ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Live Rollin'/band HANADA


 しかし,寒くなったと思ったら,12月中旬になって,またなんか暖かくなったりして,なんかよく分かんないなぁ。今日も長袖Tシャツ1枚で窓を開けて,今,パカパカとキーボードを打っているのですが,ちっとも寒くないもんなぁ。今週の半ばにちょっと山間の町へ出張に行ったのですが,そんなに寒くないし,コートを持って行くのも面倒なので,まぁいいかと着の身着のまま状態で出張したのですが,一緒に出張した人から「寒くないの?」って聞かれたのですが,やっぱり人より耐寒温度が低いのかしら?と思ってみたりもして。まぁ,夜はどうせ酒を飲んじゃうしなぁ,そんなもんでしょ,私的には。

 で,今回は,前回書いたとおり,band HANADAのLive Rollin"を紹介したいと思いますです。band HANADAはヴォーカルとギターはもちろん花田裕之,ベースは井上富雄(ROCK'N'ROLL GYPSIESは辞めたのになぁ。よく分かんない人ですね。),ギターの大西ツル,ドラムの椎野恭一の4人によるバンドで,ROCK'N'ROLL GYPSIESとは異なり,花田ソロの曲をどちらかといえばまったりとしたテイストで演ってくれています。でも,そのまったりとしたテイストが,けっこうヒリヒリした感じのあるROCK'N'ROLL GYPSIESとはまた違ってイイ感じなんですけどね(ほめ言葉としてイナタイです。)。
 実はこのライブアルバムは花田裕之の自主レーベルの花屋レコードの第一弾で,今後もソロとかは花屋レコードから出るんだろうなぁと思っています。で今回のアルバムもなぜかメールで案内が届いたので,次に何か出るときもきっと案内のメールが届くんだろうなぁ,えぇもちろん買いますけど。
 そんなどうでもいい話はさておいて,ますは1曲目の“見はなされた夜”なんですけど,いかにもライヴらしい,それぞれの楽器の出音を確認した後,いつものイントロが流れるのですが,花田裕之と大西ツルのまったりとしたギターの絡みがスタジオ盤よりも2倍(フルカワ比)はカッコイイです。間奏も花田裕之がギターソロを弾きまくっていて,まさしくband HANADAの名前どおりでございます。
 2曲目の“シルクの夜”も大西ツルのカッティングから始まり(音は基本的にセンター寄りにミキシングされているのですが,多分,心持ち左が花田裕之で,心持ち右が大西ツルだと思いますです。),これもまたスタジオ盤よりもルーズなノリでバンドベースとドラムが入り,まさしくイナタイロケンロールが展開されていますです。えぇ,その昔,メンタイロックなどという訳の分からないカテゴリーがありましたが,もうそんな言葉は捨てて,イナタイロケンロールを定着させたい私でございますが,こんな影響力の全くないブログで書いても無意味だわな。
 3曲目の“freewheelin”は逆にスタジオ盤よりも気持ちテンポアップしていて,花田裕之のスライドギターの音がメチャカッコよしです。ドラムとベースのリズム体もシンプルなんですけど,非常に気持ちの良いグルーヴを作っていますです。やっぱロケンロールと共に過ごした時間の長さがないと,このノリは出せないよなぁとしみじみ思ってしまいましたです。
 4曲目の“backseat”は大西ツルのカッティング,椎野恭二のドラムで始まり,そこに井上富雄のベースが,最後に花田裕之のメロディアスなソロが入り,スタジオ盤の1.5倍のイントロで始まり,吐き捨てるというかつぶやくように花田裕之のヴォーカルが入っていくのですが,なんかもう,それだけで,もう十分です・・・という気持ちになってしまったです。っていうか,なんでこんなシンプルな構成で,シンプルな演奏をしているのに,なんでこんなに拡がりがあるのだろうかと思わせてくれます。
 5曲目の“田舎者”は初めて聴いたのですが,ちょっとテンポアップした,なんだろうちょっとカントリーっぽいリズムでタイトルに合っているというか。この曲では椎野恭二のドラムが思いっきり唄っていて,素晴らしいです。
