ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

made in Aso/山口洋


 やっとこさパソコンのハードディスクのバックアップも終わり,今週はサクサクとパソコンを使っていますです。いや〜やっぱりいいですよね,ストレスなくパソコンが使えるのは。この間まではそろそろハードディスクが限界かなぁ・・・とか思いつつ(時々,スタートアップに入れているソフトがきちんと起動しなかったりしていたので。),年末になったらハードディスクを買おうと思いつつ,しかし,ここでクラッシュしたら・・・と思っていたので,今は安心して,しかもスタートアップに入れているソフトもきちんと起動していい感じです。
 で,今日の午前中はプレオの4回目の車検に出してきました。早いものでもう9年乗っていますが,走行距離は1万9000キロという,なんて走っていない自動車なんでしょうかね。まぁ,まだまだエンジンも回るので,当面,プレオと走りたいと思いますです(ちなみに車検に出すときに担当セールスの人がそろそろ買い換えもどうですか?と話を持っていきたそうにしていたのですが,走行距離を聴いて断念していましたです。)。

 話は変わって,今回は山口洋の初のソロアルバム「made in Aso」について書きたいと思います。このアルバムは山口洋阿蘇のセカンドハウスで録音した,ブルース・スプリングスティーンネブラスカのようなアルバムなのですが,ネブラスカと違うところは,ブルース・スプリングスティーンTEACの4トラカセットマルチレコーダーでシコシコ録音しましたが,山口洋はマックでハードディスクレコーディングしたというところですかね。なんか時代を感じるなぁ。というわけでこのアルバムはソロアルバムという名にふさわしく,山口洋の弾き語りによるアルバム(“CARRY ON”と“オリオンへの道”以外はダビングなし)という潔いアルバムになっていますが,多分,好き嫌いは別れるんだろうと思います(特に山口洋のソロツアーに行ったことがない人はちょっと苦手かもしれない。)。というのも,私の第一印象では「あ〜昔自分がラジカセの前で歌いながら録音した奴の音が良い奴なのね〜」という感じだったからです。山口洋はアルバムの紹介で阿蘇の空気感も含めてレコーディングしたということなので,確かに虫の音や雷の音も入っていますが,個人的には空気感というよりもBGMという感じですかね。ギターとボーカルのマイクにオフマイクで入った音というか。空気感を出すのであれば,それこそ録音をした部屋の天井に2本マイクを立てて,そのマイクで録った音を左右に振って入れるとかすればもっと空気感が伝わったのではないかと思うのですが,まぁそこは個人的な好みになってしまうので,別にいいんですけどね。しかし,自分が昔・・・と書きましたが,基本的に山口洋のギターはものすごく上手いので,私のラジカセ録音なんかとは天と地の差があるのはもちろんなんですけどね。
 1曲目の“STILL BURNING”は始まる前に虫の音から入り,そこに山口洋のフィンガリング中心の軽やかなギターとブルース・ハープが重なり,かなりアルバムバージョンとは異なっています。一杯飲んで気分が盛り上がって,録音設備のスイッチをオンにして,そのまま録音したという感じで,聴いている方も肩の力を抜いて聴けるナンバーになっています(アルバムバージョンはやはり,拳振り上げたい感がありましたけどね。)。曲の少し聞こえる虫の音もいい感じです。
 2曲目の“ハピネス”はもともとアコーステックっぽい曲だったので,元の曲の雰囲気を生かしながら,アコギとブルース・ハープのみでいい感じに山口洋が歌っています。シンプルに聞こえながら,ちっともシンプルでないコードを淡々とカッティングするアコギがカッコイイです。
 3曲目の“明日のために靴を磨こう”はStrukes Backのバージョンを更にゆっくりとしたフィンガリングのアコギで始まり,これもまた淡々とかギターカッティングと淡々とした山口洋のヴォーカルが入っています。ここでもラストでは虫の音が入っていて,曲の雰囲気を更にモノクロにしています。
 4曲目の“SWEET HEART/SHE'S HURT”はアルバムではかなりロケンロールなアレンジなんですが,やはり淡々とした弾き語りヴァージョンになっています。どちらかというと私が酒に酔ってこの曲の弾き語りをしたときもこんな感じでやっていたような気がします(が,私はこんなにギターは上手くないので,比べることが失礼なのですが,あくまでも雰囲気がということですので。)。この曲の一番すごいと思ったのは,本当に偶然なんでしょうけど,最後に「Baby,SWEET HEART」と入っていくところで本当にいいタイミングで雷が鳴るんですよね。すごい偶然なんでしょう(というか狙ってできるものではないでしょうし。)けど,すごくカッコイイです。
