ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

TRINITY/THE GROOVERS


 しかし,毎日暑いよな。今週は嫁さんと子供がいないことをいいことに,晩飯は冷や奴とこんにゃくのさしみとサラダで過ごさせていただきましたです。で,話は全く変わるのですが,たいへん長らくご愛用していた私のJornada710の液晶がとうとうクラッシュしてしまいましたです。初めて買ったPDA,清水の舞台から飛び降りる気持ちで取り寄せて買ったJornada710が6年5か月をもって逝ってしまいましたです。よく考えると,毎日カバンの中に放り込んで,特にここ2年以上は毎日の通勤時間の間楽しませてくれたJornada710,本当にありがとうでした。で,気を取り直して予備機としてヤフオクでゲットしていたJornada720にコンパクトフラッシュを差し込んで,バックアップからの復帰をさせれば,あら不思議,あっという間にこれまでの環境が元通り構築でしましたですよ。さすがメインメモリー64MBですな。しかし,Jornada720に切り替えて分かったのですが,液晶が相当お疲れだったようで,これまでいかに酷使していたかよく分かったような気がしました。来週はちょっとお休みをもらったので,多分無理だと思うけど,HPに修理してもらえるかどうか電話で確認してみようかな。駄目だったら,Jornada720が駄目になるまで使うか,それともヤフオクとかで更に予備機を探すかだなぁ。まぁ,ウィルコムアドエスにするという手もないではないんだけどね。

 というわけで,THE GROOVERS再発支援カキコも今回で最後でございます。最後に登場するのは,THE GROOVERSの最後のメジャーアルバムとなった“TRINITY”です。このアルバムは1999年9月29日発売されました。その後“SEZNA”が2003年にBm Tunesから発売されるまでの4年間,いつになったら新しい音源が出るのか,というよりも新しい音源を聞くことが今後できるのかと,このアルバムを聴きながらやきもきしたものです。
 で,1曲目の“BLOODSHOT!”はTHEGROOVERSらしい爆音ナンバーです。日々の苛立ちに対して照準を合わせ「血走っている俺はミサイル,明日を待たないで真夜中に発射された!」って,カッコイイです。ザックリとした藤井一彦のギターカッティングがたまらないですね。
 2曲目の“狂おしきこの世界”は爆音なんだけどクールな感じのするナンバーです。ヤスチカのこれでもかっ!というようなドラミングがものすごくカッコイイです。「失った何かにもだえる。狂おしきこの世界,君はそれでも愛している・・・」というサビは,こんなクソッタレな世界でも生きていくためには愛していると思わなければやってられないという感じですかね。
 3曲目の“THE MOONSHINER”も爆音ロケンロールで,高橋ボブさんのベースラインもカッコイイんですけど,いかにもロケンロールな一彦のヴォーカルもいいです。で,この曲で面白いと思ったのは,間奏で音像が思いっきり左右に振られて,ヤスチカのフィルインでまた通常のバランスに戻るところですかね。私的にはかなりイカスミキシングでございます。
 4曲目の“放浪の運命”は私的には神曲です。というか勝手に私の人生のテーマソングにしています。アコギのカッティングから始まり,にもかかわらずフォークロックにはならず,しかしヘヴィーにはなりすぎず,ヴォーカルを生かしたアレンジは絶妙です。で,歌詞がいいんですよね。「朝,目が覚めても夢から覚めない。明るいうちに仕事は終わらない。俺の住所は10年前からここじゃないどこかへ向かう道の上だ。」とか「素早さはまるで月光仮面,時間内にやっつけるウルトラマン,考えないぜ感じるだけ,うずいたらまた踊るだけ。」とか,生き方としてロケンロールを選択した私としては本当にやられっぱなしの歌詞ですよ。まさしく「考えないぜ,感じるだけ!うずいたらまた踊るだけ!」なのさ。
 5曲目の“テンダリー(ALBUM VERSION)”はエマーソン北村のキーボードがメチャカッコイイ,スマイルに続くフェイクジャズっぽい曲です。ボブさんの激しく上下するベースライン,一彦のシンプルなギター,ヤスチカのクールなドラムとTHE GROOVERSのフェイクジャズ路線も完成系かなっという感じですね。間奏の一彦のギターもジャズっぽいフリーキー感じでよいです。
 6曲目の“GOOD NIGHT,SLEEP TIGHT”はミドルテンポのループをバックにアコギのカッティングが鳴り響くという,私の好みのアレンジの曲です。タイトルどおりやさしい曲です。
 7曲目の“狼狽えない男”ちょっとガレージっぽい音質のミドルテンポのロケンロールです。一彦のフィードバック気味のギターもいいんですけど,この曲はボブさんの歌うようなベースラインがいいです。「我を忘れ,されどクールヘッド。」っていう歌詞にはやられてしまったです。ちょっとヨレた仕事帰りに聞きながら帰るとけっこうハマってしまうかもしれないですね。
 8曲目の“言いようのないブルーズ”はタイトルに偽りありで,全然ブルーズではありません。かなりパンクよりのロケンロールです。が,しかし,メチャカッコイイです。ボブさんのイントロの歪んだベースにしてカッコよい。ヤスチカのシンプルなドラミングもよいです。「風の中には答えどころかヒントさえないぜ。それよりパープルバレーでたたき割ったボトルで言いようのないブルーズをかき鳴らすだけ。」だとか「理由なしじゃ踊れない奴らはほっといて,真昼のパープルバレーでたたき割ったボトルで言いようのないブルーズをかき鳴らすだけ。」だなんてカッコよすぎです。こういうロケンロールなフレーズ(私にとっての)を入れてくれるからTHE GROOVERSは大好きなんですよね。
 9曲目の“告白”はミドルテンポのシンプルなラブソングです。一彦の愛を感じるよな,うん。
 ラストの“極上ブギー”は,これが私の大好きなボラン・ブギーテイストな曲でいいです。最高です。「雨の日には濡れながらでいい。濡れたシャツはやっているうちに乾いた」だのそのまま受け止めた上で「使い古したリズム,こけたって懲りず。次の世界の地図,まだ入手できず,だが余裕だ。いらない飾りは何も。極上のブギ,そいつだけあれば十分だ」まさしくそのとおりでございます。イカしたロケンロールさえあれば,このクソッタレな世界でも生きていけるような気がしますです(というよりも生きているよ。)。まさにラストナンバーにふさわしい曲です。

 syuさん,コメントありがとうございました。私としてはTHE GROOVERSに拓郎をカバーしてもらうなら“ペニーレインでバーボンを”というNHKで放送禁止指定された(単にペニーレインが拓郎のやっていた店の名前というだけで),極上ロケンロールなナンバーをやってもらいたかったですかね。しかし,この曲をTHE GROOVERSが演るとあまりにベタなので,“春だったね”ぐらいが素材としてはいいのかもしれませんね。マキシシングルで10分ないかもということですが,拓郎の“唇をかみしめて”というシングルは12インチシングルで発売されたにもかかわらず,片面しか入っていない(片面はツルツルのまま)ということで鍋敷きにもなると,当時は笑い話になっていたぐらいなので,拓郎つながりなのか?とちょっと思ってしまったです(ちなみにTHE STALINのアレルギーというシングルは片面の溝が半分以上なくて,ゴキブリが余裕で走れるシングルとか言われていたとかいないとか。)。