ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

元気です/よしだたくろう


 毎日毎日,本当に暑いなぁなんて言っているうちに8月になってしまいましたです。あんまり暑くて子供がゴロゴロ転がってくるので,ハッキリ言って布団で寝ることができなくなったので,仕方なく,パソコン部屋のフローリングにタオルケットを敷いて,そこで寝ていますです。それはそれで朝までゆっくり寝られるのでいいんだけど,なんかだかなぁ。
 で,私の職場には盆休みというものがないので,みんなで交代に休みを取っているのですが,盆の期間は単身赴任の人に譲ることにしたので,来週,お休みをいただくことにしましたです。とはいえ,結局は,家で子供の昼飯を作る日々になることが確定しているので,まぁ,ダラダラと体を休めて,終わりという感じでしょうかね。

 で,夏休みということで,夏休みの唄といえば私にとっては吉田拓郎(このアルバムが発売されたときはまだ“よしだたくろう”でしたが。以下恐縮ですが「拓郎」と呼び捨てにさせてもらいます。)なので,今回は夏休みの入った初期の名作(というよりも初期の拓郎のアルバムは個人的には全て名作なんですけど・・・)の「元気です」を御紹介したいと思いますす。
 このアルバムは,結婚しようよがヒットして,レコード会社をエレックからソニーに変わり,ライブに出れば「帰れ」とヤジられていたころの(1972年ですね。)もので,歌詞カードの他によしだたくろうの直筆メッセージを印刷したものが入っていて,これを詠むと当時の状況がよく分かるのですが,引用するとキリがないのでやめます。
 で,1曲目はTHE GROOVERSもカバーした名曲“春だったね”で始まります。ブルースハープハモンドオルガンの音が非常に気持ちよく重なっています。ちょっと情けない感じの歌詞に拓郎の少し甘い声が非常に合っていて,本当にこの曲は名曲ですよね。大体,最初の「僕を忘れたころに,君を忘れられない。そんな僕の手紙がつく」っていう歌詞だけでやられてしまいますよね。
 2曲目の“せんこう花火”はフォークロックという感じのアレンジと曲なんですけど,抽象的な歌詞を淡々と拓郎が歌っていますです。最後の「なんでもないのに泣きました。」っていう落とし方もいいですよねぇ。
 3曲目の“加川良の手紙”は加川良が作詞になっているのですが,歌詞というよりも手紙をちょっとリライトした感じなんですけど,語り口調で歌う拓郎に非常に合っています。アレンジもマンドリンバンジョーのフレーズが非常に好みです。 あえてドラムレスでシャッフルを演っているところも好みですね。しかし,最後の「ごきげんようごきげんよう」っていう歌詞は本当に加川良らしくて良いなぁと思ってしまいました。
 4曲目の“親切”は非常にロケンロールな作品です。いつの間にか仲良くなった友達との出会いから別れまでを唄っているんですけど,これが本当にナイフのように言葉を突きつけられているようで思わず考え直してしまいますです。最後の「あぁ頭の中になんていっぱいのドラマが,皆が皆,主人公におさまっててね。もうそれも今日限りにしよう。サヨナラ,君の親切が今消えた。」で終わるんですけど,結局,最後はそうなってしまうんですよね(だからこそ,その後“僕の唄はサヨナラだけ”という名曲が生まれているんですけどね。)。
 5曲目は“夏休み”で,いいですよね,このアコギ中心のアレンジが。で,当時,絵日記と揶揄されたシンプルな歌詞。最後の「ひまわり,夕立,せみの声」っていう歌詞を聴くと,あぁ夏が終わってしまうなぁと思ってしまいますですよ。
 6曲目の“馬”は人を馬に例えているんですけど,最後に「今日までそして明日からを馬が歌ってる。」とあるので,この馬は拓郎のことなのかなぁと思ったりもして。コミカルな中に皮肉も入っているところが拓郎らしいというか・・・
 7曲目の“たどりついたらいつも雨降り”はモップスKODOMO BAND(子供バンド)がカバーした名曲ですね。バンジョーのシンプルなリフとアコギのカッティングがあ〜拓郎の曲だなぁと思わずにはいられませんね。「人の言葉が右の耳から左の耳へと通りすぎる。それほど頭の中はからっぽになっちまってる。」っていう歌詞は本当に溜まらないですよね。
