ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

NAGARE at SOAP 2007/花田裕之


 6月も中旬だというのに暑いよねぇ,本当。よく考えると,4月に髪を切ってそのまんまなので,頭もボサボサというよりも無駄に髪の毛が多いので,これじゃぁ暑いよなぁというわけで,サッパリ切ってしました。帰りに自転車に乗っていると,頭の中を風が通り抜けて(というか,風も通り抜けない頭なんてどういう頭なんだよ。),涼しさを実感しましたです。

 で,前回まではつしまみれっていう私にしてはめずらしく最近の若手ミュージシャンを3回連続で取り上げましたが,今回は元に戻ってというかなんというか,花田裕之のアコースティックソロライヴアルバムを語ることにしますです。っていうか,このCDについてはinfo@hanada.ccからのメールがスパムメールと間違われて削除されてしまい,あわや入手できない!っていう手前までなっていたといういわくつきのアルバムなんですが,届いて聴いてみれば,花田裕之らしいというか,そのまんま花田裕之なアルバムでこれからのムシムシとした季節に最高ではないかと思っていたりしますです。
 で,まず1曲目の“お願いひとつ”なんですけど,いきなりこの選曲にやられてしまったですよ。ザックリとしたアコギのカッティングにちょっとつぶやき気味の唄,一気に花田裕之の世界に引き込まれてしまったです。しかし,このアルバムでは曲名がアルバムタイトルの“NASTY WIND”になっているのな。多分,誤植だろうと思ったので,リッピングの際には“お願いひとつ”にしましたけどね。間奏のブルースハープもこれがまた味があってヨシです。
 2曲目の“(She's so)Untouchable”はジョニー・サンダースのカバーなんですけど,イントロのザクザクのギターカッティングから始まり,カタカナ英語っぽい唄が始まると,ちょっとミスったようなところもありますが,まぁそこはそれアコーステッィクのソロライヴだしな。
 3曲目の“かなわぬ恋”は私的には始めて聴いたのですが,ちょっと曲調を変えて,ストレートなラヴソングです。「かなわない恋に捕らわれたままで,どこにも行けず,彷徨うだけ」なんて歌詞をサラッと唄われるとグッと来てしまうじゃないですか。
 4曲目の“それでいいのさ”も私的には始めて聴いたのですが,静かなカッティングで始まり,吐き捨てるように歌い始めるのですが,これも雰囲気があってよいですねぇ。唄と唄の間のブルースハープの音もいいですけど,サビの「どこか壊れたまま,どこか狂ったまま,なにか失くしたまま,たぶん,それでいいのさ」っていう歌詞がたまらないですね。多分,花田裕之の声と唄だから染み込んでくるんだろうなぁ。
 5曲目の“雨のバス”も私的には始めて聴いたのですが,作詞は他の人で女性目線のラヴソングなんですけど,花田裕之が唄うと花田裕之の唄になるから不思議ですよねって当たり前か。「愛はすぐそこだよ,すぐそこで待ってる。」っていう歌詞もストレートでいいですよね。
 6曲目の“手紙でもくれ”は個人的にはものすごい好きな唄で,アルバムバージョンもいいのですが,こっちのサラッと弾き語っているバージョンもいいですよね。昔の友達に対する唄なんですけど,「今じゃ好きだぜ,ブルースさ。思い出したら手紙でもくれ。」っていう歌詞は本当に何というか年を経たからこそ書けて,唄える唄ですよね。それで,私もそういう年になっているんですけどね。
 7曲目の“路地裏のブルース”は結構バンドアレンジの曲だったので,どんな感じになるんだろうと思っていたのですが,基本的にそのまんまのギターをアコギで弾いているのですが,全く物足りなさを感じないどころか,さらにブルースっぽく,投げやりな唄い方がカッコイイです。淡々としているのだけれど,どうしてもロケンロールになってしまうところが流石だなぁと思いましたです。
