ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

禁じられた生きがい/岡村靖幸


 9月になったというに暑い・・・やはり近づいている台風の影響なのかしらと思いつつ,まぁ,こんなもんだよねと思ってもみたりする。
 まぁ,冷房のない部屋で扇風機を回しながら,ミニタワー側PCの前に座っているんだから,そもそも涼しいわけはないよね。しかし,このパソコンにもとうとうグラボを増設してしまったですよ。先週はそのセッティング(特にDVDを見ると画質がヘロヘロだったにつき)に手こずったけど,セッティングが済めば,快適に動いています。特にメモリー不足で画像がカクカクすることが少なくなったので,いい感じですな。このパソコンのこともそのうち書かないときいけないよなぁ・・・

 というわけで,今回は前回紹介した“家庭教師”の発売から5年後に発売された“禁じられた生きがい”を御紹介したいと思います。
 このアルバムは,“家庭教師”の後,引きこもってしまった岡村ちゃんが5年ぶりに発売したアルバムなんですけど,全9曲中,3曲が既発表曲であったため,結構,不評だったりするんだけど,私的にはシングルを買わない(その後,更に岡村ちゃんが引きこもってしまってからは買うようになったけど)ので,結構満足しましたけどね。
 1曲目の“あばれ太鼓”は(多分,岡村ちゃんの)ギターが大暴れするインストナンバーで,ところどころで聞こえる太鼓の音よりも大暴れするギターの方が目立っているので,個人的には「あばれギター」でもよかったんでないかいという気もします。
 2曲目の“青年14歳”は岡村ちゃんの歌詞が暴走しまくるファンクナンバーで,「野蛮でノーパンで冗談で暮れる,青年14歳」だなんて岡村ちゃんにしか書けない歌詞だね。切ない中にも馬鹿さが爆発というか。5年間のブランクは「歌詞が書けない」ってことらしいって雑誌のインタビューで呼んだんだけど,悩んで“家庭教師“の頃とは趣の変わった歌詞になっていると私的には思うんですけどね。
 3曲目の“クロロフォル・ラブ」は個人的には“Me-imi”的かなっと私は思うんですけどね。トータルとしての歌詞の意味はないんだけど,リズムを重視したバックトラックに韻を踏んだ言葉が羅列されるって感じですね。個人的にはちょっといまいちかもしれない。
 4曲目は“ターザン・ボーイ”で,これはシングルが先行発売されていたのですが,当然,私はシングルは買っていなかったので,このアルバムで初めて聴いたんですけどね。しかし「いっつもオール4か5で,せっかく法学部に受かっても,東京じゃ家など建てれない,バカ高い,そんならジャングルランド」っていうフレーズがあるんですけど,ちょっと対象が大人になった感じがしますね。
 5曲目の“妻になってよ”ははっきり言って名曲ですよ,これは。だって「20代の真ん中じゃ手軽な恋ができない。妻になってよ,別れて解ったんだ」だなんてなかなか歌えないですよ。特に「若かろうが,そうでなかろうが,人は変われない。大人になって女の様に泣くとは思わなかった」だなんて泣かせるよね。この歳になってもあんまり成長していない私としてはね。
 6曲目は,これもシングルで既に発表されていた“パラシュート★ガール”ですが,これも歌詞はちょっと私的には好みではないかなぁ。でも,ひょっとして「「一生,30代,いらない」コーナーに突っ込んだスターは,まだ今実際10代,そうじゃん,ギターなんてモウレツさ」って歌詞のスターって誰なんだろうね。私的にはマーク・ボランかなぁって思ったんだけど,ボランは10代では死ななかったしね。
 7曲目の“どぉしたらいいんだろう”は”どうなっちゃってんだよ”とは全然違う曲です。打ち込みファンクなところは“どうなっちゃってんだよ”と同じですが,切迫感はないし,「どぉしたらいいんだろう」と最後まで,モヤモヤした岡村ちゃんのままで終わってしまうという感じですかね。
 8曲目の“Peach X'mas”は昔,NHKのJust Pop Upっていう番組のクリスマススペシャルでやったものを正規にレコーディングしたものですね。歌詞的には独身時代のクリスマス前に毎年聴いていただろうと思われる曲ですね。「街じゅうのおしゃれなネオンやディスコ,大事なことはそんなんじゃない。あんなのは寂しさ誤魔化すために誰かが作った物」だなんて,これも泣かせるよね。はっきり言って,そういう頃の自分を思い出して,ちょっと切なくなったりして。
 で,ラストナンバーは復活シングルとなった“チャームポイント”で,当時の世相(ヘアヌード,テレクラ,ポケベル,ファミレス,ホラー映画)を満載に盛り込みながら,「だからチャームポイント全部調査したい。全部網羅したい」ていう歌詞は最高に格好良かった。こんな時代でも,あんな奴でも,チャームポイントは必ずどこかにあるはずだからっていうのは,下手な(いわゆる)頑張れソングなんかの100倍は元気がもらえるのではないかい?

 で,この後,岡村ちゃんが完全復活するのは,約9年後っていうんだから,自分で言うのも何だけど,岡村ちゃんのファンは自虐的なのかしら?(でも,岡村ちゃんトリビュート(出来はいまいちでしたけど)のタイトルになった「誰も君の代わりになれやしない」っていう言葉のとおり,誰も岡村ちゃんの代わりになれなかったからだろうとは思うんですけどね。)