ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

SPEAK EASY/THE PRIVATES


先週の土曜日に夜勤があったおかげで何とか仕事も片付いて,昨日は最後の送別会を楽しんできた・・・ところまでは良かったんだけど,あいかわらず終電ギリギリで店を飛び出したので,タバコとライターと名刺入れを忘れてしまったですよ。どうしたもんかなぁ・・・って思っていたら,忘れ物は持って帰ったので,月曜日に渡しますと同僚の女の娘からのメールが。君はなんてイイ奴なんでしょう。本当,嫁がいなかったら結婚したいくらいでございますよ,君と。というわけで,少し憂鬱だった気分がかなり復活しましたです。まぁ,飲むのもほどほどになんでしょうけど,そんなことが守れるぐらいならとっくに守っているよということで。

 で,今回はTHE PRIVATESの3枚目のアルバム,SPEAK EASYを御紹介したいと思います。というよりも,なんでいきなりTHE PRIVATESなのかというと,この間,子供の卒業式に出たのですが,午後から仕事に出ようという気にもならなかったので,1日休みを取って,午後からは免許の更新に行ったのですが,嫁さんから「帰りにDSのソフトの美文字トレーニングっていうのを買って帰ってよ。」と言われ,某大型書店(本屋なのにソフトとかレンタル屋も併設しているので,私的には結構好きな店。)に行き,ソフトを買う前に恒例のレンタル落ちCDを漁っていると,なんとこのアルバムがあったので,喜び勇んでとっととゲットしたというわけで,個人的には以前紹介したMONKEY PATROLとこのSPEAK EASYがTHE PRIVATESの2大名盤だと個人的には思っていますので,非常にうれしい限りでございます。
 このアルバムは1989年6月に発売されたのですが,今聴いても古くささを感じさせないのですが,やっぱり非常に基本的なロケンロールを演っているからだろうと思います。当時のビートパンクなんてはっきり言って今聴いたら笑っちゃいそうなんですけどね。前作のMONKEY PATROLが立てノリ系の膝に来るロケンロールだとすれば,このアルバムは横ノリ系の腰に来るロケンロールになっています。
 まず,1曲目の“STEADY ROLLIN'TRAIN”ですが,吉田学校(学)の力強いアコピのコードプレイから始まり,バンドの音にホーンセクションの音も絡みつかせながら,ミディアムテンポのロケンロールです。ちょっと字余りな延原達治の歌詞も最高なんですけど,一番最高なのは「パンク,ファンク,フォーク,ブルース,ニューミュージック,Oh!No,No,No,Noもうなんでもイイじゃない。細かいことは言わないで,楽しくやろうぜ俺とお前で。」ていう歌詞で,これを最初に聴いた時には本当にガツンとやられちゃったですよ。ジャンルなんかどうでもいいんだ,楽しくやろうぜ!っていうのはジャンルレスで聴いたり演ったりしていた私としては,そうさ!そのとおりさ!って思ったもんです。
 2曲目の“気まぐれロメオ”は手塚稔のカッコイイギターカッティングから始まる曲なんですけど,タイトルどおりハイ,延原達治のいい加減な奴満載の歌詞になっています。「困らせるつもりはないけど,またわがままな人ねと言われた。上手くやろうとする気もないけど,ぶちこわしにしようとは思わない。」なんて歌っておいて最後は「俺は気まぐれロメオと呼ばれてた。」で締めくくるんだもんなぁ。普通,こんな奴居たら怒りますよねぇ。しかし,吉田学校のこの曲のエレピの絡み方もカッコイイですよね。正にロケンロールなピアノプレイでございますです。
 3曲目の“FOOL TO CRY”も手塚稔のザクっとしたギターカッティングにちょっと思いドラムが絡みつき,このアルバムにしては珍しくちょっと性急なビートですが,私的にはドラムとギターのリズム感が非常にカッコイイ曲です。しかし,この曲では「遠浅のこの街じゃ深みにもはまれねぇ。」というめちゃくちゃカッコイイフレーズを延原達治が書いています。すごいよね,この言葉の感覚は,うん。
 4曲目の“ALL DOWN THE RIVER”はまた趣を変えて,イメージとしては黒人のおばちゃんの「All Down THE River」っていうコーラスで始まる曲で,跳ね気味のリズムに跳ね気味のヴォーカルが乗っかる,心が軽くなる曲です。しかし,こういう曲でも「大体俺はただのグータラだから,人を頼りに生きているようなものさ」だなんて延原節が炸裂していますが,きっと肩を揺らしながらイキイキと歌っているんだろうなぁ。
 5曲目の“SWAMP TURKEY”はちょっとトーンが暗めの曲で,ワウ(かな?)を掛けて音を揺らしたギターのアルペジオから始まり,ドラムが中心でリズムをキープしながら,ギターやキーボードは色を添える感じで弾かれているのですが,それに輪を掛けたような憂いを含んだサックスが間奏で入ったりして,こういうのも有りかなというか,中盤でちょっと毛色の変えたのを入れないとなと思ってしまったです。
