最近,仕事に持っていくジッポの調子が悪かった(ともかく,火が点きにくいし,ちょっとした風でも火が点かなかったりする。)ので,どうしたものかと思っていたのですが,芯の部分を爪楊枝でほぐしてやったらなんかイイカンジで火が点くようになったので,これでまた快調に使えるようになったので,ホットとしています。
で,今回は多分知っている人は少ないと思うのですが,てつ100%というバンドを紹介したいと思います。バンド名からテツandトモを思い浮かべる人もいるかもしれませんが,全く別物で,1987年にデビューしたバンドです。
私的にはストレートなロックを聴くことが多かったのですが,このバンドは私的には珍しく,R&B系やジャジーな感じの音作りをするバンドですが,コミカルな歌詞とオシャレな音との融合が結構面白かったりして,つい買ってしまいました。
1曲目の"泪のグラタン”はタイトルだけ見たらなんのことか分からない曲なんですけど,料理好きで大食いの女の娘の悲しい片思いの唄なんですよね。音的には正統派のR&Bでホーンアレンジがすごくカッコイイです。
2曲目の“キング・コンブ”もタイトル的にはこれもなんだろ?という感じですが,これについてはオチはなく本当に大きな昆布の唄で,ただそれをジャジーなアレンジで切々と歌いきってしまうところが,凄いんですけど。
3曲目の“TOBACCO”はムーディーなジャズっぽいギターで始まり「長いショートホープ俺の彼女の好物・・・」と始まる,タバコの暗喩で単にセックスのことを歌っている名曲ですね,私的には。しかし,この音で結構下品な唄を歌ってしまうところがこのバンドの凄いところだなぁと思ってしまいましたですね。
4曲目の“やきもちの焼きかた”は,これも正統派のR&Bのアレンジに乗って,浮気っぽい彼氏のことを歌っている唄で,結局はやきもちを焼くまでもなく,彼に捨てられてしまう結構,可愛そうな唄だったりするんですけどね。
5曲目の“アメリカ”は結構シリアスな唄で,アメリカ人(かハーフ)の友人が思いを寄せる帰れない母国のことを歌っている唄で,なぜ友達が母国へ帰れなかったのかのシチュエーションが少しでもあれば,もっといい唄になったのではないかと思うんですけど,まぁ,唄の中では結局は帰ったようですのでいいんですけどね。
6曲目の“はじめての外泊”はタイトルどおりの曲です。初めての男の子と女の子が初めて同士で外泊して・・・って内容の唄ですね。それをポップなR&Bのアレンジでポップに歌いきっていて,なんだかそういう頃を思い出すような唄ですよね。そういう気持ちもあったよねっていう感じで。
7曲目の“ウォッカ一杯の話”は白玉系のキーボードが気持ちいい曲です。シチュエーションとしては,一線が越えられそうで超えられない飲み友達の男の子と女の子の唄なのではないかと私は思っているのですが,そこのもどかしい気持ちが私的には今となっては懐かしい感じですかね。
8曲目の“エレベーターにのって”は,ギターのリフ中心の少しテンポの速いR&Bに乗って「エレベーターにのって」と繰り返し歌い,最後に一言「エスカレーターでおりた」と落とす,小品です。でも音的にはカッコイイ曲です。
9曲目の“素敵なセッティング〜ふたりでリハビリ〜”はキーボードのリフとベースラインとそれに絡むホーンアレンジがカッコイイ曲です。内容的には分かれて久しぶりに再開した元彼と彼女が,いろいろな思いを交錯させながら,最終的にはホテルでセックスをするという内容なんですけど,言葉にすると身も蓋もない曲がいわゆるフュージョンっぽいカッコイイアレンジで歌われるという段差がカッコイイですね。
10曲目の“ガラス細工のつがい”は高校生か中学生の頃のカワイイ恋愛をジャジーなアレンジで歌いこんでいる曲ですが,学生時代の恋愛のなんとなく切なくなるような歌詞が非常に良いです。というかこの年で聴き直すから少しノスタルジーな気持ちが入って良いのかもしれないですね。
ラストナンバーは“Benicoに”という唄で,アコピ1本(ストリングスが絡む程度)で歌われるしっとりとした唄なんですけど,死んでしまった彼女のことを歌った唄で,10曲目までコミカルな曲やセックスをテーマにした曲をさんざん歌っておいて,ラストナンバーで こんな重たくて綺麗な曲を出してくるのは少し反則だと思いますけど,だからこそその落差で余計にジンとくるのかもしれないですけどね。
それはそうと,いよいよ来週はうつみようこ(Yokoloco Band)のRockabilityが発売になるなぁ・・・久々に新しい音源を購入して,MUVOに突っ込めるかと思うと非常にうれしい!
MUVOに突っ込むのもいいけど,MP3でCD-Rに焼いて,5月の連休のドライブのお供にもしないとな!