ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

NOWADAYS/花田裕之


 そろそろ,マンガとかアニメとかの話も書こうかなぁと思っていたのですが,たまたま暇つぶしに立ち寄ったタワーレコードでカッコイイアルバムを見つけたので,今回はそのアルバムを書きたいなと思います。

 今年はTHE ROOSTERSも再結成し,何かと忙しい花田裕之ですが,こんなタイミングでソロアルバムを出すとは思っていませんでした。その前に出たROCK'NROLL GYPSIESが結構,ゴリゴリのロックンロールだったので,今回のソロ(というよりも花田裕之バンド)もそんな感じかと思っていたら,肩の力の抜けたROCK'NROLLで(というよりもいわゆるフォークロックっぽい音で),暑い夏にゴリゴリのロックもいいけど,こんな感じもいいよねって感じです。

 で,1曲目の“手紙でもくれ-enter ver-なんて,レコードのノイズがSEで入っていて,なんとなく,一昔前に戻ったような気持ちになってしまいました。実際,音も,さっきはフォークロックっぽいと書いたけど,全体的なテイストは70'Sって感じでしょうか。でも,実際にあの頃を知っている世代(またはあの頃を少し後から追いかけた世代)としては,新鮮というよりもなつかしさであり,今時のバンドではなく,いろいろな音を出してきた花田裕之がこの音を出すと,自分にとっては嫌みがなく(要するに,今時のバンドがこういう音を敢えて出すと,70年代の切り売りされているみたいで嫌なんですよね。),そのまま花田裕之バンドの出す音と花田裕之の言葉に浸かってしまいました。

 歌詞の方も「遠くの場所に何かありそうだと,足元も見ず浮かれていたのさ(“freewheelin'”)」とか,「時が経つごとに置き場のない気持ちは,どうすることもできずにため息に変わってく(“月が見ていた”)」とか,「とても疲れたのさ,眠ってしまいそう。でも音楽は消さないで(“way out”)」とか「人もまばらなホール,流れるブルースが物足りないと店を出た若い二人。今じゃ好きだぜブルースが。思い出したら手紙でもくれ(“手紙でもくれ”)」とか,この歳になったから書ける,この歳になったから染みる,そんなフレーズが満載で,たまんないですね(むしろ,20歳そこらで,これはイイ!とか言うヤツがいたら信用できないですね,私は。)。

 音的には花田裕之のアコギとエレキを中心に,ベースとドラムが包み込むようにバッキングするという感じで,どちらかと言えばスカスカな感じですが,それが全体の雰囲気と相まって,非常にイイ感じになってます。
 先週書いた,BAHOの2人(CHARと石田長生)もギタリストですけど,花田裕之はギタリストなんだけど,本当に音数が少なし,メチャクチャ早弾きするとか,いわゆるテクニック重視のギタリストじゃないんだけど,花田裕之がこのフレーズを弾くからカッコいいとしかいえないフレーズばかりで,こればっかりは聴いてもらわないと分からないと思います(したがって,いわゆる“超絶ギター”とか“ハードなロックンロール”が好きな人には,このアルバムはオススメではありません。)。
 なんか,このアルバムを聴いていると,「あ〜こういうやり方もあるんだなぁ・・・」と本当に感じてしまいました。

 しかし,最近思うのは,私の好きなアーティストがどんどんメジャーレーベルから離れてしまっているなぁ(しかし,インディーレーベルで好きなようにやってもらえれば,それはそれで嬉しいけど。)ということです。これを読んだ知り合いからも,「コメントを付けたいけど,マニアック(またはマイナー)すぎて,コメントが付けられない。」って言われちゃったしなぁ。
 でも,まぁ,好きなものはしょうがないので,相変わらずの内容しか書けないなぁ(というよりも,仕事でないので,自由に書きたいしな。),読んでいる人(知り合い以外にいればだけど)には悪いけどね。