ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

camp pangaea/SOUL FLOWER UNION


 しかし,寒いよねぇなどと言いながら,やっぱりこの間の3連休は月曜日にきっちり70キロほど走らせてもらったんですけどね。ということは足の方は大丈夫なの?ということなんですが,やっぱり足は痛いんですよね。でも,まぁ痛いのは左足の側面なのでペダルを回すのに支障は全くないので,問題ないんですけどね。
 とはいえ,やはり歳なので,体は大事にしなければいけないだろうということで,土曜日は掃除をした以外は大人しくしていましたし,なんと翌日の日曜日は私的には本当に久しぶりに新聞を玄関外に取りに出た以外は,一歩も家から出ませんでした。いや〜なんか本当に日がな一日家でグダグダしているのも本当に久しぶりだったのですが,坂本龍一の音楽の学校をパソコンのワンセグで録画していたので,ゆっくりと見させてもらいましたです。ジャズ編は山下洋輔のコメントが本当にイカしていて面白かったのですが,ベース&ドラム編でせっかく細野晴臣高橋幸宏が出ているのに,私的には少しいまいちだったのが残念でしたです。まぁNHK教育の番組なので,あんまり無茶なことをやってもなぁという気もするので,そんなもんなんでしょうかね。
 
 などとグダグダと前振りを書いてしまいましたが,今回は,昨年の12月に発売されたSOUL FLOWER UNIONのアルバム“camp pangaea”を紹介したいと思います。アルバムとしては2年振りになるのですが,その間,定期的にマキシシングル(というよりも,昔の感覚だとまさしくアルバムの分量なんですけど。)を発売していたので,あんまり久しぶりという感じはしないのですが,マキシシングルと異なり全曲スタジオテイクなので,バンド以外の音も入っていて楽しみなんですよね。そういう楽しみもできるのがSOUL FLOWERらしいと言えばらしいのですが。
 というわけで1曲目の“panthalassa”で始まるのですが,奥野真哉の頭のアコピの叩きつけるような音がカッコヨシな非常に短いインストナンバーで,そこから2曲目の“ホップ・ステップ・肉離れ”という曲に繋がるのですが,小気味よいテンポのリズムに絡みつくフィドルの音がアイリッシュトラッドっぽい感じもあるのですが,中川敬の唄うメロディーは非常に日本的で,そこにお囃子が加わり,まさにSOUL FLOWER UNIONお得意のナンバーになっています。「終わりの季節だ始めよう。今日という名の別の日に。開いた口が塞がらないから悲喜交々唄にする。」という最初の歌詞からなんか心を持って行かれてしまってしまいましたです。
 3曲目の“ダンスは機会均等”という曲は,タイトルからするとなんかファンクっぽいのが来るのかしらと思っていると,思いっきり音頭っぽいリズムで始まり,あぁ奥野真哉・・・という感じのキーボードの音が鳴り響き,レゲエっぽい感じになり,サビの「Oh Yo ダンスは機会均等」のところでは思いっきり音頭っぽいメロディーになり,ヤヒロトモヒロのパーカッションも鳴り響くよという感じで,ファンクではありませんが,これもある意味,正しい横ノリのダンスチューンでございます。唄うこと,踊ること,生きることの機会は均等であること(現実には均等でないため,均等であるべきと言いたいんでしょうけど。)を「ダンスは機会均等」という一言に集約してしまう中川敬のセンスには脱帽してしまいました。
 4曲目の“死ぬまで生きろ !”という曲は,既にマキシシングルで発表されていますが,中川敬がスティールドラムの気持ちよい音をバックに「死亡率100パーセント。生きるとはそういうこと。」と当たり前なんだけど,ヘヴィーなテーマをサラッと唄ってくれている曲です。本当,「死ぬまで生きる」だけなんだよねぇ。というか,40歳を過ぎると死ぬことも含めて生きるということをそろそろ考えないといけない年代ですしね。そういう意味では歳を取ったなぁなどと思ったりもしますが。
 5曲目の“死んだあのコ”という曲は,奥野真哉の衣装的なコードワークのアコピで始まるナンバーで,しっとりと中川敬が唄ってくれています。サビの「交差点,つむじ風。死んだあのコを思い出している」という歌詞と「遠ざかる心の痛み。風を着こなして歩き出すときだろう。」という歌詞は深いなぁと思ってしまいました。この曲についてはあまり多くを語るより,ぜひ多くの人に聴いていただければと思いますです。個人的には3拍子のリズムなところも,もの凄くお気に入りな曲です。
 6曲目の“再生の鐘が鳴る”という曲は,これも静かな曲なんですが,だけど力強いところもあって,多分,アレンジもメロディーも静かなんですが,常に鳴っているスネアのロールがマーチっぽいのがその原因では思うのですけどね。しかし,“死ぬまで生きろ!”,“死んだあのコ“,“再生の鐘が鳴る”の3曲の流れは,このアルバムの中でも最高の流れになっていると思いましたです。
 7曲目の“aqua vite”という曲は,既にマキシシングルで発表されていますが,「孤独の闇の底でいのちの水を浴びる」とこの曲にも生きることに関する言葉が出てきているので,今回のアルバムのテーマは「生きること(そしてその反対の死ぬことも含めて)」なのかなぁなどとぼんやりと思ってみたりします。
