ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

俺たちに明日はない/頭脳警察


 この間の日曜日は,プレトレをキレイにして走ろうかなぁと思っていたのですが,とうとう我が家の子供2人が新型インフルエンザに罹患してしまいましたです(まぁ,2人が同時にだったのは不幸中の幸いですけど・・・)。結局,病院に連れて行ったり,翌日からは自宅待機(ウイルスが職場に蔓延して職場閉鎖になっては困るので。)だったのですが,私自身は発症しなかったので,まぁよしとしましょうかね。というか,多分,ウイルスは体内に入ったはずなんですが,たまたま熱が出なかっただけなんだと思うんですけどね。というのも,子供らが熱を出した前日の夜,スーパーで見つけた揚げ出し豆腐のパック商品を電子レンジで暖め直して,さぁ,今日もおいしくいただきましょうかね・・・と思っていると,酒の肴系が好きな子供が1口食べたいというので,食べさせて,子供が使ったスプーンをそのまま私は使ったので,濃厚接触もいいところで,これでインフルエンザがうつらなかったら,どうやったらうつるの?という感じだったのですが,多分,喉から胃からアルコール消毒をしたので,インフルエンザも影響が抑えられたのでは?と自分勝手に思っていますです。しかし,引っ越し以降,土日に何らかの用事は入るし,時間があったら走りにいってしまうしで,はっきり言って,体を休めていなかったのですが,今回の自宅待機で思いっきり体を休めることができた(私自身は熱が出ているわけではないので。)ので,職場の皆様には大変申し訳なかったのですが,個人的にはこれはこれでよかったのではないかと思っていますです。もう若くないしね,気力だけでやるのもちょっと無理があるので。 
 で,前回はサウンド・コミック・シリーズのネコじゃないモン!っていう非常にオタなアルバムを紹介しておきながら,今回はいきなり頭脳警察の18年振りのニューアルバム「俺たちに明日はない」を紹介したいと思いますです。というよりも,この振り切れ感が私のブログの良さではないかと自画自賛しておりますが。
 頭脳警察については,今更私がどうのこうのと書くよりかは,サクっとググってもらった方が話が早いので,細かいことは省略させていただきますが,前作「歓喜の歌」から,ソロでやってみたり,トシはミチロウとやってみたりと,いろいろなところでいろいろな動きがあったわけですが,頭脳警察3度目の始動ということで,昨年にマキシシングル「時代はサーカスの象に乗って」を発売し,満を持して今回のアルバムが発売になったのですが,アマゾンでポチっと予約注文したところ,ちょっと発送が遅れましたが,無事に手元に届きましたです。
 というわけで,早速レビューを書きますが,一言で言えば,ロケンロールです。ポップなくせに毒がありまくる,いつものパンタ節でございます。本当,ここまでスタンスが変わらないのは本当に素晴らしいです。このまま死ぬまでロケンロールしてくださいとしか言いようがないです。
 1曲目の“俺たちに明日はない”ですが,パワフルなスネアの連打で始まる,パワフルかつポップなナンバーなんですけど,「おまえは未来を見てるけど,俺たちに明日はない」とか,「オンリーワンとかナンバーワン,どっちだっていいだろうよ。バカらしい,遊ばれてんだから」とか素晴らしい歌詞が炸裂していますですねぇ。特にオンリーワン云々のところは,某歌手の唄が流行ったとき,したり顔でオンリーワンの大切さを語った連中に聴かせてやりたいですね。というか,これがレコーディングの2日前にいきなり曲が変わって示されたメンバーもあわてただろうなと思いつつ,だからこそ(なのか?)シンプルなロケンロールになっていてカッコヨイです。
 2曲目の“死んだら殺すぞ”はいきなり,タイトルにやられた〜!と思いつつ,イントロのソリッドはギターの音に更にやられてしまいましたです。歌詞もいきなり「道に寝ころんだ,猫が跳ねられた。黄色いシグナル赤に変わる前に」っていうヘヴィな歌詞で始まり,「糞コメンテーター,似非ジャーナリスト,自称評論家,おまえらホント目障り」とか,昨今のマスゴミの状況について言いたい放題で気持ちいいです。シメの「忘れんなよ,死んだら殺すぞ!」っていうところまで一直線に突っ走ってくれます。これで60代ですか?まだまだ頑張んないとなぁ。
 3曲目の“UNDERCOVER”はアコースティックギターのガシャガシャしたカッティングがカッコイイロッカバラードなんですけど,この歌詞も毒が特盛りで,もう聴いてもらうしかないんですけど,ラストの「おまえの中にオレがいる」っていう歌詞は,誰もが心の中にパンタのような荒ぶる魂を持っているのに,世間体とか,社会的立場(w)とかでそれを押し殺しているんだろ?っていう問いかけのように感じましたです。
 4曲目の“ROCKATION”は,太陽にほえろのオープニングテーマ(若い人には分からないんでしょうけど・・・)のようなイントロにニヤッと笑いながら,ドラムより一回り大きなリズムのベースやタメの効いたパンタの唄がカッコヨシです。サビなんで「オレのRockation,おまえのRockation」しか唄っていないのですが,メチャカッコイイです
 5曲目の“SPARTAKUS INTERNATIONALE R&R BUND”は,タイトルからしてパンタらしいなとニヤリとさせられてしまいました。曲的にはフォークロックっぽい感じなのですが,サビでパンタが「PARTAKUS INTERNATIONALE R&R BUND」と唄ってくれるだけで,もうそれだけで十分でございます。
 6曲目の“BRAINWASH”は,イントロのギターのカッティング,リズム体の入り方,コーラス,全てが私の好みでカッケー!と思っていると,いきなり歌詞が「TVなんかにコケにされ,K(警)察に嘘作られ,すぐに流行に乗せられて,歴史はバカが作り出す。だってあいつらバカだもん」だもんなぁ。さすがパンタ,なんでこんな言葉が歌詞に乗っかるんだよ!はっきり言ってやられました。
 7曲目の“ヒトを喰った話”は言葉遊び的な歌詞が楽しい,けれど多分,その裏に毒がたくさん詰まっている,ロケンロールナンバーです。だっていきなり「クサばっかり喰ってんじゃねえぇ。ニクを食え,サラを喰らえ」だもんなぁ,いきなり,GAUZEのClash The Poseか?と思ってしまいましたですが,そういう展開にならす,言葉を拡げてくるところはさすがパンタでございます。
 8曲目の“赤の女王”はピアノのコードワークからスネアの音が入り,バンドの音がなだれ込んでくるという,王道的なアレンジなんですが,“さようなら世界婦人よ”のような感じというよりも,言葉のイマジネーションを拡げるように選ばれた言葉を厳選して配置しているという印象を受けましたです。歌詞カードを眺めていると,なんじゃこりゃ?みたいな歌詞なんですが,これがメロディーに乗り,バックのハードロックっぽいアプローチ(アレンジ的には,Led Zeppelinの天国への階段みたいな構成だと思いましたです。)のバックの音とジャストフィットしていて,素晴らしいでございます。
 9曲目の“黒の図表”は赤の次は黒ですか?と思いつつ,シンプルなドラム,ベース,ギターの上で抽象的な歌詞を淡々と唄うパンタも悪くはないです。前半のパワフルロケンロール路線とうって変わってラスト3曲はこういう路線(でもこういうパンタも嫌いではない。)でくるのかと思ってしまいましたです。
 とか何とか思っていると,ラストナンバーの“残照”なんですけど,“黒の図表”ではこういう路線なのかぁと書きましたが,“残照”はめちゃフォーキーなナンバーでございます。「悩み苦しみ悲しみ,そして今夜は,さぁもう一度乾杯,俺たちの人生に」って下手をすると非常に安っぽくなってしまう歌詞をパンタが唄うと,安っぽくないですし,むしろ,あの70年代前後に暴れまくっていた(彼女は赤軍派〜♪)方々のその後のことも相まって,こんな人生だったけど悪かないぜ!って感じが静かな曲なのにグイグイ伝わってきましたです。
 ボーナストラックで入っている“俺たちに明日はない (Demo Version)”はパンタのギターとトシのパーカッションがメインのまさに頭脳警察なバージョンなんですが,「俺たちに明日はない」っていうリフレインが多くて,個人的には1曲目の方が全然いいよいうか,歌詞も含めて全く別の曲なんですけど。このアレンジでこれまで演ってきたのに,いきなり1曲目の曲になったら,それはさぞかしバンドのメンバーはあわてただろうと思いますですね。
 しかし,頭脳警察の映画「ドキュメンタリー頭脳警察」も併せて公開されているのね。しかし,5時間を超えているそうなので,なかなか映画館では見にくい(時間的に)ので,ぜひ,DVDで発売していただき,自宅でゆっくり楽しみたいなぁと思っていますが,もし,タイミングが合ったら映画館のデカイスクリーンで見たいなぁ。この映画の紹介で「止まっているということと,変わらないということは,違うんだよ。」っていうパンタの言葉が載っているのですが,まさしくこの言葉を体現していると,今回のアルバムを聴いて思いましたです。

