ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

GREATEST HITS VOLUME 1 1987-1993/THE PRIVATES


 6月も中盤を過ぎ,ぼちぼち梅雨らしくなって,本日もちょっと小雨模様です。週末の自転車放浪を楽しみにしている私としては,今日はどうしようかなぁ・・・と思っています。
 しかし,さっき,クリーニング屋へお仕事用のズボンを出しに行こうと思って,MUVOで何か聴きながら行こうとしていたら,ブチッというノイズがした後MUVOが起動しない・・・困った・・・と思ったんだけど,よく考えたら昨日結構バッテリーがなくなっていたよなっと思い,充電したみたらあっさり起動しました。なんのことはない,
 と,午前中に書いていたら,午後は曇りで落ち着いたので,2時間の自転車放浪を楽しんできました。今日はCDの収穫はありませんでしたけど,
 で,今回は自転車放浪で収穫した,THE PRIVATESの初期ベスト盤を紹介します。本当はMONKEY PATROLが欲しいんですけど,なかなか見つからなくて,そうしたところこれを見つけて,とりあえず,“LET'S GO CRAZY”も“LUCKY MAN”もそれからシングルでしか発売されていない“PINBALL LOVERS”も入っているので,買ってしまいました。
 で,1曲目の“誘惑のVELVET KNIGHT”は1枚目のREAL TIME BLUESからの選曲で,新たに録音をやりなおしています。曲的にはストレートなラブソングです。
 2曲目の“君が好きだから”もREAL TIME BLUESからの選曲です。スピーディーな曲展開にブルースハープの音が気持ちいいです。REAL TIME BLUESとはこの曲のことなのかな。内容はタイトルどおり本当にストレートなラブソングです。
 3曲目の“LET'S GO CRAZY”は2枚目のMONKEY PATROLからの選曲で,私は本当に好きな曲で,特に歌詞がたまらないです。「綱渡りみたいな駆け引きしながら,明日のことなんて考えてるふりだけさ。」とか「子供の振りした大人になるなら,あの娘に嫌われてもいいから幼稚なままでいようぜ。」とか「金で買える夢なら全部買い占めろ,むなしさ感じるだけならまた始めりゃいいじゃない。」だなんて,このいい加減さがロックンロールだよなぁ・・・格好いいぜ。
 4曲目の“LUCKY MAN”もMONKEY PATROLからの選曲で,これも歌詞が最高です。「時間を費やすこともまんざら無駄じゃないと,その場しのぎの言い訳で。また今日も一日生き延びた。」とか「わかっておくれよ好きでもないものを身にまとうなんて俺には無理だよ,わかっておくれよ好きでもない人を愛してやることなんてできない。」だなんてこれもまたロックンロールだよなぁ。
 5曲目の“PINBALL LOVERS”はシングルのみだったはずで,その昔TVKでやっていたミュージックトマトJAPANという和物のPVを流す深夜枠の番組があって,そこで初めて聴いた(というか見た)んですよね。それまではTHE PRIVATESはそれほど気にしてないバンドだったんですけど,この曲で一気に好きになったんですよね。キーボードのハジケ加減が気持ちいいイントロで始まり,途中のブレイクも決まっています。歌詞も「計算ずくめで全てわかっちまう,そんなおまえみたいには決してなりたくはない。」とか「なんて退屈な人なのと,あの娘は言うけど,わからぬ人にまでわかってもらうことはないのさ。」と,これまたロックンロールな歌詞が炸裂しています。
 6曲目の“気まぐれロメオ”は3枚目のSPEAK EASYからの選曲で,これも軽めのロックンロールナンバーなんですけど,歌詞が本当にロックンロールしていて,「うまくやろうとする気もないけど,ぶちこわしにしようとも思わない。」とか「確かな物など何一つありゃしない。成り行き任せで楽しむさ。」とか本当にいいんですよね。
 7曲目の“SPEAK EASY”はSPEAK EASYのタイトルチューンで,少し毛色を変えて,重ためのギターリフにスライドギターが絡みつく,まさしくブルース的な曲で,「信じた人も,信じた物も裏切り続け,流れて行くのか。愛が欲しけりゃそこの街角でよ,はした金で買えるじゃねえかよ。」とか「言葉少なに暮らしたいけど,言葉なしでは伝わらない。昨日と今日と明日の隙間を埋め尽くし,ふっと一息つかせない。」といったこれまでとちょっと雰囲気が違うけど,これはこれでよしですね。