 8曲目の“道々の者”という曲は,奥野真哉の繰り返されるアコピのメロディーラインが印象的なインストなんですが,途中の高木克(多分)のスライドギターやブラック・ボトム・ブラスバンドのミュートトランペットの音色がこれまたイイ感じを醸し出してくれています。
 9曲目の“太陽がいっぱい”という曲は,タイトルどおり思いっきりラテンな曲なんですが,歌詞は相変わらず中川敬節でよく聴くと(よく聴かなくても)重たい言葉がてんこ盛りになっているのですが,軽快なメロディーに騙されているのか,それとも中川敬の歌詞に慣れてしまったのか,どちらかなんでしょうけど,個人的には後者の可能性が高いなぁと思ってしまいましたです。それと何となくなんですが,NEWEST MODELの“独り善がりの風”をちょっと思い出すメロディーラインだなぁなどと思ってしまいましたです。
 10曲目の“pangaea”という曲は,まさかのSOUL FLOWER UNIONのグラムというか,もろT.REXなんですけどっていうアレンジの曲です。私的にはT.REXは神のようなバンドですので,こういう展開も全く問題ないのですが,そういえば,本当に初期のNEWEST MODEL時代にはT.REXのカバーの演っていたんだよなぁなどと思い出しつつ,ホーンの絡み方なんか,もう,正にT.REXっていう感じでうれしくなってしまいましたです。しかし,サビの「ナクバは続いている」のところが歌詞カードを読む前は「ラクダは続いている」という風に聞こえてしまい,ラクダは続くとはなんぞや?SOUL FLOWERでラクダといえば奥野真哉,そうか奥野真哉はこれからもSOUL FLOWER UNIONで頑張るということなのかしら?などとアホなことを思ってしまった私でございます。
 11曲目の“千の名前を持つ女”という曲は,非常になめらかな,これもどちらかといえばラテン系のリズムの曲です。南の島のラヴストーリー的な映画の挿入歌を思い起こさせるような歌詞に,SOUL FLOWER UNIONがそんな映画の挿入歌を担当することなんてないよなぁと思いつつ,そういうことがあっても良いかもね,NHKみんなのうたにも取り上げられたしなぁなどと思いつつ,どこかの映画監督さん,どうですか?などと勝手にプロモーションしたりして。
 12曲目の“スモッグの底”という曲は,タイトルと歌詞の内容から私が勝手に推測するに,歳を取った工場労働者が自分の死が近いことを知って,自分の人生を振り返っている内容なのかなぁなどと思ってしまいましたが,私は工場では働いてはいないのですが,なんとなくこういう気持ちは分かるので,やはり歳を取ったのかなぁとシミジミと思ってしまいましたです。
 13曲目の“ルーシーの子どもたち”という曲は,既にマキシシングルで発表されていますが,あいかわらずのポップでラテンなご機嫌なナンバーになっていますです。誰もが直立二足歩行のルーシーの子供に過ぎないという中川敬流の水平宣言ではないかと思っていますです。しかし,間奏の赤木りえのフルートソロがやっぱカッコイイなぁと思いました。
 14曲目の“続・死ぬまで生きろ !”という曲は,“死ぬまで生きろ!」のショートバージョンですが,サビの部分が繰り返されるのですが,やはり「生きること(生きていくこと)」が今回のアルバムの柱になっているんだなぁと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“移動遊園地の夜”という曲は,これもまた奥野真哉のアコピの演奏が素晴らしいなぁと思ってしまう曲なんですけど,アルバム全体として,ゴチャゴチャと音を詰め込むのではなく,1つ1つの楽器の音を大事にするミックスにしているなぁと思ってしまいました。歌詞も抽象的な言葉を用いて,聴く方の想像力にお任せしますよという感じの歌詞で勝手に想像力をたくましくさせていただきましたです。
 アルバム全体としてはハードなロケンロールナンバーやいかにもノリノリのナンバーはすっかり身を潜めてしまっているのですが,逆に静かに踊る(少し分かりにくいかもしれませんが。)感じの曲が増えていて,私もそうですがSOUL FLOWER UNIONの皆さんもそれなりに歳を取ったということなんでしょうかねぇ。しかし,アルバムをリピートで聴くと,ラストのの“移動遊園地の夜”から1曲目の“panthalassa”が非常にきれいに繋がって,エンドレスになってしまうのもすごいなぁと思ってしまいましたです。

 などと,グダグダをブログネタを書いていると,天気予報で今日の夕方から私の住んでいる地方都市は雪が降り始め,明日の日曜日は雪が積もっているということだったのですが,窓の外では雪が降り始めましたですよ。このままだと本当に明日の朝には雪が積もっているなぁということは,明日はプレトレで走るのは無理っぽいなぁ。午後になれば雪が溶けるかもしれないけれど,影になっているところは危険がいっぱいだし,タダでさえ寒いのに,下手に濡れると風邪をひくか,ひかなくても非常に辛い状態で走ることになるので,足もまだきちんと治っていないし,明日もやっぱり家で大人しくしておくしかないのかなぁなどと,ちょっと残念な気持ちでございますが,まぁ冬なので少しは雪も降らないとなと思いつつ,月曜日になってもまだ雪が積もっているとダイヤが乱れてしまうかも?とちょっと不安が頭をよぎってしまいましたです。