ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

PUNK ROCK LIBERATION/LOUDS


 年も明けて仕事も始まりましたが,出張だのなんだかんだの予定が詰まっていて,一体,いつ仕事をすんの?っていう感じで,仕事始めの第1週から残業しまくっています。そうこうしているとなんだかまた寒くなってきましたし,2週間後は関東方面へ出張があるので,ちょっと辛いかもしれないなぁなんて思ったりもしていますです。
 話は変わりますが,前回,愛用の寝袋が駄目になって新しいのを買ったと書き込みましたが,なんと寝袋がアマゾンで新しいのを買った後に直ってしまったんですねぇ。嫁さんの父親から,ファスナーの調子が悪いときにはファスナーの金具をかしめてやると直ることもあるよと正月に言われたのを思い出し,新しい寝袋が届くまでファスナーが開きっぱなしなのもあまりにも寒いので,試しにやってみるかとやってみたところ,なんと直ってしまったんですよね。えぇ,しかし,結局はファスナーのプラスチックの方が駄目になって,新しい奴を使っていますが,本当に寒くなってきたので,買っておいてよかったと思いますです。新しい寝袋については,またそのうち書きますです。

 という愚痴はほどほどにして,今回はLOUDSの“PUNK ROCK LIBERATION”を紹介したいと思いますです。ハッキリ言って,年の初めっからこんなとんでもない名盤に出会えるとは思いませんでした!っていうのが正直な感想です。LOUDSはヴォーカルは元THE LOODSの西村茂樹,ギターがdipヤマジカズヒデとGYMNOPEDIAの伊藤秀孝,ベースがのサワサキヨシヒロ,ドラムがMELT-BANANAの須藤俊明というとんでもないメンバーなんですけど,THE LOODSの再結成ライヴを行った西村茂樹が,「真のPUNKの復権」を唱え,それに賛同するメンバーが集まったバンドの昨年9月のライヴ音源で,もの凄くカッコヨシです。
 1曲目の“BROKEN FLAG”ハードなギターのリフに重たいドラムの音がズシンといきなり来る曲で,もうこの1曲目からキタキターって感じなんですけど,歌詞も西村節が炸裂していて,「保護が前提の屋kそくを並べ立てて茶番に臨む」とかサビの「汚れて破れた旗,兵士に新しい墓,お前の放った玉,巻き添え市民に名も無い墓」とか素晴らしいです。
 そのまま,2曲目の“SCARS 08”に入るのですが,性急なギターのリフで始まったと思ったら,西村茂樹がトラメガでいきなりシャウトしまくっていて,おぉカッコええと思ってしまったです。サビはちょっとポップになるのですが,ポップになったと思ったら「地図に赤い傷は,ボーダーライン,血まみれのライン」なんてシャウトしてくれるんだからたまんないですよね。西村茂樹流ハードパンクが炸裂しまくっていますです。というか,間奏の楽器のせめぎ合いがメチャクチャカッコイイのですが,やっぱリズム体が思いっきりしっかりしているからなんでしょうね。
3曲目の"THEME”もメチャカッコイイギターのリフから一直線なパンクロックであるとともに,LOUDSのテーマソングになっています。「LOUDSは何処へ向かう?前人未踏のPUNKの極北!」。正にこの歌詞のとおり今のおこちゃまパンクと一線を画して,「大人による大人げないパンクロック」を演ってくださいです。
 4曲目の“SO ALONE”はTHE LOODS時代の曲ですが,サビの言葉の乗せ方がTHE LOODSよりもゆっくりめになっていますが,演奏の方はとんでもない破壊力でございますです。どっちのバージョンも甲乙付けがたいですね。
 5曲目の“SOCIAL FOOL”はLOUD MACHINE時代の曲なんですけど,いきなり「捏造に歪められ,貶められた民意,踏み躙られて尚,反抗を止めるな,GO!俗世間でGO!」だもんなぁ。思いっきりパワーアップしていますですよ。40過ぎてもこんな歌詞を書く人がいて,40過ぎてこんな歌詞に激しく同意してしまう奴(私のことですな)が居る限り,PUNKは終わらないんだよ。というかやられっぱなしなんですけど。
 6曲目の“LORD OF NOTHING PT.1”もLOUD MACHINE時代の曲なんですけど,ギターが2本あることで,なんていうか曲のうねりがより激しく,気持ちよくなっていますです。一直線に加速していく部分とうねりまくる部分の激しい落差も非常に気持ちよしです。
 7曲目の“REVENGE”はTHE LOODS時代の名曲ですが,多分,LOUD MACHINE時代のカバーも含めて,一番重たくかつノイジーに演っているのではないかと思いますが,この重さがカッコイイ!と思っていたら,「時代が猿轡を未来に猿轡を噛ます」のところは激しくテンポアップするのね。その落差が気持ちよすぎです。
 8曲目の“HUNG THE KING”は新曲ですが,これはピストルズっぽいコード進行に正に西村節の歌詞が乗っかるハードパンクナンバーでございます。もうね,歌詞がたまらないのね。最初っから「弱者の権利は増税ついでに根刮ぎはぎ取れ,それが政」とか,もう全部書きたいくらい何ですけど,それをするとさすがにまずいので,この程度にしておきますが,もう,本当,いますぐいぬん堂のホームページへ行ってカートに入れるボタンをポチっと押して欲しいですね。
 9曲目の“HOW FAR FROM THE GROUND ZERO? (SPOT CHECK 2)”はTHE LOODS時代のSPOT CHECKのリメイクなんですが「現場検証,被爆地,原爆症」なんて歌詞は西村茂樹でないと書けないよね。どこかの裁判所の判決で書かれていた「被爆者はどこに居ても被爆者」という言葉の重みを改めて感じたりもしました。
 10曲目はLOUD MACHINE時代の曲で私が最も好きな“HUH? ”なんですけど,思いっきり重たいリズムで始まったら,あの私の大好きな「罪なんか感じない,筋なんか通さない。いざとなったらサクっと跳んじまえ。そうだろう?」という歌詞が。たまんないですよねぇ,ゾクゾクしてしまいました。本当にこの歌詞には激しく同意してしまうんですよね。「いざとなったらサクっと跳んじまえ!」なんですよね。そうしないとやってられないことが多すぎというか。うん。
 11曲目の“STRANGE FACT”は新曲ですが,ちょっと重ためのストレートなパンクロックで,とんでもない時代だけどそれでも生きろ!という西村茂樹のメッセージはしっかりと受け止めましたです。
 12曲目の“GAK”はTHE LOODSの逆のリメイクなんですけど,ちょっと西村茂樹のヴォーカルが演奏のスピードを追い越してしまっているところがあって,少し微笑ましく感じてしまいましたです。
 ラストナンバーの“P.R.L.”は間違いなくPUNK ROCK LIBERATIONの略なんですけど,ノンエフェクトのギターのカッティングのみをバックに西村茂樹がトラメガでシャウトするところに少しTHE STALINの革命的日常っぽさも感じながら,西村茂樹の「パンクロックを解放せよ!我々の手に即時解放せよ!」というアジテーションに感動しつつ,その後のバンドの荒々しくも美しい音に涙腺が弛んでしまった私です。「パンクロックは断じて子供の玩具ではない!凡百のパンク擬きからパンクロックを即時解放せよ!」正にそのとおりであるとしか言いようがないです。1パンクロック愛好家である私自身も,パンクロックの解放のために何ができるのか考えてみたいと思いましたです。

