ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

君と踊りあかそう日の出を見るまで/JAGATARA


 前回のラストにユニクロで折りたたみ傘を買って,100均でマジックテープを買うとか書きましたが,まずはユニクロで折りたたみ傘を買い,次に100均へ行ってまずは,幅広のマジックテープを買い,ついでに引き出し用の間仕切りを探してみることにしました。というのも,私は仕事も,それ以外の時もよくデイバッグを使っているのですが,これまたご多分に漏れず,自分の使いやすいようにカスタマイズしているのですが,デイバッグの弱点はこれから暑くなるに従って,背中がムチャクチャ暑いんですよね。どうしたもんかなぁと思っていると,職場の同僚がドイターのデイバッグを使っているではありませんか。ドイターのデイバッグといえば,独自のベンチレーションシステムで背中が涼しいということなので,ネットで調べてみると,背中に当たる部分の両脇に芯を入れて,真ん中に空洞ができるようにして,そこから背中の熱気を逃がしている構造になっていました。なんか物欲が湧いてしまったのですが,1万円もするようなデイバッグをカスタマイズするのは忍びないし,今使っているデイバッグもまだまだ使えるので,このデイバッグの背中に当たる部分に芯を入れてみることにしましたです。で,100均でプラスチック製の引き出し用の間仕切りセットを2つ買って,ちょうど良い長さにカットし,まずは背中に当たる部分をハサミで切ろうとしたら,これが切れなかったので,内側から入れてみるかということで,内側を切って芯を入れて,糸で縫って固定してみたのですが,これが全然ダメでした。で,こうなりゃ得意の力業で行くかということで,カッターナイフで背中側を無理矢理切って,ハサミで拡げて入れてみたら,おぉジャストフィットではありませんか。で,開けたところを全部縫って,完成となったのですが,やはり1.5センチ程度の厚みの芯を入れたので,イイ感じで両サイドが盛り上がりましたです。この1週間,通勤で使ってみましたが,非常に良い感じです。これまでのように,背中に当たる面が前面背中に密着せずに,真ん中の部分が空いているので,全く暑くならないわけではないのですが,背中が暑くて嫌になるような感じはなくなりましたね。少なくとも,信号待ちなんかでデイバッグの後ろから背中を入れて熱気を逃がすようなこともやっていましたが,常時その状態といった感じでしょうか。210円でこの効果は大きいですね。というか,こんなことをするのは私ぐらいか。まぁ,Do It's My Selfは得意の分野なので,まぁいいんですけどね。
 それから,駐輪場の隣のGIANT対策に付けた幅広のマジックテープなんですか,これも非常に良いですね。今までは家に帰ると,隣のGIANTのグリップエンドがプレトレのトップチューブの上に乗っかっているという状態でしたが,帰って駐輪場を見てもGIANTのトップチューブがプレトレのトップチューブに乗っていることはなくなりました。ただ,多分,マジックテープの上に乗って,マジックテープが動いてGIANTのグリップエンドが落ちるので,そのときにマジックテープがずれるようなので,ときどき位置を直しておく必要があるんですけどね。でも,まぁ,どうせ帰宅時は毎日プレトレの状況を確認してから家に帰っているので,別に苦にはならないんですけどね。むしろ,ここ2週間走れていないことが辛いなぁ。しかし,天気予報が少し変わって明日は雨が降らないみたいなので,久々にゴイゴイ走るとともに,やっとインナーパンツがわりのレーパンの効果を試してみたいと思っていますです。

