ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

The Complete Singles Collection 1996〜2001(Disc 2)/川本真琴


 しかし,今週は変な天気でしたよねぇ。3月だっていうのに2月より寒い。寒いどころか雪まで降ってしまうし。なんなんだよなぁ。天気が荒れると自転車通勤者にとっては大変なんだよぉ,時間の調整がさぁ。雨が降っていなかったので,自転車で行く予定で朝の準備をしていると,行く直前になって雨が降り出してしまい,どうしたものかと思いつつ,徒歩で行くと遅刻してしまうので,寒い上に雨が降っているけれど,気合い一発で自転車で行きましたけどね。自転車と言えば,この間の日曜日もまた山に登ってしまいましたです。しんどい上に走行距離も伸びないんだけど,まぁこんなママチャリ系クロスバイクでもこんな山の上の方まで走れるんだぁとちょっと感動しましたです。で,普通,上る苦しさ,下る楽しさがあるのですが,今回は道があんまり良くない上,急カーブが多かったので上る苦しさ,下る恐ろしさを実感しましたです。バカみたいに飛ばしてもいいんだけど,怪我しちゃったら意味もないしね。しかし,自転車をイジるもの少し休憩しているところですが,前後のフェンダーの下の黒いプラスチックが走りがハードなせいか,そもそも安物だからなのか,ポロポロと取れてしまったので,自動車用のタッチアップペイントで塗っていたのですが,走りがハードだからなのか,フェンダーがステンレスで塗料の食いつきが悪いのか,これまたポロポロとはげてしまい,どうしたもんかなぁとネットを見ていると,ムクムクと「この際,フェンダーを交換してやるかぁ。」などと思ってしまいましたが,今の38Cのタイヤが駄目になったら35Cか32Cのギリギリはける細いタイヤにしたいなぁと思っているので,それをやってからにしようと思いとどまりました。で,どうしたもんかと得意のホームセンターに行ってみたものの,何ら良いものはなく,家の中をごそごそしていると,ポリマー系の透明ボンドを発見しましたです。ひょっとしたら塗料の下地としてこいつを塗ってやれば,塗料の食いつきもいいし,何より塗料の下地が少し弾力性のあるものになるので,はげにくいのではないかいということで,やってみることにしましたです。ついでに,バックミラーの台座部分が白っぽい色で,黒いハンドルから浮きまくっていたので,ついでに塗ってやれ!ということで,これも塗装中でございます。バックミラーの台座の方は黒のハンドル周りにとけ込む感じ(というか,塗る前はなんかそこだけ白っぽくて安っぽかったんですよね。)で,いい感じでございます。あとはフェンダーがどうなるかだなぁ。

