ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Far East Lounge Live/Far East Lounge


 なんか,あっという間に涼しくなってしまい,体調を崩しやすいなぁ・・・というよりも,すでに3週間もゲホゲホしている。タバコが悪いのか,風邪なのかよく分からないけど,ここまで来ると,もう放っておくしかないとあいかわらずいい加減な私であった。
 しかし,前々から何とかして入手したいと書いていた,THE PRIVATESの“MONKEY PATLOR”っていうアルバムなんですけど,なんと幸運にも子どもの関係で早く帰ったとき,駅に早く着いて(というよりも「まだ時間があるから」と職場にいると,結局帰りそびれてしまうしまうので。)みると,中古レコードやが駅構内でワゴンセールをやっていて,そういえばこの間はこのワゴンセールで“MONKEY PATLOR”を見かけたので,ひょっとしなくても売れていないだろうから,多分,あるのではとワゴンをあさってみたら,やっぱりありました。しかも,700円だったので,とっとと購入させていただきましたですよ。
 しかし,今月はSOUL FLOWER UNIONの新譜もあれば,M.J.Qの新譜もあるしで,久々個人的にはリリースラッシュですな。

 で,まぁそういう話はさておいて,先週,書いたとおり,今週は“三代目春駒“小林一彦率いる(というよりもフラットかつ緩やかに繋がっている)ユニット,Far East Loungeの公式海賊版について語らせていただきますです。小林一彦のホームページ上では何やらライヴ音源が存在するようなことが書いてあったのですが,入手方法も特に明記がなかったので,う〜んどうしましょ?と思っていたのですが,先日,ライヴに行った際,売っていたのですぐさま購入しましたです。
 2曲は“その男ヨシオ”に入っている曲ですが,それ以外は未発表(ライヴでは散々歌われていますけど)曲でボーナストラック込みで9曲入り500円というのは大変お安くなっています。
 で,このライヴは昨年の12月10日に行われたものを録音したもので,モノクロ印刷にCD-Rという非常に手作り感の高いものです(手作り以外のなにものでもないですし。)。
 で,1曲目は“38度線”という曲で,タイトルどおり南北朝鮮がテーマの曲で「アリランの唄は聞こえるかい?」という歌詞で始まり,ザックリとした大きなアコギのリズムに梶山シュウの弾むようなベースラインと水木ツンの音の隙間を撃ちぬくパーカッションが重なり,「赤い布ではあの人の涙はぬぐえない」というちょっと政治っぽい歌詞(というか,私的には「政治では幸せにはなれない」という暗喩だと思っていますけど。)もあるものの,梶山シュウの爽やかなコーラスが軽快感を醸し出していて,私的にはかなり好きな曲です。
 2曲目の“ルフラン”はゆったりとしたアコギのストロークで始まり「砲弾に食い散らかされた,かつての聖なる・・・の広場は,今日も不思議な静けさの中,砂混じりの雨に打たれて煙る・・。」と淡々と始まり,「そして,いつかルフラン,争いのない世界夢見て・・・」と締めくくる唄で,反戦歌なんだけど,反戦歌というと結構,私的にはうさんくさい曲が多いと思われる中,小林一彦の言葉の選び方もあって,そんな感じがなく,気持ちよくすっと心の中に入ってくる曲ですね。これもヨイ!
 3曲目の“その男ヨシオ”はFar East Loungeのファーストミニアルバムではファンクっぽいアレンジでたまげた曲でしたが,ライブではウクレレが裏打ちのリズムを刻み,梶山シュウのベースがレゲエのリズムラインで引っ張る,私的にはこっちのアレンジの方が断然好きですね。曲は,小林一彦の祖父であるヨシオの被爆体験がテーマなんですけど,いわゆる悲壮感は微塵も出さず,極限の中でもたくましく生き抜いた人間のことを歌っています。「おりゃ,おりゃ,おりゃ生きたるんじゃ」というところが,これまでの原爆ものの歌を軽く吹き飛ばしていて,最高ですね。視点的にははだしのゲンに繋がるところがあるかもしれないですね。
 4曲目は“月の下ジントヨー”は三線的なウクレレの使い方をしている,小林一彦のリスペクト沖縄曲です(というか,タイトルを見れば分かると思いますけど。)。歌詞のテーマは人と人の別れで,アレンジも含めて切々となるはずの曲が結構ドライに歌い切れているのは小林一彦のヴォーカルの影響が大きいかな?と思っています。
 5曲目の“デビチ記念日”はファーストミニアルバムにも入っていた(というか,「その男ヨシオ」と「デビチ記念日」の2タイトルで売っているのですけど。),リスペクト沖縄第一弾の曲ですが,この曲も三線的なウクレレと梶山シュウのベースライン,小林一彦ブルースハープが一体となって,気持ちいいグルーヴを作っています。アレンジ的にはファーストミニアルバムに近いですけど,音が薄い分だけ小林一彦のヴォーカルの持つグルーヴ感が良く出ていて気持ちよいです。ちなみに沖縄のうまいものを食べて,みんなで元気になろうというアッパーな歌詞ですけど,それはそれで小林一彦が歌うとまともな歌になっているところがサスガ!というか何というか。
 6曲目の“夫婦蛸”は,掟破りの演歌モドキなんですけど,これが結構いいんですよ。というかコミックソングみたいな感じなのに「骨まで愛してみたいけど,骨はないのさ夫婦蛸」というラストの歌詞に「もののあはれ」を感じてしまうんですけどね。とか何とか言いながら,車で聴きながら「一緒にすぽぽぽぽぽぽぽぽ〜ん!」とか叫んでいるんですけどね。
 7曲目の“ドウジャイ”は,ちょっと軽めのアコギのカッティングに軽めの歌が乗っかりながら,その内容はというと「イヤなもの(こと)ややめて,気持ちいいことだけしよう!」という曲で,小林一彦がフリーになった直後のライヴでこの曲を気持ちよく歌っていたのを思い出しましたです。「好きなものや女に囲まれて,脳内エンドルフィンを100倍出そう!そして100(歳)まで生きよう!」というひたすら前向きなメッセージが気持ちいいです。
 8曲目の“サティスファイ・マイ・ソウル”はアコギのイントロのコード感が私的にはめちゃ気持ちいいです。そしてそのコード感のままザックリとしたアコギのカッティングに梶山シュウのメロディアスなベースが,水木ツンのタイトなパーカッションが絡み,静かに燃え上がるアレンジがすごく私的には好きな曲です。「Satisfy my soul!勝ちも負けもない。荒ぶるハートに火を点せ,Satisfy my soul!遠く霞むあの虹を追いかけて・・・Ride On!」なんて歌詞もカッコイイです。
 で,ボーナストラックで“ぞっこんイカレボリューションYOSAKOIバージョン”が入っています。この曲はさきいかの商品名作成等の依頼を受けた小林一彦が商品のCM SONGとして作成したもので,かなりファンクな感じが私的にはすごくカッコイイです。駄洒落をまぶしながら世界平和を歌ってみたり,小林一彦の遊び心満載な歌詞も非常に楽しめます。と言いながら・・・私はまだこの「ぞっこんイカ」を見たことがなかったので,ググってみたらありましたよ。おいしそうな奴が。機会があれば食べてみようかな?と思いましたです。

 という訳で,台風も近づいているし,3連休なのにどうしたもんかなぁ・・・と思いつつ,それを良いことにしっかり身体を休めておこうかな?(多分,来週はハードな週になりそうだし。)。