 しかし,本当,THE LOODSの再結成を経て,こんなとんでもないバンドが生まれるなんて思ってもいなかったし,今のネット時代だからこそ,こういうバンドであってもサヴァイヴできるんだろうと思ったりもします。西村茂樹THE GROOVERS脱退後のLOUD MACHINEもかなりカッコイイバンドだった(というかこの頃の音はいぬん堂さんで初めて知ったくらいで,昔はそういう情報は地方都市では全く得られていなかったし,そもそも音源を手にするチャンスもなかったんですよね。)のにいつの間にかなくなってしまいましたが,ネット通販が当たり前にできるようになって,情報も音源も地方都市でなんの問題もなく入手できるようになったので,そういう意味では,今後もLOUDSにはゴリゴリに活動してもらえればと思っていますです。ちなみに次回の予告ですが,このCDのオマケで各メンバーのLOUDS以外の音源CD-Rが付いていたので,これについて書きたいと思いますです。

 先週は予約していた最後のCDの相対性理論のハイファイ新書が届きましたけど,本当,これも凄いアルバムですよ。詳しくはまた今度にしますけど,かなり売れている見たいですね。なんか久しぶり(というか,もしかして初めてか?)私がプッシュするバンドがヒットチャートを駆け上って,オタの音楽と後ろ指を指されなくてもよくなるのか?でも,相対性理論って,どう聴いてもオタ系の音楽だと思うんですけど,まぁそこは受け取り方ということで。しかし,相対性理論を聴きながらあざらしとかLOUDSとか平行して聴ける私は,どんだけ振り幅があんの?って感じだなぁ(笑)。