なんか春だっていうのに,天気が悪い日が続いて,あんまり自転車に乗って仕事に行けていないのですが,まぁ,歩いてもたかが30分なので,まぁいいんですけどね。で,ふと思ったのが,これまでは新幹線+徒歩通勤だったので,別に黒っぽい服を着ていてもそんなに危ないことはなかったのですが,やはり自転車となると,黒っぽい服(実際,今の時期は黒のフード付きのウインドブレーカーを愛用してる。)で自動車にぶつけられても困るしなぁ・・・と思い,近所のウニクロも入っているショッピングセンターに行ってみたのですが,う〜ん,あんまりパッとしないよなぁ・・・という感じで,どうしたもんかなぁと思っていたのですが,よく考えると服の方ではなくて,どうせデイバッグで通勤しているんだから,そっちに反射材を貼り付ければいいんでないかい?というわけで,学用品コーナーに行ったら,ありましたですよ,反射材が。2枚で300円ぐらいだったので,新たに服を買うよりも安上がりだし,デイバッグに付けていれば,冬に革ジャンを着ても問題ないしということで,デイバッグの2本の肩ひもの同じところで,前からよく見える位置に貼りましたです。なんか小学生のランドセルみたいになってしまった感もないではないですが,まぁいいか(ちなみに後方については,デイバッグそのものが光沢感のある赤で,そもそも目立つんですよね。)。どうしてカスタマイズしないと気が済まないんでしょうかね,私は。
で,今回は,私の大好きなうつみようこの新しいアルバム“ADULT NOIZE”が発売され,アマゾンからサクッと届いたので,それを取り上げたいと思いますです。うつみようことYOKOLOKO BANDは2枚目の“ANTiWAVE”からキーボードの奥野真哉,ドラムのクハラカズユキ,ベースのグレートマエカワ,ギターの竹安堅一のメンバーで固定され,前作の“Rockability”発売から2年経って,今回の“ADULT NOIZE”が発売になりました。前作は結構英語詩比率が多くて,一緒に口ずさみたい私としてはちょっと残念(もちろん,音は大好きなんですけどね。)感もありましたが,今回のアルバムは基本的には日本語詩で一緒に口ずさみ感も高く非常に気に入っています。で,前作は英語詩比率が高かったこともあり,結構洋楽テイストが高かったような印象でしたが,今回のアルバムの個人的な印象はイイ感じの歌謡曲テイストだと思っています。歌謡曲テイストについては,うつみようこがSOUL FLOWER UNIONに在籍していたとき,笠置シヅ子のジャングル・ブギをカバーしていて,カッコイイし,やられたという感じだったので,今回も全く違和感がありませんでした。
1曲目の“PUBLIC PRIVACY”はミディアムテンポのポップなロケンロールなんですけど,奥野真哉のキーボードと竹安堅一のギターがフワフワとしたリフを刻みながら,サビの「PUBLIC PRIVACY is no secret」まで突っ走ってくれる曲です。ちょっとペナペナしたイナタイ音がカッコイイです。というか,1曲目からうつみようこ節全開でごさいますですよ。
2曲目の“わるいブルース”は,タイトルどおりブルースなんですけど,コテコテのブルースというよりも,歌謡ブルースチックで私的にはものすごく好きな曲です。「ダメな毎日ブルース」ってうつみようこに歌われると,そのとおりでございますですよと思ってしまいますです。で,この曲の奥野真哉のアコピがイイ感じですし,間奏の竹安堅一のギターソロも非常にカッコイイので,これらも聞き所だと思いますです。
3曲目の“FOUNTAIN”はミディアムテンポのバラードっぽい感じで始まるのですが,1コーラスが終わったところで,YOKOLOKO BANDの皆様が盛り上げまくってくれて,うつみようこのヴォーカルとこれでもかというくらい絡みまくっていて非常にカッコイイです。本当,こういう曲を聴くと,バンドの音に全く負けないうつみようこのヴォーカルの素晴らしさを思いっきり感じてしまいましたです。
