ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ROUGH TRIANGLE/THE GROOVERS


 2週間振りに体調がよくなった(少し鼻水は残っているけど,こんなものならカワイイもんだ。)ので,さっきまで1時間ほど,自転車で走り回っていましたです。やっぱり,自転車に乗って風を切りながら聴くロケンロールは最高でございます。もちろん,到着後,ヘヴィ・ローテーション中のTHE GROOVERSのライヴアルバムですけどね。

 というわけで,今回は7月25日の一般発売に先立って,ADVANCE MEMBERSHIP会員にのみ先行発売(んでもってオマケCD付き)された,THE GROOVERS初の公式ライヴアルバム“ROUGH TRIANGLE”を紹介します。
 前作の“Modern Boogie Syndicate”と同様,超先行予約システムと銘打って,ファンの先行投資した代金によってアルバムを制作するという方法を取っていますが,こういうやり方でTHE GROOVERSがコンスタントにアルバムを発表してくれるなら,今後も乗らせてもらうぜっ!ってなシステムです。メジャーじゃなくても何とかなるイイ時代になったもんです。で,今回のこのアルバムですが,新旧の名曲を取り混ぜ,しかもかなりライヴなアレンジが施された,珠玉のロケンロールアルバムになっていますです。
 1曲目は7枚目のアルバム“SETZNA”収録曲であり,メジャーから切られて,まずシングルとして発売された“Groovaholic”から始まります。客の歓声からお馴染みのヘヴィなギターカッティングのイントロが始まる,メチャカッコイイナンバーです。思いっきり8ビートなのに,「お前のこと揺さぶり続ける16Beat!」だなんて,藤井一彦カッコよすぎでございます。
 2曲目は,3枚目のアルバム“Rosetta Stone”からのロケンロールナンバーで“俺はスピード上げるだけ”でございます。この曲は「お前の閉じた鉄の扉,俺のスクリューが突き抜ける夜!」とお固い彼女とのことを歌っていますです。にもかかわらず,イヤらしい感じにならないのは,藤井一彦のキャラのせいですかねぇ。スピィーディーなロケンロールで,この間奏のカッティングも含めたギターソロは大好きです。
 3曲目は6枚目でメジャー最後のアルバムとなった“TRINITY”からのナンバーで“放浪の運命”ですが,これが聴いてビックリ!アルバムではどちらかといえば,抑えめにキレイなアコギのカッティングの映える渋い曲だったのですが,マーチ(?)っぽいドラムに跳ねまくったギターカッティングのロケンロールナンバーに変わっていますです。間奏の「On Base!高橋ボブ!」の後のボブさんのベースソロもカッコイイです。「考えないぜ感じるだけ,うずいたら踊るだけ!」のフレーズは私の生き方の指針でもあります。
 4曲目は8枚目のアルバムである前作“Modern Boogie Syndicate”から“ロザリー”ですが,この曲は本当にイントロの藤井一彦のギターカッティングにボブさんのベース,ヤスチカのドラムが絡むと最高!というか,これだけで曲の世界に持って行かれてしまいますです。間奏のギターソロもいいのですが,その前の「ロザリー,教えてやって欲しい,手に入らないモノがあることを。例えば君の愛のように。」っていうフレーズもこの歳になると染みますです。
 5曲目は2枚目のアルバム“MONOCHROME CHAMELEON”収録の“夢の中でしか”ですが,オリジナルよりも心持ちテンポを落としてしっとりと聴かせるバラードになっています。「Ah・・・夢の中でしか,お前に逢いには行けない・・・」だなんて,ちょっとロザリーにも通じる世界観かな。しかし,途中でちょっとレゲエぽくなって,洋楽のフレーズカバーをしているのですが,不勉強なもので何のカバーなのか分からないです。公式BBSで聴いてみようかなぁ。
 6曲目は4枚目のアルバム“ELECTRIC WHISPER”からのナンバーで“COMPLETE STRANGER”です。この曲はハードなコード感のナンバーで,ちょっとぶっきらぼう藤井一彦のヴォーカルがカッコイイナンバーです。「名前もない旅人になり,何度でもオマエと出会うのさ・・・どこにいたって出会うのさ!」とちょっと斜に構えた歌詞もカッコイイです。
 7曲目は7枚目のアルバム7枚目のアルバム“SETZNAで,藤井一彦の「サンダーガール!」のシャウトで始まる“サンダーガール”でございます。この曲はギターのリフもいいんですが,ヤスチカの叩きまくりのドラムがメチャカッコイイです。やっぱTHE GROOVERSの音にはヤスチカのドラムがなくっちゃと思わせてくれる曲です。
