄われるとやられたなぁという感じですね。
 16曲目の“BABY’S SHAKE-UP“という曲は,少しダウナーな曲に吐き捨てるように歌詞が投げつけられてます。最後の「愛されてる言葉,どれだけ飛び越し。わめき散らした残骸,どこまで沈む?」という歌詞はたまらなく重いなぁと思ってしまいましたです。
 17曲目の“TRICK YOUR LIFE”という曲は,ドラムの跳ねたリズムに呼応するようにベースの跳ねまくったベースライン,そしてスカスカのギターカッティングと,このアルバムの中では結構珍しいアレンジになっていますが,ここでも「クレージーになればなるだけ,ものすごくノーマル。」とアンビバレンツな感情をそのまま歌詞にしていますが,それが似合うなぁと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“SITUATION”という曲は,ラストに相応しいストレートなロケンロールナンバーになっていますが,ドロドロとした感情が歌詞からほとばしっています。「いちにちはすばやく,いちにちはすっぱく,いちにちはきわどく,その日も滴る。」とモノローグのような歌詞の後に「決められたことなど何もないはず。おまえの未来なんか知っちゃいない。」と思いっきりこちらを突き放してくるところがカッコイイですねぇ。
 しかし,こういう音で思いっきり突っ走ったヒゴヒロシが,その後,チャンスオペレーションっていう対極的な音のバンドを作ったのは何となく理解できるなぁと思ってしまったです。

 眼鏡の話に戻るのですが,そもそも眼鏡をなくした原因としては,やはり眼鏡をかけたままだとJornadaのディスプレイの文字が読みづらいので,眼鏡を外していたことが一番の原因だろうなぁと思っています。なくしてしまったのがレイバンのフレームだったので非常にもったいないなぁという思いはあるのですが,眼鏡のフレームなんてなくしても絶対に出てくることはないので,仕方ないかなぁと思っていますが,次のフレームは眼鏡屋さんのオリジナルフレームなんですけど,超弾性ポリアミド樹脂でフレームを作っており,弾力性があって軽く,型くずれがしないので,これはこれで良いかなぁと思っていますです。まぁ,とにかく眼鏡を外さないと文字が読めないという状態が解消できればそれで良いんですけどね。本当,文字が見えないのって結構面倒なんですよね。しかし,てっきり老眼かと思っていたので,視力が上がっただけだったので,ちょっと一安心でございます。