ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

STILL LOUD/THE LOODS


 今週は遅めの夏休みを取ったので,月曜日はとりあえず予約していた人間ドッグに入り,相変わらず酒とタバコは控えめにと言われ,翌日からは毎日,子供らの昼ご飯作りに精を出していました。まぁ,別に昼ご飯作りばかりやっていたわけではなく,夏休み恒例の非デジタル音源のデジタル化作業もブログのネタ作りも兼ねてやっていましたが,EP-4の某レコードを取り込んでいるとき,B面になってからやたらシャリシャリというノイズが入るので,レコード針を見てみると,どうももう限界のようで,どうしたもんかなぁと思いつつネットで検索をかけてみると,売っているじゃないですか,もう20年近く前に買ったプレイヤーの針が(というよりも多分カートリッジは今も昔もそんなに型が変わらない(というか変わりようがない)んだろうな。)。というわけで,カード払いができたので,サクッと購入ボタンを押してしまいましたです。また,レコード針が復活したら,暇を見つけて作業をしましょうかね。

 で,THE GROOVERSの再発支援特集が無事に終わったので,今回はTHE LOODSの復活・解散ライブ盤“STILL LOUD”を御紹介したいと思いますです。はっきり言って,酷暑だった(まだ過去形にはできないけど。)今年の夏,毎日通勤できたのは,はっきり言ってこのアルバムのおかげです。うだるような暑さの中でヤル気を振り絞って通勤するためには,無理矢理アドレナリンをドバドバ出すようなロケンロールでなければやってられなかったのですが,まさにこのアルバムを聴いているとアドレナリンドバドバ,知らず知らずに拳を振り上げ,ギターのブレイクを決めたり(オイオイ・・・危ない奴だな,単に。)しつつ,バテバテの体を仕事場まで持って行っていたのさ。で,このアルバムはCDとDVDの二枚組なんですけど,できればDVDで楽しんでほしいということで,私もDVDの感想を書きますです。

