ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

PRETTY RADIATION/THE NEWEST MODEL


 昨日は久しぶりに飲み会だったので,ついつい話が長くなってしまい,ふと気がつくと日付が変わってしまっていましたです。おかげさまで,今日は子供の学校の体育祭だったので,掃除をサッサと終わらせて見に行こうと思っていたのですが,思うように体が動かず,遅くなってしまったので,こうなりゃ昼ご飯を早めに食べてから出てやれっとなってしまいました。というわけで,昼過ぎから見たのですが,中学,高校の合同体育祭なんて初めて見たのですが,これが結構きちんとやっていて面白かったですね。やっぱり高校生が主体的に動いていたので,進行もダレていませんでしたし,チアガールもきちんと練習しているのがハッキリ分かるぐらい上手かったので,ちょっとビックリしてしまいましたね。嫁さんの話によると午前中のマスゲームもかなり面白かったらしいので,来年は早く見に行くようにしましょうかね。

 で,今回は何を思ったのか,自分でもよく分からないのですが,THE NEWEST MODELの名盤「PRETTY RADIATION」を御紹介したいと思いますです。このアルバムは,当時ソウル系パンク(しかし,キーボードが入っているだけで,こういう言い方をされるのもなんかなぁという感じはありましたが,すでにこのころからパンクの枠からはみ出していた音楽性の広さはありましたです。)として徐々に有名になってきたTHE NEWEST MODELが1988年に満を持して発売した初のフルアルバムです。ジャケットの写真を見ると,中川敬奥野真哉も本当に若いのですが,若さ故のギラついた感じが本当ににじみ出ています。全10曲28分であっというまに駆け抜けてしまう潔さがパンクよねって思ってしまいましたです。
 まず1曲目の“EMPTY NOTION”逆回転風の短いS.Eの後,サビのコーラスからドカンと始まる曲で,鈴木友之のベースラインがもの凄くカッコイイ曲です。「ささやかなる(反抗),のろしあげる(健康)。へいを超えても申し訳程度に欲求散らかす」とかいいねぇ,青くて。しかし,この青さがパンクなんだよねぇ。間奏の奥野真哉のオルガンもいい味出していますです。
 2曲目の“雲の下”はそのままの勢いで,中川敬のハードがコードカッティングで始まる,これも個人的にはかなりカッコイイ曲です。いきなり「何人もそれなりに可愛い。逆らえぬ取り決めが可愛い。抑制がそれなりに楽しい。不用意な発言が楽しい。」だなんて,中川敬そのものではないかい?
 3曲目の“RADIATION”も2曲目の終わりからそのまま繋がっていて,ベンのハードなドラムがカッコイイですね。「たまたまそいつは時の連れ,放射能入りのヨーグルト」なんていう歌詞を読むと,そういう時代だったよねぇなんて思ったりして。
 4曲目の“ああ人生の散歩道”もそのままベンのドラムに鈴木友之のベースが乗っかり,ちょっとスイートなメロディーなのに,ハードなパンクナンバーになっているところが引き出しの多さを感じさせます。間奏の奥野真哉のオルガンが本当にいいフレーズを弾いていますです。
 5曲目の“SOCIAL SERVICE”も多分ベンの1,2,3,GO!のカウントと共にそのままなだれ込んできます。奥野真哉のオルガンがここでもいい味を出していますです。「札束にキスして,愛を説く。意味もなく旗振り,くたびれる。」だの今の中川敬からは想像もつかない歌詞ですが,いいんです,初期のTHE NEWEST MODELなんですから。
 6曲目は,おぉ,私の大好きな“(YOU MUST GO)FEELIN FUCKIN'AROUND”でございますよ。イントロのバシッと決まったベンのドラムロールから,たたきつけるようなパンクナンバーになっていますです。「飽きのこない欲望,愛の枯渇手探り,甘く苦い妙薬,鼻をつまみ飲み込め。」の歌い始めからラストまで突っ走ってくれています。
 7曲目の“QUESTION,QUESTION”は,スピーディーなパンクナンバーなんですけど,鈴木友之のベースラインが曲をよく引っ張っています。サビのコーラスがロケンロールですねぁ,いい感じです。「おまえはいつも言葉押し売り,ローンが組めりゃ恨み買い置き,全て空っぽ使い果たして,知らぬ事にも頷くばかりかい?」なんて歌詞も青くて良いねぇ。
 8曲目の“ARMED PEACE”は,ベンのスネアから始まるちょっと軽やかなナンバーなんですけど,ボーカルを左右に振ったりして,ちょっと遊び心のあるミックスになっています。センターにヴォーカルがいないだけに,この曲はベンのドラムが目立ってカッコイイです。ラストの「これが幸せ。武装した平和!」のリフレインはライヴでは盛り上がっていたんだろうなぁ。
 で,フェイドアウトしながら,ベンのドラムと鈴木友之のベースが入り,中川敬の直線的なギターリフがカッコイイ,というか,この曲も大好きなんですよねぇ,9曲目の“ソウル一発!(沈黙は服従なり)”。「果報を待ち続け,口の滑りもなめらか。SOUL抜きなら看板に偽りありだぜ。」だなんてカッコよすぎな歌詞ですよねぇ。,「うそをつけばだまされもするさ!」のところのメロディーも泣きが入っていていいですし,間奏の奥野真哉のオルガンも弾きまくりで気持ちいいくらい絶好調ですしねぇ,本当,カッコイイです。
 そのまま,鈴木友之のベースが走りまくって,ラストナンバーの“PRETTY PICTURE BOOK”が始まるのですが,この曲も奥野真哉のオルガンが冴えまくっているし,間奏の中川敬の弾きまくりのギターもメチャカッコイイのですが,この曲で一番カッコイイのは,コーラスと中川敬のヴォーカルの掛け合いで曲の加速感を思いっきり出しているところだと個人的には思っています。
 なんて書いているうちに,あっという間に終わってしまうぐらいパワフルなアルバムなんですけど,今回,じっくりと歌詞カードを見てて気づいたのですが,THE NEWEST MODELはR.B.Fレコードからシングルを出した関係で,西村茂樹とつながりがあって,そのままTHE GROOVERSとも親交が深かった(THE GROOVERSのアルバムにうつみようこがコーラスで入ったりとか。)ので,このアルバムにも藤井一彦(クレジットではFUJII ICHIHIKOになっていますけど。)がコーラスで参加しているのですが,歌詞カード真ん中の当時の写真のコラージュをよく見ると,移っているではないですか,藤井一彦の若かりし頃の写真が。スレまくっているTHE NEWEST MODELの面々とは対照的に田舎の純情ロック小僧という風貌でちょっと笑ってしまいましたです。こういう楽しみもあるから,昔の音源をたまにひっくり返してみるのも楽しいね。

 今日は子供の体育祭に行ったのは最初に書いたとおりなんですが,結構日差しが強かったので,日に焼けてしまいました。それは,まあいいんですけど,ずっと首からMUVOをぶら下げたままにしていたので,ネックストラップのところが白く残ってしまいましたです,格好悪いなぁ。まあ,平日はネクタイを締めているから見えないんだけど,休みの日はTシャツ1枚なので結構目立つよなぁ。でも,休みの日で出歩くときは,どうせMUVOを首からぶら下げているんだから,まぁいいか。