 8曲目(レコードだとSideB)の“高円寺”はアコギ1本で独特のリズム感で唄われるんですけど,歌詞としては高円寺じゃないところに住んでいる女の子へのラブソングで,それでタイトルが高円寺なんだもんなぁ。この辺のセンスには脱帽ですね。
 9曲目の“こっちを向いてくれ”は結婚を迫られているけど,結婚はしたくないし,でも分かれたくないという非常に困った男の唄なんですけど,拓郎らしいというか,なんというか。でも,そういう気持ちは良く分かる気はする。実際,私もそんなときがあったような気がしますです(・・・と遠い目)。
 10曲目の“まにあうかもしれない”はこれも非常に大好きな曲です。今の自分を捨てて新しくやり直すという宣言的な唄なんですけど,いつだってやり直しなんですよね,うん。「なんだか自由になったように意気がっていたのかもしれないんだ。まにあうかもしれない今なら,今の自分を捨てるのは今なんだ。」という最後の歌詞が本当,胸に響きますです。
 11曲目の“リンゴ”も本当に大好きな曲でアコギ2本でメチャメチャドライヴ感のある曲になっていて,歌詞も岡本おさみの何気ない日常を切り取りつつ,それをドラマにしている歌詞で,私もギターを弾きつつ,唄っていましたです。
 12曲目の“また会おう”も岡本おさみの作詞なんですけど,思いっきりリズム&ブルーズで,拓郎がシャウトしまくっていますです。やり場のないいらだちを抱えて安酒場(「歌詞では「裏町の酒場」ですけど,私的には安酒場以外のシチュエーションは思い浮かばないです。)で飲んでくだまいて,帰って行く飲み仲間に「帰るのか,また会おう。」って言って終わるんですけど,この曲も本当にカッコイイですよね。どうして岡本おさみの詩と拓郎はこんなに合うんでしょうかね。
 13曲目は,これもヒットナンバーで“旅の宿”なんですけど,アコギ弾き語りバージョンで,個人的にはこのバージョンが大好きなんですよね。というよりも,このバージョンを一所懸命コピーして,弾き語りをしていましたですよ。このフィンガーピッキングは本当に歌詞と相俟っていい感じなんですよね。間奏のブルースハープもいいです。本当,やっぱ名曲です。
 14曲目の“祭りのあと”も,私的には大名曲で,イントロのギターとブルースハープだけの演奏で十分ですよ。この歌は。これも岡本おさみの作詞なんですけど,なんでこんな歌詞が書けるのかなぁと本当に尊敬してしまいますですよ。祭りのあとっていうのは,多分,学生運動のことなんだろうと思うんですけど,最後の「もう怨むまい,もう怨むのはよそう,今宵の酒に酔いしれて。」という歌詞で総括しているところが,そういったものを直接通過していない私として,大きな壁を感じてしまうんですよね。
 ラストナンバーの“ガラスの言葉”はフィンガーピッキングブルースハープのイントロも不思議な感じで,及川恒平の心象風景を切り取ったようなフワフワした歌詞とフワフワしたメロディーはラストナンバーにふさわしい曲ですよね。何となく伝わってくる感じがいい感じなんですよね,多分,拓郎の声も相俟っているんでしょうけど。

 しかし,夏休みということは,MUVO2の容量アップに着手しましょうかね。wmaファイルなので多分,コピーすると再生できなくなると思うので,入れ直しをしないといけないと思うので,やっぱ時間がないとね,できないしね。でも,再生できなくてもコピーしておけばフォルダーは残るし,プレイリストも書き換えなくてよいので,それはそれで良いか・・・ということで,シコシコ頑張って,壊さないように8GBのMUVO2にしましょうかね。最近の流れが32GB化なんですけど,3年間使ってまだ4GB少ししか使っていないので,8GBあれば後3年は大丈夫でないかいと思っています。壊れなければの話ですけどね。しかし,壊れたら,今度はクリエイティブからモザイクっていうちょっと面白いデザインのプレイヤーが出たので,そっちにしてみましょうかね。でも,まぁ壊れなければMUVO2で私的には十分なんですけどね。