 8曲目も7枚目のアルバム“SETZNA”からのナンバーで私の大好きな“ミスター・デザイア”でございます。イントロのロケンロールなギターカッティング,ツービートのドラム,ブイブイ鳴らしているベース・・・全てがロケンロールです。「何かに飛び乗るためではなくて,何かに間に合うためではなくて,行き急ぐスピードがただ好きなだけ!」っていうフレーズも大好きというか,私の生き方ではないかい?っていう感じでございますです。間奏のギターソロも,これぞ正にロケンロールなギターソロで最高でございます。「上も下も右も左もないぜ,未来も過去も白も黒もないぜ,俺たちがぶち抜くのは頭のなかだけ!」だなんて,ぶち抜かれたままでございますよ,THE GROOVERSのロケンロールに。
 9曲目は前作“Modern Boogie Syndicate”から“BEAUTIFUL MOMENT”ですが,静かにそして力強い感動的なナンバーです。それ以上にこの曲で言うことはないな。聴いて感じてもらえれば最高なんですけど。
 10曲目は6枚目でアルバム“TRINITY”から“狂おしきこの世界”でこの曲もヤスチカの叩きまくりのドラムが最高にカッコイイナンバーです。「失った何かにもだえる。狂おしきこの世界,君はそれでも愛している」のフレーズはこんな世の中でも生きていくしかないことを歌っているんだろうと私は解釈しているんですけどね。
 11曲目は1枚目のアルバム“Top Of The Parade”の1曲目“行列の先頭”でございますです。1993年7月発売の3人編成再デビューアルバムである,この“Top Of The Parade”から早14年ですか・・・思えば遠くへ来てしまったような気もしますが,変わらないハードな演奏がたまらないです。
 12曲目は7枚目のアルバム“SETZNA”に収録されている,私的には大名曲バラードの“遥かなる”です。この曲はイイ!誰がなんと言ってもイイ!この歳になったからこそ書くことのできた歌詞にそれをそのまま感じることのできる年齢。年を取ることも悪くないですよ,本当。「確かなことなどどこにもないが,誰にも奪われたくないものはある・・・」本当,そのとおりですよ。「遥かなる旅路を,共に行くこのメロディーや,いつかの誓いや,そしてオマエの微笑みだけは・・・」・・・泣けてきますよね。聴いたことのない奴は,すぐさま買って聴け!それだけの大名曲なんだよ〜!
 13曲目は前作“Modern Boogie Syndicate”から“最後の煙草に火を点ける”ですが,ライヴらしいちょっとジャジーなゆっくりめのイントロで始まり,そしてお馴染みのポップなギターカッティングで始まるこの名曲はライヴならではのナンバーになっていますです。しかし,今,この日本で,煙草をテーマにしたこれだけ生かしたナンバーはないと思うのだけど,JTはぜひこの曲をどれかの煙草のCM曲に使ってくれないかなぁ・・・そうしたら売上げ倍増だと思う(と言いつつ,私は相変わらずのハイライトしか吸わないんですけどね。)。
 ライヴアルバムのラストナンバーは,3人編成になって,自主制作で1992年に発売され,1枚目のアルバム“Top Of The Parade”に入っている“現在地”で終わるのは,カッコよすぎでございますよ。「ずっとこんな調子,今ここがきっと現在地。ずっとこんな調子,夜を使い果たしそう・・・」。ずっとこんな最高のロケンロールを聴かせてください。お願いしますです。
 で,オマケでRolling Stonesの“LIES”のカバーが付いていましたが,これがまた最高のロケンロールでございまして,カッコイイです。ADVANCE MEMBERSHIP会員で良かったです(本当は,アルバムに入りきらなかった音源を入れて欲しかったけど,カバー曲は権利の関係もあるので,オマケでもないと発表しにくいので,それはそれで仕方ないんでしょうね。
 それと,歌詞カードの「ライブ盤につき歌詞と実際の歌詞が異なる場合がございますが,人体に悪影響を及ぼすことはありません。」ってあったのには笑ってしまいましたです。人体に悪影響はありませんが,人体に影響は出まくっていますです。
 しかし,全ての音がセンター定位なのには驚いたけど,トリオバンドでダビングなしなら,こうするしかないかな?でも,各楽器の音の分離がすごく良いので,聴いていても疲れないのは藤井一彦会心のミックスのせいですかね。

 しかし,なぜかこの時期になって4人組時代から廃盤になっていた全てのアルバムが7月に再発されるそうな。しかも,4人組時代については西村茂樹がライヴ音源等のオマケを入れるそうな。しかしだな,リアルタイムで揃えている私としては,その程度でもう一回買い直すことはできないんですよね。できれば,未発表音源だけまとめて出してもらうことは・・・無理だろうなぁ・・・
 ついでに言えば,3人になってからのアルバムだけでなく,シングルを全て集めたアルバムも売ってくれたらうれしいけど・・・無理だろうなぁ・・・
 というわけで,来週からは,個人的にTHE GROOVERS再発支援ブログとして,これまで紹介していないTHE GROOVERSの音源を紹介していくことにしたいと思いますです。