ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

The Complete Singles Collection 1996〜2001(Disc 1)/川本真琴


 昨日まで東京方面(といえばカッコイイのですが,実はさいたま)へ2泊3日で出張していましたです。まだ3月初旬だから,コートでも着ていった方がよいだろうと思って,コート(と言っても薄手ですが)を着ていったものの,昨日はかなり暖かくて,着てくるんじゃなかったと思ってしまいましたです。今回の出張はこちらでいろいろと用事があり,出発が遅れた関係で午後6時過ぎに東京駅に着き,それから地下鉄に乗り換えて目的地にたどり着く必要があったので,ひょっとするとラッシュに巻き込まれるかもと思い,いつものデイパックにユニクロの小さめのショルダー(ジョルナダが入る程度の大きさ。)だけで行ったので,コートが入る鞄もなかったので,そのまま来て帰りましたが,さすがに辛かったですねぇ。もう汗だくですもん。こんなことなら着て行かなきゃ良かったと本気で思いましたが,まぁそれは今更言っても仕方ないことだよなぁ。と思いつつ,今回の出張で2泊程度でビジネスホテルに泊まるのなら,この程度の荷物で十分やっていけるということが分かったので,今後も2泊程度の出張なら,この態勢で行くことにしようと思いましたです。荷物も少なくてすむし,ショルダーバッグに財布を入れておけば,いちいちデイパックを背中からおろさなくてもいいもんねぇ。これまでは財布をデイパックから取り出して切符を買ったりするのに,荷物がパンパンに入ってクソ重たいデイパックを背中からおろして財布を取り出さないといけなかったので,が非常に面倒でしたし,周りに気を遣う使う(特に東京駅とかだと。)必要がありましたが,ショルダーバッグからならそんなことはないので楽ですしね。

 で,今回は前回の予告どおり川本真琴のThe Complete Singles Collection 1996〜2001を今回と次回の2回を使って紹介していきたいと思いますです。今回は1996年から2000年までの音源が入っているDisc 1を紹介したいと思います。Disc 1の方は割と世間一般の川本真琴のイメージを形作った曲が並んでしますが,実は私が知っている曲は4曲しかないんですよねぇ。というのも,私の川本真琴の初期イメージというのは岡村靖幸が活動を休んでいる間に出てきた,アイドルっぽい出てきた岡村靖幸の女の子版(そりゃぁ,デビューシングルは岡村靖幸が曲を書いているんだから,今思えば仕方がないのですが・・・)というイメージで,ふ〜んという感じだったのですが,たまたま大量に放出されていた中古盤のファーストアルバムを買って聴いてみたところ,言葉の載せ方に岡村靖幸っぽさは感じるものの,少女と女性の中間のエキセントリックな感じがもの凄く気に入ってしまったのですが,そのときはすでに川本真琴は活動を中止(どころか川本真琴という名前すら使わないと発言。)し,2枚目のアルバムは廃盤という状態でございましたので,こうやって今回,“音楽の世界へようこそ”の発売に合わせてソニーが商魂たくましく,このアルバムを発売してくれたことを感謝していますです。
 まぁ,前書きはこれくらいにして,まずは1曲目の“愛の才能 (Single Ver.)”なんですが,アルバムバージョンと違って本編に入る前に岡村靖幸の聖書のようなものが入っていたりして,川本真琴岡村靖幸に対するリスペクトを感じてしまいましたです。本編は岡村靖幸直系のアコギのファンキーなカッティングに更に岡村靖幸のヴォイスが主役の川本真琴を喰ってしまいそうになるくらい入っている,とんでもない曲です。しかし,岡村靖幸の曲に真正面からぶつかる歌詞を書いた川本真琴も本当に凄いと思いますです。伝説の後半の岡村靖幸のバックヴォーカルが少し押さえられているかなぁと思いつつ,川本真琴のシングルで靖幸節を楽しめる素晴らしい曲だと思いますです。
 2曲目の“早退”も岡村靖幸をちょっと薄味にしたようなデジ・ファンクの曲ですが,シンセベースのリフが全体的なリズムを引っ張っていて,個人的には好きなノリなので,OKでございます。しかし,さびの「みんな自分の聖書を1冊ずう持ってんの。」っていう歌詞は,やはり岡村靖幸の聖書に引っかけているではないかと思いましたが,私の深読みでしょうか?
