ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ROKKETT SIZE/THE ROKKETS


今週はちょっとのんびり仕事を自分としてはする予定だったんですけど,まぁやっぱりというか予定はあくまでも予定で,結局は毎日バタバタになってしまいましたですね。まぁ,きちんと仕事があって,お金がもらえることに感謝しないといけないんだろうけどね。
 それはそうと,またカバン(というかリュックサック)の中に入れっぱなしにしている折りたたみ傘(ユニクロ謹製)がクラッシュしてしまった。ここのとこあまり使わないうちに壊れてしまうことが多いのですが,よく考えてみるとカバンの底に入れていて,ときどき重たいビン物(ミディサイズのペットボトルのお茶とか)を乱暴に入れているんだから,傘の骨が潰れて開くときに引っかかって壊れるのは当たり前か・・・ということで今日は新しい折りたたみ傘を懲りもせず買いに行ったのですが,ついでに100円ショップでカラビナを買って,カバンの横のメッシュポケットに入れて,カラビナで留めておくことにしました。これなら傘の骨が潰れることはないし,使ってから濡れたままカバンの中に放り込むよりは乾きやすいので,当面,これでやってみることにしました。
 これでも短いスパンで壊れるのなら,もう少し丈夫な折りたたみ傘を探すしかないかな。

 で,話は変わって,今回紹介するのは,鮎川誠率いる(というよりも鮎川誠とシーナが率いる)SHEENA & THE ROKKETS のTHE ROKKETS のみで出したアルバムです。なんでシーナが入っていないかというと,丁度シーナの産休中に作ったアルバムだからなんですけど,1984年発売のアルバムだから,このときの子供はもう22歳ですか・・・う〜ん,それでも相変わらずロケンロールしている鮎川誠とシーナはスゴイと思うですな。で,元々2ndの真空パック細野晴臣プロデュースというのも凄いけど)の頃から好きだったんですけど,鮎川誠のCool Soloの数曲をラジオで聴いて,カッコエエ!ロケンロールだぜ!と感じて,このアルバムが発売になったとき,予約して速攻で入手しましたです。全12曲中,インスト1曲を除き,全て作詞柴山俊之,作曲鮎川誠で,正にロケンロールの王道を行っちゃっていますです。
 1曲目の“GET IT ON BABY”は頭の鮎川誠の「1,2,3,4!」のかけ声からギターのガガガガ・・・という感じのカッティングで始まるめちゃカッコイイ曲です。基本的な歌詞はラヴソングなんですけど「部屋に閉じこもってばかりじゃ,チャンスにもめぐりあえないぜ」なんていう歌詞も当時の自分的にはめちゃよかったですな。
 2曲目の“I'M FLASH(CONSOLATION PRIZE)”はちょっとロングトーンのギターから始まる,孤高の不良というか,まさしくロケンロールな歌です。「嵐の中で生まれ 風の中を生きる,寝たい時に寝て やりたい時にやるだけさ」なんて,私もできればかくありたいと思うです。
 3曲目の“ANGEL OH! ANGEL”は前2曲が思いっきりロケンロールな曲だったんですけど,思いっきり8ビートなラヴソングというか情けない男の唄になっています。「ぐっすり眠れるベッドが欲しい。強いワインと浮気な夜が。明日を忘れて,昨日を消して,愛してくれる女が欲しい。天使は何処に」だなんて,今の私の気持ちそのものなんですけど。
 4曲目の“CREAM IN MY JEAN”はあまり歪ませていないギターのカッティングが気持ちいい,ちょっとストレートなラヴソングです。鮎川誠のちょっと甘い声と非常にマッチしていると思いますです。
 5曲目の“VINTAGE VIOLENCE”はちょっとタメの効いたリズムに鮎川誠のギターソロが入るカッコイイ展開で始まる曲で,歌が始まるとうねるベースが気持ちよく曲を引っ張っていて,私的には非常に好きなアレンジになっています。歌詞も「ビンテージ・バイオレンス,イカサマ師の目のようにプライベート」とかよく考えたら意味がよく分からないですが,これがメロディーに乗るとすごくカッコイイんですよね。
