ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Live at Cafe Milton/山口洋


 長かった連休も終わりに近づき,天気の良い毎日が続いていて,ウダウダと自転車に乗っているのが大好きな私としてはうれしい限りでございます。基本的に私の勤務先はカレンダーどおりなので,木曜日と金曜日は仕事だったのですが,このご時世を反映してか上からのお達しで今年のゴールデンウィーク中はどこかで1日休暇を取得するようにとの指示がありましたので,金曜日はお休みをいただきましたです。とはいえ,木曜日に残業をしまくったものの,やはり少し仕事が残ってしまったので,金曜日にも出勤したのですが,その際,自転車に乗っててパキっという音とともに車体が振られるようになったので,職場でどうしたもんかねぇと話をしていると,同僚に「そりゃあフルカワさん,乗りすぎですよ。」って言われ,そんなもんかなぁと思いつつ,午前中で仕事を片付けて帰りに家の近所の自転車屋に寄ったら,特にホイールに歪みはないから大丈夫だと思うと言われ,そんなもんかなぁと思いながら乗って帰ったのですが,やはり不安なので,ちょっと気になっている自転車が売っている自転車屋でお金を出してでもチェックしてもらおう(自転車には本当に命を預けているからねぇ。場合によっては買ってしまえばいいし。)と思い,その自転車屋に行ってよくチェックをしてもらったところ,後ろのホイールのスポークが5本折れているということで修理代が5000円ということでした。まぁ5000円なら直してもらうかということで,お店に預けて代車のママチャリを借りて,フラフラと走り回っていると自転車屋さんから連絡が。それは,折れているスポークは5本ではなく9本で,他にもへたっているところを直した方が良いと思うが,そうすると1万円程度になるということでした。愛用の自転車ではありますが,5年前に1万5000円程度で買ったものに1万円もかけて直すのもなんだかなぁという感じがしましたし,経年劣化でスポークが折れたのであれば,そう遠くない将来にもまたスポークが折れるだろうし,最近,ちょっとクロスバイクが欲しいなぁという気持ちがあったことから,愛用のママチャリに毛が生えたような自転車は処分することとし,クロスバイク(といってもママチャリ仕様。通勤や買い物に使うので,本格的なものは手が出せないんですよね。)を新車で買ってしまいました。これで,当分は安心して走り回れるです。