 というわけで,前回に引き続き,今回も川本真琴のThe Complete Singles Collection 1996〜2001(Disc2)を紹介したいと思いますです。紹介する関係で,この1週間も毎日ヘヴィローテーションしていたのですが,個人的には,川本真琴の声は好きなので,やっぱいいよねぇと思ってしまいましたです。夜に酒を飲みながら聴くと,なんとなくジーンとしてしまったりとかね。
 などという雑談はさておいて(いやいや,このブログ自体がしょせんは雑談なんですけどね。),まずは1曲目の“ギミーシェルター (Single Ver.)”なんですが,イントロのノイジーな感じやトランス系のバックトラックにしろ,川本真琴がここまで来たかぁという感じですね。あの,アコギをガシャガシャと弾いていた彼女はどこに行ってしまったの?って感じですが,それはさておきカッコヨシです。歌詞の方も音に負けじ劣らずとぶっ飛んでいてカッコイイです。
 2曲目の“Re-FRAGILE (remixed by Stan Katayama)“はDisk 1に入っていた“FRAGILE”のリミックスなんですが,これがリズムをゴリゴリに強化したリミックスになっていて,オリジナルがキレイなバラードだったのが,どちらかといえば力強いロケンロールナンバーになっていますです。このアレンジだからこそ「今,この場所から真っ直ぐ歩くことにぼくはとまどっている。」という歌詞が妙に心に響きますです。個人的には荘厳さをも感じさせるオリジナルナンバーも好きですが,根がロケンロールなのでこっちのアレンジの方に軍配が上がってしまいますです。一言で言ってカッコヨシです。
 3曲目の“ギミーシェルター (remixed by EYE)”は川本真琴の曲をあのボアダムス(私的にははなたらしですけど・・・)の山塚アイがリミックスしているというとんでもなナンバーで,はっきり言おう,この曲では川本真琴の唄はヴォイスとして切り刻まれて挿入されていて,まさしく山塚アイの世界になっていますが,やっぱアイドル然とした売られ方に飽き足らなくなった川本真琴がこういう方向に振り切れてしまったのは必然だったのかなぁなんて思ってもみたりしますが,リミックスというよりも,あまりにも原曲を壊していて(というか,曲の後半では川本真琴のヴォイスすらなくなっているし。)何がなんだか分かりませんという感じですが,こういうのも嫌いではないので,これはこれでカッコヨイです。
 4曲目の“ブロッサム”はドラムのカウントからアコピが入り,そこにベースとアコギが若干からむ以外,そのまま淡々と川本真琴が唄うという,質感的にはこの曲は今の川本真琴に繋がるのかなぁと思わせてくれる曲ですが,ギミーシェルターの次にこういう曲が来ると本当,落差を感じてしまいますです。なお,この曲だけ作詞が七尾旅人なのですが,言葉の質感が若干違うかなぁと思いましたが,そんなに違和感はありませんでしたです。
 5曲目の“ALPHABET WEEKS”は,タイトルからも分かるとおり(と言ってもあの当時にリアルタイムに音楽を聴いていない人には分からないかもしれませんが・・・)プリンス風味のミディアムテンポのロケンロールナンバーになっていますです。しかし,ロケンロールナンバーを一所懸命唄っているんですけど,やっぱ声が甘いのでハードになれないんですよねぇ。それは仕方ないか,持って生まれたものだからね。
 6曲目の“OCTOPUS THEATER (STAN'S LONELY HAMMOCK VERSION )”でシングルとしては終わりなんですけど,なぜに蛸の映画館なのか歌詞カードを読んでも分からないのですが,まぁそんなことは放っておいてよいか?などと思ってみたり。ソニー時代の最後の作品としてはボサノヴァ風の曲で,これも前曲との振り幅が大きいなぁと思ってしまいましたが,川本真琴の声質からしたらこっちの方がいいかなぁなんて思ってみたりもします。しかし,何回聴いても「OCTOPUS THEATER」って唄っているところが「オクトパス 嫌だぁ〜!」に聞こえてしまうんですけど,私だけなんでしょうか?
 7曲目から10曲目まではデビュー前のLUPINO名義のデモテープの初出なんですけど,これが凄いというか,7曲目のアレンジが松浦雅也(サイズですね。)。8曲目と9曲目が岡野ハジメ(ピンクですね。),10曲目が窪田晴男パール兄弟ですね。)と一癖もふた癖もあるようなアレンジャーばかりを揃えていますです。
 7曲目の“宝石の神話”は松浦雅也らしいまさしく真性テクノという音なんですけど,川本真琴の声が違うのにはびっくり。なんでこういう声があの川本真琴の声になるのか?ひょっとしてあの声は意識的に作っているのか?それともこっちが作っている声なのか?(まぁ,多分,こっちが作っている声(というかキーが少し低いしね)なんだろうとは思いますけど,これを知らずに聴いたら,川本真琴だと分かる人はいないと思いますです。歌詞もなんか作風が全然違いますし。
 8曲目の“No.1 Hippie Hop”はベーシストの岡野ハジメらしいアレンジで,うねるベースラインがメチャファンキーなカッコヨイ曲です。この声はいわゆるアニメ声で,なんか聴きながら漫画のドクタースランプをイメージしてしてしまったのですが,ひょっとするとそういうコンセプトなのかなぁと思ってしまいました。
 9曲目の“たすけてよWindy”も岡野ハジメのアレンジなのですが,いかにも打ち込み系のドラムでどうなることやらと思っていると,やはり得意のうねりまくるベースラインやギターのカッティングがファンキーでたまらないですねぇ。この曲でも相変わらずアニメ声でございます。川本真琴のこういう声を聴いていると,LUPINOと川本真琴の間には何があったんだろうか?と思ってしまいましたです。ひょっとしてデビュー曲の作・編曲が岡村靖幸だったことが問題だったのでしょうか?
 10曲目の“電話の前で”は,ギタリストの窪田晴男らしい,ギター(今回はアコギですけど)を前面に出したアレンジで,アコギのカッティング,ちょっとキーが高い曲で川本真琴の声に近くなったかなぁと思ってみたりました。でも“電話の前でずっと待ってる”だなんて,そういうシチュエーション自体が死語になっているよなぁ・・・。昔は電話がかかってくるんじゃないかと思って電話の前で待っていたもんですよね。今は携帯だからそういう思いをすることはないんだろうなぁ・・・なんて思ってしまいました。しかし,ドラム(リズムボックス?)にショートディレイをかけっぱなしにしているのは凄いなぁなんて思いつつ,でも全くリズムがぶれていないのは,さすがプロということですね。
 11曲目からラストまではシングルのカラオケがまとめて入っていますです。
 11曲目の“愛の才能 (Backing Track)”はまさしく岡村靖幸作・編曲を感じさせますね。このアコギのファンキーなカッティングは岡村靖幸にしか出せない味でございますよ。早く帰ってきてくれよぉ,岡村ちゃ〜んと思ってしまいましたです。
 12曲目の“DNA (Backing Track)”は,メインの音は左右のアコギなんですけど,やはり「愛の才能」よりも音の数が増えているよなぁと思ってしまいましたです。メジャーだからこれくらい当たり前なんでしょうけど,個人的には「音楽の世界へようこそ」のようなスカスカ の音で言葉を放り出す川本真琴が好きなんですけどね。
 13曲目の“1/2 (Backing Track)”もメインの音はアコギでそれに今度はエレピが彩りを添えるという感じですが,DNAよりも少し音数を減らしているのかな?というな感じですが,やはり音が分厚いよねぇというか,ヴォーカルがないとフルートが力が入っているというか,うるさいというか・・・なんて思ってしまいましたです。
 14曲目の“桜 (Backing Track)”はヴォーカルが入っていないとなんか大瀧詠一ロングバケーションを思い出させるようなアレンジだなぁと思ってしまいましたです。楽器の使い方や重ね方とかコード感からそういう風に感じたのですけど,大瀧詠一が金に糸目をつけず,スタジオでせーの!で録ったのとは違い,多分,打ち込みなんかも使いながらそういう雰囲気を出しているのかなぁなんて思ってもみたりしましたです。
 15曲目の“ピカピカ (Backing Track)”は,なんか川本真琴のエキセントリックなヴォーカルがないとなんかのっぺりとしたバックトラックだなぁと思ってしまいましたです。 サビでは一応盛り上げようとしているんですけど,あんまり,こう,なんというか,う〜ん,川本真琴のヴォーカルが素晴らしいということにしておきましょう。
 ラストは“微熱(Backing Track)”なんですが,これはそもそも,コーラス(それともサンプリングヴォイス?)がパーカッシヴに使われており,これはこれで楽しませてもらいましたです。と,ここまで打って,そうか,基本的に人間の声の音が好きなんだなぁって思わず思ってしまいましたです。だから違和感がないのかなぁなどと。

