ようこそ!このプログは,地方都市在中の私ことフルカワヒロミという腐れ外道が,これまで音楽活動等をする際に使っていた自己オフィスが有名無実化していることを嘆き,個人的な情報発信(というか,音楽を中心に好きなモノを好き勝手に語る)の場として,皆様のお目汚しを気にせず,書き殴っているものです。これを読んで同調してもらえたり,興味を示してもらえれば光栄ですが,なにせ不親切きまわりない内容ですので,更に深く調べたい方はリンク先やGoogle等の検索サイトでお願いしますm(_ _)m

RESPECTABLE SINGLES/MESCALINE DRIVE


 この間の日曜日,子供と一緒に,子供のリクエストの冷食の焼きおにぎりを昼ご飯に食べていると,口の中にガリっという違和感が。冷食の焼きおにぎりなので,コゲなんてないはずなのになぁと思いつつ,口から出してみると,歯にかぶせていた銀のインレーでした。そういえばこれで2回目だけど,よく考えたら,銀の奴をかぶせたのって,15年ぐらい前なので,そろそろ経年劣化でもおかしくはないよね,と思いつつ,歯医者の予約が運の良いことに今日で取れたので,早速,銀のインレーを持参したので,あっさり(他に虫歯もなかったし。)治ったので良かったです。ちなみに前回は,うっかり飲み込んでしまったので,型どりをして新たに銀のインレーを作り直したので,金も時間も掛かったのですが,今回は金も時間も掛からなくてラッキーでしたね。しかも,銀のインレーが取れて,食べ物が詰まりやすいのに取らずに酔っぱらって寝ちゃったので,歯茎が思いっきり腫れていたのも,歯医者に行くまでに何とか沈静化したので,これもラッキーだったかなぁ。でも,歯も治ったので,またおいしくご飯を食べたり,酒を飲んだりできるのでうれしいですね。