 3曲目の“DNA”はアルバムバージョンと同じなのですが,しかしこうやって聴き直すと,やっぱり言葉の性急さにアコギのカッティングが合っているよなぁと思ってしまいましたが,この曲のよさは,やはり不安定な感情をそのまま切り取って貼り付けたような切ない歌詞を,メロディーというより,ただただ言葉を言葉を投げつけてくるところだと思っています。40過ぎたオッサンですが,やっぱこの唄の切なさはなんとなく分かりますねぇ。
 4曲目の“LOVE&LUNA (Single Mix)“は,アルバムバージョンよりも音が立っているというか,多分,ディレイ系のエフェクトを少なくしているのだと思いますが,個人的にはこっちの音の方が好みですね。硬質なフルートの音が川本真琴の少し甘い声にいい感じで絡みついていて,いい感じでございますです。
 5曲目の“1/2”は,アニメとのタイアップもあって,川本真琴としては一番売れた曲なんでしょうけど,私的には“DNA”の衝撃が大きかったせいか,あんまり印象が強くないんですよねぇ。歌詞で描かれている世界観も“DNA”に近いものがあるしなぁと思いつつ,なんでなんだろうと考えてみると,初期川本真琴の「私とあなた」的ラブソングは,よく分からないけど引かれるものがあり,その未分化な感情を歌詞にしているので,似通ってしまうのかなぁなんて思ってもみました。
 6曲目の“1”は,大沢誉志幸がシリアスバーバリアンのころに使っていたようなサウンドディレクションが間奏で挟まれる,シンプルな8ビートのロッカバラードで,唄のある部分と間奏の落差にえっ・・・と思ってしまいましたが,シンプルな8ビートなロッカバラードなのに,やっぱり,性急に言葉を詰め込んでしまうのね。これでもかって言葉を詰め込んでしまうのは,初期川本真琴の性なのかしらと思ってしまいましたです。
 7曲目の“桜 (Single Mix)”はタイトルにふさわしいキラキラしたイントロが印象的な曲ですねぇ。ミディアムテンポの曲なんですが,やっぱり詰め込みすぎなほどに歌詞を詰め込んでいるので,曲のテンポの2倍で歌詞は進んでいきますです。これが作風だと言われれば,作風なんでしょうねぇ。しかし,途中で「できない,できない,できない」とエキセントリックに叫ぶ一歩手前のハイトーンで歌われると「まいったなぁ」というか「やられたなぁ」と思ってしまいましたです。
 8曲目の“ドーナッツのリング”は,学校のチャイムの音程でシンセの音が鳴る中をアコギのゆったりとしたカッティングに乗って,おぉ,言葉が詰め込まれていないぞ!ゆったりとしたリズムにゆったりとした川本真琴の唄がなんか染み入ってくれなぁ。やっぱり川本真琴のちょっと高めの甘い声が私は好きなので,エキセントリックに言葉を乱射しない曲だと声が堪能できて良いなぁと思ってしまったですよ。ちなみにタイトルの意味は,何もかもが1つに繋がっているということだそうで。まぁ,因果応報というか,原因と結果というか,全てのことは無関係ではなく繋がっているわなぁ。
 9曲目の“ピカピカ”はハープ(系のシンセ?)の音が印象的な曲ですが,曲そのものは,すいませんが個人的にはあまりピンとこない曲で,聞き流してしまいまたです。でも笑ってしまったのが,どう聴いても「ドキュンドキュンて聞こえる」て唄っているように聞こえるので歌詞カードで確認してみると「ドクン,ドクンて聞こえる」でした。「ドキュン」と「ドクン」じゃあまりにも違うよぉと思ってしまいましたです。