 1曲目の“OPENING NOISE ...IT'S FUN TIME!”はオープニングノイズなんですけど,ステージの幕が上がるとともにこっちの気持ちも盛り上がってきますです。その中をドラムの梶原徹也が本当に楽しそうにニコニコ笑いながらドラムを叩き,ベースのカタルがそれに合わせるようにちょっと跳ねたビートを叩きだし,ギターの鈴木浩司がSGを抱え,フランジャーを掛けたパンクなカッティングをキメル中,髪を短くした西村茂樹が出てきて,2曲目の“HARD MOUSE II”が始まります。昔と違うのはやはりカタルのベースラインが非常にタメが効いていて昔のように一本調子でないので,音がうねりまくっているということですかね。しかし,ギターの鈴木さんは昔から格好良かったですけど,40過ぎてんのになんであんなにカッコイイのか?はっきり言って激しく嫉妬してしまいますがな。
 3曲目の“CONCRETE ROCK”もそのまま続いて入るところは昔と変わらないというか,フロントの3人が並んでうつむき加減にリズムを取っているところは,まんま20年前のLOUD LIVEのまんまですよ。しかしも間奏が終わった後のブレイクの時の鈴木さんとカタルのジャンプもちゃんとキメテくれていますし。
 引き続き鈴木さんのギターカッティングに梶原さんのドラムの連打が鳴り響く3曲目の“NEW DECEPTIONS”ですが,カッコイイ・・・本当にカッコイイ。カタルと鈴木さんの「Oi!」や「Aiyaiyaiyaiyai!」のコーラスもキレイにキマッてますですよ。ちょっと梶原さんがしんどそうですけどね。
 4曲目の“HARD MOUSE”も最高です。というか,40を過ぎた西村さんが敢えて「時代錯誤覚悟の上,腹くくって笑い飛ばす!」って歌うのはあの頃よりも更に気合いが入っていないと歌えない言葉だと思うんですけどね,下手に歌うと自分に跳ね返ってくるので。しかし,ラストのギターソロの時の鈴木さんの笑顔がイイです,本当に。
 5曲目の“TERRORIST”はちょっとテンポアップしてて,大丈夫なのかよ?と思いつつ,最後まで格好良く突っ走ってくれましたです。「私の名前はテロリスト,時代遅れのテロリスト,そういうあなたも共犯者」ってサビはTHE LOODS,当日ライヴにいた観客,そしてDVDを見ている私を含めてという意味に受け取っていますです。
 6曲目の“D-WORDS”はちょっと間が開いて,鈴木さんがヴォーカルを取ってますが,西村さんのコーラス(D-WORDS!)も含めてカッコイイです。
 そのまま7曲目の“SPOT CHECK”に入るんですけど,「現場検証,死に場所」っていう言葉しかないのに,どうしてこんなにリアルなパンクなのか,本当にTHE LOODSのマジックにやられてしまっているよな〜と感じてしまったです。
 8曲目の“STOP FUCKIN' AROUND!”は私の大好きなナンバーで少し西村さんのヴォーカルがバテ気味かと思っていたら,最前列ではダイヴがあったりして盛り上がっているというか,この曲で盛り上がらなきゃ,どの曲で盛り上がるんだという気がしますけどね。
 9曲目の“(I'M WAITING IN) SAIGON”はベース・ラインがシンプルな分カタルのイケイケのアクションがカッコイイです。
 10曲目の“BIRD”はちょっとチューニングとかの時間を取ってから入るのですが,鈴木さんが間奏のギターソロをミスっている(のかチューニングがきちんとできていなかったのか。)のが残念ですが,LOUD LIVEの時よりもリズムにウネリがあってイイです。梶原さんとカタルのリズム体のおかげですかね。
 11曲目の“LUNATIC FLOWER”から現SOUL FLOWER UNION奥野真哉(当時,THE NEWEST MODEL!)が梶原さんのドラムソロの間に入ってくるんですけど,奥野真哉のキーボードがいいんですよ,これが。もともと3拍子の曲でパンクというよりもタメの効いた曲をドアーズみたいなサイケデリックなキーボード(オルガン系の音で)をビシビシキメてくれるんだもの。原曲を越えていますよ,はっきり言って。この曲を聴くためだけに買ったとしてもTHE LOODSファンならはいけると思いますです。
 12曲目は現SOUL FLOWER UNION中川敬(当時,THE NEWEST MODEL!)が入って(入って来たときの西村さんの笑顔がいいんですよね。)THE NEWEST MODEL時代の名曲“(YOU MUST GO) FEELING FUCKIN' AROUND”をぶちかましてくれます。久しぶりのパンク中川&奥野にこの曲を聴くためだけに買ったとしてもSOUL FLOWERファンならいけると思いますです。
 13曲目もTHE NEWEST MODELの名曲“EMPTY NOTION”で,うつみようこお姉様もコーラスで参戦です。本当,単なる普段着で楽屋に居たと思われるような格好でうつみようこさんがノリノリでコーラスをしているのがメチャカッコイイです。この曲を聴くためだけに買ったとしてもうつみようこファンならいけると思いますです。というよりも西村さんと中川敬が並んで「EMPTY NOTION!」ってシャウトしているのもすごいよなぁ。
 14曲目の“REVENGE”ですが,奥野真哉のパンクなキーボードプレイがメチャカッコイイです。奥野ファン,刮目せよ!ですか?というか弾きたがりの中川敬があんまり弾いていないのは先輩に遠慮(ありえないとは思うが)しているのかな?
 15曲目の“THE WALL”も奥野真哉のツボを心得た裏打ちで入るキーボード(ブレイク時のジャンプ付き)もイイですが,中川敬のギターを得て,ヴォーカルに専念する西村さんもいいですし,でたよ中川敬のギターソロも!ちょっとだけど,ツボを押さえたナイスなプレイです。
 THE LOODSとしてはラストナンバー“LOUD MACHINE”で,ステージ上の6人はパンクの権化と化していますです。ひたすらカッコイイ。多分,私がこのライヴに行っていたとしたら,最前列でもみくちゃになって踊り倒していたと思われます。西村さんのヴォーカルマイク2本差しも出るしさぁ。最後まで飛ばしまくりのライヴ,最高です。
 で,最後の“CLOSING NOISE ...SOMEONE CALLS KIETH”とともにメンバーが舞台袖に消え,画面上で火が燃えながら幕が閉じるという象徴的なエンディングで終わります。っていうかいぬん堂の社長,本当にいい仕事でございますよ。

 しかし,今週,自分のブログを見たら,毎回入れているウチのオフィスロゴの位置がおかしくなっていたので,いろいろ調べるついでに,気持ちブログをいじってみましたです。パッと見は全く変わっていないのですが,本文以外が気持ち変わっていたりしますので気づいてもらえたら少しうれしいかもしれないです。まぁ,自己満足ですけどね。
 それと,話は全然変わるのですが,先週,知人がお店のうん十周年記念ライヴに出るというので見に行ったときに思ったのですが,私はやっぱり歌いたい言葉がないと歌えないんだなぁと思ったです。キャロルのコピーとかやって楽しい身内の盛り上がりをやっているバンドもあったのですが,「それがアンタ達の歌いたいことなの?」って思ってしまって,全然楽しめなかったです(知人はもちろん昔からオリジナルか本当に気に入った歌のカバーしかしない人ですが。)。やっぱり「カバー」と「コピー」の違いって,その音楽(言葉も含めて)への思い入れなんだろう,どうしてもそれを歌わないといけない,歌いたいという「想い」なんだろうと思うんですけど,THE LOODSのこのアルバムを聴いて更に強く思ったんですよね。