ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

三時のあんた/しーなとシュウ


 4月も中旬に入り,今日なんて春というよりも,もうすぐ初夏になってしまうのではないかい?という感じの暖かさなんですが。でもまぁ暖かいのは良いことで,この間の日曜日はもう大丈夫だろうと思い,上はユニクロ七分袖ドライメッシュのみ,手はパールイズミの3シーズン指切りグローブ,足は靴下のみで走りに行きましたが,全く問題なしでしたね。花粉症の方には申し訳ないのですが,私は運良く花粉症を患っていないので,ポカポカ陽気(私がプレトレで走りに行くのに降水確率0パーセントといううれしい数字。)で,向かい風が強かったのは少しあれでしたが,それでも道路脇に咲いている満開の桜を視界の端に写しながら,海岸線の道路を4時間ほど走らさせてもらいましたが,本当に楽しかったですね。冬はどうしても苦行のような感じになるときもありますが(夏は別の意味で苦行のような感じになりますけど・・・),春は本当,まったりと走るもよし,ゴリゴリと走るもよしなので,できるだけ堪能したいのですが,来週の土曜日は夜勤なので日曜日は体力的に走れそうにないので,明日はいろいろとやりくりして走りに行きたいなぁと思っています。これだけ暖かくなれば,冬の間は封印していた北方面峠越えコースにしてもよいかなぁよ思っていますです。
 もうすぐ4年目を迎える私のプレトレですが,まだまだイケルぜ!と思っていますし,実はこの間の日曜日に走りに行ったとき,エナジー補給休憩(あんぱんを食べながら,カフェオレを飲んでいるだけですが。)を終えた走り始めると,後ろから2台のロードが走ってくるではありませんか。もちろん,その方達は上から下までキメキメのローディーだったので,さっさと抜いてくれないかなぁと思いながら前を走っていたのですが,なかなか抜いてくれないんですね。そうこうしているとちょっとした峠(距離は短いのですが,結構勾配が強いんですよね。)にさしかかったので,これで後ろを走っているロードにさっさと抜いてもらえるなぁ(ハイテンフレームのプレトレで少なくともアルミフレームのロードに上り坂で勝てるとは思っていないので。)と思っていると,1台のロードは思ったとおりさっさと追い抜いてくれたのですが,もう1台のロードは追い抜くどころかどんどん私よりも遅れをとっているではありませんか。う〜ん,伊達にハイテンフレームのプレトレで峠越えとかしながら3年間走ってないぜというか,しっかり足は鍛えてあるので,こういうこともあるのねということで,少しうれしくなってしまいましたです。しかし,ハイテンフレームのプレトレからアルミフレームの軽い自転車に乗り換えたら,どこまで走れるようになるのか少し楽しみだなぁと思ってしまいましたが,プレトレが潰れるまで乗るつもりなので,次の自転車を買うのはいったいいつになるんでしょうかね。まぁ,これだけ手を入れると本当,愛着が湧きすぎてもう手放せないんですよねぇ。

 前回から3回にわたってPANTAの初期ソロを取り上げる予定でしたが,ベーシストでありヴォイスパフォーマーである梶山シュウさんが椎名まさ子さんとやっている自称えせニック昭和歌謡デュオ,“しーなとシュウ”の最新作,“三時のあんた”が発売されたので,今回はこのアルバムを取り上げたいと思います(というか,梶山シュウさんのご配慮で入金前にCDが送られてきたので,取り上げないわけにはいかないではありませんか。ちなみに,今日,きちんと入金させていただきましたけどね。)。え〜ちなみに今回のブログはステマではなく,明らかに宣伝(が,このブログをどれだけの人が見ているのかは定かではないが・・・)と思っていただいて結構でございます。