 6曲目の“LastTrain”も初めて聞いたのですが,これもイナタイロケンロールでカッコヨシです。「手に入れたのは,退屈な自由ばかり。いつからだろう,旅を終わらせる場所を探してる。君の住む町が遠くなって・・・」というサビの歌詞とメロディーラインが胸にちょっときてしまいましたです。
 7曲目の“路地裏のブルース”は大西ツルのシンプルなカッティングから始まり,そこに花田裕之のヴォーカルが入り,井上富雄のベースが,そして椎野恭二のドラムがスコーンと入って,ほぼスタジオ盤と同様の雰囲気なんですが,歌詞で「オマエ」と歌っていたところを「アンタ」と変えているところがなんかピッタリきていましたです。大西ツルの間奏のギターソロも非常にカッコヨシです。
 8曲目の“お願いひとつ”も大西ツルのカッティングから始まるのですが,この曲はイントロの井上富雄のベースラインがイイですねぇ。というか,シンプルなドラムのグルーブにギター2本とベースが絡みついて,非常に空間的な音を構築していますです。この曲ではスタジオ盤よりもさらに吐き捨てるように花田裕之が歌っているのですが,そこが,もうたまんないくらいカッコヨシです。
 9曲目の“SadnessCity”はルースターズ解散後のソロ1作目に入っていた曲ですが,その際はホテイ某のアレンジで非常に縦ノリな感じだったのですが,今回のアルバムでは非常に横ノリで,ちょっとスローなんだけどメチャファンキーな曲に仕上がっています。個人的にはこっちのアレンジの方が好きですね。というか,個人的にボウイは好きではない(というよりも嫌い)だったので,ホテイ某のアレンジが気に入るわけがないんだよなぁ。間奏の大西ツルと花田裕之のギターソロがこれがまたカッコヨシで,これを聴くだけでもこのアルバムの価値はあるかと。
 10曲目の“rollin on”は,スタジオ盤よりも長めのイントロで大西ツルがギターを雰囲気たっぷりに弾きまくってくれていて,もともとルーズなノリの曲が更にルーズ感がアップされていて,これも思いっきりイナタイロケンロールだよなぁと思ってしまいました。椎野恭二のドラムのリズム感が私的には非常に気持ちよいです。
 11曲目の“rumblin lovers”もスタジオ盤よりも少しテンポを落として,イントロから最後まで大西ツルと花田裕之のギターの絡みが気持ちよく楽しめます。全体的なアレンジもいかにもライヴ!な感じで非常にカッコヨシです。
 ラストナンバーはJimmy Cliffの名曲のカバーで“harder they come”なんですけど,これがまたいいんですよ。大西ツルの裏打ちカッティングに乗って花田裕之が歌い始め,ちょっとルーズなバンドの音が,もろレゲエではなくてやっぱりどうしても花田裕之の音というか,イナタイロケンロールになっていますです。大西ツルの限りなく生音なギターソロもイイ感じですしねぇ。なんて言うんだろう,やっぱこのバンドのグルーヴというかタイム感は唯一無二だよなぁと思ってしまいましたです。
 なお,このアルバムも前回まで紹介していたTHE COMES同様歌詞カードは付いていませんが,歌詞カードがなくてもきちんと歌詞が理解できますので,これまで花田裕之の音源を持っていない人でも十二分に楽しめると思いますです。

 さて,今週はまず月曜日にいぬん堂からMichiro Get the help!のオデッセイ・1985・SEXとラビッツのWinter Songsが届き,木曜日にはつしまみれのSix Mix Girlsが届きましたです。とっととリッピングしてMUVO2で楽しんでしますが,ラビッツについては1年間待った甲斐があったというもんですよねぇ。大手レコード屋サイトではとっとと発売延期又は発売中止扱いになっていたにもかかわらず,よくぞ頑張ってくれました,いぬん堂の社長!本当にこのアルバムはとんでもないアルバムですよ。できれば多くの人が手に入れ,こっそりとヘッドフォンで,でも可能な限り爆音で聴いて欲しいと思いますが,まぁ詳しいコメントはまた,今度ということで。
 うん,今年はパンクに浸りきった年末年始になりそうな予感でございます。