ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

音楽の世界へようこそ/川本真琴 feat.TIGER FAKE FUR


 前回,ブログをアップしたらプレトレのブレーキレバーとな直すぞ〜と書きましたが,直して大正解でした。しかし,リアルあさひでのバイト店員との驚愕の会話がありましたので,ネタとして書かせていただきますです。まず私が「すいません,ブレーキレバーが折れたので取り替えてほしいんですけど。」と頼んだところ,プレトレのブレーキレバーを見てから店内を探して「ちょっと今ブレーキレバーはないので,できないです。」とのたまってくれたので,「じゃあ,どこへ行ったら直るかなぁ。」と聴いたところ「取り寄せでもよければ,取り寄せますが。」。馬鹿たれ,最初からそう言わんかい!というわけで再度店内に戻って,取り寄せの伝票を書いていると,社員の店員が,「テクトロのレバーなら銀で良ければあるんじゃないの?」ということで,あっさり銀(というかアルミの地金)のレバーに交換することにしましたです。そんでもって,お約束のブレーキシューも交換して,これで走りも安全ねという感じですが,結果的に銀のレバーになったので,これはもうどうみても,ノーマルのプレトレではなくなってしまいましたですね。う〜ん,いい感じです。しかも,社員の店員から指1本分レバーが短くなるので,ちょっと感じが変わると言われていたのですが,これがいいんです。今までのレバーは指を4本かけるにはちょっと狭いし,3本だと小指が何となく邪魔だしという感じだったのですが,今度のレバーは基本3本でOKで,小指も邪魔な感じがなく非常にレバー操作がやりやすくなっていますです。で,ブレーキシューの交換も大正解。最近,ブレーキのタッチのニュアンスが悪かったり(そりゃあそうですよね。交換直前まですり減っているんですから。),何気にブレーキシューがホイールに当たったり(そりゃあそうですよね,ぎりぎりまでワイヤーを張っているんだから。)していたのですが,タッチのニュアンスもいい感じですし,当たり前ですがブレーキシューが何気にホイールに当たることも無くなりましたです。というわけで,この間の日曜日はまた楽しく走ってしまいましたです。
 しかし,2万円弱で購入したプレトレですが,すでに本体が買えるくらいパーツを換えたり,修理をしているのではないかと思う今日この頃ですが,私的には「もうこれは修理しても乗れません!」レベルになるまでプレトレに乗りたいと思っていますので,それはそれでいいのさ。多分,次はタイヤ交換なので,シュワルベのマラソン35Cでも履かせてみようかなぁと思っていますです。

