ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

街道筋の着地しないブルース/中川敬


 なんか暑くなってきたぞ〜!やっと雨が降りまくった梅雨が終わるのかなぁ。空の雲も雨雲というよりも入道雲という感じになってきたしねぇ。というわけで基本的にクーラーを使わない私の家では扇風機が大活躍なので,今日はレンタル倉庫から扇風機3台を取り出してセットアップ完了させ,今,横に扇風機を置いて回しながら,ブログを書いていますです。リビングにはクーラーもあるんですけど,まぁ,今までクーラーなしの生活だったので,扇風機1台あれば十分ですよと言ってみたりする。というか,真夏の炎天下にゴリゴリと自転車に乗っているような人間ですから,家の中で日陰なら,それなりに過ごせますしね。この間の日曜日は雨が降っていなかったものの,子供のエレクトーンの発表会があったので,午後3時まで2時間走ったのですが,帰りにきっちり雨に降られてしまいましたです。今日はもうすぐ夏!というような空なので,明日までこの天気が持つといいなぁと思っていますが,天気予報では午後の降水確率は70%とのこと。どういうことだよ!と思いつつ,台風が近づいてきているのね。う〜ん,こっちに来なくてよいから,別に。来るなら,月曜日以降にしてほしいなぁなどと,わがままなことを書いてもみたりする。

 さて,今回紹介するのは,SOUL FLOWER UNION中川敬がコーラス以外は1人で作り上げたアコースティックソロアルバムの“街道筋の着地しないブルース”です。中川敬のソロプロジェクトとしては,ソウルシャリスト・エスケイプが過去にありましたが(これは,これで,それまで強気というか上から目線の歌詞が多かった中川敬が,自分の弱いところも,駄目なところも全てさらけ出したという意味ではターニングポイントとなっているアルバムだと思いますです。),今回は一人でコツコツと魂花神社でレコーディングし,作り上げたという意味では,正に中川敬色満載のアルバムになっているのですが,SOUL FLOWER UNIONというとてつもなくダンサブル(いろいろな意味で。)なバンドをやりながら,その片方でSOUL FLOWER MONONOKE SUMITという逆に振り切れつつも別の意味でダンサブルな音楽をやってきた中川敬なので,どうくる?と思っていると,全体的にしっとりと唄い込むような感じのアルバムになっていて,ソロだからこそできる選曲や演奏ではないかと思っていますです。
 1曲目の“風来恋歌“という曲は,アルタンのブルー・アイドルというアルバムに入っている“プリティ・ヤング・ガール”というアイリッシュ・トラッドのカバーなんですが,中川敬お得意の日本語歌詞バージョンなのですが,いいよねぇ,中川敬(というかSOUL FLOWERが)アイリッシュトラッドに日本後の歌詞を付けると。“イーチ・リトル・シング”も日本語の歌詞が良かったけれど,この曲も素晴らしい。なぜに“プリティ・ヤング・ガール”が“風来恋歌”に変換されてしまうのかが私には分かりませんが,そんなことよりも「再生の夜。月光のように互いの心に寄り添うこと。」というサビの歌詞の素晴らしさは凄いなぁと思ってしまいましたです。阪神・淡路大震災から東日本大震災へ,中川敬の唄は続くんだなぁと思ってしまいましたです。
 2曲目の“夜に感謝を”という曲は,ソウルシャリスト・エスケイプロスト・ホームランドに入っていた曲ですが,元々,アコースティックなアレンジだったので,今回,本当,アコースティックギターを中心としたアレンジになっていますが,全く遜色ないというか,これはこれでカッコヨシですな。「ねじれたいやな朝に夢の続きを見てる。今日のど真ん中,時は平等にあるから。」の歌詞はいつ聴いても,胸に染みるなぁと思ってしまいましたです。
 3曲目の“街道筋の着地しないブルース“という曲は新曲ですが,いや〜イントロのギターのメロディーから昭和歌謡な曲ですね。「街道筋の着地しないブルース」のメロディーラインは個人的にはたまらないなぁと思ってしまいましたです。ギターもフィンガリングが中心だし,中川敬自身のコーラスで更に昭和歌謡なムードがアップしていますです。この曲はSOUL FLOWER UNIONではやらずに,中川敬ソロか,ソウルフラワー・アコースティック・パルチザンで演ったほうが似合うのではないかと思いましたです。