 6曲目は,私の大好きな“TIME WAITS FOR NO ONE”でございます。フェイドインのスネアの連打から始まり,ロングトーンのギターのメロディーが絡みつくシンプルなアレンジなんですけど,「子供のままでいれず,大人ぶる自信もないさ。ただ,わがままに振る舞うことが正直に生きることだと思っていた。いい加減な時間がいたずらに過ぎていく。」とか「遠い記憶をたどれば季節の境目に,恋することに恋してたそんな日々が嘘のよう。」だとか,齢40のオッサンの胸に,今更ながら響いてくるフレーズがてんこ盛りの歌詞を淡々と延原達治が歌うこの曲ではひったりだと思います。間奏のアコギのリードもキレイでたまらないです。本当,これ以外にも歳を取ったからこそ響くフレーズがこの曲にはてんこ盛りですので,機会があればぜひ聴いてみてほしいですね。
 7曲目は前の曲との落差が激しいロケンロールナンバーの“SHAKIN' DUDE”でございます。アコピのコードの連打にギターのスライド気味のカッティングが絡みついてひたすら盛り上げてくれます。「やる気ない,その気ないぜ,味気ない,もう望みない!」っていうフレーズはそのままお返ししたいぐらいですが,この曲の吉田学校の8分のアコピの連打には思い切りロケンロールを感じましたです。
 8曲目はタイトルチューンの“SPEAK EASY”なんですけど,割とこのアルバムでは吉田学校のキーボードが目立つのですが,この曲は手塚稔のルーズなスライドギターと延原達治のハープが鳴り響く,いかしたロケンロールになっています。おかず的に入っているホーンもいい味を出していますが,やっぱ,この曲はスライドギターですよねぁ。本当,カッコイイです。なかなかいいことを歌っていますが,最後の「SPEAK EASY・・・」のうめくようなつぶやきにこの曲の全てが詰まっていると私は思っていますです。
 9曲目の“LONELY SUMMER NIGHT“このアルバムでは唯一のラヴソングで,弦楽4重奏っぽい音をバックに切々と延原達治が歌っていますです。後半の盛り上がり前の一休み的な曲ですかね(とレコード的な聴き方をしていますです。)。間奏の切ないハープの音もいいですねぇ。
 10曲目の“GONE DEAD TRAIN”は段々と加速するギターのカッティングにスライドギターとアコピの連打が絡みつき,もうロケンロール状態でございます。歌詞も「やさしい人が好きと女達は口そろえ,どいつもこいつもまったく思い上がってやがるぜ,どいつもこいつも同じ顔して歩いてやがる。」とか,「美味しいものが食べたいと口を開けりゃそればかり。めかし込んでるくせに食うことばかり考えて。どこで何を食ったってたいして味などわからないくせに。」とか当時の世相を揶揄している歌詞なんですけど,よく考えると今もそんなに変わらないよなぁなんて思ったりして。まぁ,今も昔も俺たちはmGONE DEAD TRAINに乗って,流されるように生きているんだろうからさ。
 ラストナンバーの“EVERYBODY SAY YEAH!”は最初の延原達治の「OK! 学校,LET'S GO!」のシャウトで始まり,弾むような吉田学校のアコピのフレーズが,これぞまさにロケンロールを感じさせつつ,手塚稔のギターはレゲエぽかったりと,横ノリするしかないよなぁっていう曲なんですけど,「何度でも奪っていくがいいさ,何度でも踏みつけていくがいい。そのたびに取り戻しにいって,また元のようにヘラヘラと笑ってやるさ!」っていう開き直りのパワフルさがたまらない曲です。「何度でも何度でも繰り返し。」中盤から全体的にはレゲエっぽいノリになっていくのですが,それはそれでラストナンバーらしくてよいのではないかいと思っていますです。

 しかし,話は変わるのですが,またパソコンのDVDドライブが逝ってしまいましたです。これで5台目じゃないか?そんなことをオタ上司に昨日話したら,DVDドライブは壊れたことがないということなんですけど,よく考えると,DVD観るのもパソコンだし,リッピングしたり,焼いたりと多分,一般家庭よりもDVDドライブを酷使しているんだろうなぁと思いますです。そうするとやむなしか?しかし,DVDドライブがないと私的には非常に困るので,近所のBスト電機がBッグカメラになったので,早速買いに行ったです。本当に安くなったよねぇ。6000円でお釣りがくるのに,性能はさらにアップしているんだもんねぇ。前はNECのドライブだったんですけど,今回はPIONEERの静穏仕様みたいなので,ちょっと楽しみなんですよね。あと,キズで読めないディスクを無理無理に読んでしまう機能もあったりして,結構楽しみです。しかし,買ったばっかりでこんなことを書くのはいかがなものかと思いますが,さてこのドライブはいつまで持つんでしょうかね。