 今週末はプレオを車検に出したり,日曜日は少し時間があると思っていたら上の子供を英検の試験に連れて行けとか,いろいろと忙しいみたいで,プレトレをキレイにして半年点検にも出したいのになぁと思いつつ,まぁ,何とか空いた時間に何とかできるだろう,11月中にリアルあさひに持っていければいいかなどと思っていたのですが,自宅待機中にプレトレの掃除をしていると,リアのスポークが1本はずれているのを発見してしまいましたです。そうかぁ,ハンドルから手を離すとえらい安定していなかったのは,スポークが緩んでいたからなのねと納得しつつ,こんなんで乗ってたら危ないぜというわけでプレオに引き続きプレトレも半年点検に持って行くことにしましたです。やっぱ不安要素は速やかに排除して,楽しく自転車に乗らないとね。
 それから全く話は変わるのですが,自宅待機中にあんまり暇なので,腕立て伏せと腹筋を20回ずつやってみたのですが,全然できないことが判明しました。というわけで,冬の個人的な目標として腕立て伏せと腹筋を20回軽くこなせるようにすることにしました。特に腹筋については,この間,不意に腰が痛くなったことがあったので,腹筋というかこの辺の筋肉を付けておいた方がいいんだろうなぁと自分でも思っていますので,頑張ろうかなぁと思っていますが,ちょっとまだ始めたばかりなので,上半身が筋肉痛でございます・・・オッサンだなぁと実感してしまいましたですよ,ホント。