ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Same Old BackBeat/ROCK'N'ROLL GYPSIES


 しかし,先週末の土日にゆっくりできなかった関係で,先週は週明けから鼻水が出てしまって,「ちょっと疲れが溜まっちゃったかな?」と思っていたのですが,あれよあれよという間に,喉が痛くなったりして,これは風邪だなぁ・・・と思いつつ,まぁぼちぼち治るだろうと思っていたんですけど,咳とかが止まらなくなって,咳止めを飲んだら,その後はひたすら体が重たくて,どうしようもなかったですね。
 仕方がないので,一足先に届いたTHE GROOVERSのライヴアルバムをヘヴィローテーションしながら,何とか1週間を乗り切ったです。この土日は少し体を休めて,回復したいなぁ・・・

 で,今週はやっとROCK'N'ROLL GYPSIESのライヴアルバム“Same Old BackBeat”を紹介したいと思います。このアルバムは昨年の11月24日にLIQUIDROOM ebisuで行なわれたライヴを収録したもので,ROCK'N'ROLL GYPSIESの事務所が作成し,ライヴ会場とネット上で販売しているものです。私もよく知らなかったのですが,たまたま2ちゃんのROCK'N'ROLL GYPSIESのスレを見ていて知り,速効で購入しました。ROCK'N'ROLL GYPSIESのライヴ音源については,これまで発売されているオリジナルアルバムのおまけDVDで見た程度で,こんな感じかなぁ〜って思っていたのですが,今回のライヴアルバムを聴いて,やっぱスゴイ,ライヴカッコイイ!って思ってしまいましたです。
 残念ながらベースの井上富雄はいなくなり,元POTSHOTの市川勝也がサポートで入っていますが,まぁ,花田さんのヴォイスと下山さんのギターと池畑アニキのドラムがあれば,後は誰でも構わないかってな感じですけどね。
 1曲目のの“Frame Up Boogie”は池畑アニキのドラムロールから始まる,ロケンロールなインストナンバーです。中盤でも池畑アニキのドラムソロがあり,池畑ファンにとってはたまらない1曲目ではないでしょうか。あぁもちろん,(多分)下山さんのブルージーなソロギターもカッコイイですよ。
 で,次の2曲目は,すかさずザックリとしたギターのカッティングで“TRUCKIN'”が始まります。花田さんの少し投げやりなヴォーカルが非常にカッコイイです。間奏の下山さんのスライドギターも非常にカッコイイです。なんでこんなにロケンロールバンドなんでしょうか。
 3曲目も池畑アニキのカウントからすかさず“風の跡”が始まります。年は取ったけど相変わらずロケンロールな「満たされないから動いてる」っていうフレーズはROCK'N'ROLL GYPSIESならではだと思いますです。
 4曲目の“N.W.O.”は花田さんの「ギター,下山淳・・・」の紹介からリフが始まるナンバーでアルバムバージョンよりもテンポアップしていて,さらに格好良くなっています。「出口を見つけるつもりでここまできてみたが,嫌でも明日が来るなら,それまではNO WAY OUT・・・」とオリジナルの歌詞とは少し変えていますが,今はこういう気分なんでしょうし,これはこれでよいです。
 5曲目もノリノリのロケンロールナンバーの“LUCKY LOVE”で,しかもオリジナルよりもさらにテンポアップしていて,どうしようもなくロケンロールでございます。
 で,このままノリノリでいくのかと思いきや,6曲目は?に収録されていた私的には名曲の“Old Guitar”で,最初の「座って悪いけど・・」っていう花田さんがカワイイですな。で,いきなりのアコギのカッティングに心を奪われつつ,下山さんのアコギのリード(というよりもフィルイン)がオリジナルとは全然違うのですが,凄く決まっていてカッコイイです。池畑アニキも基本的なリズムキープに徹しつつ,曲のグルーヴ感を醸し出しています。激しいリズムでなくてもロケンロールできるのはこの曲が証明しているよなぁ。
 7曲目の“瞳”もしっとりナンバーで,下山さんが弾いているのはシタールっぽい音がしているけど,なんなんでしょうね。それは置いておいてもイイ曲です。
 8曲目はまたガラっと変わって,ちょっと(かなり)ダルな感じの下山さんヴォーカルの“Junk! Junk! Junk?”です。この曲はどちらかといえばリズム隊の音が立っていて,市川さんのキレのいいルート音を基本にしたベースラインがカッコイイです。簡素の下山さん(多分)のギターソロやブルースハープも非常にカッコイイです。「イラナイモノナンテナイサ!」そのとおりでございます。
