ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

笛社会/栗コーダーカルテット


 先週のブログでカーステが壊れてしまったと書きましたが,えぇカー用品店に行ってMP3の聴けるCDデッキを買いましたです。で,取り付けてもらっていたら,デッキではなくスピーカーが壊れていたことが判明しましたです。なんてこったい!スピーカーだけなら1万円も掛からなかったのに・・・まぁそろそろCDデッキにしたかったと言えばしたかったので,いいことにしましょうかね(と自分を無理矢理納得させる。)。
 壊れ物ついでに仕事ではいているスラックスをクリーニングに出そうと何気なく見ていたら,後ろのポケットあたりがめちゃめちゃ痛んでいて,これはちょっと格好悪いなと思って,ルーティンではいている4本を確認したところ,4本とも全て逝ってました。多分,ディバッグで擦れてしまったんだろうな。まぁ,近所のイオンで見てみたら夏用(として売られていますが,私的には真冬以外の3シーズンはいていますけど・・・)が処分価格で2000円で売っていたので,さっそく4本買いましたです。とりあえずこれで真冬まで何とかやっていけるだろう。

 で今回は,ロケンロールではないのですが,私の大好きな栗コーダーカルテットの6月に発売されたアルバム「笛社会」について御紹介します。
 栗コーダーカルテットは知らない人もテレビとかで音は聞いたことがあるんじゃないかな?私の子供もなぜか栗コーダーカルテットは好きなようで,テレビで栗コーダーカルテットの曲が使われていると,「お父さん,栗コーダーの曲が流れてるよ!」とよく教えてくれます。どちらかというとリコーダーを中心にしてアコースティックな楽器のアンサンブルなので,昼寝をするときに聴いたり,ボケーッとマンガを読んだりするときに私的にはよく聴いていますかね。
 で,このアルバムは緑ベースに真っ白な四角いカバン(取っ手は茶色ですが。)が真ん中に1つ描いてあって,その上にタイトルとバンド名だけが記載されているシンプルなデザインで,しかもタイトルが「笛社会」ですから,知らない人には「何なの,これ?」って感じなんでしょうけど,栗コーダーファンの私としては非常に栗コーダーらしいなっと思ってしまったです。
 1曲目の“ペルニナ急行食堂”はリコーダーのペナペナした音色とバックのウクレレのチキチキしたカッティングがとても気持ちいい曲です。タイトルからして急行列車の食堂車からの情景をイメージしているのかなぁ。最近のJRには食堂車がないので,それが正しいイメージなのかは分からないのですが,でも何となく旅に出てしまいたくなる曲ではありますですよ。
 2曲目の“おじいさんの11ヶ月”はすごい楽しい雰囲気の曲で,私的にはすごい好きな曲です。なぜに11ヶ月なのかは分かりませんが,おちゃめなおじいさんが嬉々として街を散歩しているイメージですかね。この曲を聴いていると,散歩か自転車でフラフラと出歩きたくなってしまいますです。
 3曲目の“アップ・オン・ア・ムーンヒル〜桂林を下って月の丘に昇る〜”はギターのアルペジオにのって,リコーダーのちょっと切ないメロディーが流れる,これも私的には好きな曲ですね。特に途中からリコーダーが3本になって,その3本が左右とセンターからユニゾンになったりするところは心静かに盛り上がったりします。
 4曲目の“カントリーマーチ”はバンジョーとアコギのリフのイントロから始まる,タイトルどおりのカントリーっぽい曲なんですけど,リコーダーが入ってメロディーを吹き始めると,やっぱり栗コーダーの音になってしまうのは,もう唯一無二ですよね。
 5曲目の“ご近所世界一周”は「旅の香り」っていう番組のエンディングテーマらしいのですが,テレビを見ないので私には分かりませんが。栗コーダーにしてはリズムが強調された,テレビ向けの曲ではないかと思いますです。途中のアコギがメインのリズムを弾いた後のリコーダーと絡むところなんかもいいです。
