ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

Rockability/うつみようこ&YOKOLOCO BAND


 しかし,今週はなぜだか歓迎会ウイークで,月火は飲んで,水曜は残業して,木曜日も飲んで終電で,金曜日は早く帰ろうと思っていたのに,結局残業で,今週もどうも体はボロボロですな。
 それでも,木曜日に帰ったら,アマゾンからうつみようこのニューアルバムが届いていたので,喜び勇んで,エンコードしてMUVOに突っ込んで,金曜日からフルリピートで聴きまくっていますです。
 いや〜格好いいぞ,ようこさん!どちらかと言えば全体的なテイストは70年代ゴリゴリなロックですかね。私的には非常に好みですので,問題はありませんです。

 で1曲目の“Another life this life”はようこさんお得意の英語詩の曲で,結構,アルバムの1曲目って思いっきり盛り上げる感じの曲が多いのですが,今回はちょっと引いた感じの曲で,思わずMescaline Driveの“Deep Morning Glow”とか思い出してしまいました。イイ曲です。
 2曲目の“偶然なブレイム”はギターのザックリしたリフがメチャカッコイイ曲です。歌詞としては,女の娘からのナンパの唄ですか?「ねえねえお兄さん,今夜だけ遊んで」だなんて言われたら,私としてはOK!でございますよ。
 3曲目の“Punk'n'Roll”はタイトルどおりのナンバーです。パンクというよりは思いっきりロックンロールですけどね。これも英語詩で和訳を読んでみたところ「たとえ自分が何者かわからなくても,今この世の中でおこっている数々の悲劇よりマシさ」なんていう限りなくパンクな歌詞だったりして,さすがようこさんですな。奥野真哉のアコピもカッコイイです。
 4曲目の“なんのために”は,奥野真哉のブーミーな70年代テイストのオルガンのイントロがカッコイイ曲です。歌詞も「もうからかわないで・・・なんのために?」っていう感じの歌詞が少しタメの効いた重ためのビートとようこさんのシャウトの相乗効果でこれもたまらない曲になっています。
 5曲目の“夜ばなし”も少し重ためのビートで,ようこさんが言葉を投げつけるように唄っています。「のらり,くらり,ふらり,ブラブラ,ダラダラな気分で。あてもなく,どこへ行くのだろう,夜をさまよう。」っていう歌詞は酔っぱらってフラフラになりながら歩いて帰るときの私ですな,まるで。
 6曲目の“Let's Go PARTY”はタイトルからアッパーなロックンロールかと思っていたのですが,ギターとオルガンがゆっくりと絡みながら加速していきつつ,「Let's Go Party!」とシャウトしながら,「自分さえよければ相手はどうでもいいだろ!」みたいなちょっとハードな歌詞が飛び出したりして。
 7曲目の“HEY YOU”はちょっとハードなナンバーでバックの演奏もカッコイイですし,ようこさんの「HEY YOU何いってるの,おもってもないのに,HEY YOUわかってるの 考えてないのに」とたたみ掛けるようなシャウトにやられてしまいましたですよ。
 8曲目の“いとしい人”は歌詞が昭和歌謡っぽいテイストなメチャカワイイ曲です。「いとしいあなた,わがままなあなた,いとしいあなた,なんでもするわ。悩むあなたにそっと寄り添って,気が付かないように手をさしのべましょう」なんて言われたら,たまらないよなぁ・・・今の私にとっては夢のような曲ですかね。
 9曲目の“Somtimes I feel like a Motherless child”はトラディショナルソングのカバーらしいのですが,元歌を知らない私としては,なんとも言いようがないのですが,奥野真哉のピアノのイントロの後,ようこさんのボーカルだけから,パーカッションがからみ,ベースとピアノが重なり,段々と盛り上がってくる感じの曲ですかね。同じ言葉を繰り返し歌っていてもカッコイイのはようこさんがやっぱり歌が上手いからなんでしょうね。
 10曲目の“夢うつつ”は村八分のカバーです。元歌はあんまり聴いたことがないのですが,ようこさんのドスの利いたボーカルがめちゃカッコイイです。これは一聴の価値ありです。
 11曲目の“さよなら またね”アコギ1本でようこさんが歌っているので,多分,ようこさんの弾き語りを一発録りしたのではないかと個人的には思っているんですけど。「うつみようこひとりぼっち」のときは,こんな感じなのかなぁ・・・と思いつつ,こんな感じの曲もいいなぁ・・・と思いつつ,これで終わりかと思ったら,実はもう1曲アルバムにはあるんですね。イイ意味でというかなんというか,気持ちいい裏切りですね。
 で,最後の曲は“HALF英会話教室”という歌で,英会話のあいさつの基本タームを並べながら,他人と上手く関係性を結べない人の歌なんですけど,曲自体は70年代ブルーアイドソウルっぽい感じもあったりして,私的にはツボにはまってますけどね。「笑ってごまかして次へ進もう」という歌詞は本当,そのとおりだと思います。どっちだって構わないことが多いんだから,ともかく次へ進むことだわな。

 で,このアルバムはジャケも格好良くて,モノクロ写真で4人のYOKO LOKO BANDのメンバーの中心に小柄なようこさんがちょこんと入っていて,なんかとてもキュートな感じなんですよね。ようこさんも40歳なんですけど,SOUL FLOWERなんかのころよりなんか可愛くなったのは,きっと自分の演りたい音(SOUL FLOWERじゃあ中川,伊丹と濃い人がいるので,なかなかできなかったでしょうし。)を演りたいようにやっているからだろうな。
 本当,1枚目から3枚目のこのアルバムまで音的にはバラバラなんだけど,今回のアルバムが一番カッコイイと思うのは,やっぱ「Aho na Oretati no Rock(略してA.O.R)」って言い切れるようになった,うつみようことYOKOLOKO BANDだからなのかもしれないね。
 というわけで,もしレコード屋で見かけることがあったら,ぜひ,手に取って,そのままレジへGO!をオススメする1枚です。