ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

湘南爆走族完全版全14巻/吉田聡


 いや〜しかし,ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに,急に寒くなってしまったですよ。ニュースを見ていると東北地方の方ではすでに70センチも雪が積もって11月としては記録的とか言っているけど,まだ11月だよ,当たり前だよ!私が住んでいるところも朝の8時過ぎでもまだ息が白くて,寒いなぁと思いました。で,とうとう,三洋電機エネループカイロを買ってしまったのさ。アマゾンとかではすでに売り切れているのですが,東急ハンズに行ってみたらまだあったので,ここで買わないとまた買いそびれてしまうよな・・・と思い,買ってしまったです。他の候補としてはZIPPOのハンディウォーマーも考えていたのですが,東急ハンズで実物を見て,これはちょっと大きいです・・・と思ったので,迷わずエネループカイロを購入しましたです。これも,もっと寒くなって使うようになったら,レビューを書きたいと思います。
 少し話は変わるのですが,今週は火曜日から地区ブロックの研修があったので,朝,比較的ゆっくりでき,夕方はすんなりと帰ったのですが,毎日,9時過ぎとか10時過ぎに帰っているような人間が夕方6時に家にいると,かなり手持ちぶさたでしたね。だからなんだということではないのですけど。

 で,今週は“湘南爆走族完全版”というマンガのお話をしたいと思いますです。元々湘南爆走族少年画報社という出版社から発売されていた少年キングで1982年から1988年まで連載されていたマンガで当時,私は高校生でした。で,なぜか,今年になって講談社週刊モーニング湘南爆走族が1話だけ掲載され,なんとなく懐かしいなぁと思っていたら,なぜか講談社から湘南爆走族のコミックスが発売されるということで,エントリーマガジンも出まして,とりあえず懐かしさからエントリーマガジンを買ってみたのですが,全14巻毎月2冊発行で1冊1000円,ということはマンガに1万4000円もつぎ込むのか〜?自分的にはちょっとなぁ・・・と思っていたのですが,えぇ,4月のとある日,飲み会の帰りに新幹線を寝過ごしてしまって,帰れなくなったとき途方にくれて,とりあえず何か腹に入れておくかと立ち寄ったコンビニにあるじゃないですか,湘南爆走族の1,2巻が。つい手に取ったが最後,買ってしまい,10月の最終巻発売まで月2冊買い求めましたとさ・・・
 などという話はさておいて,内容の話なんですけど,タイトルどおり暴走族の話なのですが,どちらかというと暴走族のディティールを借りた初期はギャグマンガ,後期は青春マンガという感じですかね。いわゆる「荒れた中学校」のまっただ中で中学生活を終えた自分としては,暴走族マンガなんて反吐が出そうなくらい嫌いなのですが,このマンガでは暴走族の構成員というよりも喧嘩っ早いバイク好きの高校生というキャラ設定(そもそも各メンバーがバイクを非常に大事にしていることや自分より弱い者に対して力を使わないことに,現実の暴走族の構成員とは全く違うと思いました。)も好感が持てたんでしょうね。
 主人公の江口洋介とその彼女(といいながら,結局江口が告白したのは卒業直前という純愛路線)である津山よし子との片思いのような両思いのようなモヤモヤとした恋愛を中心に石川晃,丸川角児,原沢良美,桜井信二らとの友情を描くという,めちゃ青春マンガなんですよね。当然,暴走族のディティールを借りているので,当然,族同士の抗争を描いたりはしているのですが,それはそんなに多くはないですね。で,マンガそのものは古いのでネタバレなんて言葉とは無縁だと思いますので,各巻で私が一番好きな話をピックアップしたいと思います。