 全体としての感想なんですが,実は1枚目のアルバムから今回のアルバムをまとめて聴くと,ほぼ私の片道分の通勤時間だったりするので,CDが届いてからは毎日,3枚分のアルバムを聴いているのですが,こうやって3枚まとめて聴いてみると,1枚目はやはり1枚目らしく「しーなとシュウはこんなことができる(こんな音が出せる)デュオですよ」という肩に力が入った感じがヒシヒシと伝わってくる音で,2枚目は少し肩の力は抜けたものの,梶山シュウさんのベースと椎名まさ子さんのピアノがお互いに音の上で綱引きをしているというか,ベースとピアノの音ががっぷり四つに組んでいる(そうでない場合には,ピアノだけをバックに唄った後は,ベースだけをバックに唄う曲を配置したりとか。)ような感じがする音なのですが,今回のアルバムは,2人の唄と唄われるメロディーが生かされるのであれば方法は問わないという感じで,2人以外のゲストミュージシャンが参加したり,椎名まさ子さんの弾くキーボードも音色を狙っておもちゃのピアノ弾いたり,3枚目にしてここまできたかという感じですね。というか,若手のバンドはいきおいのある1枚目は良いけど,2枚目以降は失速気味になってしまうことも多いのですが,さすがに若手ではない2人ですから,1枚ごとに趣を変えながら,確実に深化(あえて,こちらの字を使わせていただきました。)しているなぁと思いました。 
 1曲目の“ぎやまん”という曲は,イントロのE-bowを使ったベースと二胡(ゲストの竹内ふみ)によるアジア的な幻想というか,日本人のイメージとしての大昔の中国という感じの演奏で始まるのですが,フィドルでなく二胡をセレクトするところが梶山さんらしいというか。いったん演奏がピタリと止み,椎名さんと梶山さんのコーラスが入り,それが終わるとゆったりとしたピアノとベースに乗って梶山さんがスタンダードジャズを思わせるようなメロディーの唄を唄うのですが,これまであえてえせニックを意識したかのようなメロディーが多かったような気がしないでもないのですが,スタンダードにポップ(多分,私にとってのポップなんでしょうけど。)なメロディーで奇をてらうことなく,梶山さんの唄を聴くのもよいねぇ〜と思ってしまいましたです。
 2曲目の“爪研ぎ唄”という曲は,梶山さんのベースに椎名さんのおもちゃのピアノの音がミニマルに繰り返されるバックの音が実は打ち込みですと言われればそのまま信じてしまえるような演奏なんですが,手弾きなのに,ここまでテクノなグルーヴ感を感じさせてくれる(まぁ,私が勝手に感じているだけなんですけど。)のは正直スゲエなぁと思ってしまいました。しかもサビのベースで分厚いドライヴ感を出していくところは,あ〜梶山さんのベースだなぁと思ってしまいました(梶山さんのベースが好きなのは,このベースだけでありながら,強烈なグルーヴ感を感じさせてくれるところなんですよね。)。しかし,椎名さんが「爪を研ぎましょ,研ぎましょ」って唄っているのは,酒を飲みながら聴いていると(ブログを書いているときには飲んでいませんけど。),本当,なんかツボにはまってしまうというか,いいですよねぇ(笑)。
 3曲目の“苔の記憶”という曲は,梶山さんのベースがセンターと左右から別々の音を奏でながら,更にセンターでイコライジングでチープな音にしたピアノの音がコミカルさというかユーモアを感じさせてくれる中,梶山さんはひょうひょうと,椎名さんは美しく唄を重ねていくのですが,左右から自在になだれ込んでくる梶山さんのスラップベースと唄のコントラストが,どうしようもなくしーなとシュウという感じで個人的には大好きな曲でございます。
 4曲目の“刻つむぐ舟”という曲は,サックス(ゲストの藤井政美)のソロから始まるのですが,あまりパーカッションでリズム感を出している曲はこれまではなかった(パーカッションは入っているのですが,どちらかというとアクセント的な使い方をしていると感じているので。)のですが,この曲ではサックスのジャジーな演奏を生かすという意味ではやはり,ピアノとベースでリズム感を出すよりも,打楽器でリズム感を出した方がジャジーな感じがより生きるもんなぁと思ってしまいましたです。しかし,美メロな曲を美しく唄い聴かせる,椎名さんのヴォーカルはやっぱり良いですねぇ。あぁ,そろそろ生で聴きに行かないとなぁと思ってしまいましたです。
 5曲目の“しゃばだバ”という曲は,梶山さんのベースラインからし昭和歌謡な雰囲気満載で,そこにスライドギター(ゲストの藤縄哲也)が絡むもんだから,更にうさんくささがアップしていていいですねぇ。椎名さんのヴォイスもロー側をカットして安いマイクで唄っているかのような場末感を醸し出していて,聴いていていかがわしくて良いです。というか,この曲だからこそ,ここまでスライドギターのむせび泣くような音がぴったりとはまるというか,よく聴いていると,バックの音ってベースとスライドギターだけなのに(だからこそなのか?),ここまで場末感を出しているのはスゲエなぁと思ってしまいました。