 6曲目の“落穂拾い”はブルースハープ(栗コーダーの場合にはハモニカっていう方がよいかな?)のちょっと切ないメロディーと主が秋を感じさせる曲になっています。もう少し涼しくなったらピッタリかもしれないですね(まだまだ秋を感じるのはいつのことやら・・・ていう日々なので。)。
 7曲目の“ホテル ラサール1986”はタイトルからすると,なんかしっとりとした大人のメロディーっていう奴を想像していたのですが,これがちょっとコミカルなリコーダーのリフとメロディーで,ちょっとやられちゃったなという感じですが,いい意味で期待を裏切られましたです。
 8曲目の“午前3時の植物園”も真夜中のイメージだから静かな曲かと思いきや,これも細かなリコーダーのリフや跳ね気味のメロディが非常に楽しい曲になっています。そうすると,お客のいなくなった午前3時の植物園で植物達が朝の日差しに向かって伸びようとしている様をイメージしたのかなっと思っています。この曲もいい意味で裏切られたです。
 9曲目の“夢のエキスポパイプ”はギターがボサノヴァのリズムを気持ちよく刻み,その上を3本のリコーダーがユニゾンで気持ちよくメロディーを吹いている曲です。音は本当にシンプルなんですけど,メロディーラインが非常に私好みで(ボサノヴァのリズムも好きですけどね。),この曲もいいです。タイトルはちょっと私には意味不明なんですけどね。
 10曲目の“シェルピンスキーのカーペット”あのカーペットを見ていると非常にピッタリな曲です(ちなみに我が家にはカーペットというものはないので,ググって見ていました。)。ちょっと軽やかで,ちょっと不安定な感じの揺れる感じのメロディーがとってもフラクタル(なんのこっちゃ?)。
 11曲目の“帰り道”はタイトルどおりしっとりとしたイイ曲です。アコギをバックにリコーダーが歌うように伸びやかなメロディーを吹いています。曲の感じとしては“雨降りりんちゃん”(といっても「お母さんといっしょ」という某NHK教育テレビの番組を見ていない人にはわからないだろうけど。)をもう少しゆっくりしたリズムにして,さらに切なさ感じというか,「また明日ね!」という感じを足した感じのメロディかな?私的には好きですけど。
 で,ラストの“オールドロッキングチェア”はアコギの軽やかなピッキングとリコーダーの伸びやかなメロディーが非常に合っている曲です。個人的にはロッキングチェアーに座ってパイプでもくゆらせているような,ゆったりとした曲を安直にイメージしていたのですが,どうも曲の感じからすると,人間の視点ではなく,古いロッキングチェアーから見た人間という感じのメロディーのような気もしますが,こればっかりは作った人じゃないと分からないし,どんなにでもイメージしてよいのがインスト曲のよいところだと思っていますので,私も好きに想像しますけど,でもこの曲もいいんですよね。特にアコギがの絶妙なバッキングが大好きな曲です。

 で,実は私はこのアルバムを某タワレコで買ったのですが,オマケでシングルが付いていて,ウクレレ栗コーダーダースベーダーのテーマの笛なしバージョンだったんですけど,やっぱり,リコーダーのホワホワとした音がないと寂しいというかリコーダーあっての栗コーダーを実感しましたですよ。

 更に話は変わるのですが,講談社のイブニングというマンガ雑誌山本直樹がレッドというマンガを連載していることは,かなり昔に書きましたが(そもそもイブニングが各週発売な上で各回掲載(ということは月1連載)だもんで。),やっと第1巻が発売されました。テーマは連合赤軍事件で,そこに至るまでの過程をあの山本直樹のタッチで淡々と描いています。あの頃に興味がある人もない人もできれば読んでみてほしい(マン喫でもよいので。)と思っている山本直樹ファンの私ですが,単行本のラストで第2巻の発売予告があったのですが,来年の夏だそうで・・・おぃ先がずいぶん長い話だなぁ。まぁ,ともかくゆっくり待って話が完結したら,まとめてブログに感想を書きたいと思っていますです。