 4曲目の“少年”という曲は,浅川マキのMaki IIに入っている曲のカバーですが,初期の浅川マキ作品だけあって,70年代フォークの匂いがプンプンしています。その匂いのまま,中川敬がねっとりと唄っているのですが,非常にイイ感じです。本当,若い頃,「夜の街にガオー」と某雑誌で揶揄された中川敬の唄がここまで柔らかく,そして説得力のある唄になるとはなぁと時間の流れを感じてしまいましたです。
 5曲目の“ひかり”という曲は,ロロサエ・モナムールに入っていた曲で,これも元々アコースティックなアレンジでしたが,バンドアレンジから引き算しまくって,アコースティックギター三線を中心としたシンプルなアレンジで演ってくれているのですが,非常に良いです。楽器がシンプルだからこそ浮き立つメロディーラインと,それに乗って唄われる言葉の相乗効果が感じられます。本当,ゴテゴテ楽器を重ねなくても,1つ1つの楽器の音をごまかさずに出せば,全く遜色ないことがよく分かる例ですね。
 6曲目の“満月の夕”という曲は,言わずと知れたSOUL FLOWER UNIONの名曲中の名曲ですが,今回はアコースティックギター三線だけでシンプルに演ってくれています。本当,阪神・淡路大震災後の現場で作られたこの唄が,今も東日本大震災の現場で聴かれているという事実が,この歌詞の普遍性というか,日本はいつまで経っても変わらないというか,時代に関係なく何もなくなった地上の上を満月がただ照らしているというか,うまくまとめられませんが,皆さんもぜひ聴いて,それぞれが感じたままに受け取ってもらえればと思いますです。
 7曲目の“日高見“という曲は,新曲のインストなんですが,アコースティックギターを基本的に重ねてメロディーラインを弾いているのですが,少し憂いを含んだメロディーがいいですねぇ。ひょっとしたら,これに中川敬は歌詞を乗せる気なんでしょうか。歌詞を乗せるのであれば,それはそれで聴いてみたいような気にさせてくれる曲です。
 8曲目の“いちばんぼし”という曲は新曲ですが,アイリッシュ・トラッド系のメロディー(と私は受け止めました。)にサビの「こけつまろびつやってきた。足跡はある,紡いでみよう新たな詩を。こけつまろびつやってきた。無防備なまま,祝福しよう命の詩で。」という歌詞は素晴らしいと思いました。阪神・淡路大震災への東日本大震災アンサーソングのように受け止めさせていただきましたが,この辺りの問題はデリケートなので,各自の判断でということで。
 9曲目の“しっぽの丸い小犬”という曲は,チューリップの4枚めのシングル“夏色のおもいで”のB面曲のカヴァーですが,中川敬がこういう可愛い曲を唄うというか,でもまぁ,ラブ・プラスマイナス・ゼロでもチューリップの曲を取り上げていましたし,ソロアルバムだから唄いたい唄を唄えば良いのではないかということで,こういうギャップも面白いかもですね。うん,まぁそれだけですけど。
 10曲目の“ひぐらし”という曲は,カムイ・イピリマではうつみようこが唄っていましたが,今回は中川敬が歌っています。SOUL FLOWER UNIONのライヴでは上村美保子が唄っているのを聴いたことがあるのですが,うつみようことどうしても比べてしまうので,なんかいまいち感があったのですが,中川敬が唄えばうつみようこと比べようがないので,これはこれで良いのではないかという感じでございます。というか,この曲,個人的にはものすごく好きな曲なので,こういう形で再リリースされるのは非常にうれしいですね。
 11曲目の“死んだあのコ”という曲は,キャンプ・パンゲアに入っていた曲ですが,アコースティックギター2本と中川敬の唄だけなので,2本のアコースティックギターの絡みの美しさが際だっていますです。これをいにしえのフォークデュオが演ると,非常に残念なアレンジになってしまうんだろうなぁと,ちょっと(かなり)昔を思い出してみたりしました。ちなみに後半では三線も加わって,やっぱり中川敬と思わせていただきましたです。