 今回は,今まで買おう買おうと思って,何となく機会を逃していたのですが,やっと買った,JAGATARAの“君と踊りあかそう日の出を見るまで”を紹介したいと思いますです。このアルバムは1983年JAGATARAのヴォーカル故江戸アケミ統合失調症で入院する直前のライヴ(1曲目から3曲目)と入院中に外出許可をもらって行ったライヴ(4曲目から6曲目)の音源が入っています。この当時はJAGATARAの1曲が非常に長いということを知らず6曲しか入っていないものを通常のLPの値段で買うだなんてと思っていましたが,その後は知っている曲ばかりのCDを買うのもなぁと思って,何となく買う機会を逃していたのですが,今回,やっと重い腰を上げて,というか何となく聴かないといけないという気持ちになって買いましたが,これ,凄いです。本当に。本当に真摯に音楽と向き合って,そして壊れてしまった江戸アケミの心の奥底からの叫びが,そして壊れてしまった後のどうしようもない弱々しさをそれぞれ感じ取ることができます。本当,なんでもっと早く聴いておかなかったんだろうと少し後悔していますです。
 1曲目の“TANGO”という曲は,南蛮渡来に入っていたバージョンと異なり,ダウンカッティングが続く中,シンプルなギターのリフが重なり,バスドラが淡々と打ち鳴らされる中,ベースが静かにラインを刻み,このままどこへ行ってしまうんだろうと思っていると,多分,江戸アケミの口笛が入り,「来る日も来る日も俺はゴキゲンにやっていたぜ。お前らと一緒に。」,「Bye-bye Reggae,Bye-bye Rock'n Roll,Bye-bye Blues,Bye-bye Punk,Bye-bye Punks,俺はゴキゲンにやるぜ,俺は俺の踊りで。」,「わかんねェな,わかんねえけど,わかんねェから,いいか,ゴメン。」と独白のような唄が続いた後,江戸アケミの「1,2,3,4」のカウントで曲が始まるのですが,管楽器の音が後期JAGATARAを彷彿とさせつつ,江戸アケミの突き放すうな唄い方がカッコヨイのですが,これが本当に入院前の人間の唄なのか?と思ってしまいましたです。曲の終盤で終わるのかと思ったら,江戸アケミの「1,2,1,2,1,2,3,4」で再度始まってみたりと,ライヴらしい音にもなっています。
 2曲目の“BIG DOOR”という曲は,ハードな演奏に管楽器が非常にカッコよく絡むところを聴いていると,あぁもうこの頃からこういう音を出していたんだなぁと思いつつ,途中からジャジーなアレンジになり,どういう方向に進むのかと思っていると,狂気を孕んだかのようなサックスのソロが鳴り響く中を少し早口の江戸アケミのヴォーカルが入り,また長いインターバルに入ったかと思うと,いきなりテンポアップし,最初と同様のハードな演奏に戻り,江戸アケミが速射砲のように言葉を投げつけて終わるのですが,非常にカッコヨイです。
 3曲目の“岬でまつわ”という曲は,裸の王様に入っていたバージョンと同じで,JAGATARAの演奏力の高さは本当に凄いなぁと思いつつ,江戸アケミの死がなければ,このバンドはどこまで行ったのだろうかと思いつつ,でもきっと音楽に対して誠実な江戸アケミのことだから,どこかでやはり壊れたのではないかと(実際,他のメンバーも亡くなったりしていますし。)。
 4曲目の“BIG DOOR”という曲は,一時外出時のものですが,バックの演奏は相変わらずパワフルでカッコヨイのですが,やはり江戸アケミの声が小さくて,なんか弱々しい感じがします。その声で「あなたにとってロックとはなんですか?あなたにとってパンクとはいったいなんですか?誰にも分からない。」と問いかけてこれられても,真摯にロケンロールと向き合って,向き合って,そしてついに壊れてしまった江戸アケミに対して,簡単に応えることはできないです。本当,「なにがどうして,なにがどうなった?」ですね。
 5曲目の“少年少女”という曲は,ニセ預言者どもに入っていましたが,ニセ預言者どもの方は基本的にポップでパワフルなんですが,江戸アケミのヴォイスだけで「Funky,Punky,Disco,Fun,Go,Go」から始まり,ギターのカッティングが絡み,リズムがまさにファンキーなリズムを刻み,このバージョンもなかなかカッコヨイぞと思っていると,「おまえはおまえのロックンロールをやれ!」という私の大好きなフレーズが飛び出し,私にとってロックとは何かを語るよりも,江戸アケミに対しては,私は私のロックンロールをやるだけなんだよなぁと思ってしまいました。が,それ以外の唄の部分は,少しダウナーな感じがして,いかにも病んでる感(もともとこういう曲調だったとしても。)がバシバシ出ているし,段々江戸アケミのヴォイスが小さくなってくるというか,キレがなくなってくるところに本当,外出許可をもらっているとはいえ,こんなに無理をして大丈夫なのかと思ってしまいましたです。
 ラストナンバーの“HEY SAY”という曲は,JAGATARA初期の曲で,あのギターのカッティングが始まると,あぁこの曲だなぁと思うのですが,このアルバムで残念なのは,なんで歌詞カードにもしっかり「ホモのおまわりさん」って書いてあるのに,わざわざ音源の方では「ピー」音で消すのかなぁ。そんなに「ホモのおまわりさん」と流すと問題があるの?って感じですが,最後の「転がり続けろロックンロール」の1フレーズだけで,もの凄く救われたような気持ちになったのは私だけでしょうか?しかし,最後に江戸アケミが「Rock'nRoll Baby,Bye-Bye」とひたすら繰り返しているところには,やはり病んでいたんだなぁと思ってしまいましたです。
 最後に,このアルバムのライナーに八木康夫という人が書いているライナーの最後の話が素晴らしいので,全文引用させていただきます。
 「四国の江戸にわたしは電話する。「そこは真っ暗だったねェ。だけどね,大きなトビラがあって,そこを開ければ,眩しい太陽の塊りのような光があるんだ。」この話はここで終わる。」
 大きなトビラを開けて,眩しい太陽の塊りのような光,その光が何なのかは分かりませんが,それはきっと江戸アケミにとってのロケンロールなんだろうと思いました。

 話は変わって,この間の日曜日は台風でとてもプレトレで走れるような状態ではなかったので,家でウダウダするしかないかなぁなどと思っていたのですが,ふと愛用のALBA AQUA GEAR19年物が何かおかしいなぁとおもってよく見てみると,なんと止まっているではありませんか。電池切れなら秒針がぎこちない動きをして電気切れを教えてくれるのですが,そういう症状が全くなく止まってしまったので,とうとう逝ってしまったか,それなら前々から欲しかったソーラーの電波時計の奴に買い換えるかなぁと思って,子供がカナル型のヘッドフォンが欲しいということなので,一緒に買ってやるかということで,出発しようと思ったらなんか腕時計の秒針がぎこちなく動いて居るではありませんか。というわけで腕時計の買い換えの前にとりあえず電池交換をしてみるかというわけで,電池交換をしてもらうと,あっさりと治ってしまいましたです。どこまでタフなんだよ,ALBA AQUA GEAR。こうなれば,どこまでも使ってやると!ということで,またもやソーラーの電波式に買い換える話はなくなってしまったというわけで。まぁ,物は大切に使わないとね,というか,19年も使っていると,もうすでに体の一部のようなものなので,私が壊れるのが早いか,時計が壊れるのが早いかのような気もしてきたなぁ,何となく。