ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

HAPPENINGS/BAHO


 なんか,やっと朝夕は涼しくなったので,過ごしやすくなったかなぁ。で,今はお盆で周りに人も車もいないので,それも余計,涼しさ度をアップしているのかもしれないな。

 てなことを書きながら,今回は結構さわやか系のアルバムを紹介したいなと思います。
 BAHOは,あのCHARと石田長生の2人によるアコギユニットです。アコギユニットというと,ゴンチチが昔から有名なので,BAHOもそんな感じ(きれいなギターインスト系)かと思われる方もいるかもしれませんが,この2人が組んで,そんな音になるわけもなく,やっぱりコテコテのロック系の音ですね。
 
 で,このアルバムはライブ盤となっていて,随所にトークも挿入されているのですが,これが本当に面白い(本編は当然音楽ですけど。)。例えばゲストに金子マリが来て,“TIME AFTER TIME”(シンディ・ローパーのヒット曲のカバー)を歌う前のトークでは,金子マリを徹底的にイジリ倒して,金子マリを大笑いさせ,挙げ句の果てに「なんだ,マリ,陰気だなぁ。それじゃあカルメン・マキだって。」とか「俺ら,マリさえ笑えばいいんだ。今度は,チケット代高くして,客の数を減らして,マリを笑わせるためだけにライヴをやろう。」とか本当に面白いです(しかし,トータルタイム54分15曲のアルバムで,トークが5曲分ってどういうことなんでしょうね。まったく)。

 しかし,トークだけが面白いわけではなく,MAC清水の打ち込みも多少はあるのですが,本当にこれが2台のギターだけでという音で,はっきり言って,アコギが好きで,ロックが好きな人には絶対に聴いてほしいですね。実質1曲目の“HAPPINESS”から,2台のアコギによるロックが全開で(冒頭の「石田長生最大のヒット曲をお送りしよう。」には苦笑したけど。),石田長生のリードも決まりまくっていて,本当に最高です。
 しかし,何と言っても,このアルバムでの聞き所は7曲目の“DIAMOND HEAD”(ベンチャーズのヒット曲ですね。)を2台のアコギだけでやってるんだけど,途中で,同じキーのいろいろな曲にチェンジ(“トロイカ”に始まり,“ロシア民謡(タイトル忘れた),“蒲田行進曲”,“小さい秋見つけた”,“越前ガニルンバ(なんやそれ!)”,最後は石田長生の「俺,内気やねん。」の一言の後の“SMOKE ON THE WATER”)しまくって,本当にこんなのありって感じです。この1曲だけでもこのアルバムを聴く価値はあると思いますね。

 また,ジャケット及び内ジャケットをあの“江口寿史”が担当していて,ジャケ内の4つの4コママンガも最高です(ちなみに3つめの石田長生の呆が,女性を「ワイのギターや。ええ音するでぇ〜」みたいな感じで弾いているマンガがあるのですが,これは,本当にギター弾きの願望というか,理想というか,そういうものが現れていて,笑ってしまいました。江口寿史ファンならば,これを見るだけでも,このアルバムを買う価値はあるのでは?
 でも,主役はやっぱり,CHARと石田長生のギターだから,そっちをメインにしてもらえれば嬉しいですけど,このアルバムは1992年に江戸屋(CHARの自主レーベル)から出されたものなので,探すのは結構大変かもしれないです。すいません。