ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

MONOCHROME CHAMELEON/THE GROOVERS


 しかし,6月ももう終わりで本当に暑くなってきたですね。仕事帰りの新幹線に乗るまでの道で,もう汗だくだくでホームでちょっと一息入れて飲むジュースがおいしいです。個人的にはちょっとビールでもひっかけたいところですが,酒を飲んで新幹線で立って帰るのは,それはそれで辛いものがあるので,やらないようにしています。
 で,話は変わって,これまではパソコンで見る動画といえば私的にはGyaoだったのですが,最近はこのブログを書いているはてながやっているRimoが面白くて見ることが増えましたです。もともとRimoYouTubeの画像を連続してみることができるようにしたシステムなんですけど,これにユーザチャンネルという,使っている人が自分の好きなYouTubeの動画を組み合わせて作っているチャンネルがすごく面白いんですよね。特に音楽系チャンネルは私好みのものがあったりして,楽しみが1つ増えたです。

 で,今週もTHE GROOVERS再発支援企画第3弾で,3人組になったTHE GROOVERSの2枚目“MONOCHROME CHAMELEON”を紹介したいと思います。1枚目の“Top Of The Parade”は音楽誌でもかなり評価が高かったのですが,なぜかこのアルバムは評価が今ひとつで,某ファッキン オン ジャパンでは歌詞の一節を取り上げて「明日裁かれるフニャチンマン」でもいいんじゃないの?などという,ふざけた批評をしていましたが,私的にはシンプルなロケンロールアルバムでかなり好きなアルバムです。
 まず,1曲目の“鍵穴に突き刺せ”は藤井ヤスチカのスネアの連打から始まるロケンロールナンバーで,「この夜をこじ開ける鍵をくれ。さびついて鍵穴に突き刺してくれ。」というちょっとやるせないサビがイイカンジを出していますです。間奏の藤井一彦のギターソロも非常に歌っていてよいです。
 2曲目の“魔法のサムシング”は藤井一彦のギターから始まる,シンプルな8ビートのロケンロールで,「導かれはしない,救われはしない。魔法のサムシング,そんなものはない。」とあのころの新興宗教ブームをあざ笑うような歌詞になっています。確かな物は自分自身とあの娘だけさ!っていうシンプルな主張がステキです。この曲もギターソロが歌っていますです。カッコイイ!
 3曲目の“新しいブルーズ,新しいブギー”はちょっとミディアムテンポのロケンロールなんですけど,歌詞がすごい好きなんですよね。「その古ぼけた絵の具で,俺は絵なんか描きたくないだけ。」と冷たく言い放ち「新しいブルーズ,あんたをおいておく,新しいブギー,あんたをおいていく,新しいパワー,新しいカラー,感じなくても見えなくても気にしなくていい!」とか「始めに御託ありきの老いたメッセンジャー。あんたを黙らせるのは簡単だけど。そんなエネルギーがあったら勝てないバクチでもやったほうがましさ!」と言い切ってしまうところが最高です。でもって,後半に藤井一彦がホーンセクションの変わりにキーボードを弾いていたりとなかなか泣けるアレンジにもなっていますです。
 4曲目の“夢の中でしか”はスローなテンポなんですけど,高橋ボブのベースやヤスチカのタイトなドラムがカッコイイ曲です。歌詞も藤井一彦節が炸裂していて「夢の中でした,オマエに会いには行けない。」というせつないサビなのに,「あんたの言うことは立派だけど,あんたの口から聞きたくないのさ。善悪なんてどっちでもかまわない。毎日夜中にそんな気分になる。手当たり次第に叩き壊したら,何もなかったように眠るだけ・・・」とどうしようもない破壊衝動を描いていたりして,凄く好きな歌詞です。間奏で入るブルースハープやスライドギターも曲調に合っていて,非常に素晴らしいです。
