ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

ANTiWAVE/うつみようこ&YOKOLOCOband


 梅雨だというのに雨が全然降らないですけど,このままじゃ,夏は水不足かな?ってな感じですが,でも多分,梅雨が終わりそうになってから,毎日のように雨がふるんだろうな。

 で,今回は,私的には国内の女性ボーカリスト(ただし,Rock'nRoll部門に限定)では多分,日本一と思っている,うつみようこさんについて書きたいなと思います。もともとうつみようこさんは,あのMESCALINE DRIVEのボーカルで,というか私的にはMESCALINE DRIVEのときはあんまり聞いたことがなくて(多分,NEWEST MODELのユニバーサルインベーダーツアーのときにゲストボーカルとして聞いた程度だと思います。),たまたま東京へ長期研修で行っていたときにSOUL FLOWER UNIONが結成され,明治大学の学園祭でライブをやったのですが,そのとき改めてうつみようこさんのボーカルを聞いたのですが,あまりの格好良さにやられてしまい,その後はSOUL FLOWERもさることながら,MESCALINE DRIVEを集めたりしていたのですが,その後,うつみようこさんがSOUL FLOWER UNIONを抜けたときにはちょっとショックも感じながらも仕方ないかなって感じでしたね(だって,バンドの音が沖縄民謡とか,そんな感じを指向しているのに,好きなバンドでギターウルフとかを挙げていれば,仕方ないかなって感じでしたね。)。しかし,うつみようこさんだけで果たして音源が出るのか?と疑心暗鬼になっていたところ,YOKOLOKOというタイトルでスカパンクっぽい音のアルバムをリリースされ,そして満を持して(という訳でもないでしょうけど),このANTiWAVEがリリースされました。このアルバムは,前作がアメリカのスカパンクのバンドをバックにスカスカな音で,それはまたそれで良かったのですが,このアルバムでは,SOUL FLOWER UNION奥野真哉をはじめとする国内のメンバーがYOKOLOCObandを結成し(その後もサポートしていますが)重厚な(?)音で,Rock'NRollしまくっています。はっきり言って,格好良すぎです。

 で,1曲目の“Shoot Ready”は特に歌詞はなくて,うつみようこさんが「Shoot Ready!」と歌っているだけなんですけど,ハードロック然としたバックの演奏とうつみようこさんのシャウトがたまらなく格好いい曲です。
 2曲目の“iFUN!”は結構,縦ノリっぽいビートで「いろいろあるのはわかるけど,急いじゃダメダメ落ち着こう!」という歌詞に全てがある曲です。はっきり言って,腐れ30代後半魂のパンクです。
 3曲目の“Time Out!”は奥野真哉のキーボードが前回のミディアムテンポのRock'nRollで,うつみようこさんお得意の英語ボーカルで始まる曲ですが,「なんでもない毎日に感謝,あたりまえに感謝。つらくて悲しいから感謝,いつもいつまでも」という言葉が身に染みますです。
 4曲目の“Today”はポップな感じのRock'nRollでこれは全編うつみようこさんの英語ボーカルの曲です。なんか,ポール・ウエラーのレスポンドレーベルっぽい音かなという感じですけど。
 5曲目の“なみだ”は振られ系ラブソングで,結構重めの曲ですが,ギターの竹安堅一(フラワーカンパニーズ)のスライドっぽいギターが格好いいです。しかも,バラードでないときたもんだ。
 6曲目の“La イライラ”はドラムのタメのビートがうつみようこさんのボーカルと重なる,メチャクチャ格好いい曲です。
 7曲目の“Boy & Girl”は和田アキコさんのリメイクらしいですが,原曲は知らないのですが,メチャ格好いいFUNK NUMBERになっていますです。
 で,8曲目の“Mercedes Benz”はJanis Joplinのカバーです。竹安堅一のスライドギターで始まり,ほとんどうつみようこさんのボーカルだけで歌いきっているところはさすがだと思います。本当に昨今の女性ボーカリストに聞いてもらって,反省してもらいたいですね。
 9曲目は“My Art”ですが,これはなんというか私的には不思議な曲ですね。ただ「この絵に今までの間違いを描いて,世の中にさらして次へ進みたい。そんな力があれば。」と歌っているところからして,振られ系のラブソングかというような感じもしますが,それだけではないような気もするので,ぜひ聞いた人のお好みで感じてもらえればよろしいかと思いますです。
 で,ラストナンバーの“くうき”ですが,これはスゴイです。なんていっても「あたしの話はあなたには伝わらない。ただ,ラララなの。あなたの言葉は誰にも聞こえない。ただ,ラララなの。」ですよ。私もあなたもそこに存在しているだけで,具体的な存在意義はないということですか?ただ,最後のフレーズで「あたしの言葉はあなたを貫いた。あなたの言葉は傷ついて殺した。もう,ラララじゃない。」で終わっていますので,存在意義は回復したということで終わっているのでしょうか。謎ですが,あんまり考え込まずに聞けば,メチャ格好いいサイケっぽいRock'nRollなんですけどね。

 しかし,このネタを書く前にうつみようこさんのホームページを見たんですけど,いつのまにか40歳になってしまわれるのですね。まぁ,私も30代後半もギリギリになってきましたし。身に染みるのは同じ世代のアーティストばかりですか?やはり・・・