 8曲目からはまた盛り上がりまくりで,まずは“NATURAL POWERED 1”で池畑アニキのドラムが炸裂し,それにハードなカッティングのギター2人が絡み,どうしようもなくロケンロールでございます。
 そして,10曲目の“NO TIME”は花田,下山のユニゾンギターリフから始まる怒濤のロケンロールナンバーです。こういう曲だと市川さんのパンキッシュなベースの音が非常にいいですね。
 さらに11曲目はちょっとギターのインターバルがあって,あのベースラインから始まる“只の夢”でございます。菊御大の歌詞もロケンロールでオリジナルではミキシングが個人的にはう〜ん・・・な感じだったのですが,ストレートな音で聴くといいですよね。「完全無欠なRock'nRoll Rider,そんなあだ名がついた夢を見た・・・」のが只の夢ですか?いかしてます。間奏の花田・下山のギターバトルの間に池畑アニキの怒濤のドラミングが入っていたりして,本当にたまらないです。
 12曲目は,もうこのまま突っ走ってという感じで?の1曲目の“LAZY SUN”でございます。花田さんが途中「灰色に染まった無情の世界で飽きもせずにバンド続けてる!」って歌うところはROCK'N'ROLL GYPSIESだからこそ歌えるフレーズだと思いますです。というよりも,最近の小僧バンドがこんなことを歌っても,フーン・・・って思うだけなんだけど,ロケンロールをただ演り続けてきたこのメンバーだからこそ重みも説得力もあるんですよね。
 13曲目は軽めのギターカッティングから始まる“光”ですが,シャッフル系のリズムにリフがビシビシ決まってめちゃカッコイイ曲です。こういう跳ね系リズムは池畑アニキのもんだよなぁ・・・と思いつつ,バンドマジックっていう奴を改めて感じてしまいましたです。「ゆっくりと目を開ける,白み始める東の空に。暮れてゆく人生を照らし出す光を見たのさ。」っていうサビの歌詞が本当に素晴らしいです。年を重ねたからこそ偽りのない言葉なんでしょうね。それとこの曲の最後は(多分)下山さんがギター弾きまくりながら最後はバンド全体でエンディングに突っ走っていく様が非常にカッコイイです。
 14曲目は?の1曲目のブギのリズムが最高な“MUDDY MAN”ですが,この曲は本当にマークボラン好きな私にとってはたまらない曲です。歌詞も「流れる世界へ転がりたいのさ,奴らの勝手なゲームに付き合う気はない。偽り野郎渦巻く街にさよなら。馬鹿げたゲームに俺を引き込まないでくれ。」なんてところは私的にも非常に同意でございます。組織で仕事はしているけど,気ままに生きたいんだよ・・・というか気ままにしか生きられないんだよ,きっと私も。
 15曲目はTHE ROOSTERZ時代の“再現出来ないジグソー・パズル”ですが,非常に80年代というかビートロック(笑)というかそういう感じの曲ですね。しかし,この曲を持ってTHE ROOSTERZはとうとう解散してしまったのですから,いわく付きの曲ではあるんですけどね。
 ラストナンバーもTHE ROOSTERZ時代の“PASSENGER”です。これも非常に80年代・・・な感じの曲です。こっちはエコバニ系というか当時流行っていたネオサイケ系というか。歌詞が格好若くて(最後に銃を取れ!とか),ちょっと今のROCK'N'ROLL GYPSIESでやるには(歌詞的には)辛いかも・・・という気が私はしないではありませんが,THE ROOSTERZに思い入れのある人には嬉しいんでしょうね。私的にはTHE ROOSTERS(orZ)のときにはそんなに聴いていないので,花田さん,えらい若い曲をやってるなぁ〜程度にしか思わないですけどね。ただ,同じ時代を生きていたから,曲の感じとか空気感は分かるんですけどね。
 
 しかし,このライヴアルバムは本当にいいですよ。?と?しか音源としては出ていないですけど,そのベスト的な選曲で,かつ音もノリもすごくいいので,本当にこういう本当のロケンロールがきちんと流通しないかなぁと思いますですよ。
 で,どうも売り切ったら再販はしない予定らしいので,欲しいっ!と思った人はすぐにROCK'N'ROLL GYPSIESのサイトへ行って通販申し込みをすることをオススメします。多分,手に入れなかったら後悔する人も多いんじゃないかなぁと思います。

 話は変わるけど,昨日もあんまりゆっくりできなかったので,掃除は午前中に済ませたから夕方ワイシャツのアイロンがけまでゆっくりしていようかな,今日こそは。