 5曲目の“ウエイティング・マン”はポップなロケンロールナンバーで,藤井一彦の軽やかなコードカッティングがイイカンジです。「解けない謎はあの娘が持って行ってしまったけど,段々涙は乾いていく,待ちぼうけのウエイティング・マン」というサビがちょっと切ないですね。これもホーンセクションの変わりに藤井一彦がキーボードを弾いていたりして,チープな音色に逆にロケンロールを感じますです。
 6曲目の“幻想列車”はちょっと毛色の変わったミディアムナンバーでボブさんの踊りまくるベースラインとヤスチカのスネアの音がカッコイイ曲です。間奏の藤井一彦のちょっととりとめのないギターソロもイカしていますです。
 7曲目はタイトルナンバーの“モノクローム・カメレオン”で,この曲は良いです!大好きな曲なんですよね。ギター1本のアルペジオっぽい感じで始まって,うねるようなバンドサウンドになるところとか,サビに「勝手に歩く俺の足は,だまし絵だらけの街を行く。俺はモノクロのカメレオン。透明な迷路の中で何色にも引かれずにいる。オマエが来るまで。」という歌詞は本当に私的にはたまらんですなぁ。全体的に切なさとか憤りとかそんな歌詞を淡々と藤井一彦がはき出すように歌っているのですが,それがたまらなくカッコイイです。
 8曲目の“爆弾係”はコンプで潰しまくった音もカッコイイハードナンバーで,ラジオのボリュームをフル10にしたような割れた藤井一彦の歌声もカッコイイです。ボブさんのうねるようなベースラインもカッコイイです。なぜに「やっと爆弾係!」なのかは私には分かりませんが・・・
 9曲目の“グッド・モーニング・シャングリラ”は,アコギとブルースハープとベースとドラムによるスピーディーなロケンロールです。「昼間の俺は死人同然,冴えないなんてもんじゃない。」とか「ボブ・ディランよりも年下の大統領が笑っている。時代が変わったかのようだ,でもあちこちで正義の大安売り!」って歌詞はたまんないです。「ボブ・ディランよりも年下の総理大臣が笑っている。時代が変わったかのようだ,でもあちこちで正義の大安売り!」ってそのまま今の日本に当てはめてもいいんですけどね。
 10曲目の“俺を呼んでよ”はめずらしくストレートなラブソングですね。「何をやってもうまくいかない夜は呼んでよ。全部置いたまま逃げてしまいたい夜は呼んでよ,この俺を。」,「そこがどこでも遠くはないよ。探し当てるさ,今すぐそこに行くよ,呼んでよ。」と大好きな女の娘への熱い思いを歌っている歌です。いいですよね,多分,片思いなんだろうなぁ・・・だからこそ今すぐそこに行くよなんだろうね。
 ラストナンバーの“俺に落ち度”はラストに相応しい最高にカッコイイロケンロールナンバーです。最初の藤井一彦のギターカッティングに絡むヤスチカのドラム,ボブさんのうねるベース,そして歌詞,どれをとっても私にとっては最高です。「でもパッとしねえな,パッとしねえな。俺に落ち度はないはずなのに!」という歌詞が今も私の気持ちそのままです。俺に落ち度はねえんだよ!でもパッとしねえんだよ!
 しかし,なんでこんなに最高のロケンロールナンバーが11曲も入っているのに,評判が悪かったのかなぁ。個人的にはほぼ捨て曲なしなんだけどなぁ。

 で,話は変わるんですけど,いぬん堂からTHE GROOVERS再発に合わせて,THE LOODSの再結成時のライブ音源が同時にリリースされることになったんですよね。しかも西村茂樹レコードデビュー25周年記念で4人組時代の再発CD(いぬん堂にはTHE “original”GROOVERSって表示がしてありましたけど,ちょっとなじめない。)のうち1枚と合わせて買ったら西村茂樹秘蔵VIDEO収録のDVD-Rがプレゼントされるとのことで,どうしたもんんかな〜と思いつつ,再結成ライブ音源のみを買ってしまいましたが・・・
 でも,“MAXIMUM KISS”はCDは持っていますが,リマスターされてのならちょっと欲しいかも・・・と思いつつ,無駄遣いは止めないとな・・・と思ってしまう貧乏性な私が居たりして。本当に困ったもんだ・・・