 6曲目の“砂に泣き”という曲は,イントロのピアノ音からして,これまでのしーなとシュウの音に近いのかなぁと思っていると,梶山さんの唄が始まると,大陸的なメロディー(この表現が妥当かどうかは分かりませんが,私の貧弱なボキャブラリーではこれが限界です。)の唄にケーナ(ゲストの山田さとし)が絡み,椎名さんのピアノも力強くコードを弾き,後半でブレイクしながらビート感を出しているところはカッコヨイと素直に思ってしまいました。全体的に力強さを感じる曲なので,梶山さんが真面目な感じで唄っているところも曲に合っていてカッコヨイと思いました(個人的にはひょうひょうと唄う梶山さんの唄も好きですけどね。)。
 ラストナンバーの“夢見るアンコウ”という曲は,個人的には「しーなとシュウ水族館シリーズ」(1枚目はくらげ(水母),2枚目はイルカ(Cocoon),そして今回はあんこう。こうなれば,某水族館の名物の太刀魚なんて,次はいかがですか?結構,幻想的であの展示水槽は素晴らしいですよと,水族館マニアのフルカワとしては思うのでした。)か?と思っていると,自宅でラジカセを前にギターを弾きながら曲を作っているかのようなしーなさんの唄とギターで始まり,梶山さんのベースが気持ちよいリズムでボサっぽい唄のリズムを引っ張りながら,しーなさんのピアノはキレイなコード感で彩りを添え,ラストナンバーに相応しい曲になっていますが,途中でオサレな感じのメロディーが壊れて,こぶしを聴かせて「ウイスキーオンザロックでぇ〜」としーなさんが唄うところは,多分,歌詞に併せて狙っているんだろうと思いますし終盤の梶山さんのコーラスにこっそりとワムのラストクリスマスのメロディーが忍ばせてあったりするところには,お二人の思惑どおりニヤリとさせていただきましたです。
 通して聴くと,音が全体的に丸くなっているので聞き流してしまうこともできるのですが,ポップな装いの下に高度なテクニックを忍ばせている(果たしてこの表現が適切かどうかは疑問がありますけど・・・)という感じを受けていますので,できるだけ多くの人が耳にする機会があればと思います。
 というわけで,私のグダグダなレビューを読んだって,この素晴らしさは伝わらないと思いますので,ぜひhttp://www.kajiyamashu.com/tuhanc-sh.htmlから注文していただければと思っています。

 話は変わって,私は日本語入力については,昔からATOKを使っているのですが,さすがにWindows7ATOK2005を無理無理に使っていたのですが,いい加減,ときどきATOKが動かなくなって再起動するのが面倒になってしまった(一番面倒なのは,ネットサーフィンをしていて,サイトをググるときに日本語が打てなくて再起動するのは面倒なんですよねぇ。)ので,Window7でもきちんと動くIMEにしようと思い,まずは無料のGoogleIMEをインストールしてみたのですが,ATOKに慣れている私にとっては,携帯みたいに先読みしていろいろ変換候補を出してくれるのはなんかうざったいなぁと思え,どうしたもんかなぁと思いながら,やっぱ気持ちよく日本語を入力するには金を出すしかないかぁと思い,JUST SYSTEMのダウンロードサイトでATOK2012をサクっと買わせていただきましたです。
 いや〜やっぱり日本語入力は慣れている奴が良いなぁと思ってしまいましたし,トラブることもなくなったので,本当,気持ちよく使わさせていただいていますよ,JUST SYSTEMさん。ここまで来ると,もう私的にはATOKは必須なので,たとえ一太郎が使えなくなってオープンオフィスオンリーになったとしてもATOKだけはきちんとインストールしようと心に誓わせていただきましたです。今回のブログもATOK2012でサクサクと変換させて気持ちよく仕上げてアップさせてもらいましたので,ATOK2012がいつまで使えるかは分かりませんが,少なくとも5年は使わせてもらいたいなぁと思ってしまいましたです。