 で,話は変わりまして,今回は山口洋のソロ・アコースティック第2弾として発売された“Live at Cafè Milton”を紹介したいと思います。山口洋のソロ・アコースティックとしては,昨年“made in ASO”が発売されましたが,これは山口洋の部屋で気ままに録音された,どちらかと言えばユルメの音源で,個人的にはちょっと緩すぎ?という感じがあったのですが,今回はライヴということでユルメながらも緊張感の漂う演奏で,非常にロケンロールな仕上がりになっていますです。個人的には“made in ASO”よりも“Live at Cafè Milton”を断然お勧めしますです。
 1曲目の“Introduction”は山口洋のアコギのみによるインストで,ディレイの深みのある音が非常に気持ちよい音になっています。
 2曲目の“夜の果てへの旅”はシンプルなコードカッティングで始まり,淡々と山口洋が唄っているのですが,「溺れたくないから泳いでただけで。生き延びるため笑ってただけで。ただ流されてゆくままに彼は夜の果てへと旅を続けていた。」とか「彼女はトゲのないバラのようで,彼はただのトゲみたいな存在だった。」なんてやるせない歌詞が山口洋らしくて,アコギ1本の演奏と相俟って,ストンの心の中に言葉が入ってきますです。
 3曲目の“風の強い日”もシンプルなアコギのカッティングが気持ちいい(というか,昔見た山口洋のアコースティック・ソロライヴは弾きまくり(というか弾きすぎ)だったような印象があったので,ちょっと以外です。),そして風景(心象風景を含む。)を淡々と唄っているのですが,それがいいんですよねぇ。この曲ではサンプリングマシーンを使って,ギターソロを弾いているのですが,それも気持ちいいですね。そうか,シンプルなカッティングの方がループさせやすいので,あえてシンプルなカッティングに徹しているのかなぁなんて思ってしまいましたです。
 4曲目の“灯り”は,これは有名な曲ですよね。シンプルなアコギのカッティングとブルースハープのイントロがたまらないです。いや,いつ聴いてもこの歌詞は凄い大好きです。特に最後の「ごらん,この街にキラキラ輝く暮らしの灯りがゆらゆら揺れているよ。そのいちばん小さな一つずつを僕と君は持っているじゃないか。」なんて歌詞は涙がこぼれてしまいそうなほど美しい言葉だと思います。
 5曲目の“Life goes on”は新曲ですが,SOUL FLOWER UNIONのライヴにも参加していた故歌舞伎昌三(マサル)さんに捧げる唄なんですけど,最初からループさせたカッティングの上でギターを弾きまくる山口洋なんですけど,このギターの音がアコギらしくなくて,やっぱり山口洋はロケンロールのギタリストなんだと実感しましたです。というか,この曲はミスターソングライターと同じでトーキングブルーズなんですけど,こういう曲もいいですよねぇ。「踊りながら戦っていて,戦っているのに笑っている。人を信じないアンタを見たことがない。」とか「メインストリートで吐いたゲロの中から二人で宝石を拾ったっけ。そいつはピンチの時に輝くんだよ。どうしようもないときに響いてくるんだよ。生き残るためにグロテスクな人種になるしかないのなら,答えはNOだと,LIFEはカーニバルだと,アンタは病院のベッドの中でも俺に向かって笑って言ったね。Life goes on!」とか,もう何なんですかね,私的にはたまらない言葉達がそこかしこに溢れています。しかし,本当,この曲の山口洋の感情のままに紡ぎ出されるフレーズは本当に素晴らしいです。この曲だけのためにこのアルバムを買ったとしても惜しくないですが,個人的にはバンドの方でもこの曲を聴いてみたいなぁと思いましたです。
 6曲目の“Born to die”は曲に入る前に客の笑いをとりつつ,バンドの音とは違い,サラッと流すように,でも力強く唄ってくれています。Bメロ部分でのフェイズ系のエフェクトをかけたギターの音も,個人的にはエレアコの場合,アコースティックの音にこだわらない私としては大好きですね。
 7曲目の“ガーディアン・エンジェル”は個人的には,これも大好きな曲ですね。特に「他人のために流す涙は枯れはてた。自分のために泣くには歳をとりすぎた。」とか,「同じ轍を踏むことはない,道なき道をゆけ。」とか,私的には自分の生き様と重なるものがあったりするわけで。うん,やはり同世代の(山口洋は少し年上になりますけど。)書く歌詞は染みるなぁ。
 8曲目の“銀の花”はアコギのフィンガリングとブルースハープが絡むイントロが美しい,本編のメロディーも歌詞も美しいという,バンドのアルバムで聴くよりもアコースティック・ソロの中で聴いた方が光り曲だなぁと思ってしまいましたです。
 9曲目の“荒野の風”もバンドの音ではシンプルなコード進行のロケンロールなので,はてどのように演奏するのかしらん?と思っていたのですが,これはこれで非常にシンプルに弾き語ってくれていますです。やはりいつ聴いても「魂は荒野をめざす。この魂は荒野をめざし,背筋を伸ばして咲く花になる。」っていうサビは最高ですね。
 10曲目の“ボヘミアン・ブルー”は,このアルバムで唯一のノリノリのロケンロールナンバーになっていますです。アップテンポでハードなカッティングもカッコヨイのですが,山口洋の少し走り気味なヴォーカルもカッコヨイです。しかし,「知恵のない勇気なら,あんたはいらない!」っていう言葉は本当に名言ですねぇ。
 ラストの“ゆきてかえらず”は初めて聴いたのですが,この曲もしみじみと良い曲ですね。淡々と唄うに相応しい言葉が溢れているのですが,その中でも「どんなに胸が痛くても,悲しき時に石になれず,飽きた時にロバになれず,淋しき時に犬にはなれぬ。」っていう歌詞は凄いなぁって思ってしまいましたです。
 しかし,山口洋のソロも好きなんだけど,そろそろHEATWAVEの音源も出してほしいなぁなんて切に思っていますです。THE GROOVERSも只今絶賛レコーディング中みたいですしね(もちろん,アドヴァンスド・メンバーシップには参加させてもらっていますです。)。

 愛用のママチャリに毛が生えたような自転車が壊れたことは冒頭で書きましたが,よく考えると,近所の自転車屋の親父さんの言葉を信じて,この週末にまたハードに走って,長い下り坂を下ってカーブなんかがあった日には,多分,車体が激しく振られるか,最悪,残ったスポークがぶち切れて・・・激しく怪我をした(場合によっては入院ですまないかもしれないかもねぇ。)かもしれなかったかと思うと,本当にきちんと自転車を見てもらって良かったなぁと思いますです。自転車そのものはそこの自転車屋で買ったわけではないので,親父さんがあんまりやる気がなかったとしても責めることはできないし,ましてや,あんなママチャリに毛が生えたような自転車であんなハードな走り方をしているとはだれも思わないだろうからなぁ。やはり命を乗せているものはきちんと金を掛けて整備をしないとね。しかし,今度の自転車は買ったところできちんと整備もしてくれるので(前回は近所のイオンで買ったのでそういう意味では期待できなかった。),定期的に見てもらうことにしましょうかね。とりあえず1か月したらワイヤー類が伸びるのでメンテに来てほしいと言っていたので,きちんと行きましょうかね。で,新しい自転車のレビューはもう少し乗り込んでから書きますです。