 まず1巻ですが,ギャグ的な要素が多いものの,やはり第1話の「二代目ヘッド誕生」ですかね。真面目な感じだった江口洋介が先代ヘッドの桃山麻子に見初められて,二代目として湘南爆走族を引き継ぐ話で,その後のシゲさん(茂岡義重)との関係もハッキリと分かったりする,正に入門編of湘爆という感じですかね。
 2巻は,ハッスル・ジェットの話「残された走り屋達」もいいのですが,個人的には津山さんがメチャカワイイ「ザンギリ江口くん」がお勧めかなぁ。本当にこの回の津山さんの心の動きとか表情とかものすごく萌えます,個人的には。えぇメガネをかけた女の娘は昔から大好きですよ,私は。
 3巻は,原沢のラブストーリーの「原沢の初恋」もいいんですが,やはり「湘爆結成」がいいですね。1年生のときのまだ仲間になっていない江口達がどういう形で知り合ったのかがよく分かっていいですし,やはり江口の「人はどうであれ,自分が一番大事に思ってるもんを守るためにつっぱってんじゃねーのかよ。」という台詞が湘南爆走族のカラーというか立ち位置がよく分かっていいです。
 4巻は,6話連続でブラディ・ヒールとの抗争を描いた「青ざめた暁」がいいですね。ブラディ・ヒールと正面衝突するときの江口の「オレァ,ワケのわかんねえなあ大キレエだからよ!カタァつくまでとことんやんぜえ!」というシャウトは読みながら盛り上がってしまいました。そうなんですよね,結局,自分が納得できなけりゃ,納得できるまでやるだけなんですよね,結局は。
 5巻は,ダントツで桜井の切ない恋の話を描いた「朝顔の君」ですね。グラサンとマスクをしていない桜井もいいんですけど,ラストの桜井の「やっぱよ!オレァおまえらと納得いくまで走りまくってみてぇ・・・だからこれでいいんだ!」っていう台詞はやっぱり泣かせますね。
 6巻は,学校帰りの幸せな一時を描いた「夕方ラブストーリー」が秀逸かなぁ。津山さんが江口と一緒に帰るときの台詞で「“放課後”の楽しさはきっとあたしら学生の特権です。」っていうのがあるのですが,本当にそのとおりだと思いますね。大人になるとナァ,仕事帰りだからって胸がときめくなんてことはないのよね,せいぜい仕事帰りのビールがウマイ程度だしな。
 7巻は,やはり湘爆であまり恋愛話のないマル(丸川角児)の「マルの紹介物語」がギャグテイストながら,マルの悲哀が伝わってきて非常に良いです。しかし,マルにしても桜井にしても本当にイイ奴なのになぁ〜・・・なんで女の娘に縁がないのかねぇ・・・でもいるよな,こういう奴って。
 8巻は,やっぱり,津山さんの胸のドキドキが伝わってくるような「星明かりの後夜祭」が最高ですね。しかし,二人だけで後夜祭ができるのに,どうして江口は津山さんに告白できないのかなぁ・・・と少しヤキモキしつつ,まぁ,そうしないと話が終わってしまうからなんでしょうけどね。
 9巻は,津山さんが中学時代の級友とのクリスマスパーティーに参加する「HONEY ANGEL MERRY X'MAS」が最高ですね。高校生になっても持てない級友が,彼氏がいると言わない津山さんに対して,好きだったんだけどなどと小賢しいことを言ったりするんだけど,津山さんがすかさず下心を見透かしてところとか,昔の級友に対して江口のことを「友情なんて言葉,ハズかしくてめったに言えない人よ。」と言うところなんかは,津山さんの江口に対する思いが伝わってきて非常によいです。
 10巻は,津山さんがものすごくキュートな「星かげSpecial night」もものすごく好きなんですけど,マルの人間性がよく分かる「俺とお前のGOOD LUCK」(ただし,2話連続)がいいです。昔のダチのために,たった一人で他のチームに喧嘩を売りに行くところや,そんなマルを見逃さずにきちっと待ち伏せしている桜井や原沢,そして原沢の「どけどけー!!湘爆だーっ!!当たると痛えぞーっ!!」っていうシャウトもカッコヨシです。