 6曲目はレコードではA面ラストの“DYNAMITE”で,この曲は多分,先にSONHOUSEの再結成ライヴ板で聴いて,SONHOUSEの方は重たいリズムで菊(柴山俊之)がシャウトしまくるメチャカッコイイバージョンだったんですけど,さてこの曲を鮎川誠はどう歌うんだろうかと思っていたら,SONHOUSEよりも早いリズムでたたみ込むようなロケンロールに仕上げています。途中で入るシーナの「3,2,1,0!」っていうコーラス(シャウト?)も決まっていますし,鮎川誠のスライドギターもカッコイイです。
 7曲目はレコードではB面頭の曲の“ROKKET SHUFFLE”でインストナンバーとなっています。結構(というかかなり)簡単なリフの組み合わせの曲なんですけど,やっぱやっているメンツがロケンローラーだからなんでしょうねぇ〜やたらと格好いいんですよ。というかドラムのがメチャカッコイイリズムを叩いていて,本当,やっぱロケンロールはビート感ですよねと再認識しました。
 8曲目の“BLACK SNAKE”は,ブルースハープがうねりまくっていて非常にカッコイイ曲に仕上がっています。っていうか,この歌詞って柴山俊之お得意のSEXの暗喩ですよね。「俺のペットの黒ヘビが俺を起こしていうことにゃ,今日で三日も食ってねえ早くなんとかしておくれ」なんてところはモロだよなぁ・・・そんな所も最高なんですけどね。それから間奏のギターソロがメチャカッコイイです。
 9曲目の“ROCK'N ROLL SOLDIERは,ギターのカッティングがメチャロケンロールしていて,それだけで私なんてやられてしまいましたです。「馬鹿げたことだと笑うやつもいた。俺の言葉には耳も貸さず,みんな勝手なことを言う。最後まで戦う。負け犬にはならない。I'M A SOLDIER!ROCK'N ROLL SOLDIER!」なんていう歌詞は死ぬまでロケンロールするぜ!みたいな強い意志が感じられて,すごい好きな曲ですね。
 10曲目の“THE LONLY ONE”は,THE ROKKETS版のスーツケース・ブルース(By SONHOUSE)なのかなと思うのですが,スーツケース・ブルースほど重くなく,ポップに演っています。が歌詞は「俺は自分の物だといえる家もないし,ずっと さまよわずにすむような場所もない。それはどの町でも都会でも同じ事,残されて いつもひとりぼっち」っていうものすごく寂しい歌になっているので,あえてポップにやっているのかな?という気もしますが。
 11曲目の“L'ETRANGER”はちょっとフレンチ・ポップ(なのか?)な感じの非常にカワイイ感じの曲です。歪ませていないペナペナのギターの音やオルガンの音が非常に気持ちいいです。歌詞は多分,一目惚れで片思いの歌かな?甘めの鮎川誠のヴォイスも曲調に非常に合っていますです。
 ラストナンバーの“ROCK IS ALRIGHT”はタイトルからも分かるとおり,ラストナンバーに相応しい,思い切りロケンロールでかつパーティー・チューンになっています。最初のギターのノイズの音から8ビートのリフが始まり,多分,Right!っていう鮎川誠のシャウトから怒濤のロケンロール・ナンバーが始まりますです。「町中あの娘の噂でもちきりさ。ひじてつ喰らった男は星の数。今夜はおいらにアタックさせてくれ」だなんて思い切りロケンロールですよね。こういう理屈抜きにシンプルでバカっぽいのもいいんでないかい?

 で,鮎川誠といえば,ブラックのレスポールカスタムのイメージだったのですが,このアルバムのジャケットではクリーム色のテレキャスターを抱えていて,ちょっとへぇ〜!っと思ってしまったのも懐かしい記憶ですな。
 しかし,シナロケも1978年デビューなので,あと2年で30年か・・・すげーなぁ。ここまで来たら,鮎川誠とシーナには死ぬまでロケンロールしてもらうしかないかな。しかし,団塊オヤジの思い出ロケンロールバンドみたいな醜いものではなくて,死ぬまでカッコイイ奴をお願いしますよ。私もここまでくれば多分,(生き方として)死ぬまでロケンロールするしかないと思っていますので。