ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

THERE IS NO AUTHORITY BUT YOURSELF/CRASS


 今週は自宅に戻ってブログをアップしていますです。前回,自宅へ帰ったときはほとんど結婚式に時間を費やしてしまったので,バタバタしただけでしたが,今回はプレオの定期点検しか用事がないので,比較的まったりと自宅で過ごしていますです。で,今週のフルカワですが,いろいろありましたが,まあ充実していたかなぁという感じでございます。
 まず,日曜日ですが,天気が良かったので,これはパナモリで走るしかない!ということで,細い山道でセンターポールがある西方面コースを安全に攻略しなければということで,西方面山道コースを走らさせてもらいましたです。このコースは何が怖いって,大型トラックが走る一桁国道なのに,途中の山道が道が細い上,センターポールはあるわガードレールはあるわで逃げ道なしの部分が結構あるんですよねぇ。というわけで攻略法としては,センターポールがある部分はある程度限られるので,大型トラックをやり過ごしてからセンターポールがある部分を通過するという方法を採りましたです。往路は徐行や停止を交えて上手い具合に大型トラックをやり過ごしていたのですが,センターポールのない部分で,産廃のトラックがギリギリをかすめて行ったときには思わずバカヤローと思ってしまいましたですね。ギリギリを通過しているつもりでも,トラックが横を通れば巻き込み風でふらつくのだから,こっちは泣きたい気持ちになるし,もしこれで事故になったら,死亡事故ということで,トラックの方が酷い目に遭うと思うんですけどね。そんなこともありながらも往路はまあまあ楽しく45キロ強を走り,コンビニで休憩&補給をしてから復路を走ったのですが,復路のセンターポールがある部分を走っている途中で,なんと後ろに大型トラックが近づいてきているではありませんか。これはやばい!と思い,パナモリのペダルを踏む足に力を入れてスピードアップしたところまでは良かったのですが,急に踏み込んだせいか,右足のふくらはぎがつってしまいましたです。これはヤバイと思いつつも,なんとかセンターポールがある部分が終わり,大型トラックをやり過ごしたのですが,この時点でアパートまで残り30キロ強という距離で,休憩を入れて足を回復させた方が良いかな?とも思いましたが,ボチボチ走って足を回復させることを選択し,無事,アパートまで再度,ふくらはぎをつらせることなく,たどり着きましたです。この日の走行距離が往復で95キロでしたので,最近は結構,いいペースで走っているなぁと思ってしまいましたです。
 月曜日は淡々と仕事をし,火曜日はプレトレのブログで有名なbaohさんが単身赴任先の近場に来るという情報があったので,予めコンタクトを取り,仕事が終わってからプレオを走らせて会いに行きましたです。指定のファミレスが見つからなかったので,別のファミレスで会うことにし,初めてお会いしたbaohさんは「若い」というのが第一印象でした。ファミレスに着いたのが午後8時30分でしたので,1時間程度話したら帰ろうかなぁと思っていたのですが,話していると話が尽きなくて,結局2時間話し込んでしまいましたです。楽しい時間はあっという間だねぇと思いながらbaohさんと別れ,フルカワは一路アパートを目指すわけですが,これがやばい。アパートへ帰るまで山を越えないといけないのですが,道路照明なんてあるはずもなく真っ暗な上,雨が土砂降りで道が非常に見えにくい。救いは他に走っている自動車がいないので,ヤバイとおもったときにはきっちり徐行して,山道を登って行ったのですが,下りになると,今度は霧が出て,更に視界が悪化。これは本当にヤバイと思いましたが,後続車も対向車もほとんどいなかったので,なんとか無事に平地(というか盆地ですね。)までたどり着きましたです。しかし,コンスタントにプレオに乗っていますし,夜間,雨の中乗ることも結構コンスタントにあったりしますので,1年前よりは走れるようになったのではないかなぁと思っていますです。
 水曜日は飲み会があったのですが,状素に一次会で切り上げ,洗濯をし,木曜日と金曜日は淡々と仕事をして,昨日の夜,またプレオで自宅へ戻ってきましたです。正直,普段より80キロ程度余分に走っているので,自宅までガソリンが持つかなぁと思いましたが,無事ガソリンも持ちましたので,ホッとしましたです。