 5曲目の“I HAVE NO TIME”はアコギ1本で山口洋がロケンロールしています。カッコイイです。なんてったって,弾き語りで1人しかいないのに,最初にアコギーをジャラ〜ンと弾いた後に「1,2,3,4」と自分で自分にカウントしてしまうところもなんともイナたくていい感じです。多分,ロケンロールとは演ってる側の心の持ちようなんでしょうね。
 6曲目の“CARRY ON”はオフマイクなアコピにアコギ,ブルースハープという構成ですが,元々アルバムでもアコピ中心のアレンジだったので全く違和感はないですね。むしろ,モコモコのオフマイクのアコピの音と新鮮だったりします。アコピの弾き語りをしながらブルース・ハープを吹いて,後で少しアコギをダビングしたのでしょうかね。
 7曲目の“ノーウェアマン”もアコギ1本に淡々とした山口洋のヴォーカルが入っていて,アルバムでも淡々と歌っているのですが,アコギ1本で歌うことによって,さらに淡々としか感じが増幅されています。そのうちコピーして自分で歌ってみたいバージョンですよね,私的には。
 8曲目の“ガールフレンド”はかなりアルバムとは異なる趣で,アルバムでは細海魚のアレンジの関係もあるのでしょうが,浮遊感のあるアレンジだったのですが,弾き語りバージョンではどちらかといえばアコギのリズムが立っていて,静かに曲の流れを引っ張るアコギにブルース・ハープや山口洋のヴォーカルが乗っかるという感じですかね。
 9曲目の“トーキョー・シティ・ヒエラルキー”はアルバムでは割と軽めのアレンジだったのですが,逆にアコギ1本であるが故にリズムが立って,ちょっと重たい感じになっているのは面白いなと思いました。というか,この曲をアコギ1本で歌うのは大変というか難しいと思うのですが,それをサラっと演っている山口洋はやっぱりすごいなぁ・・・と思ってしまいましたです。
 10曲目の“愚か者の舟”なんですけど,アコギとブルース・ハープのイントロにやられてしまったです。はっきり言って,個人的にはアルバムバージョンよりもアコギ弾き語りバージョンの方がグッと来てしまうのは,私がきっとアコギで弾き語りをしていたからなんでしょうかね。割と感情を入れて歌う歌なんですけど,その歌詞に沿った感情に寄り添うようにアコギの弾き方に緩急があって,弾き語りならではのダイナミクスがものすごく現れていると思うんですけどね,私は。
 11曲目の“オリオンへの道”も弾き語りならではのダイナミクスが感じられるナンバーなんですけど,この曲はもう1本アコギをダビングして左右にアコギを振り分けています。なぜにこの曲だけアコギを1本足したのかは私には分かりませんが,実質的なラストナンバーとして,アコギ2本の絡むが非常に曲を盛り上げていることだけは間違いないので,これはこれでいいんだろうと思いますです。はい。しかし,こうやってシミジミ聴くと,この曲も良い曲だなぁ・・・と思ってしまったです。特にブルース・ハープとアコギ2本が絡むラストは美しいとしか言いようがないです。
 ラストナンバーの“THE LAKES OF PONTCHATRAIN”は虫の音から始まるトラッド(多分,アイリッシュ)なんですけど,フィンガリングの非常にキレイな曲です。しかし,このアルバムをリピートにして聴いていると,この曲が虫の音と共に終わり,また虫の音で始まる1曲目の“STILL BURNING”へ繋がっていくとエンドレスのように感じてしまうんですよね。そういう意味では家で一杯やりながらウダウダとこのアルバムを聞くのが私的には正解なんでしょうね。

 で,話は変わるのですが,昨日,100円ショップに行ったら,プラスチックの板を自分でカットして仕切りを作れるものが売っていて,これを見て,ウエストバッグと小さいショルダーバッグの仕切りに使えると思ったので,買ったところ,大成功でしたよ。小さいショルダーバッグの方は仕切りよりもすぐに型が崩れるので,中にフレーム的に入れてやったところ,型が崩れなくなりましたし,ウエストバッグの方はエピフォンの本当に袋にしかなっていないウエストバッグだったので,これまでは100円ショップで買った小さい袋のようなケースを2つ入れていたのですが,あんまり役に立たなくてどうしたもんかなぁ・・・と思っていたのですが,今回,この仕切りで3分割してタバコと財布とMUVOがきちんと整理していれられるようになったので,何かすごくいい感じなったです。900円とはいえ,デザイン的には好きなウエストバッグ(エピフォンのなので,多分ソフトケースに使っている材質で,形がギターのボディ型)なので,これでこれからも使う気持ちになりましたです。今後はJornadaを持ち歩かないときには基本的にこのウエストバッグで出歩こうかしら。これなら小さいし楽だしね。