 8曲目の“CRAZY LOVE”はヴァン・モリソンのカバーなんですけど,この曲はSOUL FLOWER UNIONが日本語詩でカバーしてたので知っていたのですが,花田裕之は当然,カタカナ英語でサラっと演ってくれていますが,これはこれでカッコイイです。サビの「She Give Me,Love,Love,Love,Love,Crazy Love」っていうところは本当にカッコイイです。
 9曲目の“いつか見た夢”も私的には始めて聴いたのですが,最初のちょっと音合わせ的にコードを弾いた後に軽やかなギターカッティングが始まるところは本当に自然ですし,個人的には好きなコード展開の曲でお気に入りになってしまいましたです。「何気なく思いに任せ生きてきたけど,やさしさを少しだけ探してる,気まぐれな俺がいる。」っていうサビの歌詞はまさしく花田裕之のこれまでの生き方なんだろうなぁって思ってしまったです。
 10曲目の“夢の旅路”はアルバムでは結構ハードな感じのロケンロールなので,これをアコギ1本で演るとどうなるんだろうって思っていたのですが,最初のギターのカッティングを聴いた瞬間に,あぁこれはこれでいいのさ!って思ってしまいましたです。アコギ1本なので淡々とした感じにはなるのですが,それでもロケンロールを感じさせてくれますです。淡々としたギターカッティングもよいです。
 11曲目の“Hey Girl”はルースターズの曲で,もともと可愛い感じの曲でしたが,サラっと,本当にサラっと花田裕之が唄っていますです。本当にルースターズから遠くまで来たなぁ・・・って思ってしまったです。歌詞も所々花田裕之風味に書き換えてあるのも聴きどころですかね。
 12曲目の“砂の城”も私的には始めて聴いたのですが,少し暗いトーンの曲{タイトルが砂の城なんだから明るい曲になるわけはないわな。)で,歌詞も他の人が書いているので,こういう曲もありかなっていう感じで。
 13曲目の“月が見ていた”はアルバムのバンドバージョンをどう料理するのかと思っていたら,これもいいんですよ。基本的に花田ソロはバンドでもギター中心の音作りをしているので,ギター1本でも全く違和感がないですよね。っていうかライヴらしい更に吐き捨てるような唄がよりやさぐれ感が出ていて,サビの「泣くに泣けない夜,月が見ていた。」っていう歌詞がこれでもかっていうくらいに染み込んできますですよ。
 14曲目の“Honest I Do”はジミー・リードのカバーなんですけど,シャッフル系のブルーズでブルースハープの絡みもカッコイイですし,他の曲では結構,あっさりとしたギターカッティングをしていますが,この曲では正にブルーズっぽくオブリガードを気持ちよく弾きまくってくれています。しかし,この曲についてはカタカナ英語ではなく日本語詩で唄っているのですが,誰が訳詞したのかなぁ,結構,いい訳詞になっています。ひょっとして花田裕之本人なのかなぁ。
 ラストナンバーの“夏の日”はアルバムでも本当にサラっと唄っていましたが,アコギ1本のライヴだと更にサラっとというか,チューニングしながらそのまま曲に入っていくところがカッコイイです。しかも,「今日は本当,ありがと。」とこれもまたサラっと言ってくれるところもカッコイイです。で,この曲のラストにボ・ディドリーのMona (I Need You Baby)のサビの部分を唄っているのですが,これもまたいいんですよねぇ。そういえば,ボ・ディドリーって今月の3日に亡くなったんだよなぁ・・・なんて思ったりして。

 しかし,こんなことをグダグタと書いているうちにちょっと歯茎が痛くなってきたなぁ。実は今日の午前中に歯医者の続行分に行き,麻酔を歯茎に打った上で,ギーギーと過去に詰めたものを削ったのですが,麻酔を掛けているからその作業は痛くはなかったのですが,やはり注射で麻酔を打っているので,歯茎が今頃になってちょっとうずいているですよ。とはいえ,歯医者には酒を飲んだらいけないとか特に言われていないので,とりあえず(何がとりあえずなんだか・・・)緑の発泡酒でも晩飯を食べながら飲んでみましょうかね・・・