 さて,日常ネタはこの程度にして,今回も映像物なんですが,買ってはいたものの,中々レビューが欠けなかったDVD,CRASSの“THERE IS NO AUTHORITY BUT YOURSELF”を紹介したいと思いますです。DVDってどうしても映像も,言葉も,全てをじっくりと見てしまうので,気持ちの勢いがないと例え64分の作品でもレビューが書きにくいのですが,今回はなんとなく「そろそろ書かないとね。」という気持ちになったので,書きたいと思いますです。で,CRASSって何?という方も多いと思いますので,簡単に紹介を。CRASSは70年代後半から80年代にかけてイギリスで活躍していたパンクバンドで,DO IT MYSELFを有言実行していたバンドです。アナーキー&ピースをスローガンに反戦反核,反キリスト教反物質主義,反動物虐待,反性差別,反環境破壊をテーマに過激な活動をしていました。私が初めてCRASSの名前を知ったのは,反性差別をテーマに1981年に発売されたアルバム“Penis Envy”がミュージックマガジンで取り上げられ,国内盤も発売されていたので聴いてみたいと思ったものの,当時は貧乏中学生でしたので,アルバムは厳選して買わざるを得ず,結局買えなかったなぁという思い出です。
 今回紹介するDVDは2006年にオランダで作成された映画なのですが,過去のCRASSをどうこうではなく,今のCRASSのメンバーが何をしているのか,今,何をどう思っているのかということを赤裸々に描き出しており,ところどころに初期の演奏が挟み込まれているのですが,これがまたカッコイイんですよね。というわけで,内容にぼちぼち入って行きたいと思いますです。
 冒頭,いきなり特徴的なタイプ文字で「しゃれた会話や抗議デモじゃ何も変わらない。数千人の白人が公園に立ち,人種差別に反対してみせる。だが黒人にとっちゃ,大きなお世話。お前らはただの白人自由主義者だ。この世の中を目をこらして見てみろよ。支配者にとっては白人も黒人も同じ。」なんていう,むしろ今だからリアリティがある言葉が羅列され,○○○隊とか名乗って自己正当化していた単なる暴力集団に聴かせたいなぁと思ってしまいましたです。
 スティーヴ・イグノラント(以下「スティーヴ」と略します。)の回想から始まり,性急なビートのCRASSの曲が流され,字幕には「競争社会であくせく働き,生きるなんてゴメンだ。誰も俺を理解してくれない。俺は社会のはみ出し者さ。」と唄われ,フェイドアウトすると今度はペニー・リンボー(以下「ペニー」と省略します。)の回想となり字幕に「私が思うに,クラスはこう伝えたかったんだよ。社会の枠組みから外れて生きることは可能だってね。」と表示されるのですが,社会の枠組みにどっぷり浸っているフルカワとしては非常に耳が痛いなぁと思ってしまいましたです。そして,イイ感じのおじいさんになったペニーが映し出され,彼らのコミューンとして今も存続するダイヤルハウスでの生活が映し出されるのですが,CRASSというバンドがなくなっただけで,その思想は今も生きているし,その思想に感銘を受けた若い世代がダイヤルハウスへやってくるという事実に,流行廃りだけのこの国とは根っこが違うなぁと思ってしまいましたです。ここでペニーが「クラスが主張したのは自分を支配できるのは自分だけ。自分の人生の責任を負えってことだ。」と話すのですが,この一言は重いなぁと思いましたです。この国じゃ「自由がうんたら〜。」とか唄う陳腐なロックバンドばかりで,「自分で人生の責任を負え。」などという本当に考えないといけない問題を唄うロックバンドは数少ないですもんねぇ。
 CRASSの曲を挟んで,今のスティーヴが撮されるのですが,ペニーと違っていかにもイギリスの労働者階級のオジサンという感じで,「今も同じ気持ちだ。表現する手段がないけどね。48歳になった今もこう思ってる。お前らクソくらえってね。」という発言はとてもパンキッシュで,自分に何か通じるものがあるなぁと思ってしまいましたです。
 シーンは変わって,スティーヴが彼女とパブに行き,ビールを飲みながらサッカーの試合に一喜一憂している風景が撮されるのですが,この国のオジサンと変わらないなぁと思ってしまいました。そして,過去のダイヤルハウスでの生活が撮し出された後,現在のダイヤルハウスの生活が撮し出されるのですが,ペニーが「ここはコミューンではない。コミューンはイデオロギーや宗教的思想を共有する者の集まりだ。でも私は誰かと思想を共有することに興味はない。ここはどんな思想の持ち主も分け隔てなく受け入れる。だから誰でも自由に出入りできて,議論や絆が生まれたりする。ここへ来るのに必要な条件は何もない。」述べているのですが,一貫しているなぁと思いましたです。