 12曲目の“野づらは星あかり”という曲は,スクリューボール・コメディに入っていた曲で,この曲も大好きな曲なんですが,イントロのメロディーを聴いただけでやっぱよいなぁと思ってしまい,「缶コーヒーのベンチで光と影が戯れた。」っていう歌詞のところで,うんうんとうなづくフルカワでございましたです。これは私がグダグダ書くよりも聴いて欲しいなぁ。「今,陽が沈む。同じ場所でうろたえる。励ますように星あかり。ひとつ,いのちの灯をともす。」なんて歌詞はいつ聴いても素晴らしいです。いつだって,同じ場所でうろたえてるんだけどさ。自分のひとつの命の灯をともすだけなんですよね,うん。
 13曲目の“寝顔を見せて”という曲は,カンテ・ディアスポラに入っていた曲ですが,イントロのギターとアコーディオンのメロディーから,ドラムがズシンと響いてくるアレンジだったのが,アコースティックギターとベースが静かに,けれど力強く曲をリードしてくれていて,このアレンジも良いなぁと思ってしまいましたが,個人的にはSOUL FLOWER UNIONのアレンジの方が音も中川敬の唄も力強くて好きかな?という感じでしょうか。それとも,このアレンジで中川敬がシャウトしてくれていれば,もう少し印象が違うかもしれないですね。
 ラストナンバーの“男はつらいよのテーマ“という曲は,タイトルどおり,男はつらいよのテーマ曲です。あのメロディーがアコースティックギターだけで奏でられているのを聴くのは,なんか不思議な感じもするのですが,それと同時に懐かしさも感じたりして,不思議なエンディングなんですけど,この曲が終わってから1曲目の“風来恋歌“に繋がっても,違和感が全くないのは,もの凄いことではないかと思ったりもするのですが。
 しかし,山口洋藤井一彦中川敬と私の好きなロケンローラーのアコースティックなアルバムが全て出揃ってしまいましたねぇ。3人ともカラーが違うのですが,やはり思うのは,ロケンローラーなんでアコースティックギターを使っても,やはり音の使いかたとか,間の取り方がロケンロールなんですよね。ちっともフォークにはならないところがさすがという感じがします。個人的には,藤井一彦には,弾き語りライヴアルバムを出してもらえたら完璧なのになぁと思いましたが,叶わぬ夢でしょうか?もしよろしければ,THE GROOVERSお得いの超先行投資をさせていただきますぜ。どうでしょうか,藤井一彦様(どうせ,こんなとこは見てないとは思いますけど。)。

 え〜,前回,あんまりにも楽しく酒を飲んで,記憶もなくしたけど,眼鏡もなくしましたと書き,新しい眼鏡を作ったけれど,取りに行くのは土曜日かなぁなどと書いていましたが,やはり一度目に合った眼鏡をしていなかったことが分かると早く変えたくて(というよりも,仕事中に眼鏡を掛けたり,外したりするのが本当,面倒だったので。),火曜日に午後からお休みを取って,サクっと眼鏡を受け取りに行き,家用の眼鏡のレンズも交換してもらいましたです。いや〜よく見えるわ,これ。眼鏡を掛けたままPHSでメールを打ったり読んだりできるなんて,本当,感動でございます。今までいったいどれだけ見えていなかっただよ。というわけで,家に帰って一息ついてから,眼科に処方箋どおりに作られているか確認してもらいに行った(というか,確認するから来るように言われていた。)のですが,2000円のフレームで作った仕事用の眼鏡は視力検査をしてくれる看護師のお姉ちゃんに「かわいい眼鏡ですね。」などと言われ(おいおい,40過ぎのオッサンがかわいいとか言われて(かわいいと言われたのは眼鏡ですけど・・・)気分を良くしているんじゃないよ。),その後,お医者さんから「前のは過調整でしたからなぇ。あまり過調整な眼鏡を掛けていると,老眼が進みますよ。」と恐ろしいことを言われたりと。しかし,まぁ,これで眼鏡もイイ感じになりましたし,レンズはUVカット使用なので,これで晴れの日も安心!ですし,後は,あれだ,天気が良くなれば・・・なんですけど,ブログネタを書いている途中に子供がパソコンを貸してくれと言ってきたので仕方なく貸したので,その間にチェーンのオイルを落として,フレームとかを磨いて,チェーンに新しいオイルを付けて,タイヤの空気圧をきちんと調整して,明日は走りに行くだけよ状態なのに,今,ブログネタを打ち打ち,窓の外を見てみると,黒い雲が広がってまいりました。どういうことなんだよ〜!まぁ,子供の学校の文化祭へ行くのを片道30分,プレトレ乗ったので,少しは我慢ができる・・・うんにゃ,我慢できませんので,雨が降るなら今晩中に降って,明日の午後には路面を乾かせておいてくださいよと本当切実にお願いするフルカワでございました。