ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

貧乏ゆすりのリズムに乗って/GAUZE


 先週の土曜日で灯油がなくなったので,ファンヒーターを片付けたのですが,さぁ,まだ4月上旬だしちょっと寒くなったらどうしようかなぁと思っていたら,寒くなるどころか,あっという間に少し暑いくらいで,今日はもう長袖Tシャツ1枚でも外に出ていたら暑いくらいですね。しかし,先週もしかしたらとか思って灯油をファンヒーターのタンク分買っていたら・・・今頃,暑いよ〜とか言いながらファンヒーターのスイッチを入れていなければいけなかったのではないかと思うと,本当にナイスな選択だったと思いますです。天気もいいし,ブログを書き終わったら自転車でフラフラと走りに行こうかなぁと思っていますです。

 というわけで,とうとうGAUZEシリーズも最終回で,最新作(といっても2年前の2007年12月に発売されたものですけど。)の“貧乏ゆすりのリズムに乗って”を紹介したいと思いますです。このアルバムはWikipediaにも書かれているように,これまではLPの歌詞カードをリサイズしていたため,非常に歌詞が読みにくかった(というか,いいかげん若くないので・・・)のですが,このアルバムでは真っ白なブックレットに大きなフォントの黒文字で書いてあり,非常に目に優しい仕様になっています。が,やさしいのは目だけで,音の方は相変わらずゴキゲンなハードコアサウンドでございます。
 1曲目の“39℃”は「ぬるま湯は気持ちいいだろ?」のシャウトから始まり,最初はハードパンクに近いテンポなのですが,途中からもう,これでもかっていうくらいテンポアップしてくれて,もう最高です。「どんな加減だ,いい加減とは。ちょうどいいのか,どうでもいいのか?」っていう歌詞にやられまくってしまいました。
 2曲目の“出稼ぎ船”はディストーションの掛かりまくったベースのソロから始まり,いきなり怒濤のハードコアで内容は密入国の唄でございます。「コンテナに乗って一攫千金!何か文句あるか!」だなんて,もう日本も景気がよくないので,そろそろどうなんでしょうかね?と思いつつ,でも景気が悪いと言っても,もっと酷い国に比べれば全然問題がないしなぁ。よく分からない定額給付金とか。
 3曲目の“すっぱい匂い”は「すっぱい匂いで臭いぜ!」というシャウトから始まり,ちょっと重ためのビートだなぁと思っていたら,あっという間にテンポアップして,いつものハードコアなサウンドで最後まで突っ走ってくれていますです。
 4曲目の“しょんべん横丁”は軽快なドラムとベースのリズム体で始まったらと思ったら,もう,どうにでもしてという感じでハードコアなサウンドのうねりにやられてしまってください。しかし「欲を出して調子に乗って,砕けちまった周りを尻目にあきれるくらいに変わらねぇ。その間俺は,変わらないのか?変われないのか?どっちなんだ?」という問いかけがあるのですが,私は変われないんでしょうね。
 5曲目の“大きなサツマイモ”のサツマイモが何の意味なんだろうと思っていたのですが,対人地雷のことだったんですね。サビの「対人地雷禁止条約!」のリフレインがもの凄くカッコイイです。
 6曲目の“開かずの踏切”は「いつまで待っても絶対開かねえ。遠回りしてた開かずの踏切。さあ開いたぞ,どうしてためらう,次に開くのは10年後」だなんて,今,GOUZEの音に飛び込まなければ,次のアルバムは10年後っていうことですか?ってちょっと思ってしまったです。
 7曲目の“メシ喰え”はINUの名曲“メシ喰うな”,それからTHE STALINの名曲“メシ喰わせろ”に続くメシ系タイトルパンクの第三弾なんですが,いやいや先行の2曲を軽く吹き飛ばすとんでもないハードコアナンバーでございますよ。歌詞も「美食家気取りでガタガタ言わずにメシ喰え。喰えるものはおいしく残さず頂け。」だなんて昨今の食育云々なって言っている輩に聴かせたいですな。「賞味期限が三日間過ぎてるくらいで受け付けねえ程,てめえの腹はヤワじゃねえだろ。」だなんて,そんじょそこらの衛生厨に聴かせたいですな。「今日も一日,何とか喰えたけれど,来年の今日は俺は喰えてるだろうか?」とかシリアスな歌詞もあったりして笑えなかったりもするんですねど。
 8曲目の“愛しき不器用者”は私的には最高ですね。「それが出来れば苦労はしない。それが出来ても多分やらない。調子に乗らず,誘いに乗らず,流れに乗らず,女に乗れず。時代遅れで要領悪くて上等だ。」だなんて私のことですか?本当に「時代遅れで,要領悪くて上等」でございますよ。
 9曲目の“みっともない”はめずらしく最初からストレートなハードパンクナンバーでございますが,歌詞の方はそんじょそこらのファッションパンクとはひと味もふた味も違いますですよ。「みっともねえから泣き言言うな!」でございますな。
 ラストナンバーの“貧乏ゆすりのリズムに乗って”は,最初から「腹が減ったら食パンかじって,とりあえず寝袋にもぐる」だなんて,まさしく私のことですな。私の場合は「腹が減ったらサバ缶開けて,とりあえず寝袋にもぐる」なんですけどね。しかし,確かにハードコアのテンポって貧乏ゆすりのリズムなんだよね。言われて気がつきましたです。「貧乏ゆすりのリズムに乗ってジタバタしながら生きてゆく」しかないんでしょうね,私もきっと。
 で,全10曲がノンストップの13分間であっという間に終わってしまうのですが,そこがいいんですよね。歌詞も相変わらずほとんど日本語オンリーですし。確か私と同年代(か少し上)だと思うのですが,こうなりゃ10年後に50歳代のハードコアのアルバムを聴かせてもらえればと思いますが,問題は体力ですかねぇ,やっぱり。

 そういえば以前,いわし缶のネタを書きましたが,最近は実はサバ缶を愛食しているんですよね。まぁ,これもそのうち書こうとは思いますけど。で,前回,mf247にアップするのが簡単だったら過去の音源をアップしてみようかなぁと書きましたが,mf247のアーティスト登録が簡単だったので,とりあえず1曲アップしてみたのですが,やはり著作権関係の審査があるので,実際にアップされるまでにはもう少し時間が掛かるみたいです(4週間とか書いてあったけど,そんなに掛かるのかなぁ?)。そのうちmf247にアップされたらここでも宣伝させていただきますので,気が向いたら聴いてやってみてくださいです。