ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

面を洗って出直して来い/GAUZE


 しかし,怒濤の送別会ラッシュもやっと終わり,通常モードに戻ったのですが,最後の送別会には笑わせてもらいましたです。というのも,幹事をやってくれた若い子が肉類が得意ではないので,にぎり鮨が食べ放題のお店に行ったのですが,最初はにぎり鮨を食べていて,メニューの「1」というのが1つだったので,巻き寿司もそういう形で切って出てくるんだろうと思って人数分の「6」で4種類を頼んだところ,出てくるは,出てくるは,巻き寿司がどんどん。どうも,にぎり鮨の「1」は1つだったのですが,巻き寿司の「1」は1本だったんですねぇ。テーブルの上にところ狭しと並べられた巻き寿司を見ながら途方に暮れる私たちに最初の店の人の一言が思い出されました。「無駄に注文して残した場合,罰金で1人500円をいただきます。」という言葉を。別に500円の追加支払いはどうでもいいのですが,やはり注文した以上,食べきるのがマナーでしょうということになり,言葉少なに延々と巻き寿司を食べたおかげで,おなかいっぱいになってしまって,飲むのも食べるのも,もうこれ以上は・・・っていう感じになってしまいましたとさ。しかし,巻き寿司はやっぱり注文する前に確認するか,とりあえず1本にしておけばよかったよね,次からは気をつけようということで終わったけど,さすがにみんなおなかいっぱいで二次会の話は出なかったので,一人でちょっと音楽バーで飲み直したけどね。

 てなことを書きながら,今回はGOUZEの3枚目のアルバム(と言っても収録時間は16分なんですけど。)“面を洗って出直して来い”を紹介したいと思いますです。このアルバムは1997年3月発売なので,約12年前の音源なのですが,そんなことをちっとも感じさせない,個人的にはGAUZEのアルバムとしては一番好きなアルバムです。というのも,どうもハードコア系というかパンク系のバンド(特にメロコア)は英語詩に逃げたがる傾向があるのですが,アルバムタイトルからも分かるとおり,全曲日本語,英語詩一切なし,でも速くて重いという,正に日本のハードコアここにあり!ってな幹事だからです。ジャケットも白地にただ単に「面を洗って出直して来い ガーゼ」と黒文字で書いてある非常にシンプルなもの(裏ジャケットは黒地に白文字)で,この潔さがカッコよいです。
 1曲目の“栄枯盛衰”は,10秒の謎の空白の後,ドラムから始まりギターが絡んだかと思うと,徐々にスピードアップして最後はとんでもないスピードで音と言葉の塊が乱射されてきます。「情けないほど浮かれた民と浮かれた権力者。くり返す,くり返す,戻りはしない・・・栄枯盛衰」なんて歌詞は今でも十分通用しますです。特にここ最近の定額給付金の関係ではね。
 2曲目の“面を洗って出直して来い”は,いきなり「面を洗って出直して来い!」のシャウトから始まり,ダウンストロークのカッティングが気持ちいいと思っていたら,ヴォーカルが入ると,これでもかとばかりにスピードアップする構成がたまりませんねぇ。「クズのくせに,お前の勝手になる訳ない,面を洗って出直してこい!」の歌詞は正にそのとおりでございます。今だと「クズ」の代わりに「ニート」とかが入るのかなぁと思ってもみたりして。
 3曲目の“ワッショイ”はひたすら速いナンバーで,途中にリズムがうねるところが流石GAUZEと思ったりもしました。「幸せって奴は自分の力を信じ,お前の力で掴め。夢は夢で終わる,一歩前に進め。自分の力を信じ。」 だなんてまさにやりたいことだけをやりたいようにやってきたGAUZEだから重みがあるよねと思ってしまったです。
 4曲目の“歯を喰い縛れ”は自分らよりも若い甘ったれた連中に対する唄なんですけど,歯を喰い縛って,我慢して生きてみろ!っていう内容の歌詞が激しく同意させていただきました。
 5曲目の“口を閉ざした臆病者”はイントロのベースラインがメチャカッコイイ曲で,歌詞も「ろくでなしのお前」でさえも子供の視線で見てみれば大人に見えるけど,口を閉ざしてんじゃねえよってな内容で,こんなことを書いている間に曲の方が先に終わってしまいましたです。
 6曲目の“金返せ”は「金返せ!」のシャウトから始まり,後はひたすら突っ走ってくれています。カッコイイ。で,だれに金返せと言っているかというと,バブル崩壊後,経営再建のために税金が投入された銀行だと思うんですけどね。でも,確かに金返せと言いたいですよね。
 7曲目の“一言物申す”は本当に真っ当なことしか言っていない曲で「働け。」と「自分と自分の女を守れ。」としか基本的に申していません。でも,ただそれだけの歌詞が非常に重たく感じる昨今ではあると思いますです。
 8曲目の“エッサホイサッサ”は,これまでの重ためのメッセージから少し離れて,ちょっとバカっぽい歌詞になっています。しかし「夏だ,女体だ,宝の山だ。頭カラッポ,男だ!勝負だ!」だなんて,その辺のパンクモドキにゃできないよねぇ。
 9曲目の“負け惜しみ”はひたすら速い展開で,「それがお前の負け惜しみか。負け惜しみなんて聞きたくねぇ!」とシャウトされると,こっちも負け惜しみなんて言わないぜ!ってな気持ちになるでございますよ。
 ラストナンバーの“最後のお願い”は,よくこんなの残っていたなぁというか,オレンジ共済事件(もう覚えている人も少ないとは思いますけど。)の友部達夫のウグイス嬢のS.Eから始まり,最後まで突っ走ってくれるのですが,サビの「てめえらただの成・り・上・が・り・だ!」のところのリズムのタメ方が思いっきりカッコヨシです。歌詞も「今の今だけこび売りつけるこのクズ共が」だの「選挙の時だけウジャウジャわき出るゴミ虫どもが」だの「殿様じゃねぇ,神様じゃねぇ。てめえらただの役に立たねえ成り上がりだ!」なんていう,まさに選挙のたびに思っていることを思い切り言葉にしてくれています。最後にこの曲を持って来るだなんてカッコすぎでございます。
 で,10曲入っているので,1曲ごとに書いてみたものの,曲間もなく“最後のお願い“以外は突っ走っているので,やはり全10曲を一気に聴いて,感じた方がよいと思いますです。というか,通して聞いても16分だしね。

 で,話は変わるのですが中断していたmf247ひろゆきと組んで再開しましたねぇ。また面白い音源が聞けるものと楽しみにしているのですが,なんと今度のmf247ではアーティスト側が音源をアップする関係での費用が不要になっているんですよねぇ。以前は登録時に1万円(だったと思う。)が必要だったのですが,今回はニコニコ動画と連携していることから無料でアップできるようになったようで,アップの仕方が面倒でなかったら,この際,過去の自分の音源をアップしてみようかと思ったりして。実は以前,マイスペースの登録も考えてはみたのですが,あれもなんだかめんどくさい(実際,私的には週1回のブログをアップするだけでも結構重荷なので,多分維持できないと思いますです。)ので,断念していたのですが,もし今回のmf247が比較的簡単に登録できるのであれば,ちょっと手を出してみようかなと思っていますが,基本的には無精なので,どうしたかについてはこのブログでまた報告したいと思いますです。