ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

さぼん玉ホリディ/しーなとシュウ


 え〜今週も仕事が片付かなくて毎日家に帰るのがほぼ午後11時前というハードな日々でございました。しかし,こういう状態が続くと,昔からよく言われている「お父さんは日曜日はゴロゴロしている!」という苦情がよく分かりますな。実際,眠たいんですよ。というわけで,今日は午後半日,寝てました。寝ているつもりはなかったのですが,眠たいな・・・とウトウトしていたら目が覚めたら午後5時を過ぎていましたです。しかし,フローリングの床の上で寝ていたので,体も痛いな。明日は家族がなんか私抜きで出かける予定にしているということなので,来週からは9時台には家に帰りたいので(それでも健康的ではないと思うけど。),明日は仕事に行こうかしら?と思っています。あんまり健康的じゃないな。まぁ,この3連休は少なくとも夜は早く寝て(朝はどうせ8時とかに起きないといけないみたいだし。),少しでも睡眠を取っておきましょうかね。本当,自分の体は自分で管理するしかないしね。まぁ,救いは朝夕が涼しくなったので,寝苦しくて目が覚めたり,冷房の切れたグダグダのオフィスで無駄に体力を消耗しなくてよくなったくらいか・・・

 というわけで,話は変わって,今週は私の知人のベーシシストであり,ヴォイスパフォーマーである梶山シュウさんが,椎名まさ子さんというヴォーカリストと組んだ「しーなとシュウ」の,ミニアルバムを紹介したいと思います。
 梶山シュウさん(以下「シュウさん」と省略)のことは,その昔,「オルカ団」の“きねつき”というアルバムで紹介したので,詳しいことは割愛しますが,最近はベースの弾き語りという面白いことをやっている人で,これまでは自称“えせニック”ということだったので,今回のアルバムはどんな感じなのかと楽しみにしていたのですが,トータルの印象としてはシュウさんとしては久々のポップなアルバムってとこでしょうか。というか,個人的な感覚なので非常に申し訳ないのですが,ヴォーカル(シュウさんがヴォーカルの曲もありますが)のしーなさんのヴォイスが私にとってはどうしようもなくポップなんですよ,うん,正しい意味でのポップ。だから“えせニック”調の曲もあればフレンチポップぽいのもあるのですが,しーなさんの声があることで私にとってはトータルでポップ(ただし,ねじれたポップ)になってしまうんですよ。この間,ライブで聴いた新曲らしい“眠るとかげ”という曲は,正に正当派ねじれポップだったので,今後も楽しみにしたいと思いました(できれば足を運ぶ回数を増やしたいなぁと思っています。)。
 で,前置きはともかくとして,中身に入りますが,1曲目の“駱駝”はしーなさんがメインボーカルの“えせにっく”調(アラビアっぽい)曲です。というか,この曲の出だしのメロディーラインとしーなさんのヴォイスで,私はもうやられた・・・と言う感じなんですけど。すんなりときちんと高音まで伸びていくヴォイス(こんな当たり前のことができていない歌うたいばかりの悲しさよ・・・)基本的にはしーなさんのピアノにシュウさんのベースにパーカッションが絡むだけのシンプルな編成なのですが,逆にそれがヴォイスの拡がりを出しているような気がします。間奏のカズーも意表をついていて大好きなんですか,この曲はサビの「私は駱駝,どなたも乗せません,荷物も積みません,気が向けば何処へでも」のメロディーラインの高揚感がたまりませんです。
 2曲目の“夜中に猫が鳴いている”は,自己オフィス名にNoRaNeKoと付けているとおり,ぬこ好きの私としてはどんな曲なんだろうとワクワクしながら聴いたのですが,イントロのジャジーなピアノに短いアタックのベースラインが印象的な曲なんですけど,ベースをダビングしてセンターのピアノとヴォイスと左右から攻めてくる別々のベースラインという非常に変わったアレンジで,シュウさんらしいなと思ったりもします。曲としては大人の女性のラヴソングなんですけど,シュウさんのベースがただのジャズっぽい曲にしていないところは流石という感じですね。
 3曲目の“ペンギンカフェで逢いませう”はシュウさんがヴォーカルを取っているフレンチポップっぽい曲です。アレンジのメインはシュウさんのアコギで,そこにしーなさんがキレイなコード感のアコピを入れてくる曲ですね。シュウさん自体声が甘いのでポップな曲の方が合うんでないのというのが私の昔からの素直な感想なんですけどね。歌についてはシュウさんらしい,何気ない日常を切り取った実は地味にラヴソングだったりする曲ですが,私的にはこのアルバムはポップなアルバムなので,これもまたよしです。
 4曲目の“水母の夢”はタイトルどおり,イントロから浮遊感のあるベース(多分ループを使っていると思いますが。)の音をメインに据え,しーなさんの透明感のあるヴォーカルが気持ちいい曲です。メロディーは少しみんなのうたっぽいポップな曲という感じですかね。感想でコラージュ的に入るしーなさんのヴォイスも非常に好きですが,個人的には水族館でクラゲの水槽の前でべったりと張り付いて,子供に「お父さん早く行こうよぉ〜」と言われてしまうぐらいクラゲ好きの私としては,クラゲをテーマにした曲というだけで,お気に入りでございます。あ〜クラゲのようにたゆたうように生きてみたいけど,それは叶わぬ願いなんだろうねぇ。
 ラストナンバーはシュウさんがヴォーカルを取っている“歳をとった鰐”ですが,イントロのR&Bっぽいベースラインから,こうくるか?と思っていたら,メロディーラインとメインのアレンジは“えせニック”になってしまうのねという曲です。サビで,メロディーラインと同じメロディーをベースとピアノが弾くところはインプロ系で,シュウさんの活動歴を感じてしまいましたね。間奏のなんちゃってスチールパンも非常に可愛い音で鳴っています。この曲のしーなさんの開放的なピアノのコード感はとても好きです。やっぱ,しーなさんがいてのポップな「しーなとシュウ」なのではないかと思ってしまいましたですよ(シュウさん,ごめん。)。
 で,このミニアルバムなのですが,当然店頭販売はしていませんで,ライヴでの手売りかシュウさんのHP(http://www.h3.dion.ne.jp./~kshu/tuuhan.html)での通信販売しかしていないのですが,このブログを読んで興味を持った人はぜひ買って,聴いてほしいなと思いますです。今回は,シュウさんの許可を得たので,画像も貼っておきますです。

 しかし,こうやって通して聴いてみると,やっぱりきちんとテクニックのある人はスキマのある音作りをしても本当に聴き応えがあるなと感じました。えぇ私は下手でしたので,どうしても音をギチギチにしないと駄目だなぁと感じて,いろいろ楽器を重ねたりしていましたが,やっぱりきちんと弾ける人がきちんと弾いて,その出音で勝負できればシンプルな構成(しかし,しーなとシュウは楽器構成がシンプルというだけで,アレンジについては1クセも2クセもありますが。)で全く問題ないよなぁと思いましたです。
 まぁ,もともとシンプルでアコースティックな構成も大好きなくせにパンク好きという二律背反な人間なのでいいんですけどね。
 
 それはそうと,10月27日に発売されるAUTO-MODのアルバム“EASTERN GOTHIC”がアマゾンにあったので,早速ポチっとカートに入れましたです。こっちもブログのジュネとの落差が楽しみだなぁ・・・と思いつつ,2007年になってTHE STALINだのAUTO-MODだの書いているブログってなんなんでしょうかね?とちょっと自分でも思ってしまったです。