4曲目の“あかい糸あそび”はタイトルからして静かなバラードっぽい曲なのかな?と思っていたら,これが大間違いで,早いビートの歌謡曲っぽいレゲエ(こういうのをスカっていうんですか?)でした。この曲ではクハラカズユキのドラムとグレートマエカワのリズム体が本当にカッコイイビートを叩き出していて,軽快で気持ちいい曲になっています。
5曲目の“しのゆび”は,フォークロックっぽい感じの曲で,アコギのカッティングが気持ちいい,うつみようこらしい微妙なラヴソングになっています。しかし,「間違いがあったとしても,気にしない,見過ごすあんたを眺めながら,今の社会が見えた気がして怖かった」なんていう言葉をサラッと唄ってしまうところにうつみようこの凄さを感じてしまったです。しかし,間奏の奥野真哉のエレピのフレーズや竹安堅一のギターソロに懐かしさや歌謡曲っぽさを感じてしまう私なんですけどね。
6曲目の“Innocency”はイントロのドアーズのような奥野真哉のエレピの音と,クハラカズユキのズンドコしたドラムにいきなりやられてしまったのですが,このままいくのかと思ったら,深めのリバーブがかかったうつみようこのヴォイスが70年代洋楽のあの雰囲気を醸し出していて,私的にはメチャ好きな感じに仕上がっています。
7曲目の“I DON'T KNOW”はパワーポップっていう感じのスピーディーなロケンロールナンバーになっています。しかし,YOKOLOKO BANDのメンバーのバックコーラスを聴いて,何となくフィンガー5を思い出してしまった私は変なんでしょうかね。個人的には70年代のロック風味な歌謡曲を更にスピードアップした感じに聞こえたんですけどね。それもまたよしで。
8曲目は多雨取る・チューンの“アダルトノイズ”ですが,いや〜はっきり言って,PUNKです。歌詞カードには簡単な英語詩が6行あるだけなんですけど,歌詞カードに載っていない言葉をうつみようこがシャウトしまくるったらありゃしないです。えぇ,敢えて聞き取って書くようなゲスなことはしないですよ。聴いて感じて,いただきたいです,本当に。しかし,凄いですよ,本当にこの曲は。ちょっと初期のTHE NEWEST MODELを感じたりして。
9曲目の“40”はうつみようこなりの40歳の心情を唄った唄なんだと思うんですけど,暗くならずに,思いっきりポップで,モータウンっぽいベースラインが思わず踊り出さずにはいられない曲になっています。竹安堅一のギターのカッティングも非常に気持ちいいです。「自分の姿を鏡でのぞくと,年と同じだけのリアルな顔。去年まで落ち込んでため息もついた。今はこんな顔も好き。」というリアルでかつ私にとってもガンガン響いてくる歌詞がたまらないですね。
ラストナンバーの“このよのくず星”なんですけど,まずタイトルにやられてしまったですよ,私は。なんてたって「くず星」ですよ,「くず星」。で,イントロのザックリとしたエレクトリックギターのカッティングから始まり,ミディアムテンポのバンドサウンドでリアルで重たい歌詞をうつみようこが歌っています。ぜひ,この曲は同年代の女性に聴いて欲しいですね。「顔のない男が近づいて,愛のささやきをしてくれた。顔のない男がやってきて,そっと私を抱き寄せた。」という歌詞は,リアルに寂しすぎるんですけど。でも,そう歌ううつみようこも,そしてそれを聴いている私も「このよのくず星」なんですよね。エンディングのうつみようこのハミングは凄すぎますです。はっきり言います,聴くしかないですよ,聴いて欲しいです。
しかし,昨日は昨日はちょっと仕事が片付かなくて,11時過ぎまでシコシコと仕事をしていたのですが,やっぱり自転車通勤だといいですねぇ。新幹線通勤だとそんな時間だと泊まるしかないもんなぁ。自転車だからサクッと15分ぐらいで帰れるし,途中で24時間営業のスーパーで缶ビールとつまみ(久しぶりに刺身こんにゃくを買ってしまったです。)を買って帰れるし。で,昨日は,職場の近くで夕食を食べたのですが,どこで食べようかと思ったら,牛丼屋が近くにあったので,そこでお手軽にすませましたが,やっぱ仕事の途中で食事をするのはこの程度がいいですね。すこしきちんとしたところだと,ついビールを1本頼んでしまいたくなるもんなぁ。昨日ですか?もちろん,牛丼とみそ汁だけで仕事に戻ったですよ。