 しかし,2001年のリリースから2010年のリリースまで(タイガーフェイクファー名義はあれど)ほとんど音沙汰なくやっていて,その9年間の空白が「音楽の世界へようこそ」っていうタイトル曲を作れるくらい,自分の演りたい音楽を演りたいようにできるようになって復活できたので,素晴らしいなぁと思いました。しかも,メジャーリリースでなくインディーからのリリースなんて,2001年ころは考えられなかったのですが,2010年の今なら方法論としてはあるんだろうなぁと思いますです。実際,アマゾンとかで取り扱ってもらえればインディーからのリリースであってもほとんど全国展開できますしね。こういう形で川本真琴が復活したのは,当然といえば当然なのかもしれない。メジャーのリリースしないといけない感に疑問が生じれば,自分がやりたいときにやりたいことを認めてくれるやり方でやるしかないでしょうし,それがインディーなんでしょう。
 個人的には,多分,まだ刑務所の中にいる岡村靖幸にもこういうやり方で復活してほしいというか,さすがにもうメジャーで拾ってくれるところはないと思うので,こういうやり方で復活してくれるといいなぁと思っていますし,こういうやり方であっても,「音楽の世界へようこそ」は初回プレスを売り切ったということなので,実力があれば今は簡単に全国展開できるのでメジャーにこだわらず,じっくりと自分の出したい音を出してくれればなぁと思っていますです。

 なんか今日は天気もいいし,暖かいので,きっと明日も天気がいいことを願っていますです。そういえば,来週はとうとうこどもが小学校を卒業するので,この冬,さんざん私を苦しめた「防犯パトロール中」パネルがやっとはずせるのね。ということは明日が「防犯パトロール」(笑)は最後になってしまうのね。あ〜長かったなぁ。でも,はずしてしまえば,今度からいろいろなところを走るときに変な目で見られることがなくなるので,非常にうれしいですね。そうか,「防犯パトロール」パネルがなくなれば身バレする情報がなくなるので,プレトレの写真をアップするのもいいかもねぇ。ママチャリ系クロスバイクなど,どうせ誰も興味はないと思うけど,そこはそれ,どうせブログを書いていること自体が自己満足なんだからさ!