 さて,ついつい自転車の話をすると長くなってしまう私ですが,ここからが今回の本番でございます。今回は9年振りに3枚目のアルバムを発売した川本真琴(feat.TIGER FAKE FUR)の“音楽の世界へようこそ”を紹介したいと思います。
 川本真琴そのものは,1枚目の“川本真琴”を以前取り上げていますが,岡村ちゃんの直系を感じさせるリズムにエキセントリックで情報過多な歌詞という感じでした。その後,2枚目のアルバムを発売した後,川本真琴名義での活動はしないと宣言し,TIGER FAKE FUR名義で活動したり,もりばやしみほらとミホミホマコトをやっていたりしていたのですが,ここで唐突に新しいアルバム,しかも川本真琴名義ということで気になったので,さっそくアマゾンのカートへインさせていただきましたです。はっきり言って,このアルバムは9年間で川本真琴が自分がやりたい音をやりたいようにやっていることがものすごく感じられ,音もどちらかというとアコースティックな感じで大人になった(10年近いもんねぇ。)になったという感じです
 1曲目の“音楽の世界へようこそ”はリハっぽく始まったと思ったら,アコピの気持ちよいコードからベースとドラムがゆったりと絡み,川本真琴のあの声がゆっくりとメロディーを奏で,独特のリズムのメロディーラインを聴けば,あぁ川本真琴が帰ってきたんだなぁと思ってしまいました。しかし,こんなタイトルの曲を作るだなんて,いろいろとあったけどやはり音楽を演り続けることしかできない人なんだなぁって思っていましたです。
 2曲目の“何処にある?”は,1曲目とうって変わって,少し早めのドラムから始まり,エレクトリックギターのカッティングが曲の雰囲気を作っています。しかし,リズムは結構早いのですが,昔の川本真琴のように早口で言葉を詰め込むのではなく,言葉を選んで,少しゆったりとしたメロディーラインで唄っていますです。ボーカルのメロディーラインと間奏のハードなギターソロとの落差が気持ちよかったりしますです。エンディングの「チュルチュチュル!」のリフレインはなんか懐かしくなってしまいましたです。
 3曲目の“夜の生態系”はアコギのカッティングとパーカッションだけで始まったと思ったら,シンセドラムの音が入り,バンドの音になっていくのですが,そこの繋ぎがもの凄く自然でカッコヨイです。ちょっとダークなメロディーラインでつぶやくと吐き捨てるの中間で唄っている川本真琴が非常にカッコヨシです。
 4曲目の“アイラブユー”は,暖かみのあるフォーキーなイントロの音からしてやられてしまったのですが,直球ストレートなラヴソングかと思ったのですが,よく聴くと別れた恋人への思いを唄っている,なんとも切ない唄なんですよね((川本真琴の切ない唄い方も非常にGood!。)。このタイトルでこういうちょっとひねった展開の歌詞で来るとは思っていなかったので,やられた〜という感じです。間奏の泣きのギターソロも曲の雰囲気にもの凄くあっていますです。これ,シングルカットしたら売れるんでないかい?と思いつつ,You TubeにP.Vがアップされていますので,ぜひ検索して聴いてもらいたいなぁと思いましたです。
 5曲目の“石の生活”はタイトルからして何ですか?これは?と思ったのですが,沈み込むようなベースラインとそれに絡むギターとフルートが雰囲気を思い切り何とも言えない醸し出しています。歌詞の内容からして,「石の生活」とは他人との関係を遮断し,一人きりで生きていく決意を表しているのかな?と思いましたが,そこは聴く人の感性で変わるのだろうと思いますが。しかし,基本的に各楽器のオーバーダヴがなくシンプルな音で拡がりのある音を作っていて,まさに歌詞の言葉も減ったけど,音数も減って,その隙間を聴かせるという感じですね。
 6曲目の“鳥”ですが,これは実は曲ではなく,川本真琴が家の窓を開けて録音した鳥の声です。こういうのを入れてくるから,また不思議ちゃんとか言われるんだよなぁと思いつつ,まぁ,インターバルとしてはという感じですか。
 と思っていると,7曲目は“ウグイスー”という曲で,アコースティックギター1本で川本真琴が唄うだけという,非常にシンプルな構成ですが,なんか家で弾き語っているようで,これはこれで良いのではないかと思うのですが,なぜに「ウグイス」ではなく「ウスイスー」なのか?多分,川本真琴が「ウグイス〜」と唄っているからなんだろうと思ってしまいましたです。
 8曲目の“クローゼット”はシンプルなアコピと川本真琴のヴォイスが基本で静かに唄うところにフリーキーにドラムが絡むというなんとももの凄い曲です。ピアノのフレーズはシンプルでギターで弾いてもいいくらいですが,多分,これはピアノの音色だからいいんだろうなぁと思いましたです。エンディングのシンプルかつドラマティックなピアノも前半のピアノがシンプルだった分だけ,よけいに際だっていますです。
 9曲目の“縄文”は,縄文というタイトルを持ってきただけでも凄いのですが,要するに,軟弱な現代人である自分がタフな縄文人に教えを請いたいという曲なんですけど,この歌詞にワウを効かせまくったエレクトリックギターのリフが思いっきり絡めば,そりゃあもう,何とも言えないカッコヨサでございますです。2曲目以降初のロケンロールなナンバーで,後ろで走りまくっているベースラインも非常に好みでございます。
 10曲目の“へんね”はうって変わって,レゲエのリズムで跳ねるバックに淡々と唄う川本真琴というなんともシュールな構成になっています。しかも,サビのところは川本真琴が裏声で唄った上に「えんやそいや,こらとっと」ですからね。しかも,多分おじいさんが鍬でで地面を掘る音も入っていて,なんてことをしてくれるんだと思いながら,なぜか気持ちよかったりする,何とも不思議な曲でございます。
 11曲目の“海”も曲ではなく,川本真琴が録音した海の波の音です。やっぱり海はいいよねぇ〜と関係ないですが思ってしまいましたです。ハッ!ひょっとして川本真琴は聴き手がそう感じるのを狙っていたのか?
 12曲目の“ポンタゴ”は,アコピのキレイなコード感に優しく他の楽器が絡みつく優しいイントロで始まり,そこにゆったりとしたリズムでフォーキーなメロディーをのびのびと唄う川本真琴が素晴らしい。のですが,“ポンタゴ”ってなんなんだ?と思って調べてみると,川本真琴の飼っている猫の名前らしい。歌詞の中身はあんまり関係なさそうに見えるんですけど,よく聴くとそういう描写もあったりするので,納得です。
 13曲目の“マギーズファームへようこそ”はいきなりのホンキートンクっぽいピアノソロから始まり,バンドの音もカントリーっぽい音で,まさに“マギーズファームにようこそ“っていう感じです。よく考えると前向きなロケンロールの曲は2曲目と3曲目とこの曲の3曲しかないわけで,そういう意味では非常に印象に残る曲でございますです。
 ラストナンバーの“小鳥の歌”はちょっと夕闇感を感じるアコピのコード感がいいなぁと思いつつ,アコピとベース,ドラムだけで曲が進んでいくのですが,この構成がメロディーラインと相まって,なんか荘厳な感じを醸し出しています。そういえば,川本真琴のヴォイスもちょっと神懸かっているかもしれないです。ラストにふさわしい曲ですね。メディアプレイヤーをリピートにしていると,この曲と1曲目がエンドレスで繋がっていて,非常に不思議な感じがしますです。
 しかし,今回のアルバムを聴いて,1枚目と3枚目の激しいギャップに?と思ってしまいましたので,このアルバムに合わせて発売されたソニー時代のシングルコレクションThe Complete Singles Collection 1996〜2001も買ってしまったので,これで川本真琴の音の変遷を聴きつつ,ここに至った流れを読み取りたいなぁと思っていますです。

 ところで,2月も逃げるように終わってしまいますが,前回のブログに昔の私を知っている人がコメントを書き込んでくれて非常にうれしかったというか,こんなブログをわざわざ探してくれただなんて本当に感謝感激でございますです。しかし,その人のコメントに「今日もこのブログにたどり着いたのは偶然!今まで名前もオフィス名も検索にかからなかったのに…」とあったのですが,いったいどんなルートで見つけたんでしょうかね?と思ってしまいましたです。これまでは知人やバンド名なんかで検索して書き込みをしてくれる人が多かったのですが,まさか私そのもので検索して来る人がいるとは!おそるべしインターネットって感じですね。まぁ,読む,読まれないは別にして,こんなくだらないことを全世界に発信しているわけで,それだけでも凄いことだなぁと思ってしまいますね,やっぱり。