 で,今回は,前回,NEWEST MODELのCounter-Sensorshipを紹介したので,それと同時に発売されたMESCALINE DRIVEのRESPECTABLE SINGLESを紹介したいと思いますです。正規にはBURST HITSっていうベスト盤が発売されたので,これはベスト盤ではないのですが,個人的にはシングル曲(特にアルバムには収録されていないカバー曲)が多く収録されているので,非常に好きなアルバムです。
 まず,1曲目はMESCALINE DRIVEの代表曲ともいうべき“SISTER,SAY NO!(NO NO GIRL)”なんですけど,このアルバムのために新たにレコーディングされているのですが,伊丹英子の切り裂くようなギターカッティングと中川敬のノイジーな弾きまくりソロ,うつみようこのメチャパワフルなヴォーカルに,ハッキリ言って1曲目からやられてしまいましたですよ。本当,英語詩の曲をシャウトするうつみようこはカッコイイでございます。「NO!って言わんとアカンよ。彼女達」っていうのがテーマの曲でMESCALINE DRIVEらしいなって思いましたです。
 2曲目の“MOVE ON FAST”はオノヨーコのカバーなんですけど,イントロの跳ねまくったリズム体が本当に気持ち良いです。で,これもうつみようこのシャウトが本当に,ねぇ,カッコイイです。こういう曲を聴くと,MESCALINE DRIVEうつみようこのヴォイスと伊丹英子のカッティングを中心としたギターワークがあればこそだなぁと本当に思ったですよ。
 3曲目の“ノスタルジア・シンドローム”は伊丹英子の突っかかるようなギターリフで始まり,唄が始まるとジャキジャキとしたギターカッティングがいいです。この曲は日本語詩なんですけど「教科書はそこから先,書いてないよ。教科書は脚色した過去と未来。」とか,「君の求めてた時はどこにある,人の習わしに騙しだまされて。」とか,伊丹英子らしい歌詞になっていますですよ。また,サビを中心にした伊丹英子らのコーラスもカッコよしです。
 4曲目の“我が道を行く”はライヴでのBob Dylanのカバーですが,うつみようこがこれでもかって,本当に格好良く歌っていますです。
 5曲目の“火の車”もライブでのBob Dylanのカバーなんですけど,“我が道を行く”がどちらかといえば字余りな感じも含めてフォークロックだったのですが,こちらは重い,重すぎるよ。でも,これだけ情感たっぷりに英語詩を歌えると,カッコイイよなぁ,本当にうつみようこは。こういう選曲の妙もMESCALINE DRIVEの楽しみですよね。
 6曲目の“迷宮新喜劇”は軽やかなリズムに暗い歌詞という,これもまたMESCALINE DRIVEらしいというか。「扉を開けて叫んでみても,だれも来ないよ。扉は続くだけ。」という,どうにも救いようのないサビの歌詞からして,辛いなぁ。こんな閉塞感たっぷりの歌詞を書く伊丹英子は当時,どんな状況だったのか気になってしまいましたです。
 7曲目の“BIG BIRD”はEddie Floydのカバーなんですけど,伊丹英子のジャキジャキのギターにホーンセクションが絡み,その中を押しのけるようにうつみようこのヴォーカルが入ってくるという感じで,もの凄くカッコイイです。原曲は知らないのですが,こんなアレンジでなかったらごめんなさいって感じですね。
 8曲目の“おはなみ列車”は,NEWEST MODELの変化に合わせるかのように,ポップ感を漂わせながら一本調子な展開ではなく,複雑なリフを入れながらAメロとサビのBメロを大胆に変化させてみたりと実験的なナンバーになっています。「昨日見たような夢が騒いでる,昨日見たような明日に手を振れば。」のCメロ以下では思いっきりサイケデリックに演ってくれています。
 9曲目の“RIVER DEEP MOUNTAIN HIGH”はIke&Tina Turnerのカバーなんですが,これもうつみようこのヴォイスと伊丹英子のジャキジャキしたカッティングが全ての雰囲気を作っています。しかし,後半のうつみようこのシャウトは本当に凄いというか,本当にカッコヨシです。
 10曲目の“笑いっぱなしの島”はメジャーでのデビューアルバムにも入っていましたが,個人的にはこちらのザックリ感のあるミックスの方が好みですかね。しかし,本当にこの曲の歌詞は伊丹英子の辛辣な言葉が炸裂していますです。自分も含めた同世代への皮肉を思いっきり詰め込んでいますが,詳しくは聞いていただきたいと思いますです。
 11曲目の“IN THE MIDNIGHT HOUR”はWillson Pickettのカバーなんですが,これは,もう伊丹英子のジャキジャキした音のギターが最高にカッコイイです。ホーンセクションの柔らかい音に対抗するかのように,思いっきりノイジーなギターで思いっきりカッティングしまくっています。ハッキリ言って,私的にはこの曲から伊丹英子のパンク魂を感じてしまったのですけど。もちろん,伊丹英子のギターに負けないくらいパワフルなうつみようこのヴォーカルもカッコいいです。しかし,本当,間奏のホーンセクションの音をぶちこわしてしまいそうな伊丹英子のギターはカッコヨシです。本当にぜひ,聴いて欲しいなぁ。
 ラストナンバーもMESCALINE DRIVEの代表曲ですの“I DON'T LIKE”なんですけど,本当,この曲もカッコイイよねぇ。英語詩なんですけど,苛立ちとかが伝わってくるんですよね,言っている内容の。特に英語詩なんですけど,本当に簡単なワードで構成しているので,援護はあんまり・・・な私が聴いても何となく理解できて,感じることができるんですよね。最後の「I don't like,Our silence is submission!That's Right!」っていううつみようこの最高のシャウトでこの曲は終わります。
 しかし,メンバーの伊丹英子ドーナル・ラニーと,ベースの長野かおりは西村茂樹と結婚したっていうのに,うつみようこは・・・まぁ,なんとなくうつみようこはロケンロールと結婚しているからいいか?ってな感じですけどね,私的には。それだけ,うつみようこのヴォイスは素晴らしいということで。

 で,話を歯医者の話に戻して。今日も思ったのですが,歯医者の椅子の上で歯科医に身を任せて,「好きにして!」状態になるというのも,これはこれで非日常で楽しいですね。まぁ,そんなことが言えるのも私が歯医者が好きだからなんですけどね。歯医者に行けば,とりあえず痛いのから解放される(まぁ,治療時に痛みはありますが,日常的な痛みに比べれば可愛いもんですよ。)のは間違いないので,小さいころ外科によく通った人間としては,本当に時間と金を使ってきちんと治るのが実感できる医療機関は歯医者しかないですね,というくらい好きなんですが,そんなに行く機会もそんなにないので,悲しいやらうれしいやらですね。
 しかし,15年前に銀のインレーをかぶせた奴がそろそろ経年劣化しているのであれば,今年から来年にかけて,また歯医者に通うこともあるかなぁ?しかし,よく考えると,15年前は別の歯医者に行っていたので,あんまりその歯科医がうまくなかったんだろうなぁ・・・とちょっと思ってしまいましたが,今さら仕方ないかと思いつつ,歯医者に通う楽しみをくれてありがとうと思っておきましょうかね。