 10曲目の“ハート”は,モータウンっぽいリズムが何か変化を感じさせる曲です。ホーンセクションのアレンジも定番で,ある意味,定番の良さから川本真琴がはみ出していない感じを受けたのですが,そこは大手レコード会社で作品を定期的に出さないといけないということと関係がないとは思えないのですが・・・いつまでも同じ路線では飽きられてしまうしなぁ。
 11曲目の“微熱”は,少し良い方向に変わったのではないかと感じさせてくれる曲です。メロディーが和物っぽかったり琴っぽい音が使われていたりするんですが,それに川本真琴や他の人のコーラスをサンプリングして,それをパーカッションとして随所で使っているのはカッコイイと思いました。
 12曲目の“月の缶 (Single Ver.)”は,ジャジーなアレンジの曲にピコピコしたリズムボックス,フルート,トランペットの音が絡み非常に変化を感じさせてくれますです。もちろん川本真琴の唄も,ジャジーな感じで,思い入れたっぷりに,言葉を無理無理に詰め込むことなく唄っていて,こういう唄い方もできるんだぁと思ってしまいましたです。
 13曲目の“FRAGILE”は,アコースティックギターのカッティングと詰め込みすぎな歌詞を廃し,本当に普通にスローなバラードを唄ってくれています。やはり,スローなバラードで言葉を詰め込みすぎるとバラードにならない(というか,メロディーがなくなってしまう。)と私的には思ってしまうので,こういう変化を大歓迎だなぁ。というか,初期はどうしてあんなに無理無理に歌詞を詰め込んでいたんですかねぇ。エキセントリックさを狙っていたのかなぁ。しかし,この曲はエンディングが死ぬほど長いので川本真琴の唄がないまま,ひたすら聴かないといけないのが辛いなぁ。
 Disc 1の最後の曲は “トラブルバス”ですが,いきなり「スバーン,ズバーン,ズバーン」で始まる,久しぶりの岡村靖幸テイストの曲になっています。残念なのは男性コーラスというかシャウトが岡村靖幸を意識しているのですが(ひょっとしたら一部は愛の才能の奴をサンプリングして使っているかもしれない?),いかんせん,やはり本家岡本靖幸よりもファンキーさがないので,岡村靖幸ファンとしてはちょっと寂しい感じがしますが,でも,こういったノリノリの曲は大好きです。
 というわけで,全14曲のDisc 1 はまだまだ“音楽の世界へようこそ”への道のりは長く,まだ初期川本真琴のイメージが強い作品になっていますです。というわけで,次回はDisc 2のレビューと全体の感想等をグダグダと書き連ねてみたいと思いますです。

 さて,昨日は家に戻ったのが午後11時前で,それまで午後4時前ころからずっと移動だったので,さすがに疲れて今日は非常に体が重いのですが,1つ楽しみなことがあって,昨日,東京駅の売店を何気にのぞいていると,舟和の芋ようかんを見つけてしまい,すでに家へのおみやげを買った後ではあったのですが,もうここ何年も芋ようかんなんて食べていないし,子供らに本当の芋ようかんを食べさせてあげたいなぁと思い,買ってしまいました。というわけで,今夜は舟和の芋ようかんをつまみに芋焼酎を飲むという,芋つくしの夜になる予定でございます。
 天気予報では明日は天気が良くないみたいなので,どうしたもんかなぁという思いがあるものの,降水確率60パーセントで自転車に乗るというのもあまりにもギャンブルなので,家でおとなしくウダウダしながら疲れを癒しましょうかね。やはり歳のせいか疲れが取れにくい感はあるので。とかなんとか言いながら,天気予報が外れたら走りに行ってしまうんだろうなぁと今から思っている私でございます。