 注ぎにアートワークを担当していたジー・ヴァウチャー(以下「ジー」と略します。)がインタビューを受けていて,ジーの担当したアートワークが撮し出されるのですが,後のパンクバンドがパクったなぁと思われるアートワークがてんこ盛りで撮し出され,ちょっと感動してしまいましたです。
 そしてダイヤルハウスからパブのスティーヴの映像に切り替わりのですが,「インターネットで大量にクラスのグッズが売られてるんだ。クラスのロゴ入りの時計やアルバムの名前の入った旗なんかがね。他にもTシャツはもちろんコースターやふきんまであるらしい。売り上げがどこに流れてるのかは不明だ。俺たちは利用されるだけで一銭も入らない。利用するなら対価を支払うべきだ。今は1981年じゃない,2006年なんだ。こんなやり方は許されない。70年代後半〜80年代前半は施しだけで食っていけた。仕事がなくても何とか生活できる時代だったんだ。でも今の時代は金がなきゃ生きていけない。今の発言は撤回する。俺は資本主義者じゃない。でも時代の変化に合わせるべきだ。」と発言するのですが,労働者階級のスティーヴらしいなぁと思ってしまいましたです。打って変わって,ダイヤルハウスで生活するペニーは相変わらずの生活をしているのも,らしいなぁと思ってしまいましたけど。
 映画の終盤でペニーが「豊かにすべきは生活じゃなく人生だろう?誰かに媚を売って生きるのはゴメンだ。」と問いかけてくるのですが,これにもやられてしまいましたですね。そしてペニーがポエトリーリーディングを行う映像が撮されるのですが,CRASSの激しい音とは打って変わって穏やかな音なのですが,言葉にはCRASSと同様に自分が自分であることを激しく訴えているなぁと感じました。最後にスティーヴがインタビューで「今の時代は怒れる若者がどこにもいない。時々パブでパンクバンドを見かけることはあるけど。でも今の音楽業界には主張する若者がいない。世間の常識に異を唱える気骨ある声がどこからも聞こえない。」と答え,CRASSの曲が流れ,「自分の中にある良心と倫理に従い,自分で判断し,自分らしく生きること。あなたならできる。自分を支配できるのは自分だけ。」という言葉で終わるのですが,最初から最後までCRASS(というかペニーですか?)らしい映画だなぁと思いましたです。
 やはり,この映画は冒頭でも書きましたが,何らかの考えがあるような振りをして,既存のシステムに乗っかって大騒ぎしているような皆さんに見ていただき,「自分の中にある良心と倫理に従い,自分で判断し,自分らしく生きること。」ができているのか,この映画を見て自問自答してほしいものですが,そういう人達はきっとこの映画は見ないんだろうなぁと思ってしまいましたが,私としては,できるだけ「自分の中にある良心と倫理に従い,自分で判断し,自分らしく生き」ていきたいなぁと思いましたです。
 
 しかし,なんだかんだで5月も終わってしまいますね。そうすると梅雨だよ梅雨。雨が降ったら,パナモリに乗れなくなってしまうなぁと思いつつ,6月に入ると2週続けて土曜日に休日出勤しないといけないので,どちらにしても当面はパナモリ乗れないかなぁと思っていますです。とはいえ,土曜日に休日出勤した後,1週間分の食材を買いに行き,なんとか時間を捻出して,天気が良ければパナモリに乗る時間を捻出したいと思っていますが,そうするとブログのアップをする時間は?ということで,やっぱりパナモリに乗る時間は作れそうにないですかね。嫁さんにも次に帰るのは3週間先になると言っておかないといけないし,ちょっと面倒だなぁと思っていますが,そこはちゃんと説明しておかないと,嫁さんとの関係が悪化しては困りますしね。
 個人的には,雨が降ったら降ったで,プレオで単身赴任先の観光地へ行ってみようかな?と思っていますです。正直,昨年1年間はパナモリに乗っているか,アパートで腐っているかの2択でしたが,せっかく単身赴任先の地にいるので,雨が降ったらパナモリで行くには遠い所へプレオで行くのも良いのではないかと思っていますし,プレオでこの程度の時間で行けるというのが分かれば,場合によってはプレオにパナモリを積んで行くということもできますしね。
 ということで,来週と再来週ののブログのアップは多分日曜日になります。私の生存報告代わりにこのブログを見てくれている方は,そういうことですので,よろしくお願いしますです。