 11巻は,それぞれのキャラクターのいい話が盛り沢山で選びにくいのですが,私的には桜井の男気を感じる,「I LOVE YOU!三年間」を押すしかあるまい。この話は3年間,江口に片思いをしていた女の娘が江口をあきらめる話なんですけど,桜井の「思い出にしちまえよ!二度と思い出せないように忘れるんじゃなくて・・・いつでも取り出せる思い出にしろよ!」なんていう台詞はカッコヨスギです。だから桜井は好きなんだよなぁ。
 12巻は,湘南爆走族本編としてはラストになるので,どの話も最高に良いのですが,もう敢えて選ぶとしたら,最終話の「紫の残響」が素晴らしいと思いますです。卒業後,学校に来た津山さんの「卒業したあたしは,この扉を開ける。楽しかった思い出を解き放って・・・!そして行くんだ次の場所へ」っていう台詞もイイですし,卒業後の湘爆のメンバーの中で江口だけ変わっていなかったり(しかし,江口以外は実家の家業があるのでいいけど,江口は高校を卒業した後は何をしているのかが不明なままなので,知りたかったりもする。),ラストにカラーで三代目が走り去る,最後の扉絵の美しさも最高ですよ,うん。
 13巻は単発ものを集めたものなのですが,個人的には初期のギャグっぽいものより,「湘南爆走族OLD DAYS」がいいですね。湘爆の最初の集会の話なんですけど,他のチームから「オンナのケツにしかれてんのかよー」なんていうヤジに対して,「・・・・バカヤローしかれゴゴチは満点だぜ!うらやましいだろ!」と切り返すところは,メンバーの桃山麻子に対する思いが伝わってきて,非常にいい感じです。
 最終巻の14巻は書き下ろしということで,どれもよいのですが,やはり,男桜井の恋の結末を描いた「朝顔の君3」が最高ですね。本当,不器用な二人が初めてお互いの気持ちを分かり合えるラストシーンとその女の娘の「ありがとう・・・桜井くんも私のことを?さよなら・・・ありがとう!」という台詞とそれを聞いた桜井が素顔からグラサンをかけてマスクをして歩き去るシーンが最高にせつなくてよいです。桜井も高校卒業で新聞販売店を真面目に継ぐのだろうから,この女の娘とどうなるのかも何かの機会があれば書いてほしいな・・・んでもって,その後の湘爆的なコミックスを1冊出してほしいんですけどね,無理かなぁ?
 というわけで,この完全版は新作を含め,吉田聡の希望で掲載順でかつ,カラーページも完全復刻しているので,今まで読んだことも買ったこともない人がいればぜひ読んでほしいですね。はっきり言いますが,これは暴走族マンガではありません,あくまでも暴走族のディティールを借りた青春マンガです。しかし,個人的には江口達がものすごくうらやましいんですよね。というのも私は工業高校へ行ったため,こんな楽しい高校生活なんて送ったことがないんですよね。どちらかと言えば,中学校のときがこんな感じだったかなぁ・・・でも中学のころは子供だったし,お金もなかったので,もう少し縮小した感じなんでしょうけど,女の娘が日常的に周りにいただけでずいぶん変わるよね,雰囲気が。どうせ,高校のときは周りにはヤロウしかいなかったし(それはそれで面白いこともありましたけど。)。

 で,先週,車検に出したプレオが戻ってきましたです。距離は乗っていないのですが経年劣化でマフラーに穴が開いていたようで,思ったよりも時間も金もかかってしまいました(ついでに付けていたマフラーカッターごとマフラーを処分されたので,また買ってしまいましたが。)が,新しいマフラーは以前の黒ではなく,銀色(間違ってもステンレスではないと思うが。)なのでマフラーカッターを着けても違和感がないですし,なんといってもいろいろとエンジン周りのベルトなんかも交換したので,まだまだイケそうな気がしますです。できればあと5回は車検を受けたいんですけどね。でもその前に,ガソリンエンジン車がなくなってしまうのかなぁ・・・