 8曲目の“SHERRY(reason for tears)”はMONKEY PATROLにも入っていたんですけど,これはシングルにも多分なった4枚目のIT'S FREEDOMのバージョンですね。個人的にはMONKEY PATROLのシンプルなアレンジが好きですけど。曲は言ってしまえばバラードなんですけど,「仕事もしない俺にやさしくしてくれたね。」と歌いながら「約束事なら守れそうにない。気ままな俺には君だけを抱きしめる自信がないのさ。」と歌ってしまうところが,ロックンロールとしか言いようがないですね。
 9曲目の“GET FREEDOM”もIT'S FREEDOMからの選曲で,私の記憶が確かなら,夜のヒットデラックスに出たときに演った曲だったはずです。このときボーカルの延原達治がクリアーのアクリルボディのエレキギターを弾いていてカッコよかったですね。ザックリとしたギターのカッティングがカッコイイ曲ですけど,歌詞的には私の琴線に特に触れるものは少ないので割愛します(が,悪い曲ではないです。)。
 10曲目の“切り裂きジャック”は5枚目のWILD&VAINからの選曲で,スピーディーなロックンロールナンバーで,「生まれついてのはみだし者さ,全部でたらめ,歪んだ時代をただようだけ。ゴミの中から顔を出し,この世の終わりを見つめてる。ゾッとするほど冷たく笑う,俺が噂の切り裂きジャック。」っていうところはゾクッとするほどカッコイイです。
 11曲目の“抱きしめて”もWILD&VAINからの選曲で,レゲエっぽいリズムのラブソングです。しかしラブソングでありながら「何一つ望むことが叶わない,そんなことしょっちゅうあるぜ。どこまでも続く道なら,行けるところまで行ってみるしかねえだろう。」という歌詞が出てくるところはさすがというか・・・
 12曲目の“EX LOVERS”は6枚目のHONEY DROPSからの選曲なんですけど,実はこのアルバムからあまり聴いていないんですよね。曲は甘いラブソングです。う〜ん,私が求めているいい加減な感じがあまりしないぞ・・・という感じの曲です。
 13曲目の“BOOGIE INSANE”もHONEY DROPSからの選曲で,イントロがまんまTHE ROOSTERSの“DO THE BOOGIE”なんですけど,まぁ,ブギのギターということでこうなってしまうのかな?曲が始まったらメロディも違うのでホッと一安心ですけど。歌詞的には「放送禁止の世界に生きて,やりたい放題世界を操る。」というフレーズが少し琴線に触れましたが,真面目でハードな歌詞なんで,ちょっと私のTHE PRIVATES観とは違うぞっと。
 14曲目の“MY JUSTICE”もHONEY DROPSからの選曲で,非常に前向きな歌詞の曲です。悪い曲ではない,悪い曲ではないいんだけど,こんな真面目で前向きな歌詞を私はTHE PRIVATESに期待してんじゃないよ〜!と言いたい。しかし,そんなことをTHE PRIVATESに期待していない人にはいい曲だと思いますよ。
 ラストナンバーはこのベスト版用に録音された“BLOW IN THE WIND“という曲で,シンプルでカッコイイです。歌詞も「迷い込んだこの時を,さまようだけのレールから飛び降りるだけさ,ここには何もないから。答えは風に揺れている。」ってディランですか?って感じですけど,「BLOW IN THE WIND ざわめきの街に投げKISS。」と軽薄っぽく締めくくるところがTHE PRIVATESらしくて非常にいいです。
 というわけで,こうやって初期のベスト盤を聴いてみてあらためて感じたのは,私がTHE PRIVATESを好きなのは,延原達治の書くどうしようもなくいい加減な自分を表現した歌詞が好きなんだということでした。要は私もどうしようもないくらいいい加減な人間なので,非常に共感できるんですよね。
 こうなると,“いい加減レベル”の高い歌詞が満載のMONKEY PATROLを入手すべく,頑張って自転車放浪を続けて,レンタルCD屋や中古レコード屋とかを明日も探しまくるぜ!と心に誓う私でした。